アイ・オー・データ 耐衝撃ポータブルハードディスク HDPD-SUTB1をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実使用速度は、比較したなかでもトップクラス。1GBを平均8.71秒・10GBを平均83.28秒・100GBを平均796秒で転送しました。いずれの容量でも比較した全商品の平均値を大きく上回っており、大容量のデータも長時間待たされることなく転送できるでしょう。

＜実使用速度の検証結果＞

• 1GB：平均8.71秒（全商品の平均：約12.03秒）
• 10GB：平均83.28秒（全商品の平均：約106.73秒）
• 100GB：平均796秒（全商品の平均：約863.19秒）

執筆時点

処理速度を示すベンチマークスコアも優秀です。読み込みは平均133MB/s・書き込みは平均132.1MB/sを記録しました。比較した商品の平均が読み込み約131.8Mbps・書き込み約123.57Mbps（※執筆時点）だったので、どちらも平均を上回っています。データを記録するのも、呼び出すのもスムーズでしょう。

＜ベンチマークテストの検証結果＞

• 読み込み：平均133MB/s（全商品の平均：約131.8Mbps）
• 書き込み：平均132.1MB/s（全商品の平均：約123.57Mbps）

執筆時点

本体サイズを計測したところ、薄さは1.9cm・表面の面積は100.8平方cmでした。比較したなかには薄さを1cm程度に抑えたモデルも多かったなか、厚みがやや気になります。耐衝撃モデルの商品は、本体に厚みがあるためカバンの中がかさばりやすい傾向がありました。

ただし重量は180gと、比較した耐衝撃モデルのなかでは軽いほうです。たとえば、エレコム・バッファローの耐衝撃モデルは重量が240～300g前後ありました。頑丈なボディを強みとするモデルのなかでは、持ち運びやすいといえます。

セキュリティ機能をチェックしたところ、パスワードロックと暗号化機能の両方を搭載していました。比較した多くの商品がどちらか一方しか搭載していなかったなか、大事なビジネスデータの保存にもぴったりです。

暗号化機能では、解読が困難といわれる暗号方式の「AES256bit」を採用し、自動的にデータを暗号化。解体してハードディスクを取り出されても、データを読み取られないとしています。

パスコードロックソフトのSHGate（エスエイチゲート）を搭載し、正しいパスワードを入力しない限り、データ保存領域には一切アクセスできない仕組み。Windowsでは、パソコン接続時にパスワード入力画面が自動で起動するので操作はスムーズです。

MIL規格に準じた耐久テストに合格しており、強度は十分。MIL規格とは米国国防総省の調達する軍事品に定めた品質基準です。122cmの高さから、すべての角・辺・面に対して計26回落下させる試験を実施し、破損を免れました。

比較したなかでもMIL規格に合格している商品は、耐衝撃性が高く、万が一落としてしまっても故障のリスクを減らせる傾向がありました。持ち運んでいるときのリスクを軽減できるといえるでしょう。なお、比較した多くの商品と同様に防水・防塵仕様ではなく、故障予測機能も搭載していません。

1. MIL規格｜MILまたはMILに準じた規格に合格（MIL-STD-810F 516.5 Procedure Ⅳ）
2. 防水対応（IPX）｜✕
3. 防塵対応（IP0X）｜✕
4. 故障予測｜✕

サポート体制は充実していました。データ復旧サービスは基本有料ですが、1年間の保証期間内であれば無償修理を依頼できる場合も。症状が気になる場合は、サポートセンターに問い合わせるとよいでしょう。

サポートセンターの電話応対の受付時間は、平日（月～金）の9～17時です。電話対応していない時間は、公式サイトに問い合わせページがあるので、そちらも活用してみてくださいね。

比較したなかでは、バッファローが土曜日、エレコムは土日にも電話対応していました。土日も使用する人や設定に自信がない人は、よりサポート体制が手厚い商品もチェックしてみてくださいね。

稼働音を騒音計で測定したところ、38.6dBを記録。比較した商品の平均約39.78dB（※執筆時点）を若干下回っています。メーカーが謳っているとおり、寝室で使用しても音は気にならないでしょう。

実際に聞いてみても、耳を近づけないとわからないほど稼働音は静か。比較したなかには、ディスクが回る音が耳障りな商品もありました。