約9~10分で氷ができあがると謳う、ベルソス コンパクト高速製氷機 VS-ICE07。ネット上では「すぐに氷ができる」と評判です。一方、「製氷中の音が大きい」「電気代が気になる」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ベルソス コンパクト高速製氷機 VS-ICE07を含む家庭用製氷機全14商品を実際に使って、氷ができるスピード・1回目の製氷量・氷の溶けにくさ・運転音の静かさ・掃除やお手入れの手間・電気代の安さを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ベルソス コンパクト高速製氷機 VS-ICE07は、溶けにくい氷を素早く作りたい人におすすめです。実際に作った氷を水に入れたところ、1分後も8割以上が残っていました。比較したなかには1分で半分ほど溶けてしまう商品もあったなか、トップクラスの溶けにくさ。ゆったり飲んでも飲み物が薄まりにくいところが魅力です。
さらに、製氷スピードも9分30秒とスピーディ。比較したキューブ型の氷が作れる商品は20~30分程度かかったのに対し、本商品含むキャップ型は素早く作れる傾向がありました。1回目で出てくる氷の量は44.2gと多くはないものの、メーカーが謳うとおり製氷スピードが速く、氷が足りなくなることは少ないでしょう。
「電気代が気になる」という口コミもありましたが、1日2時間の稼働で1か月あたり146円と安めです。比較した全商品の平均が約170円(※執筆時点)だったことを考えても、ランニングコストは非常に安いといえます。一方で、稼動音は60.7dBとやや大きめ。夜間に使うと、音が大きいと感じる場合がありそうです。
お手入れのしやすさはそこそこ。底面にある排水口はサイズも大きく、栓を抜くだけでスピーディに排水できたのは楽でした。本体重量も約7.6kgと比較したなかでは軽く、移動時もさほど苦になりません。しかし、給水タンクには細かい凹凸があり、やや拭き取りにくい構造でした。
執筆時点の販売価格は、大手ECサイトで税込23,000円程度です。製氷スピードと溶けにくさを兼ね備えているので、自宅での晩酌をゆっくり楽しみたいという人にぴったり。電気代も控えめなので、毎回市販のロックアイスを使って晩酌するより経済的ですよ。家庭用製氷機をお探しなら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
今回ご紹介するVS-ICE07は、約9~10分で9個の氷ができあがると謳う家庭用製氷機。家電製品や雑貨を企画・開発・輸入するベルソスの商品です。
作れる氷は、真ん中に穴の開いたキャップ型。氷のサイズの目安は直径2.5×長さ3.0cmで、サイズの変更はできません。貯水タンク内の水が不足している場合や、氷ケースがいっぱいになると、自動で製氷作業が止まります。
本体カラーはホワイト・レッドの2色。キッチン空間に溶け込むシンプルなデザインです。
<仕様>
今回はベルソス コンパクト高速製氷機 VS-ICE07を含む家庭用製氷機全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、氷ができるスピード・1回目の製氷量を検証しました。
スイッチを押してから、最初にできた氷が製氷機内の氷ケースにすべて落ちるまでの時間を計測。スピーディに製氷できるかチェックしました。あわせて、最初にできた氷の重量も測定しています。
製氷時間は9分30秒とスピーディ。高評価の基準とした10分以内におさまっており、「すぐに氷ができる」という口コミにも納得の結果です。メーカーの説明とも相違はありません。
製氷時間は、作れる氷の形状によって大きく異なります。比較した結果、氷がキャップ型のものは10分前後で製氷できる傾向があったのに対し、キューブ型のものは20〜30分かかりました。製氷スピード重視なら、本商品のようにキャップ型の氷を作れる商品がおすすめです。
1回目で出てきた氷の量は44.2gと、特別多くはありません。高評価の基準とした112.5gの2/3程度の量にとどまりました。ただし、本商品は製氷スピードが速いので、連続で運転させれば氷が足りなくなることはないでしょう。
比較したなかでキューブ型の氷を作れる商品は、1度に製氷できる量が多い傾向がありました。1回目で180gの氷を作れるものもありましたが、そのぶん製氷時間も長めです。
続いては、氷の溶けにくさの検証です。できた氷がすぐに溶けては、せっかくの飲み物が薄まってしまいますよね。
水250mLを入れたグラスに氷を約75g入れ、1分間放置してから残った氷の割合を算出しました。
氷の溶けにくさは、比較した商品のなかでもトップクラス。なかには1分後に氷が半分近く溶けてしまった商品もあったのに対し、本商品は8割以上も残りました。時間をかけてゆっくり飲む場合も、飲み物の味が薄まりにくいでしょう。
比較した結果、キューブ型よりもキャップ型のほうが溶けにくいという結果に。しかし、キャップ型のなかでも、製氷時間が6分前後と速すぎる商品は溶けやすい傾向がありました。製氷スピードと溶けにくさを両立させたいなら、本商品のように9分前後でできあがるものがおすすめですよ。
続いては、掃除やお手入れの手間を検証しました。
排水のしやすさや自動洗浄機能の有無、本体の軽さなどをチェックし、お手入れしやすいかどうか評価しています。
お手入れのしやすさは、そこそこの評価に。排水口は底面の端にあり、シンクに置いた状態での排水が可能です。排水口のサイズが大きめなので、水切れもスピーディでした。
家庭用製氷機には、排水口が底面もしくは側面にあるものと、ホースを使うタイプの3種類があります。このなかで、最も楽だったのは本商品のように底面に排水口があるタイプ。栓を抜くだけで水が流れていくので、短時間で水が抜けますよ。
