名門カメラメーカー製造のカメラとパワフルな飛行性能で記憶に残る映像が撮れると謳うドローン、DJI Mavic 3 Classic。インターネット上では「飛行時の安定性能が申し分ない」と評判ですが、実際のところ口コミどおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のDJIのほかのモデルを含む8商品とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ドローン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
DJI Mavic 3 Classicは、ドローンを探しているすべての人におすすめです。実際に撮影すると、プロ並みの画質に。比較したなかにはスマホレベルの商品もあったなか、映像を確認したモニターは「細部までシャープ」「繊細な色の違いがわかり美しい」と絶賛しました。ジンバルカメラ搭載でブレ補正力が高く、本格的な撮影をしたい人にもぴったりですよ。
操作も簡単です。障害物センサーを全方向に搭載。設定・操作はスマホアプリの動画でわかりやすく解説されており、慣れていない初心者でも気軽に挑戦できます。自動帰還・自動離着陸・高度維持機能のほか、GPSも搭載しているので、操作中に機体を見失う心配も少ないでしょう。
口コミで評価されていたように、飛行時の安定性も良好です。最大耐風性能は12m/秒と、強風にも耐えられる性能。実際に試すとフル充電で約34分飛行できました。公称値の46分を下回っているものの、比較した商品の平均飛行時間が26分(※執筆時点)は上回りました。あくまで厳しい条件での飛行なので、趣味の範囲を超えた本格撮影も可能です。
撮影機能も非常に充実していました。被写体の自動追尾機能・4Kスロー動画撮影が可能です。RAW撮影で、悪条件下でも静止画の美しさも維持します。オート撮影では、ウェイポイント飛行も可能。比較したほかの商品はほぼ非搭載だったなか、指定したコースを自動飛行して撮影します。映画のように高品質な映像が簡単に撮れますよ。
価格は執筆時点で税込189,200円(公式サイト参照)と、ハイエンドモデルに位置する本商品。とはいえハイレベルなカメラ・飛行性能の高さをふまえると納得の価格です。初心者からプロの業務まで幅広く活躍しますよ。操作の簡単さ・撮影品質の高さを求めるなら、ぜひ使ってみてくださいね!
そもそもドローンとは無人航空機の総称であり、特別な免許がなくても操縦できます。とはいえ飛行時のルールがあるので注意してください。購入後の機体登録・飛行できる区域の確認・人や物体から30m以内の飛行禁止といったルールもあるので、必ずガイドラインを確認しましょう。(参照:国土交通省)
今回ご紹介するDJI Mavic 3 Classicはドローンを中心に、プロ仕様のカメラ機材などを発売するDJIから発売された商品です。1番の売りはカメラで、スウェーデンの名門カメラメーカーHasselbladが設計した空撮カメラL2D-20cを搭載。4/3型CMOSセンサー内蔵で、新しいレベルでの映像クオリティを実現したと謳っています。
価格は執筆時点で税込189,200円(公式サイト参照)と、ハイエンドモデルに位置する商品。値段が高い分非常に高性能な機能が満載で、プロの撮影スタッフも使用するレベルの機能を誇ります。
飛行時間は公称値で最大46分と長く、最大飛行距離は30,000m。カメラメーカーによる高性能カメラには4/3型CMOSセンサーが内蔵されていて、有効画素数2,000万画素・動画解像度5.1K・4K・フルHDときれいな映像が楽しめますよ。
1秒間に表示される画像数を表すフレームレートは200fpsと高い数値です。5.1Kの重たい動画でも、サクサク表示できるでしょう。スペックの詳細は以下をご覧ください。
展開時のサイズは、幅283×奥行347.5×高さ107.7mm。折りたたむと幅96.3×奥行221×高さ90.3mmまでコンパクトになります。重量も895gとさほど重たくなく、別売りのショルダーバッグを用意すれば簡単に持ち運べますよ。
そのほかにも、フルHDディスプレイを搭載したコントローラーや交換用バッテリーなどさまざまなアクセサリーがあります。より便利に撮影をしたいという人は、購入時にオプションを追加するか、アクセサリーセットを購入しましょう。
DJI商品を購入した場合、1年間の無償付帯賠償責任保険に加入できます。2年目からは有償サービスへ切り替わりますが、万が一の事故に備えて保険に加入しておくのがおすすめですよ。
今回は、DJI Mavic 3 Classicを含むドローン全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、操縦の簡単さの検証です。
ドローンの操縦を簡単にする機能や要素である、自動帰還・自動離着陸機能・高度維持機能などの機能があるかを確認し、評価しました。
