無印良品 ボディソープをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

はじめは、洗浄力の検証です。赤く着色した人工皮脂を塗布し、4時間放置したスライドガラスを用意。各商品で洗って乾かし、重さを測定します。洗浄から重量の測定までの工程を5回繰り返し、洗浄前後の重量差から汚れ落ちをチェックしました。

実際に洗ったところ、洗浄前後の重量差は平均0.3gと少なく、汚れ落ちはいまひとつ。比較した全商品の平均値が0.76g（※執筆時点）だったことをふまえると、高い洗浄力を求める人には物足りない可能性があります。運動をよくするなど皮脂汚れが気になる人でなければ、問題なく使いやすいでしょう。

次は、しっとり感・香りのよさの検証です。

20〜50代の男女モニター23人が各商品を使用し、洗い流したときにしっとり感があったかを確認します。同時に、香りの強さ・好みの香りかの2点もチェックしました。

次は、泡の濃密さの検証です。各商品1プッシュ分を、水気のない泡立てネットで泡立てます。お皿のにできあがった泡をのせたあと上に10円玉を水平に置き、沈むまでの時間を3回測定しました。

その結果、10円玉が沈むまでの時間は平均12秒と長く、泡の持ち具合は十分。比較した全商品の平均である6.86秒（※執筆時点）の2倍近くの時間までのせ続けられました。

検証では泡で出てくるポンプタイプはへたりやすく、本品と同じ液体タイプはモコモコした泡を作りやすい傾向が。30秒以上も10円玉が沈まなかった液体タイプの上位商品に比べると、泡の濃密さは一歩およばないため、しっかり泡立てたいときは目の細かいボディタオルや泡立てネットを使うとよいでしょう。

最後は、肌へのやさしさ（成分分析）の検証です。理系美容家の箱崎かおりさんが、各商品の成分をチェックします。主な洗浄成分の種類・肌荒れ防止成分が配合されているかを調査しました。

実際に成分表を見ると、洗浄成分は主に石けん系でラウリン酸がメイン。比較したなかでも本品と同じラウリン酸を主とした石けん系の商品は、洗浄力に特化した成分配合のものが多い傾向がありました。専門家の箱崎さんからは「保湿成分は充実しているものの、泡が粗めなのが気になる」との指摘もあがっています。

敏感肌にも使いやすいノニオン系・アミノ酸系の洗浄成分をメインとした商品に比べると、肌へのやさしさの評価はいま一歩です。敏感肌でなければ使いやすいものの、赤ちゃんや子どもとの併用は避けたほうがよいでしょう。