日立 洗濯乾燥機 ビートウォッシュ BW-DV80Gをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に洗濯してみたところ、洗浄力は控えめで、標準コースではすべての汚れが落ちきらない結果に。つけ置きコースでは薄いシミはきれいになったものの、中央下部のカレーや右上の泥までは完全に落とせませんでした。

90分と180分の温水洗浄を搭載しているため、汚れがひどい場合は温水で洗うとより高い洗浄力が期待できるでしょう。

標準コースでの仕上がりをチェックすると、食べ物から泥汚れまでのすべての色味が濃いめに残ってしまいました。全体的に薄くはなったものの、洗浄力はやや物足りない印象です。

ほかの商品では比較的落ちやすかった卵やごま油のシミも、目で見てわかるほど。泥やカレーのシミはさらに目立っています。

つけ置きコースで洗うと、卵・ごま油・口紅のシミはかなり薄くなりました。泥やカレーもある程度は落ちましたが、白いシャツだとやや目立つ状態です。

頑固な汚れを落としたい場合は、洗濯前に部分洗いしたり温水洗浄を活用したりと、ひと工夫必要でしょう。

調べてみると、ほぐし脱水・温風ほぐし脱水など、洗濯後の衣類が絡みにくい機能があるのが好印象。残り時間が表示されるのも便利です。外フタは1枚タイプで負担なく開閉できますが、折りたためないため上部にスペースを確保できるか確認しておきましょう。

操作部については、ボタンの配置がよくコースを選びやすいのがメリットです。ただし、力を入れて押す必要があるうえ、パネルの文字表記がグレーでやや見にくいのが気になりました。

柔軟剤投入口は洗濯槽の外にありますが、洗剤投入口は槽内に設置されていました。洗剤を入れる際は内フタを外す手間があることに加え、洗濯物が多いと少し入れにくいのがネックです。

また、洗濯槽の幅は380mmで深さは520mmと、今回検証した商品のなかではやや幅が狭め。大物の洗濯物は出し入れしにくい可能性がありますが、衣類だけならそれほど問題にはならないといえます。

手入れのしやすさは優秀です。糸くずフィルターは半透明のプラスチック製で、フックを外すと本体から楽に外せました。フィルターカバーをスライドさせれば、手で触らずにゴミを捨てられるのもよいところ。

また槽洗浄・槽乾燥機能に加えて、洗濯のたびに槽を洗う自動おそうじ機能があるのもうれしいポイント。裏側にたまった汚れを洗い流して黒カビの発生を防止するので、清潔に使い続けたい人にもおすすめですよ。

1m離れた場所から運転音を計測してみたところ、以下のような結果でした。洗濯・脱水・乾燥のどれも全体平均より静かで、静音性は良好です。

• 洗濯時：32dB（平均約33dB・最大値38dB）
• 脱水時：37dB（平均約39dB・最大値46dB）
• 乾燥時：43dB（平均約44dB・最大値45dB）

環境省によると、30～40dBは夜間の戸建て住宅地と同レベルの静かさ。時間をそれほど気にせず、好きなときに洗濯できるでしょう。