慣れていなくても簡単に操作できる設計でした。操縦機能を確認した結果、自動帰還・自動離着陸・高度維持機能を搭載。操縦者視点で動かせるヘッドレスモードは非搭載なものの、GPSも付いているため、運転中でも場所を把握しやすいですよ。
さらに、全方向に障害物センサーを搭載。比較したなかには障害物センサーが下方にしかない商品もあったなか、慣れない操縦中に障害物にぶつかる危険を減らせます。
設定・操作方法をスマホアプリ内の動画で解説されているのも親切。予備知識がない状態でもしっかり確認できますよ。機能の詳細については以下をご参照ください。
<操縦のしやすさに関わる機能>
次に、飛行時の安定性と飛行時間の長さを検証しました。
まず、耐風性能の公称値から安定性を評価。その後、閉め切った室内にてドローンを飛行し、1.5m地点でホバリングさせながら、4K30pで動画を撮影しました。バッテリーが切れて着陸するまでの時間を測定し、飛行時間の長さを測定しています。
確認した結果、安定して飛行できる性能を備えていました。最大耐風性能は公称値で12m/秒を謳っていて、強風環境でも飛行可能です。比較した商品の平均耐風性能は約10.6m/s(※執筆時点)を超えており、口コミどおりの性能といえるでしょう。
比較したなかでもDJI商品はホバリング機能が優秀で、安定して飛行できる傾向にありました。本品はハイエンドモデルらしく、比較した商品のなかでもトップクラスの性能を誇ります。
飛行時間は34.2分と好記録でした。公称値の最大46分を下回ったものの、バッテリー消費が激しい条件での結果としては優秀です。比較した商品の平均飛行時間の約26分(※執筆時点)を大きく上回り、トップクラスの性能です。
比較した商品のなかで、安定して長く飛行できる傾向があったのはDJI製品でした。30分を超える飛行ができるため、本格的な空撮にもぴったりです。別売りの予備バッテリーを買えば、長時間に及ぶ撮影にも使いやすいでしょう。
最後は、カメラの画質と撮影機能の充実度の検証です。
画質の検証ではドローンの設定を静止画はJPEG、動画は4K30p、各種設定はオートに統一。実際に屋外で各商品を使用し地上40mから静止画・動画を撮影しました。撮影したものをドローンに興味のあるモニター5人が複数の静止画・動画の総合的な画質を評価しています。
撮影機能の充実度の検証では、各商品に自動追尾機能・オート撮影機能・縦撮影機能が搭載されているか調査。機能の有無を評価しました。
撮影した動画・写真を確認すると、プロ並みのきれいな画質でした。実際に見たモニターは「細部までシャープ」「ミラーレス・最新のデジカメのよう」と絶賛。色味についても「透明度が高い」「繊細な色の違いが出せる」と好評です。
比較したDJI商品は全体的にきれいに撮影できる傾向にあり、そのなかでも本品はかなりの高画質。ほかのモデルよりサイズが大きな、ミラーレス級の4/3型の大型イメージセンサーがかなり優秀だったものと思われます。
ジンバルカメラを搭載しているのも魅力です。強力にブレを補正し、空撮でも質の高い映像が撮影できます。比較した商品でジンバルカメラがないものはブレがひどかったなか、本格的に空撮がしたい人におすすめですよ。
<解像感・色のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
撮影機能も充実しています。自動追尾機能とオート撮影機能があるため、被写体を逃さず撮影できるでしょう。オート飛行では、比較したなかでは搭載の少なかったウェイポイント飛行も可能。指定したコースを自動で飛行しながら撮影できますよ。
また、撮影クオリティが上がるRAW・4Kスロー撮影にも対応しています。高品質な静止画・動画を撮影できますよ。スマホに合わせた縦向き撮影には対応してないものの、写真・動画をテンプレートに沿って自動編集可能。おしゃれにアレンジしてシェアできます。
飛行時間(公称値) | 46分 |
---|---|
飛行時間(実測値) | 34.2分 |
最大耐風性能 | 12m/秒 |
センサーサイズ | 4/3型 |
リモートID機能内蔵 |
良い
気になる
最大飛行距離 | 8,000m |
---|---|
運用限界高度 | 海抜6,000m |
幅 | 28.3cm(展開時・プロペラなし)/9.63cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
奥行 | 34.75cm(展開時・プロペラなし)/22.1cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
高さ | 10.77cm(展開時・プロペラなし)/9.03cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
重量 | 895g |
焦点距離 | 24mm(35mm判換算) |
RAW撮影可能 | |
最大フレームレート | 200fps |
写真解像度 | 5280×3956 |
自動追尾機能 | |
自動帰還機能 | |
