600g以下のコンパクトボディに多彩な機能を詰め込んだと謳うオールインワン型のドローン、DJI AIR 2S。インターネット上では「初心者でも操作しやすい」と評判です。一方で「バッテリーの持ちが公称値よりはるかに低い」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のDJIやPotensicなどの8商品とも比較。検証したからこそ分かった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ドローン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
79,980円
おすすめスコア
操縦の簡単さ
飛行時の安定性
画質
飛行時間の長さ
撮影機能の充実度
飛行時間(公称値) | 31分 |
---|---|
飛行時間(実測値) | 26.5分 |
最大耐風性能 | 10.7m/秒 |
センサーサイズ | 1.0型 |
リモートID機能内蔵 |
良い
気になる
DJI AIR 2Sは、初心者でもきれいな映像が撮れるコスパのよい商品をお探しの人におすすめです。操縦機能を確認すると、自動離着陸・帰還・高度維持機能に加え、上下・前後方の障害物センサーも搭載。比較した商品のなかでも上位モデル並みの機能を搭載していて、「初心者でも操作しやすい」という口コミどおりの性能です。
飛行も安定していました。耐風性能は最大10.7m/秒を記録。比較したなかには7m/秒ほどしか耐えられなかった商品もあったなか、突風に流されることは少ないでしょう。さらに、撮影機能も充実。縦撮影は非対応なものの、被写体の追従機能・ドローンらしいカットが撮影できる自動機能を搭載しています。
画質も高品質です。高級カメラにも使用される1.0型の大型センサーを搭載し、スマホよりもはるかにきれいに撮影できました。実際に映像を見たモニターからは、「微妙な色の違いも出せた」などと好評。謳い文句どおりの色再現性でした。加えて、ジンバルによる手ブレ補正も強力。空中でも安定した動画が撮れますよ。
飛行時間の長さも十分です。バッテリー消費が激しい条件で飛ばすと、26.5分飛行できました。「バッテリーの持ちが公称値より遥かに低い」という口コミもありましたが、公称値31分に対して26.5分なので、それほど差はありません。理想の映像を納得いくまで撮影できますよ。
価格は執筆時点で税込119,900円(公式サイト参照)と、ミドルクラスに位置する本商品。発売から時間がたっているものの、本格仕様なドローンを費用を抑えつつ手に入れられます。性能と価格のバランスがよいので、Mavic 3 Classicは手が出せない…という人も、ぜひ検討してみてくださいね。
実際にDJI AIR 2Sと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
DJI AIR 2Sよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
ドローンとは無人航空機の総称であり、操縦には免許やドローンスクールへの通学は不要です。しかし飛ばすにあたってのルールがあるため、注意が必要です。購入後の期待登録や飛行できる区域の確認、人・物体から30m以内の飛行禁止など、ルールやガイドラインを確認して楽しみましょう。(参照:国土交通省)
今回ご紹介するAIR 2Sは、「すべては、その一瞬のために」をコンセプトにしたドローンです。特徴は、カメラに使用されている1.0型のイメージセンサー。どんな瞬間も色鮮やかに捉え、高画質な写真・動画撮影が可能と謳っています。
DJIは2006年に創業した中国の企業。ドローンをはじめ自撮り棒などのカメラ機材を一般向けだけでなく、プロ向けにも販売しています。
執筆時点での価格は、税込119,900円(公式サイト参照)とミドルクラスに位置する商品。ハイエンド商品と同様に、自動離着陸・帰還・高度維持機能を搭載しています。
HDR(ハイダイナミックレンジ)・高解像度・正確な色再現性を謳い、夜景も美しく撮影できる設計。色表現は10億を超えるとし、その場にいるような映像を残せます。1秒間に表示される画像数を表すフレームレートは最大60fpsで、4Kの高画質映像もなめらかに再現できるでしょう。
撮影機能も充実。マスターショットでは、選択した被写体を飛行しながら撮影し続けます。障害物を避ける障害物検知機能も搭載。ADS-Bシステムによって付近を飛行する航空機・ヘリコプターの進路妨害を防ぎ、最先端の映像伝達技術でなめらかに映像を転送します。なお、詳細は以下をご覧ください。
展開時のサイズは幅253×奥行183×高さ77mm、折りたたみ時は幅97×奥行180×高さ77mm。コンパクトに持ち運べて、重量も595gと軽量です。旅先で撮影する映像クリエイターも使いやすいよう工夫されています。
別売りのアクセサリーを購入すれば、もっと操作を楽しめますよ。フルHDディスプレイを搭載したコントローラーのDJI RCや、あらゆる照度環境に対応できると謳うNDフィルターなど、アクセサリーが豊富。公式サイトではセット販売もしているので、チェックしてみてください。
