ワークマン BASIC バックパックをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

容量は約16Lで、用意したアイテムをすべて入れても多少のゆとりがありました。メイン開口部がコの字型に大きく開き、大きな荷物の出し入れもスムーズです。

ポケットは内側に3つ・外側に2つありますが、整理整頓のしやすさはいまひとつ。内側のメッシュポケットは荷物に埋もれやすい位置についており、実用的とはいえません。外側のポケットの1つは、名刺入れだけでパンパンになりました。

比較したなかにはポケットが10個以上ついていたり、1つひとつが大きく使いやすかったりしたものも。こちらは小物が少ない人なら、比較的使いやすいといえます。

PCポケットには、厚みのあるポリエチレン素材のクッションが入っていました。背面だけでなく底にもクッションが施されており、リュックを床に置いたときのダメージも緩和できそうです。

PCを保護する工夫があまり見られなかったほかの商品に比べ、なかなかの好印象です。

確認できた機能は、リュックが自立することのみ。比較したなかにはUSBポートや拡張機能付きの商品があったのに対し、いたってシンプルな作りといえます。

実際に背負ってみると、ゆるやかにカーブしたベルトが体にしっかりフィット。「肩パッドが頼りない」という口コミがありますが、ベルト自体にクッション性を感じました。荷物が重くてもそこまで負担に感じず、好印象です。

前抱えでの使用感も良好。背負ったときよりも幾分フィットしにくいものの、肩からずり落ちる感覚はありません。

ベルトが体に沿いにくい商品に比べ、背負い・前抱えともに安定感よく使えました。これなら、満員電車でも快適に持てそうです。

3分間背負ったあとの背中をサーモカメラで見ると、肩から背中上部にかけて赤くなり、熱がこもっていることがわかりました。

ほぼ熱がこもらず通気性に優れていた商品と比較すると、ムレにくいとはいいきれません。背中が暑く感じるときは、リュック用の暑さ対策グッズを活用するのもおすすめです。

生地には、アウトドア用品にも用いられる600-700D（デニール）のオックスフォード素材を採用。公式サイトでは、擦れても破れにくいとアピールしています。

エアメッシュ製のベルトの端・本体の内側には、耐久性を高めるパイピング処理が施されていました。ファスナーの開け閉めもスムーズで、使い続けても負荷がかかりにくそうです。

専門家は無駄のないデザインを評価する一方で、「ベルトの根元の補強が甘い」とコメント。根元のステッチは1本のみで、耐久性を高める工夫はとくに感じられませんでした。

消耗しやすいベルトをしっかり補強していたほかの商品に比べると、カバンの品質はまあまあといったところ。長く使い続けるには、重すぎるものを入れないよう注意してください。