Overtime OT-WPT90AKをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
スマホ画面とミラーリングができると評判の、Overtime（オーバータイム） OT-WPT90AK。壁に吊り下げられるのも魅力です。しかしインターネット上の口コミには、「動画配信サービスを視聴できない」などマイナスな評判もみられ、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、OT-WPT90AKを含むポータブルテレビ11商品を実際に使ってみて、画質・音質・使いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね！
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2021年04月までの情報です
【総評】画質細部の粗さは気になるが、軽量で持ち運びしやすい
今回検証したOvertimeのOT-WPT90AKは、画質のキレイさにこだわる方にはおすすめできません。
全体的に画面が白みがかっており、細かい部分の画質の粗さが気になります。画質の精細さ・発色が突出して悪いわけではないですが、高画質とは言い切れません。また、防水能力はIPX5と浸水には耐えられないレベル。加えて、4時間の充電で約1.5時間しか再生できないのもデメリットです。
一方、持ち運びやすさを重視する方にはおすすめ。重量は0.85kgと軽く、携行性に優れています。音声についても通常のテレビ視聴には劣るものの、普段使いには十分といえるでしょう。
録画機能を搭載している点は評価できますが、高画質で映像を楽しみたい方や、より使いやすさを求める方は、他の商品もチェックしてみてくださいね。
Overtime OT-WPT90AKとは
トースターや掃除機など、デザイン性に富んだ生活家電を手掛けるダイアモンドヘッド。
今回紹介するポータブルテレビは、ミラーリング機能と搭載しているのが特徴です。Wi-FiやMiracastにつなげば、スマホ画面をそのまま液晶画面に映し出せます。
ワンセグ・フルセグ両方に対応しており、電波の受信環境によって自動的に切り替わります。さらに外付けHDDやUSBメモリに録画も可能。
付属のリモコンの「EPG」ボタンを押せば、番組表の確認もできます。
本体を支えるスタンドは180℃可動式。テーブルに立て掛けての使用はもちろん、壁に吊り下げて設置できるのも魅力のひとつです。
内蔵バッテリーは、リチウムイオン充電池を採用。AC・DCアダプターをそれぞれ付属しているので、家の中や車内など、様々な場所で充電が可能です。
また、車載用バックが付いているのもうれしいポイント。運転席の背面に本体を設置できるので、車の移動中もテレビ視聴を楽しめますよ。
実際に使ってみてわかったOvertime OT-WPT90AKの本当の実力！
今回は、Overtime OT-WPT90AKを含むポータブルテレビ全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。それぞれの検証で1～5点の評価をつけています。
検証①：画質
検証②：音質
検証③：使いやすさ
検証① 画質
まずは、画質の検証です。
mybestのスタッフ3名が、実際に各ポータブルテレビで同じ映像を視聴します。映像の安定感・コントラストの2点を軸に、ストレスなく視聴できるかを評価しました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
- ほとんどまともに映像視聴ができず、著しくストレスを感じる
- 精細さに欠け、見ていてストレスを感じる
- ストレスがないわけではないが、安定感・画質ともに平均点
- 満点には達しないものの、ストレスをほとんど感じない
- 映像が安定しており、ノイズなく精細な画質
問題なく視聴できるが、画質細部の精細さに欠ける
画質は3.0点とやや低めの評価になりました。
画質の精細さ・発色は特別悪くはないものの、細かい部分の画質処理の粗さが気になります。また全体的に画面が白みががっており、コントラストにも若干欠ける印象。実際に使用する際は問題ないレベルですが、高画質とは言い難く、評価を下げました。
検証② 音質
続いて、音質の検証です。
各ポータブルテレビを実際に使用し、音質をチェックします。音声の聞き取りやすさ・立体感・迫力の3点に着目しながら評価しました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