事故での故障時にも対応できるメーカーの修理保険・万が一の物損事故にも対応できる無償付帯賠償責任保険にも加入可能(1年間無料)。もしもの時の事故にも対応してもらえるのはうれしいですね。
今回は、DJI AIR 2Sを含むドローン全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、操縦の簡単さを検証しました。
ドローンの操縦を簡単にする機能や要素をピックアップ。自動期間や自動離着陸機能・高度維持機能などの機能があるかを確認し、離陸・飛行・着陸に関してより多くの機能を搭載しているものを高評価としました。
自動帰還機能・自動離着陸機能・高度維持機能を搭載しており、操作がしやすい設計でした。前後上下の障害物センサーもあるので、飛行時の事故を防ぎやすいでしょう。口コミどおり、初心者でも操作しやすいですよ。
比較した上位商品のように操縦者目線で操縦できるヘッドレスモードや、全方位対応の障害物センサーは備えていないものの、十分な性能です。10万円程度で買えるミドルクラスとしては、多機能であるといえます。機能一覧は以下のとおりです。
続いて、飛行時の安定性と飛行時間の長さの検証です。
飛行時間の安定性では各ドローンの耐風性能の公称値を評価しました。さらに飛行時間の長さでは、閉め切った室内にてドローンを飛行。1.5m地点でホバリングさせながら、動画を撮影。バッテリーが切れて着陸するまでの時間を測定し、飛行時間が長いものほど高評価としました。
なお、撮影する動画は4K30pとし、ホバリング位置が大きく変わってしまった場合にはコントローラーを操作し元の位置に戻しています。
飛行時の安定性は高く、最大耐風性能は10.7m/sでした。高評価の基準とした10m/sも、比較した商品の平均値約10.6m/s(※執筆時点)も超える耐風性能です。
比較した商品ではDJI製品がホバリング性能に優れ、風が吹いても自動でポジションを維持できる傾向にありました。天候がよくない日にも撮影したいなら、DJIの商品を選ぶとよいでしょう。
飛行時間も長く、フル充電の状態で約26.5分持ちました。公称値の31分よりは短いものの、過酷な状況下での検証結果としては優秀です。「バッテリーの持ちが公称値よりはるかに低い」との口コミに反し、そこまで差は見られませんでした。
比較した商品の多くが高評価の基準とした25分を超えていたとはいえ、なかには20分以下で飛行できなくなったものも。一般的に1回で30分程度飛行できれば余裕をもって撮影できるとされており、本商品も空撮を十分楽しめるでしょう。
最後に、カメラの画質と撮影機能の充実度を検証しました。
画質の検証では静止画はJPEG、動画は4K30p、各種設定はオートに統一して実際に屋外で各商品を使用。地上40mから静止画・動画を撮影し、ドローンに興味のあるモニター5人が複数の静止画・動画を見て総合的な画質を評価しました。
撮影機能の充実度の検証では自動追尾機能・オート撮影機能・縦撮影機能について調査。多くの機能を搭載しているものを高評価としました。
スマホを超える高品質な映像に、多くのモニターが満足と答えました。高級デジカメにも使われる1.0型イメージセンサーを採用しており、画質にこだわりたい人にも満足の性能です。
モニターからは、「微妙な色の違いをしっかり出せた」「ズームしても色が薄まることもない」と色の再現性も高く評価されました。4/3型イメージセンサーを搭載した上位モデルのMavic 3 Classicには一歩及ばないものの、プロ並みの本格的な撮影を楽しめるでしょう。
ブレを補正するジンバルカメラを搭載しているのもポイント。比較した他社製品には搭載されておらず、安定した映像を残すならDJI一択でしょう。
<解像感・色のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
撮影機能も充実していました。被写体の自動追尾機能・飛行時の自動撮影が可能で、ドローンらしい映像が楽しめます。なお、比較した上位商品に搭載のあった縦撮影には対応していませんでした。
比較した結果、静止画はRAW、動画では4Kスロー撮影ができるものがより効果的に空撮できる傾向が。本品はどちらにも対応しており、人の目を引くような映像を撮れるでしょう。
飛行時間(公称値) | 31分 |
---|---|
飛行時間(実測値) | 26.5分 |
最大耐風性能 | 10.7m/秒 |
センサーサイズ | 1.0型 |
リモートID機能内蔵 |
良い
気になる
最大飛行距離 | 8,000m |
---|---|
運用限界高度 | 海抜5,000m |
幅 | 25.3cm(展開時)/9.7cm(折りたたんだ状態) |
奥行 | 18.3cm(展開時)/18.0cm(折りたたんだ状態) |
高さ | 7.7cm(展開時)/7.7cm(折りたたんだ状態) |
重量 | 595g |
焦点距離 | 22mm(35mm判換算) |
RAW撮影可能 | |
最大フレームレート | 60fps |
写真解像度 | 5472×3648 |
自動追尾機能 | |
自動帰還機能 | |
対応メモリーカードの種類 | microSD |
折りたたみ可能 | |
高度維持機能 | |
障害物検知の方向 | 前後・上下方向検知 |
ジンバルカメラ搭載 | |
