リュックのズレ落ちを防ぐチェストベルトがついた、エース ミルフューズ リュック。「手頃な大きさで使いやすい」「フォーマル・カジュアルどちらもに合わせやすい」と高評価の口コミを見かけますが、実際のところ評判どおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のMammutやVorqitなどのビジネスリュックとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ビジネスリュック選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
掃除用品・衛生器具などの日用品から文房具・ファッション用品など身近な生活で使う幅広い商材のコンテンツ制作を3,000本以上担当。トイレットペーパーやスーツケースなど日常生活に関わる商材を比較検証してきた。「こだわって選ぶものではない生活雑貨こそ、実際に検証しなければわからない情報を届けること」を心がけ情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
エース ミルフューズ リュックは、背負い心地はよいですが、ムレやすさや機能性がネックです。実際に背負うとフィット感に優れており、胸元のチェストベルトが横揺れを防ぎ、動いても安定していました。肩ベルトも太く、長時間背負いやすいですよ。ただし背面はメッシュ加工ながら、通気性はいまひとつ。防水加工は施しています、実際にシャワーをかけると内部への浸水が見られました。雨の日にはPCや書類が濡れないよう対策が必要です。
ショルダーストラップがあり、スーツケースにも固定できるデザインですが、マチ幅拡張機能やUSBポートはなく機能面も物足りません。「フォーマル・カジュアルどちらもに合わせやすい」との口コミに反し、デザインを確認したモニターからは「ビジネス向きではない」との指摘もありました。
開口部が90度に開き、大きな荷物は出し入れしやすいつくりです。サイズは幅29×奥行14×高さ45cm・19Lと大容量なうえ、マチの広さも十分。「手頃な大きさで使いやすい」との口コミどおり、PCやタブレット・折りたたみ傘・パスケースといったビジネスシーンの必需品も収納できました。
メイン収納部は2気室タイプで、PCを収納できるポケットもあり、整理整頓も楽。比較したなかには小物が迷子になりやすい商品もありましたが、こちらは外ポケットの内側に小さなポケットが4つあり、ペンやイヤホンなどもサッと取り出せますよ。縫製や素材を確認した専門家からは、「負荷のかかる部分にはしっかり補強が施されている」とカバンの品質も高く評価されています。
背負いやすさと耐久性を備えたデザインは魅力的ですが、防水性の低さやムレやすさは気になりました。営業の外回りなどでリュックを背負う時間が長い人は、天候問わず使いやすい商品もチェックしてみてください。
そもそもビジネスリュックとは、ビジネスシーンでも活用できるフォーマルなデザインのリュックのこと。背負うことでPCや資料といった重い荷物の持ち運びが楽になるほか、両手が空いて支払いやスマホの操作がしやすくなるなどのメリットがあります。
今回ご紹介するのは、ビジネスシーンでの快適性を追求したアイテムを数多く展開する、ace.GENE LABEL(エース ジーンレーベル)のミルフューズ リュックです。容量は19LでB4サイズに対応しており、15.6インチのノートパソコンも収納できます。
荷物の仕分けがしやすいよう、メイン収納は2気室タイプを採用。小物が管理しやすいオーガナイザーポケットや、ペットボトルや折りたたみ傘などが収納できるサイドポケットもついています。
本体生地は、強靭で撥水性にも優れた1260dnコーデュラバリスティック®です。完全防水ではありませんが、浸水を防ぐための撥水加工が施されています。
本体サイズは、幅29×奥行14×高さ45cm。重さは約810gです。
カラーはブラック・ネイビーの2色から、好みにあわせて選択できます。
今回はエース ミルフューズ リュックを含む、ビジネスリュック全54商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、使いやすさの検証です。
ビジネスシーンで使う機会の多い以下アイテムを実際に入れ、大きさのほどよさ・出し入れのしやすさ・整理整頓のしやすさに注目して評価しました。