ただし、どのタイプも完全には排水できません。多少は水分が残ってしまうので、衛生面を保つためにもキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取りましょう。
給水タンクには細かい凹凸があり、やや拭き取りにくい形状です。比較したなかでも、凹凸が少ないシンプルな構造のタンクのほうが掃除しやすい傾向がありました。
本体重量は約7.6kgと、比較した商品のなかでは軽め。8kg未満であれば持ち上げてもさほど苦にならず、リビングからキッチンへの移動もスムーズです。取っ手はついていないので、下から抱えるようにして持ちましょう。
夜に製氷する場合は、稼働音の大きさも気になるところ。本体から約30cm離した場所に騒音計を設置し、稼働音の最大値を比較しました。
その結果、騒音値は60.7dBと高評価の基準とした55dBより大きめ。「製氷中の音が大きい」という口コミのとおり、近くにいるとややうるさいと感じるかもしれません。
とはいえ、比較した商品のなかで50dB台を記録した商品はごくわずか。ほとんどの商品が60dB以上だったので、本商品だけが特別うるさいわけではありません。気になる場合は夜間の使用を避けましょう。
最後は、電気代の検証です。製氷機にワットモニターを接続し、1時間稼働させたときのkWhを計測。1日2時間稼働させると仮定して、1か月あたりの電気代を算出しました。なお、1kWh27円で計算してします。
その結果、1か月あたり約146円とリーズナブルでした。比較した全商品の平均(執筆時点)が約170円だったことをふまえると、電気代は安いといえます。
市販のロックアイスを使って晩酌するより、毎月1,000円以上も安くなる計算です。初期費用として本体代はかかりますが、長い目で見るとお買い得といえるでしょう。
家庭用製氷機のお手入れで大事なことは、しっかり乾燥させること。氷のニオイやカビを防ぐためにも、定期的にメンテナンスしましょう。
<お手入れ方法>
お手入れ方法は、商品によって異なる場合があります。詳しい手順については、取扱説明書でしっかり確認してくださいね。
ベルソス コンパクト高速製氷機 VS-ICE07は、Amazon・楽天市場・YahooショッピングなどのECサイトで販売されています。ベルソスはほかにも家庭用製氷機を販売しているので、取扱店舗を検索するときは型番で検索するとスムーズですよ。
今回検証したベルソスの家庭用製氷機は、VS-ICE02・VS-ICE06・VS-ICE07・VS-ICE011・VS-MA004の5種類。ほかの商品の検証結果もチェックしてみてくださいね。
最後に、お手入れのしやすさで高評価を獲得した商品をご紹介します。
ベルソスのVS-ICE06は、取っ手つきで移動しやすいところが魅力。排水口が底面にあり、シンクに乗せたまま楽に排水できます。製氷スピードは約9分と速く、溶けにくい氷ができあがります。氷のサイズが大小2種類から選べるうえ、自動洗浄機能も搭載した高機能な1台です。
ベルソスのVS-ICE011は、本体重量が約6.8kgと非常に軽量。リビングからシンクへの移動も楽ちんです。製氷スピードは約8分、1分後に残った氷の割合は6割以上と、スピードと溶けにくさのバランスも良好でした。本商品も自動洗浄機能を搭載しているので、定期的なお手入れが楽になるでしょう。
重量 | 約7.6kg |
---|---|
幅 | 約23cm |
奥行 | 約31cm |
高さ | 約32.5cm |
氷の形状 | キャップ型 |
1回目の製氷時間 | 9分9秒 |
1回目の製氷量 | 42g |
持ち手付き | |
自動洗浄機能 | |
タイマー機能 | |
製氷サイズ変更機能 | |
氷の硬さ調整機能 | |
水タンク容量 | 約1.7L |
ケーブルの長さ | 約1.6m |
アイススコップ付き | |
消費電力 | 120W |
高速製氷機能 | |
種類 | 卓上型 |
保冷機能 | |
氷保存容量 | 約900g |
電源コード取り外し可能 | 不明 |
製氷方法 | セル方式 |
製氷通知機能 | 不明 |
製氷能力 | 約12kg/日 |
製氷時間(公称値) | 約8~10分 |
素材 | ‐ |
稼動音(実測値) | 59.2dB |
氷が落ちる音(実測値) | 84.9dB |
1か月あたりの電気料金(実測値) | 194円 |
自動給水機能 | |
1分後に氷が残った割合(実測値) | 73.4% |
ワンタッチ機能 | |
用途 | 家庭用 |
重量 | 約6.8kg |
---|---|
幅 | 約22cm |
奥行 | 約31.5cm |
高さ | 約32.5cm |
氷の形状 | キャップ型 |
1回目の製氷時間 | 8分9秒 |
1回目の製氷量 | 37g |
持ち手付き | |
自動洗浄機能 | |
タイマー機能 | |
製氷サイズ変更機能 | |
氷の硬さ調整機能 | |
水タンク容量 | 約2L |
ケーブルの長さ | 約1.8m |
アイススコップ付き | |
消費電力 | 100W |
高速製氷機能 | |
種類 | 卓上型 |
保冷機能 | |
氷保存容量 | 約700g |
電源コード取り外し可能 | 不明 |
製氷方法 | セル方式 |
製氷通知機能 | |
製氷能力 | 12kg/日 |
製氷時間(公称値) | 約6〜12分 |
素材 | ‐ |
稼動音(実測値) | 60.3dB |
氷が落ちる音(実測値) | 78.1dB |
1か月あたりの電気料金(実測値) | 146円 |
自動給水機能 | |
1分後に氷が残った割合(実測値) | 62.7% |
ワンタッチ機能 | |
用途 | 家庭用 |
ベルソス 高速製氷機 VS-ICE011をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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