「世界を前進させる最強のゲーミングスマートフォン」を謳うゲーミングスマホ、ASUS ROG Phone 6。ネット上の口コミでは「重いゲームもヌルヌル動く」と評判です。一方で「バッテリー消費が早すぎる」「スマホが熱くなりすぎる」との声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のROG Phone 7やGalaxy S23 Ultraなどのゲーミングスマホとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ゲーミングスマホ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ASUS ROG Phone 6は、ゲーミングスマホをお探しのすべての人におすすめです。トータルバランスに優れた商品ですが、とくにバッテリー持ちが優秀。ゲーム起動から電池切れまでの時間を測ると、電池消費が最も大きい「Xモード」でも7時間39分持ちました。比較したなかには3時間で切れる商品もあったのに対し、「バッテリー消費が早すぎる」との口コミを払拭する結果です。
ゲーム中の本体温度も上がりにくく、2時間プレイしても36.8℃と低温を保っていました。オプション品として専用のターボファンも販売されていますが、未装着でも冷却性能に優れています。比較したなかには40℃を超す商品もあったのに対し、こちらでは長時間ゲームをしても手に熱を感じにくいため快適にプレイできるでしょう。
実際にゲームをプレイしたモニターからも、「映像がなめらかでスムーズ」と非常に好評でした。カクつきやブレもなく、165Hzの高リフレッシュレートを感じられます。「重たいゲームも快適」との口コミにも納得です。一方、ゲームによってマップの一部が見づらかった点や、タッチ式のLRボタンが敏感で誤タッチしやすい点はやや気になりました。
ゲームに特化した機能が豊富に搭載されているところも高評価に。ゲーム用にパフォーマンスを変更する、ゲームプレイ中の通知オフ・誤ってホーム画面に戻らないようにするといった設定が可能です。ROM(ストレージ)も512GBと大容量なため、動画や写真を保存しても処理速度の高さを保てるでしょう。
音質も、モニターが「かなり聞きやすい」と太鼓判を押し高評価に。定位感もあり、敵の位置を把握しやすいですよ。比較したなかには音割れが気になる商品があったなか、こちらは最大音量でも音割れしませんでした。映像もフルHD+画質で非常にきれいです。高品質なサウンドと相まって、エンタメを楽しみたい人にもおすすめできるクオリティでした。
公式オンラインショップでの価格は税込99,800円(執筆時点)ですが、型落ち品なためECショップでは少し値下がりしていることも。安定した動作・きれいな映像・大容量バッテリーを備えた優秀な一品です。この機会にぜひ手に取ってみてくださいね。
そもそもゲーミングスマホとは、一般のスマホよりもハイスペックでゲームプレイを快適に行えるスマホのことを指します。一般のスマホとの大きな違いは、画面がなめらかで処理性能が高い点。カメラ撮影・動画再生まで高画質で行える商品も登場しており、ゲームのみならず普段使いのメインスマホとしても活躍できる性能を有しています。
今回ご紹介するASUS ROG Phone 6は、「勝利をもたらす最強のゲーミングスマホ」をシリーズコンセプトしたROG Phoneシリーズのひとつ。最新鋭のCPU・強力な冷却システム・最高レベルのレスポンス・大容量のバッテリー・意のままに操れる操作性を謳っています。
販売するASUSは、台湾のPCメーカー。ゲーミングデバイスの老舗としても有名です。ASUSのゲーミングスマホは、とくにゲーマー向けに特化しているのが特徴的。超音波式タッチセンサーによりスマホをゲームコントローラーのように操作できるなど、快適にプレイするための細やかな配慮が光ります。
CPUには、高性能と省電力を兼ね備えたと謳うQualcomm Snapdragon 8+ Gen 1モバイルプラットフォームを搭載。画面のなめらかさを示すリフレッシュレートは165Hzで、遅延を抑えあらゆるゲームに没入できるとしています。
ゲーミングスマホならではの機能として、超音波式タッチセンサーを使用したAirTrigger 6を装備。タッチボタンを本体側面に2個内蔵することで、コントローラーのLRボタンのような操作を叶える設計です。ジェスチャー操作にも複数対応。ジャイロセンサーにより本体を傾けるだけで操作できるなど、より直感的にプレイするための工夫が詰まっています。
冷却機能には、GameCool 6冷却システムを採用。熱伝導グリス・大型ベイパーチャンバー・高熱伝導グラファイトシート・外付けクーラーを搭載し、効率よく放熱と冷却を行うつくりです。6000mAhの大容量バッテリーを搭載し、急速充電にも対応。長時間にわたってプレイを楽しめると謳っています。
本体サイズは高さ173×幅77×奥行き10.4mmで、重量は239g。近未来感のあるSFチックなデザインが特徴的です。カラーバリエーションは、ファントムブラック・ストームホワイトの2色を展開しています。