- ストレスを感じるほど音質に違和感がある
- 音声がこもって聞こえるなど、立体感・迫力に欠ける
- 音声の聞き取り・立体感・迫力それぞれ平均点
- 聞き取りやすさ・立体感・迫力ともにまずまずの音質
- 聞き取りやすい音声で、立体感・迫力に優れている
聞き取りづらくはないが、シャキシャキとこもるような軽さが気になる
音質は3.5点と、水準レベルの評価です。
実際に音声を確認してみると、シャキシャキと音質が軽く、若干こもりがちに感じました。通常のテレビ視聴には及ばないものの、そこまで聞き取りにくさは感じません。音質は合格レベルといえます。
検証③ 使いやすさ
最後は、使いやすさの検証です。
各ポータブルテレビに搭載されている機能について、防水性能の有無・映像配信対応・重量・録画機能の有無・フル充電までの時間・連続再生時間の6項目をチェック。使い勝手を総合的に評価しました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
- 付加価値機能がない
- 僅かに付加価値機能が搭載されている
- 付加価値機能を備えている
- 全てではないが付加価値機能を多く備えている
- あると有用な付加価値機能を全て備えている
防水・バッテリー性能にやや欠けるが、重量は0.85kgと軽量
使いやすさは4.2点と、高評価には届きませんでした。
4時間の充電に対し、再生時間が1.5時間程度と短いのがデメリット。また、防水性能はIPX5と若干物足りない印象です。浸水に耐えられるIPX7には数値が足りず、お風呂などの使用には不向きといえます。
加えて、動画配信サービスには対応していない点も残念でした。
しかし、録画機能を搭載している点は好印象。また重量が0.85kgと軽いため、携行性に優れている点も好評でした。
Overtime OT-WPT90AKの詳細情報
ダイアモンドヘッドOVERTIME ｜ 9インチ 防水ポータブルテレビ ｜ OT-WPT90AK
| 重量 | 約850g |
|---|---|
| 画面サイズ | 9インチ |
| 連続再生時間 | 1.5時間 |
- ワンセグ対応
- フルセグ対応
- 受信可能放送
- 地上デジタル (UHF：13～62ch）
| 画素数 | 1024×600 |
|---|---|
| チューナー | 一体型 |
| 電源 | DCアダプター、内蔵バッテリー、ACアダプター |
| 防水性能 | IPX5 |
| 録画機能 | 外付けHDD録画 |
| タッチパネル操作 | |
| リモコン操作 | |
| ブルーレイ・DVD再生 | |
| Wi-Fi対応 |
画質・防水性能を重視する方には、こちらの商品がおすすめ
OvertimeのOT-WPT90AKは、画質・機能面でやや物足りない結果となりました。そこで最後に、他のおすすめ商品をご紹介したいと思います。
映像のキレイさを重視する方は、パナソニックのプライベート・ビエラがおすすめ。自然な色合いでノイズもみられず、クリアな画質が魅力です。さらに、動画配信サービスにも対応。性能・機能面ともに充実していますよ。
シャープのポータブル液晶テレビは、最高値の防水性能IPX7を搭載しています。さらにスピーカー部分も防水仕様なので、お風呂やキッチンなどの仕様も問題なし。家中場所を選ばず使用できますよ。4時間の充電で3.7時間の連続再生が可能な点も魅力です。
パナソニックプライベート・ビエラ ｜ UN-15CTD10-K
| 重量 | 1.5kg |
|---|---|
| 画面サイズ | 15インチ |
| 連続再生時間 | 約3時間 |
- ワンセグ対応
- 不明
- フルセグ対応
- 不明
- 受信可能放送
- 地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル
| 画素数 | 1354×760 |
|---|---|
| チューナー | 分離型 |
| 電源 | DCアダプター、内蔵バッテリー、充電池 |
| 防水性能 | IPX7 |
| 録画機能 | 内蔵HDD録画、外付けHDD録画 |
| タッチパネル操作 | |
| リモコン操作 | |
| ブルーレイ・DVD再生 | |
| Wi-Fi対応 |
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