<収納したアイテム>
13インチノートPC・タブレット・スマートフォン・イヤホン・モバイルバッテリー・折りたたみ傘・弁当箱・名刺入れ・キーケース・印鑑・筆箱・クリアファイル×4・メモ帳・バインダー・雑誌×4・ポケットティッシュ×3
荷物の出し入れはスムーズでした。開口部が90度と大きく開くため、クリアファイルや雑誌なども難なく入ります。比較したなかには荷物が引っ掛かる商品もあったのに対し、急いでいるときもサッと取り出しやすいですよ。
19Lの大容量で、サイズも幅29×奥行14×高さ45cmと十分な広さのマチがあります。ビジネスシーンに必要な24点はすべて収められたので、容量不足で困ることは少ないでしょう。「手頃な大きさで使いやすい」との口コミがあるのにも頷けます。
ただし、サイドポケットはやや浅めのつくりです。折りたたみ傘などの長さがあるものは、落としてしまわないよう注意してください。
続いて、PCポケットのクッション性の検証です。ポケット単体ではなくリュック本体など全体のクッションを確認し、収納したPCをしっかり守れるかチェックしました。
検証の結果、クッション性は申し分ありません。比較したなかには底のクッションが薄いものもあったのに対し、本商品はクッションが厚手なので床などに置いたときの衝撃からPCを守れるでしょう。
ただし、背中側にも適度な硬さがあるものの、前面にはクッションはありません。外ポケットにスマホやiPadなどを入れる際は、ぶつからないように注意してください。
続いて、背負い心地とムレにくさの検証です。
アイテムを入れたリュックを背負った際と前に抱えた際のフィット感や肩への負担の有無をチェック。さらに3分間リュックを背負い、サーモカメラで熱の持ち具合を調査しました。
背負った際の体へのフィット感は高めでした。胸元に横揺れを防ぐチェストベルトがあるので、歩いたり自転車に乗ったりしても安定感があります。肩ベルトが厚手で、長時間背負っても肩への負担が少ないのもメリットです。
比較したなかには前に抱えると首元が締まってしまう商品もあったのに対し、本商品は肩ベルトのつけ根に隙間ができるため、首が苦しくなることもありません。早歩きするとバッグが揺れて下腹部に当たってしまうのがやや気になりますが、電車の中でも前にリュックを抱えやすいでしょう。
背面はメッシュ素材を採用していますが、背中とのフィット感が高いため、熱はあまり逃げませんでした。
比較したところ、リュックと背中の間にほどよい隙間ができる商品はムレにくい傾向が。こちらは背中が暑くなりやすいため、夏場や汗っかきの人には不向きでしょう。
次は、カバンの品質の検証です。
専門家にリュックの縫製のよさ・素材の頑丈さ・耐久性が向上するデザインとなっているかをチェックしてもらいました。
裁縫についても、専門家から「ショルダー・ハンドル・ファスナーなど、負荷のかかる部分にはしっかり補強が施されている」とのコメントが。使用頻度の高いファスナーは何万回もの耐久テストをクリアしたYKK製なだけあり、カーブでもなめらかに動きました。
比較した多くの商品に長期間使える工夫が見られましたが、なかにはビジネス用とするには素材が柔らかすぎるものも。本商品なら、毎日仕事で使っても長く愛用できるでしょう。
次は、防水性の高さの検証です。
半紙を入れたリュックに30秒シャワーで水をかけ、中の紙の濡れ具合をチェックしました。
実際にシャワーをかけたところ、防水性はいまひとつ。PCポケット内に入れた半紙が全体的に濡れ、ポケットの壁に張りつきました。
アウトドアブランドのMammut Seon Transporter 2や、1万円以下と低価格なVorqitのリュックは内部への水の浸水がほとんどなかったのに対し、本商品は雨の日に使用するにはやや不安が残ります。PCや重要な書類など、濡れて困るものの持ち運びには向かないでしょう。
続いて、デザインのよさの検証です。mybest内でスーツ職経験者を中心としたモニター6人を集め、ビジネスシーンに向いているデザインかをチェックしました。
その結果、「カジュアルでビジネス向きではない」との意見が多数。比較したなかではジンプルなデザインが人気でしたが、本商品は前面がややごちゃついた印象です。「フォーマル・カジュアルどちらもに合わせやすい」との口コミに反し、ビジネスにはそぐわない感じる人もいました。取引先へ持っていくのは避け、通勤や社内での使用にとどめておくとよいでしょう。
<デザインのよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ショルダーストラップと、スーツケースの持ち手に固定できるパススルー機能はついているものの、機能性はやや物足りません。比較したなかでも搭載されている商品は少なかった、USBポートやマチ幅の拡張機能は非搭載。バッグ本体の自立も難しく、高性能とはいえない結果となりました。なお、詳細は以下のとおりです。
エース ミルフューズ リュックは、公式オンラインストアで購入できます。公式サイトの販売価格は税込20,900円(※執筆時点)です。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでも販売されています。取扱店舗によって値段に差があるため、購入前に比較してみてください。
ビジネスリュックへの荷物を詰める際は、重心を体に近づけたほうが安定します。PCやタブレット・などの重量のある荷物は背中に近い場所に、クリアファイルやハンカチ・ティッシュなどの軽い荷物は外側に収納しましょう。少しの工夫で通勤時の負担を軽減できるので、ぜひ試してみてください。
最後に、雨の日や夏場も背負いやすい商品をご紹介します。
MAMMUTのSeon Transporter 25は、多少の雨なら気にせず使える防水性の高い商品です。開口部が広く、スムーズに荷物の出し入れが可能。マチが広くポケットも豊富なので、整理整頓もしやすいですすよ。背負い心地もよく、背中のムレもさほど気になりません。デザインもビジネス用にぴったりです。
Vorqitのリュックは、コスパ重視の人におすすめ。1万円以下と低価格ながら、USBポートや盗難防止ポケットを備えています。防水性も高く、雨の日にも使いやすいでしょう。ムレにくく長時間背負いやすいので、通勤時間が長い人にもぴったりですよ。シンプルなデザインなのも魅力的です。
容量 | 約25.0L |
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対応PCサイズ | 17.3インチ |
幅 | 30.5cm |
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マチ | 14.5cm |
高さ | 46.7cm |
素材 | 840Dナイロン、ポリアミド |
マチ幅拡張機能 | |
USBポート付き | |
パススルー付き |
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幅 | 32cm |
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幅 | 32cm |
マチ | 14cm |
マチ | 14cm |
高さ | 46cm |
高さ | 46cm |
重量(実測値) | 不明 |
容量 | 不明 |
本体重量 | 約1000g |
形状 | スクエア |
素材 | カーボンコーティング生地 |
留め具の種類 | ファスナー |
素材 | カーボンコーティング生地 |
内部ポケットの種類 | PCポケット×1、タブレットポケット×1、収納ポケット×4、小物用ポケット×4 |
内ポケットの数 | 10 |
付属品 | ‐ |
タイプ | リュック |
内ポケットの数(PC・タブレットポケット、ペン挿し除く) | 不明 |
外ポケットの数 | 4 |
対応PCサイズ | 不明 |
チェストストラップ付き | |
ショルダーストラップ付き | |
マチ幅拡張機能 | |
USBポート付き | |
パススルー付き | 不明 |
フューチュラヨークシステム搭載 | |
PC収納ポケットあり | |
A4サイズ収納あり | |
背面ファスナーあり | |
耐水ファスナー付き | 不明 |
サイドポケット付き | |
キャスター付き | 不明 |
防水加工 | |
撥水加工 | 不明 |
セキュリティ機能 | 不明 |
リュック以外の使い方 | 不明 |
対象 | 不明 |
用途 | 不明 |
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