ニオイ・手間・音などの問題をすべて解消した新しい生ごみ処理機を謳う、DENZEN 家庭用生ごみ処理機 NAXLU(ナクスル)。実際に「生ごみが臭わない」と評判です。一方で「音が気になる」「大きすぎてキッチンに置けない」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、DENZEN 家庭用生ごみ処理機 ナクスル含む生ごみ処理機全7商品を実際に使って、処理後のニオイ残り・処理中のニオイ・使いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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本コンテンツに記載の検証結果は2023年08月までの情報です
目次
DENZEN 家庭用生ごみ処理機 ナクスルは、生ごみをこまめに処理したい人におすすめです。バイオ剤を混ぜ合わせ、微生物が分解することで生ごみが消えていく仕組みのため、生ごみを入れるだけで作業は完了。比較したなかには処理に10時間近くかかる商品もあったなか、「処理が1秒で終わる」という謳い文句どおり気軽に使えました。
骨や貝殻といった硬い食材だけ事前の分別が必要ですが、処理後のごみを取り除く手間はなく、何度でも継ぎ足して使用できます。「音が気になる」という口コミに反し、実測すると騒音レベルはわずか38dB。比較した商品には50dBを超えるものが多くあったなか、トップクラスに静かさでした。静音設計との謳い文句にも納得です。
処理中の排気からはニオイをほとんど感じず、出てきたのは湿気のみ。3層のハイブリット脱臭システムを採用しているためか脱臭力が高く、こまめにごみを処理してもキッチンにニオイが広がる心配はありません。実際にニオイを確認した臭気鑑定士も「臭気はない」と太鼓判。換気扇を回す必要もないでしょう。
処理後にフタを開けると、バイオ剤特有のアンモニアと脂肪酸のようなニオイを感じます。しかし、野菜類や魚の強い生ごみ臭はしっかり取り除けました。比較した商品のほとんどが魚のニオイ残りに苦戦していたたため、処理後の残留物が生ごみ臭くないのは大きなメリットといえます。
ただし、「キッチンに置けない」という口コミのとおり、サイズには注意が必要です。比較した商品にはキッチンカウンターに置けるコンパクトなものもあったなか、幅38.5×奥行き43.0×高さ58.0cmとかなり大きめ。室外設置にも対応していますが、事前にしっかり設置場所を確保しましょう。
値段は、執筆時点で税込139,700円(公式サイト参照)。気軽に買える金額とはいえませんが、助成金の対象となる可能性があるうえ、消費電力も60Wと低くランニングコストを抑えやすいですよ。堆肥として再利用もできるので、生ごみが出たたびに手軽に処理できるものをお探しであれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
そもそも生ごみ処理機とは、熱風による乾燥や微生物による分解によって、生ごみを減量できるアイテムのこと。生ごみを乾燥させるため、ニオイや虫の発生を抑えられるのが大きなメリットです。肥料として、家庭菜園で役立てられる商品もありますよ。
今回ご紹介するDENZEN 家庭用生ごみ処理機 ナクスルは、酵素の力と微生物により生ごみを分解して空気にかえるハイブリッド式を採用しているのが特徴。生ごみがどんどん分解されてなくなるので、処理した生ごみを取り出す手間はほとんどかかりません。
製造元のDENZENは、生ごみ処理機業界No.1を目標に、家庭用生ごみ処理機に特化したメーカーです。自社商品である「ナクスル」の企画・販売を行っており、生ごみを捨てる時代から自宅で処理する社会を目指しています。
生ごみのニオイをしっかり除去してから排出するために、3層のハイブリット脱臭システムを採用。生ごみのほかにペットのフンの処理も可能です。処理後は、有機質堆肥として家庭菜園などに活用できます。なお、繊維質の強い食材や大きい食材は、なるべく小さく切ってから投入してくださいね。
フタを開けて生ごみを捨てるだけで処理できる全自動式なので、「生ごみの処理が1秒で終わる」と謳っています。操作パネルには、電源・脱臭モード・除湿モードの3つのボタンのみ。基本的にボタン操作は不要ですが、生ごみの入れすぎなどによる一時的なニオイ・湿気トラブルに対応したいときだけ脱臭モード・除湿モードを選択しましょう。
定期的なメンテナンスは基本的に不要。1~2年ごとにUVランプを交換し、分解力が低くなってきたと感じたらバイオ剤を入れ替えるだけです。UVランプの交換のタイミングは、ブザーが鳴るのでわかりやすいですよ。
本体のサイズは幅38.5×奥行き43.0×高さ58.0cm、重さは約18kg。最大容量は1.5kgですが、1日の投入量1kgを必ず守るように注意しましょう。カラーはホワイトで統一されており、清潔感あるデザインがどんなインテリアにもマッチしやすいですよ。
なお、助成金制度に対応した商品なので、自治体によっては助成金が支給される場合もあります。支給額・申請方法・適用条件は自治体によって異なるので、お住まいの地域の市区町村役場に確認してみてください。
今回は、DENZEN 家庭用生ごみ処理機 ナクスルを含む生ごみ処理機全7商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証の内容は以下のとおりです。
まずは、処理後のニオイ残りの検証です。
各商品を最もスタンダードなモードで稼働し、生ごみを想定した200gの食材を投入。処理した食材をプロの臭気鑑定士である石川栄一さんに実際に嗅いでもらい、どれだけニオイを軽減できたのかチェックしました。
なお、使用した食材はオニオンスライス(50g)・白米(50g)・バナナの皮(30g)・生魚(皮と骨を含む70g)です。
処理後にフタを開けると、アンモニアと脂肪酸を混ぜたような処理剤特有のツンとしたニオイが残りました。微生物と処理剤を混ぜ合わせるハイブリット式を採用している本商品ならではの特徴です。
ただし、生ごみ臭はほとんどありません。比較した商品のほとんどが魚のニオイ残りに苦戦していたなか、野菜類はもちろん魚の強いニオイまでしっかり除去できたのは大きな魅力です。