対応メモリーカードの種類 | microSD |
折りたたみ可能 | |
高度維持機能 | |
障害物検知の方向 | 全方向検知 |
ジンバルカメラ搭載 | |
縦動画の撮影可能 | |
内蔵ストレージあり | |
保証プランあり | |
無償付帯賠償責任保険加入可能 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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DJI Mavic 3 Classicは、公式サイトでの購入がおすすめです。大手ECサイト(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング)でも販売していますが、公式サイトであれば保証の加入やアクセサリーとのセット購入も簡単にできますよ。
値段は執筆時点で税込189,200円(公式サイト参照)。実店舗で買いたい場合に、家電量販店やカメラ専門店においているかもしれません。取扱店舗は公式サイトに明記されていないので、最寄りの店舗に問い合わせてみてくださいね。
最後に、ハイエンドまでの機能は求めず、ある程度性能がよくて価格を抑えたい人におすすめの商品をご紹介します。
DJI AIR 3はミドルクラスながら性能が高く、きれいに撮影できる商品です。基本的な性能はハイエンドモデルと大きな差はなく、画質も申し分ないきれいさ。縦撮影ができるため、スマホに合わせた撮影を楽しみたい人にもぴったりです。全方向対応の障害物センサーがあり、飛行時間も長めですよ。
DJI AIR 2Sは、10万円程度で買えます。ハイエンドモデルに劣りますが、スマホより美しい映像を撮影できました。飛行時間も厳しい条件下で26.5分と十分。初心者でも操縦しやすくなる機能はすべて揃っていて、はじめてのドローンにもよいでしょう。耐風性能も優れ、安定した操縦ができます。
飛行時間(公称値) | 46分(最大) |
---|---|
飛行時間(実測値) | 36.7分 |
最大耐風性能 | 12m/秒 |
センサーサイズ | 1/1.3型 |
リモートID機能内蔵 |
良い
気になる
最大飛行距離 | 10,000m(国内) |
---|---|
運用限界高度 | 海抜6,000m |
幅 | 32.6cm(展開時・プロペラなし)/10.05cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
奥行 | 25.88cm(展開時・プロペラなし)/20.7cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
高さ | 10.58cm(展開時・プロペラなし)/9.11cm(折りたたみ時・プロペラなし) |
重量 | 720g |
焦点距離 | 24mm,70mm(35mm判換算) |
RAW撮影可能 | |
最大フレームレート | 100fps |
写真解像度 | 8064×6048 |
自動追尾機能 | |
自動帰還機能 | |
対応メモリーカードの種類 | microSD |
折りたたみ可能 | |
高度維持機能 | |
障害物検知の方向 | 全方向検知 |
ジンバルカメラ搭載 | |
縦動画の撮影可能 | |
内蔵ストレージあり | |
保証プランあり | |
無償付帯賠償責任保険加入可能 |
DJI Air 3 をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
飛行時間(公称値) | 31分 |
---|---|
飛行時間(実測値) | 26.5分 |
最大耐風性能 | 10.7m/秒 |
センサーサイズ | 1.0型 |
リモートID機能内蔵 |
良い
気になる
最大飛行距離 | 8,000m |
---|---|
運用限界高度 | 海抜5,000m |
幅 | 25.3cm(展開時)/9.7cm(折りたたんだ状態) |
奥行 | 18.3cm(展開時)/18.0cm(折りたたんだ状態) |
高さ | 7.7cm(展開時)/7.7cm(折りたたんだ状態) |
重量 | 595g |
焦点距離 | 22mm(35mm判換算) |
RAW撮影可能 | |
最大フレームレート | 60fps |
写真解像度 | 5472×3648 |
自動追尾機能 | |
自動帰還機能 | |
対応メモリーカードの種類 | microSD |
折りたたみ可能 | |
高度維持機能 | |
障害物検知の方向 | 前後・上下方向検知 |
ジンバルカメラ搭載 | |
縦動画の撮影可能 | |
内蔵ストレージあり | |
保証プランあり | |
無償付帯賠償責任保険加入可能 |
DJI AIR 2Sをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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