縦動画の撮影可能 | |
内蔵ストレージあり | |
保証プランあり | |
無償付帯賠償責任保険加入可能 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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DJI AIR 2Sは、公式サイトでの購入がおすすめです。公式サイトであれば別売りのアクセサリーが揃った「fly more combo」の購入ができ、保証にも加入できるので、はじめてでも利用しやすいでしょう。大手ECサイト(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング)でも販売しているため、ポイントを活用したい人はチェックしてみてください。
値段は、執筆時点で税込119,900円(公式サイト参照)です。実店舗の取扱店舗は公式サイトに明記されていないため、実物を見たい人は最寄りの家電量販店やカメラ専門店にお問い合わせください。
最後に、DJIの別モデルをご紹介します。
DJI Mavic 3 Classicは、ミラーレス級の高画質カメラで空撮を楽しめる一台です。障害物センサーが全方位に配置されており、初心者でも使いやすい自動離着陸機能なども搭載。飛行時間は実測値で34.2分と長く、余裕をもって撮影できます。プロのような撮影をしてみたい人は、要チェックです。
DJI AIR 3は、全方位の障害物センサーを備えたAIR 2Sの後継機。飛行持続時間は36.7分と長く、耐風性能もハイエンドモデルのMavic 3 Classicと同様でした。撮影した映像は、自然な美しい発色で解像感にも優れています。縦向きの動画が撮影できるのもうれしいポイントです。
飛行時間(公称値) | 46分 |
---|---|
飛行時間(実測値) | 34.2分 |
最大耐風性能 | 12m/秒 |
センサーサイズ | 4/3型 |
リモートID機能内蔵 |
良い
気になる
最大飛行距離 | 8,000m |
---|---|
運用限界高度 | 海抜6,000m |
幅 | 28.3cm(展開時・プロペラなし)/9.63cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
奥行 | 34.75cm(展開時・プロペラなし)/22.1cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
高さ | 10.77cm(展開時・プロペラなし)/9.03cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
重量 | 895g |
焦点距離 | 24mm(35mm判換算) |
RAW撮影可能 | |
最大フレームレート | 200fps |
写真解像度 | 5280×3956 |
自動追尾機能 | |
自動帰還機能 | |
対応メモリーカードの種類 | microSD |
折りたたみ可能 | |
高度維持機能 | |
障害物検知の方向 | 全方向検知 |
ジンバルカメラ搭載 | |
縦動画の撮影可能 | |
内蔵ストレージあり | |
保証プランあり | |
無償付帯賠償責任保険加入可能 |
DJI Mavic 3 Classicをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
飛行時間(公称値) | 46分(最大) |
---|---|
飛行時間(実測値) | 36.7分 |
最大耐風性能 | 12m/秒 |
センサーサイズ | 1/1.3型 |
リモートID機能内蔵 |
良い
気になる
最大飛行距離 | 10,000m(国内) |
---|---|
運用限界高度 | 海抜6,000m |
幅 | 32.6cm(展開時・プロペラなし)/10.05cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
奥行 | 25.88cm(展開時・プロペラなし)/20.7cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
高さ | 10.58cm(展開時・プロペラなし)/9.11cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
重量 | 720g |
焦点距離 | 24mm,70mm(35mm判換算) |
RAW撮影可能 | |
最大フレームレート | 100fps |
写真解像度 | 8064×6048 |
自動追尾機能 | |
自動帰還機能 | |
対応メモリーカードの種類 | microSD |
折りたたみ可能 | |
高度維持機能 | |
障害物検知の方向 | 全方向検知 |
ジンバルカメラ搭載 | |
縦動画の撮影可能 | |
内蔵ストレージあり | |
保証プランあり | |
無償付帯賠償責任保険加入可能 |
DJI Air 3 をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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