激務の印象があるセキュリティエンジニア。セキュリティエンジニアの仕事が気になっているものの、本当にやめておいたほうがよいのか知りたい人もいるのではないでしょうか。
今回は、セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由を紹介します。具体的な仕事内容や将来性、キャリアアップの方法も解説するので、ぜひ内容を確認してみてください。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
セキュリティエンジニアになるのは、やめておけと言われる理由は大きく4つあります。それぞれ詳細を確認していきましょう。
セキュリティエンジニアは、トラブルの際に迅速な対応が求められます。サイバー攻撃を受ければサーバーがダウンしてしまい、長時間放置しておけば、情報漏洩や改ざんの危機にさらされ、甚大な被害を被ることも考えられるでしょう。
また、サイバー攻撃は、24時間いつ行われるかわかりません。異常を感知した場合は、夜間出勤しなければならない場合もあるでしょう。システムが復旧しなければ、夜通し作業をする可能性もあります。
トラブルの際に人族な対応を求められ、激務になる可能性が高い点は理解しておきましょう。
セキュリティエンジニアは、企業の情報を守る重要な役割を担う責任の重い仕事です。もし、自分のミスでセキュリティが侵害された場合は、企業や個人情報が漏洩し、会社は大きな損害を被るでしょう。
ブランドイメージを損ねるだけでなく、社会的責任を問われることもあります。最悪の場合、商品やサービスの提供を停止しなければならない事態に陥ることも考えられるでしょう。
このような責任を負うことは、多くの人にとって心理的な負担となり、なかには、仕事がきついと感じる人もいます。
セキュリティエンジニアの仕事は、脆弱性診断や監査などの対面業務が多く含まれます。システムやネットワークのセキュリティを評価し、問題を解決するためには、直接顧客や社内の関係者とやり取りする必要があるためです。
ときには、相手に納得してもらうために、論理的に物事を説明するスキルが求められる場面もあるでしょう。
人間関係を構築するのが苦手な人や、相手の細かいニーズにあわせて対応を臨機応変に変えることが苦手な人は、セキュリティエンジニアの仕事を辛いと感じてしまうかもしれません。
サイバー攻撃は、日々進化を続けており、その手口はますます高度化しています。そのため、セキュリティエンジニアは、新しい知識を常に学び続けなければいけません。
ハッキングや悪意のあるソフトウェアに対する知識はもちろんのこと、セキュリティ対策技術、ネットワーク技術、暗号技術、法律など、多岐にわたる知識が必要です。
多くのエンジニアは、特定の分野の知識のみを身につければよいですが、セキュリティエンジニアの場合は、広範囲な知識を身につけ続ける必要があります。 勉強を続けなければいけない点が、セキュリティエンジニアはやめておけといわれる理由の1つです。
情報セキュリティに関するリスク分析や評価を行い、企業に必要なセキュリティの企画や、提案を行うことは、セキュリティエンジニアの大きな仕事の1つです。
現在のシステムの脆弱性や、将来リスクになりうるポイントを洗い出したうえで、企画や提案を行いましょう。
セキュリティエンジニアが、セキュリティに関する提案を行う分野は多岐にわたります。 サーバーに関する提案はもちろん、ネットワークや OS、クラウド構築に関する提案も必要に応じて行うことを理解しておきましょう。
セキュリティエンジニアは、システムの設計段階からセキュリティを考慮した設計を行い、システム構築を行います。
システムの設計や実装を行う際には、現在のシステムの強化だけを考慮すればよいわけではありません。ネットワークの運用や管理のしやすさも考慮に入れることで、実装後の管理もしやすくなります。実装後の管理も含めた、全体像を意識した設計を行うようにしましょう。
システムの実装が完了したら、本格的に稼働しても問題ないか、テストを行います。 テストの段階では、サイバー攻撃に対抗できるか擬似的に攻撃をしてみたり、ソースコードのチェックを行ったりします。
テストが完了し、問題が見つからなければ、実装は完了です。
システムの実装が完了した後も、セキュリティエンジニアの仕事は終わりません。システムの運用や保守においても、セキュリティを確保するために日々の監視や管理を行います。
運用段階で問題が見つかれば、 対策を入念に行うのも重要な仕事です。また、システムに関するトラブルが発生した場合は、対応を行います。
サイバー攻撃やウイルスに対抗するためにも、運用や保守は、非常に重要であることは理解しておきましょう。
セキュリティエンジニアが向いている人の特徴は、大きく2つあります。それぞれ詳細を確認しましょう。
セキュリティエンジニアは、日々技術を高めるために勉強を継続できる人が向いています。
サイバー攻撃を行う側はあらゆる手段で攻撃をしてきますが、守る側はどのような手段で相手が攻撃してくるかはわかりません。そのため、幅広い知識を身につけるのはもちろん、最新の技術を学び続けることが重要です。
継続的に勉強を行い、セキュリティのスペシャリストを目指したいと思える人は、セキュリティエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
