アジアラゲージ ワンタッチフロントオープン スーツケースをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

収納性はまずまずの評価を獲得しました。内部には中身が見えるメッシュポケットが複数あり、小物類を整理しやすい印象です。出張時に便利なノートPC用の収納ポケットもついています。

また、ワンタッチで開くフロントポケットがあるのも魅力。スマホや財布など、よく使うアイテムをサッと出し入れできますよ。カバンが小さい人や、そもそもカバンを持たない人にうれしい機能です。

一方で、メインの収納スペースは片側のマチ幅が狭く、荷物があまり入りません。公式サイトでは3〜4泊向きとうたっていますが、2泊3日の短期旅行もしくは荷物が少ない人向けのスーツケースといえるでしょう。

機能の充実度は、今回比較した商品のなかでもトップクラス。対応している機能は以下のとおりです。

1. 容量拡張機能｜×
2. フロントドア｜〇
3. TSAロック｜〇
4. タイヤストッパー｜〇

揺れる電車内や坂道で便利な、タイヤストッパーを搭載。今回検証したなかでも、ストッパー機能を搭載した商品はごく一部でした。本商品は前輪側のキャスターだけが止まるので、本体を斜めに倒せば、ストッパー機能を解除することなく後輪だけで移動できるのもポイントです。

ロック方式は、3ケタの暗証番号で開けるダイヤル式を採用。鍵を持ち歩く必要がないのはメリットですが、番号がバレると簡単に解錠されてしまうので注意しましょう。ハワイ・グアムを含むアメリカ領土への渡航にマストなTSAロックも搭載しています。

操作性は高評価を獲得。「快適な走行性を誇る」との謳い文句どおり、点字ブロックにも段差にも引っかからずスイスイ乗り越えられました。とても滑らかに動くので、操作性にこだわる人にもぴったりですよ。

伸縮ハンドルが少しぐらつくせいか、荷物の重みでやや本体が振られてしまう場面もありましたが、荷物を詰め込みすぎなければ問題なさそうです。

測定の結果、59.7dBと静音性も非常に優秀です。新素材の「Lisof（R） Silent Run」を採用した静音設計のキャスターのおかげか、走行音はほとんど気になりませんでした。ガラガラと大きな音がしないので、夜道でも使いやすいでしょう。

今回の検証でわかったのは、スーツケースの静音性は価格に比例しやすいということ。静音性を重視するなら、本商品のように2万円以上のものを選ぶようにしましょう。

重量を測ってみると、本体は約4.0kgと重めです。今回の検証では容量35L前後のスーツケースは3kg台前半のものがほとんどだったので、持ってみると重みを感じます。

機内持ち込み時の重量制限は、スーツケースと中の荷物の重量の合計で算出されます。本体が重いとそれだけ入れられる荷物が少なくなるので、荷物が多くなりやすい人は注意しましょう。

階段の上がりやすさはいまひとつの評価に。mybestコンテンツ制作チームのメンバー6人のうち2人が「やや満足」、残りの4人は「普通」または「やや不満」と回答しました。

小さいわりに重量があるので、力に自信がない人には不向きです。そのうえ持ち手が硬く角もあるため、少し手に食い込むような感覚があります。また、本体を縦向きに持つので安定感はありますが、そのぶん腕を高くあげなければなりません。

今回検証したところ、やわらかく丸みのある持ち手は手に負担がかかりにくく、本体重量が3kg以下のものは軽いと感じる傾向がありました。持ち上げやすいスーツケースがほしい人は、持ち手の素材・形状や本体重量を重視して選ぶとよいでしょう。

1. 持ち手がやや平べったく角があるので、少し手に食い込む感じがある
   
2. 結構ずっしりとした重さ。持ち手も硬めで長時間持って移動すると手が疲れそう
   
3. 持ち上げても安定していて階段でも苦ではなかった。ただし、若干持ち手の空間が狭かったのが惜しい。手が大きい人はやや窮屈に感じるかも
   

コメントは一部抜粋

耐久性も高評価を獲得しました。ボディには、新幹線・航空機の窓や防弾ガラスにも採用されている高純度なポリカーボネイトを100%使用。凹みにくく、ハードな使用にも耐えうる丈夫さが魅力です。

メイン収納のフレームには頑丈なアルミフレームを採用しており、大切な荷物を守ります。キャスターを含め、どのパーツも頑丈に作られている印象です。

防水性の高さは期待できません。スーツケースの中に入れた紙が半分ほど濡れていて、内側の布にも水が染み込んでしまいました。

雨の日に外で使うときには十分に気をつけましょう。PCなどの精密機器を入れていると、水濡れにより故障する恐れがあるので要注意です。