アラジン グラファイト ミニグリラーの口コミ・評判は？実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー！

実際に「減煙モード」で牛カルビを8枚焼き、煙の少なさをチェック。「煙があまり出ない」との口コミがありましたが、比較した商品のなかでは白い煙が多く立ち上がり、においも残っていました。

油が落ちる穴が小さいためか、肉の油が流れる前に気化してしまうのがネックです。比較した結果、下から熱を当てる「下火式」かつファンがない商品は煙がやや充満しやすい傾向が。同様の本品も、ホットプレートで焼いたときより煙を大きく軽減できているとはいえません。

臭気判定士の石川英一さんは、調理後の部屋のにおいについて「油っこさはないが香ばしく、よく焼けた肉という感じ」とコメント。「部屋ににおいが残る」という口コミは否定できない結果です。

比較した同メーカーの上火式の「グラファイトグリラー」は、調理後に5分換気するとにおいが気になりにくくなりました。対して本品は香ばしいにおいがこびりつきやすく、こまめな換気が必要でしょう。

サーモグラフィーで立ち上がりの速さや温度変化を確認すると、火力は控えめで低評価に。鉄板の範囲が広く、初期温度の30℃から200℃まであたたまるのに6分30秒もかかりました。

比較した全商品の平均約4分45秒（※2024年8月時点）や、満足の基準とした2分30秒を大きく上回る結果です。ほかの商品には、予熱完了まで2分かからず肉がすぐに焼けたものもありました。

なお、肉をおいしく焼く温度は200℃以上といわれています。本品はプレートがしっかりあたたまる前に乗せてしまうと、「なかなか焼けない」という口コミ同様になる可能性も。短時間で香ばしく焼きたい人にはあまり向かないでしょう。

お手入れ面を確認すると、洗う必要があるパーツはプレート・油受けの2点と少なめ。しかし、プレートには凹凸があり溝に汚れがたまりやすく、折り返しなどもあって洗いにくいのが気がかりです。

比較した商品内でも、プレートの裏面がフラットなものはスポンジでさっと汚れを落とせる傾向がありました。対して本品は多くの商品と同様に、洗うのに手間がかかります。手入れを楽に済ませたい人には使いにくいかもしれません。

インテリアにもなじみやすい、七輪をイメージしたデザインは注目したいポイント。キッチンをおしゃれに演出したい人や、出産・結婚・引っ越し祝いなどの贈り物にもよいでしょう。

サイズは幅35.5×奥行25.5×高さ12.2cmで、重さは約3.2kg。同メーカーの上火式「グラファイトグリラー」と比較しても、コンパクトです。省スペースで置けるので、小さめのテーブルに置いても邪魔にならず収納場所にも困りません。省電力750Wでありながら、プレートはA4サイズ以上の広さがありますよ。

油はねが少なく、テーブルなどの掃除が簡単なのもメリットです。比較したほとんどの商品と同様の結果でしたが、なかには高温のためお肉がはじけて細かな油が周囲に飛び散るものもありました。

肉の油が中心に流れるつくりで、食材を焼いてもまわりに飛び散りにくいのはうれしいところ。本体周辺を掃除しやすく、油で汚したくない人には候補となるでしょう。