セキュリティエンジニアは、責任感の強さが求められます。
もし、自分の仕事に間違いがあれば、会社に大きな損失を与えかねません。企画段階から、誤りがないかしっかりと確認し、最後まで責任を持って仕事をやりきる必要があります。
また、セキュリティ面で問題が発生すれば基本的には問題を解決するまで、セキュリティ エンジニアの仕事は終わりません。 なかなか解決方法が見つからなかったとしても、諦めずに最後まで責任を持って問題解決にあたる必要があります。
サイバー攻撃は、いつ誰が行うのか予想ができません。 予想外の事態が起こった際に、責任を持って問題解決に取り組めない人は、セキュリティエンジニアには向いてないでしょう。
セキュリティエンジニアは、大変な仕事ではありますが、将来性は高いといわれています。 セキュリティエンジニアの将来性に関して、詳細を確認していきましょう。
サイバー攻撃の脅威は深刻さを増しており、優秀なセキュリティ エンジニアの需要は、今後ますます高まっていくと予想されます。
情報通信研究機構によると、WebカメラやホームルーターなどのIoT機器に対する、2022年のサイバー攻撃の割合は、前年と比較して11.5%増加したことが発覚しました。 今後4Gから5Gへの移行が進み、ネットワークに接続する機器が増加するにつれて、サイバー攻撃の数も増えると予想されます。
今後AIの技術発展により、セキュリティ エンジニアの仕事がなくなるのではと危惧する人もいますが、サイバー攻撃が継続する限りは、仕事が0になることは考えづらいでしょう。
政府関係機関や各省庁も、セキュリティ対策の強化や、セキュリティエンジニアの育成に力を入れる施策を打ち出しており、活躍の機会はますます増えると予想されます。
情報セキュリティの重要性が高まるなか、セキュリティエンジニアとして働ける人材が不足しているのが現状です。
経済産業省によると、IT技術者は2023年に79万人不足することが予想されています。セキュリティエンジニアの数も十分とはいえず、需要に供給が追いついていない状況です。
セキュリティエンジニアには高いリテラシーが求められる仕事であり、IT技術がますます発展していけば、優秀なセキュリティエンジニアは重宝されます。セキュリティ エンジニアの仕事がなくなることは考えづらいため、十分に将来性がある仕事といえるでしょう。
セキュリティエンジニアとして技術を身につければ、将来的にキャリアアップを目指せることが可能です。セキュリティエンジニアからキャリアアップできる職種を4つ紹介します。
セキュリティコンサルタントは、企業の情報セキュリティに関するアドバイスやコンサルティングを行います。企業のセキュリティ戦略の策定、セキュリティ管理の体制構築、実行支援など、セキュリティコンサルタントの業務は幅広いです。
セキュリティエンジニアが、主に自社のセキュリティ構築を行う一方で、セキュリティコンサルタントは、他社のセキュリティ構築を行います。コンサルタントとしてのスキルや専門知識が求められ、クライアントとの折衝能力も必要です。
さまざまな能力が求められることもあり、セキュリティコンサルタントの給料は、セキュリティエンジニアと比較しても高めに設定されています。セキュリティエンジニアからのキャリアアップを目指す人には、ぴったりな職業です。
セキュリティアナリストは、サイバー攻撃の手法を分析する仕事です。
サイバー攻撃などセキュリティに関する情報を収集し、検証、蓄積します。具体的には、インシデントレスポンスやフォレンジックなど、セキュリティに関する深い知識や技術力が求められる点が特徴です。
サイバー攻撃の手法を分析するセキュリティ アナリストの需要は、今後ますます高まると予想されます。セキュリティエンジニアとしてしっかりと実績を積んでから、キャリアアップを考えるようにしましょう。
ホワイトハッカーは、企業のシステムやネットワークに対して、正当な理由で侵入し、脆弱性を発見して改善する仕事です。
サイバー攻撃を悪用するブラックハッカーとは異なり、ホワイトハッカーはサイバー攻撃から企業を守る役割があります。
ホワイトハッカーになるには、ブラックハッカーの攻撃に精通していることが大切です。CEHや情報処理安全確保支援士などの資格があるため、ホワイトハッカーになりたい人は取得を目指して勉強してみるとよいでしょう。
フリーランスとして働く場合、セキュリティエンジニアとして企業にアドバイスを提供することが主な業務です。
セキュリティコンサルタントやセキュリティアナリストと同様に、企業の情報システムの問題点を分析し、解決策を提案することが求められます。セキュリティエンジニアとして高い技術があることはもちろん、相手と信頼関係を構築する能力も必要です。
フリーランスエンジニアとして実績ができたら、しっかりと周囲にアピールし、次の仕事につなげる必要があります。また、自己管理能力が求められるため、自分自身のスキルアップや営業活動も怠らないようにしましょう。
以下でおすすめの転職エージェントやその選び方について解説しているため、ぜひ確認してみてください。
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