ゲーミングデバイスらしく、RGBライティングにも対応。背面のROGロゴを好みのパターンで点灯できます。本体背面に装着できる保護ケース、Aero Caseがあらかじめ付属しているのもポイント。そのほかの付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はASUS ROG Phone 6を含む、ゲーミングスマホ全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
ゲームアプリ「原神」を起動し、スマホの輝度・ゲームの画質を最高に設定。常に画面が表示されている状態で電池が切れるまでの時間を計測し、7時間を上限にバッテリー持ちを評価しました。
同じ条件で「原神」を起動し、熱のこもりにくさもチェック。30分ごとに本体温度を計測し、稼働させた際の平均温度を35℃を上限に評価しました。
バッテリーの持続時間は、7時間39分と比較したなかでもトップクラス。比較したGalaxy S23 Ultraの8時間1分には届かなかったものの、高評価の基準に設定した4時間を大きく超えました。なかには3時間で電池切れになった商品もあったのに対し、「バッテリー消費が早すぎる」との口コミを払拭する結果です。
比較したところ、7時間以上電池が持つ商品は外出先で充電が切れにくい傾向がありました。こちらでも同様に、充電できない環境でも長くプレイが楽しめるでしょう。「バッテリー、モンスター級」との謳い文句にも納得です。
「スマホが熱くなりすぎる」との口コミとは裏腹に、冷却性能も非常に優秀でした。高負荷のゲームを2時間行っても、本体温度は平均36.4℃と低温を保持。高評価の基準とした39℃を大きく下回っています。
ゲーム開始2時間後に36.8℃・3時間後には37.5℃まで上がりましたが、それでも十分低温といえる範囲です。別売りの専用ターボファンもありますが、未装着でも優れた冷却性能を発揮できました。
比較した結果、冷却機能が非搭載の商品は90分のプレイで40℃前後まで上昇し、冷却ファン・放熱設計を採用した商品は38℃以下を保てる傾向がありました。「強力な冷却設計」を謳う本商品も、プレイ中に手に熱を感じにくいでしょう。
普段からスマホゲームをする5名がモニターとして参加し、ゲームアプリ「原神」「PUBG Mobile」をプレイ。タッチ感度・画面のなめらかさ・カクつきや処理落ちの有無・スピーカーが手に被らないかに着目してプレイの快適さを調べました。
続いて、機能性もチェック。充電スピード・CPU・メモリ/ストレージ容量・リフレッシュレート・LRボタンの有無・冷却機能の有無・ゲーム用オプションの有無を確認し、高スペックなものを高評価としました。
ゲームプレイの快適さも、比較したなかでトップクラス。ややカクつきが気になる商品もあったなか、こちらはカクつき・ブレ・残像がなくタッチ感度も良好でした。実際にプレイしたモニターからも「映像はなめらかでスムーズ」と満足度の高いコメントが届き、「重たいゲームも快適」との口コミどおりといえます。
映像のなめらかさを数値で表すリフレッシュレートも、165Hzと非常に優秀です。比較した商品には最大120Hzのものが多かったのに対し、かなりハイスペック。プレイ画面のなめらかさの要因といえるでしょう。スピーカーも手で隠れない位置にあり、ゲームの邪魔をしにくいですよ。
しかし、ディスプレイのサイズがゲーム画面と合わず、プレイ中ミニマップが少し切れてやや見にくかったのは惜しい点。LRボタンがタッチ式なので押す感覚がなく、誤タッチをしやすかったのも気になりました。指を置いただけで反応することがあるので、ゲーム中は人差し指を立ててプレイするとよいでしょう。
<ゲームプレイの快適さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
機能性も非常に充実。LRボタンを内蔵しており、ゲーム機のコントローラーのような操作感でゲームを楽しめます。スマホのパフォーマンスを、ゲーム用にカスタマイズすることも可能です。
ゲームプレイ中は通知をオフにできる・ホーム画面に戻れないようするといった設定もできて便利。さまざまな面でゲームに集中しやすいよう配慮されていました。なお、詳細は以下のとおりです。
RAM(メモリ)は16GB。比較した8GBの商品よりスムーズな動作に期待できます。ROM(ストレージ)も512GBと大容量。比較した一部商品にはストレージ128GBと物足りないものもありましたが、こちらではゲームや動画・写真をたくさん保存しても処理速度が落ちにくいでしょう。
充電速度も、30分で80%まで充電できて高速でした。バッテリーが切れた場合も、モバイルバッテリーなどでスピーディに充電できますよ。なお、スマホの処理能力を担うCPUは、本商品を含む比較したほとんどが高性能なものを内蔵していました。
ゲーマー5名が「原神」「PUBG Mobile」をスピーカー最大音量でプレイ。音割れの有無・音にざらつきや響きの悪さはないか・ゲーム内の音で方向や距離を判断できたかを確認しました。
比較したなかには全体的に迫力がなかったり、音量を上げると音割れを起こしたりする商品も。こちらは後継モデルのROG Phone 7にも引けを取らない音質で、「最大音量でも音が割れない」「音楽や映像コンテンツにもってこい」と好評です。ゲーム以外のエンタメを楽しみたい人にもおすすめですよ。