処理後の生ごみは堆肥にしやすい形状になっていたため、家庭菜園やガーデニングの肥料として活用したい人にもおすすめですよ。
次に、処理中のニオイの検証です。
処理後のニオイ残りの検証と同様に、プロの臭気鑑定士である石川英一さんご協力のもと、生ごみ処理機を稼働させている最中のニオイを嗅いでチェックしてもらいました。
処理中も生ごみのニオイはほとんど気にならず、排気口から出てくるのはほぼ湿気のみでした。比較したなかには稼働中に魚の生臭いニオイが広がり、換気扇を回す必要がある商品もありました。専門家も「臭気はない」とコメントしており、脱臭力は優秀といえます。
ニオイ対策として3層のハイブリット脱臭システムを採用しているのがポイント。比較したなかには、活性炭フィルターを使用した商品も多くありましたが、本商品のほうが高い脱臭効果を発揮しました。
最後は、使いやすさの検証です。
実際にキッチンで使用することを想定し、下処理の有無・処理時間・付属機能・静音性などをチェックして評価しました。
処理の完了を待つ必要がなく、生ごみが発生するたびに気軽に投入できる点が好評でした。比較した商品には処理完了まで10時間近く待たないと次のごみを入れられないものもあったなか、常に投入できるので謳い文句どおり生ごみ処理が即完了するといえるでしょう。
なお、生ごみは消えていくので処理後のごみを捨てる作業も発生しません。骨や貝殻といった硬いものに対応していないため事前の分別は必要ですが、たまごの殻など多少の硬さであれば問題なく処理できます。そこまで手間には感じないでしょう。
処理中の動作音も気になりませんでした。比較した商品のほとんどが50dB前後だったなか、実測すると38dBと最も静か。「音が気になる」という口コミとは反対に、メーカーが謳うとおりの静音設計です。
唯一ともいえるデメリットは、本体の大きさ。口コミどおり、キッチンなど室内に設置するには、かなりのスペースが必要です。比較した商品にはシンクの上に置けるほどコンパクトなものもあったなか、本商品は事前の置き場所の確保が必須でしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
DENZEN 家庭用生ごみ処理機 ナクスルは、公式サイトで購入できます。値段は、執筆時点で税込139,700円(公式サイト参照)。比較した商品は10万円を下回るものがほとんどだったなか、かなり高価です。助成金制度を利用すれば、通常より安く購入できる場合もあるため、お住まいの自治体に確認してみましょう。
また、楽天市場・Amazonなどの大手ECサイトでも販売していました。普段ポイントを貯めているサイトなど、購入しやすいお店でぜひチェックしてみてくださいね。
最後に、設置しやすいサイズ感の商品をご紹介します。
パナソニックの生ごみ処理機 MS-N53XDは、大容量ながらもコンパクトに設置できる商品です。キッチンの横にごみ箱として設置できるのが特徴。脱臭方式に金属触媒を採用しており、処理中のニオイを感じません。粉砕して処理するため、何度でもごみを継ぎ足して使えますよ。
コンパクトさを重視するなら、島産業のパリパリキューがおすすめ。キッチンテーブルに置けるほど小さく、設置場所には困りません。乾燥力も高く、野菜はパリパリに処理できました。つまようじや骨など多少の異物であれば一緒に処理できるため、下処理の手間がかかりません。
下処理方式 | 不明 |
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処理方式 | 粉砕式 |
運転音 | 標準モード:48.4dB/ソフト乾燥モード:48.4dB |
良い
気になる
最大容量 | 約8.0kg |
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お急ぎモードあり | |
処理時間 | 標準モードの場合:約0.4kg:約1時間40分/約0.7kg:約2時間15分/約1kg:約3時間/約2kg:約5時間40分) ソフト乾燥モード(約0.4kg:約2時間10分/約0.7g:約3時間30分/約1kg:約4時間30分/約2kg:約8時間30分) |
消費電力 | 800W |
電気代(実測値) | 通常モード:約32円/回、ソフト乾燥モード:約20円/回 |
電気代(公称値) | 約23円/回(ゴミ量約400gの場合) |
タイマー機能 |
パナソニック 家庭用生ごみ処理機 MS-N53XDをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
幅 | 230mm |
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奥行 | 270mm |
高さ | 270mm |
重量 | 約4.1kg |
下処理方式 | 不明 |
処理方式 | 温風乾燥式 |
1回あたりの最大処理量 | パリパリモード:約0.5(約1.4L)~最大約1.0kg(約2.8L)、ソフトモード:約0.3(約1.1L)~約0.5kg(約2.0L) |
最大容量 | 約1.0kg(約2.8L) |
お急ぎモードあり | |
静音モードあり | |
処理時間 | パリパリモード:約7時間30分~約10時間40分、ソフトモード:約4時間10分~約5時間20分 |
運転音 | 約36dB |
消費電力 | 300W |
投入できるもの | ご飯、めん類、野菜、果物くず、茶がら、肉類、魚類、その他、一般的に人が食べられる食材、調理物 |
電気代(実測値) | |
電気代(公称値) | パリパリモード:約28~約45円、ソフトモード:約16~約23円 |
脱臭機能 | |
タイマー機能 | |
室外設置可能 | |
付属品 | バスケット用水切りネット、脱臭フィルター |
特徴 |
島産業 パリパリキュー PPC-11-BKをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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