<音質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
こちらもゲーマー5名がモニターとして参加し、「原神」「PUBG Mobile」を最高画質でプレイ。映像の解像度・色彩の豊かさ・色のグラデーション・濃淡のバランスをチェックしました。
フルHD+画質のディスプレイは非常に高画質で、ゲームフィールドの海・草原までとても鮮やかでした。比較したなかには色彩がやや粗く、のっぺりした映像の商品もあったなか、こちらは人物・物体もきれいで的確に表現できています。
一部モニターから「遠い草や医師が若干粗い」「やや暗い」といった指摘はありましたが、プレイ中はほぼ気にならない程度です。「ビジュアル重視のゲームだけでなく、映画・ドラマを見るのに使えそう」「色合いが鮮明で快適にプレイできた」といったプラスコメントが多く集まりました。
激しい動きがあった際もカクつくことなく、きれいに表示できた点も高評価に。FPS・TPSなど、競技性のあるゲームも快適に楽しめるでしょう。
コメントは一部抜粋
2022/10/07 発売
CPU | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
---|---|
リフレッシュレート | 165Hz |
RAM | 16GB |
ROM | 512GB |
良い
気になる
Dolby Atmos | 不明 |
---|---|
対応OS | Android |
aptX | 不明 |
カメラ画素数 | 5000万画素 |
ハイレゾ対応 | |
本体サイズ | 高さ173mm×幅77mm×厚み10.4mm |
本体重量 | 239g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
67,095円
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販売価格:67,710円
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ASUS ROG Phone 6は公式オンラインショップASUS Storeで販売していますが、執筆時点では欠品中でした。Amazon・Yahoo!ショッピング・楽天市場など各ECサイトでは取扱店舗が確認できたので、検索してみるとよいでしょう。公式オンラインショップでの値段は、税込99,800円(※執筆時点)です。
容量が異なるメモリ12GB・ストレージ256GBモデルもラインナップがあるため、あわせて検討してみてください。冷却性能をアップさせたい人は、専用ターボファンの「AEROACTIVE COOLER 6」の購入も検討しましょう。
最後に、快適にプレイできるとモニターから好評だったほかの商品をご紹介します。
本商品の後継機ROG Phone 7は、2023年7月に発売。CPUにSnapdragon® 8 Gen 2を搭載し、性能アップ・省電力化を謳っています。実際に使っても、バッテリー持続時間は7時間52分とROG Phone 6をわずかに上回りました。画面も非常に美しく、敵の動き・エフェクトまではっきり確認できますよ。
外出先で長時間プレイしたいなら、Samsung Galaxy S23 Ultraもチェック。原神を起動しても、バッテリーは8時間1分も持続しました。サウンドは定位感があり、音楽鑑賞にもぴったりな広がりが感じられます。ゲーミングモードはありませんが、映像も自然な発色でカクつきが気になりません。
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
---|---|
リフレッシュレート | 165Hz |
RAM | 12GB |
ROM | 256GB |
良い
気になる
Dolby Atmos | |
---|---|
対応OS | Android |
aptX | |
カメラ画素数 | マクロカメラ:500万画素/超広角カメラ:1300万画素/広角カメラ:5000万画素 |
ハイレゾ対応 | |
本体サイズ | 高さ173×幅77×奥行き10.3mm |
本体重量 | 239g |
ASUS ROG Phone 7をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
CPU | Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy |
---|---|
リフレッシュレート | 120hz |
RAM | 12GB |
ROM | 256GB |
良い
気になる
Dolby Atmos | |
---|---|
対応OS | Android |
aptX | |
カメラ画素数 | 2億画素 |
ハイレゾ対応 | |
本体サイズ | 高さ163.4×幅78.1×厚さ8.9mm |
本体重量 | 234g |
Galaxy S23 Ultraをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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