スマホの充電だけでなく、音楽・映画などの大容量データも短時間で転送できると謳う、Amazonベーシック TypeC & ライトニングケーブル。「コードや接続部分の強度が高い」と評判な一方、「線が硬く取り回しがしにくい」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに人気のアンカーやCIOなどのType-C ライトニングケーブルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Type-C ライトニングケーブル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
1,342円
おすすめスコア
断線のしにくさ
端子の頑丈さ
絡まりにくさ
束ねやすさ
取り回しやすさ
データ通信機能 | |
---|---|
MFi認証 |
Amazonベーシック TypeC & ライトニングケーブルは、5年以上のもちが期待できるナイロンタイプがほしい人におすすめ。屈曲試験機を使ってテストを行ったところ、20,000回折り曲げても断線せず新品同様の見た目を維持し、iPhoneやMacBookに問題なく認識されました。比較した約半数の商品が10,000回以下で断線したことを思うと、買い替え頻度をぐっと減らせるでしょう。
端子も非常に頑丈です。コジリ試験機を用いて端子に負荷をかけたところ、比較した多くの商品同様に20kgの重りをぶら下げても折れない強度がありました。ケーブルが意図せず引っ掛かってしまう場面でも、端子折れしにくいといえます。頻繁に抜き差しする人にもおすすめですよ。
充電中に絡みにくいのも魅力です。比較したシリコン素材の商品ほどではないものの、PVC樹脂の商品と並ぶと、太さとコシがある編み込みのナイロン素材で絡まりは控えめ。ケーブルバンドが付属し、束ねられるのもメリットです。ただ面ファスナーで引っ張りながら固定する必要があるうえ、ゴミがつきやすいのは気になりました。
取り回しやすさも良好です。実際に使ったモニターからは「線が硬く取り回しがしにくい」という口コミ同様の声があったものの、「手で伸ばすとまっすぐになるので許容範囲」というポジティブな声が多め。しなやかだった比較したシリコン素材の商品には劣りますが、カクカクした跡が残った商品と並ぶと、不便さは感じませんでした。
高耐久で長く使えるのが魅力の本品。コシがありある程度形をキープできるので、バンドでまとめればパソコン机などにもスッキリ置きやすいでしょう。とはいえ比較したなかには「CIO シリコンケーブル CtoL」のように、充電中にスマホをより操作しやすいものも。扱いやすさを重視するなら、ほかの商品も検討してみてください。
実際にAmazonベーシック TypeC & ライトニングケーブルと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイType-C ライトニングケーブルと、断線のしにくさ・端子の頑丈さ・絡まりにくさ・束ねやすさ・取り回しやすさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Amazonベーシック TypeC & ライトニングケーブルよりももっといい商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
Anker
ケーブルもバンドもすべてシリコン製。高耐久かつ束ねやすい
CIO
断線しにくく長く使える!シリコン製で取り回しも良好
MOTTERU
20,000回の屈曲に耐える高耐久。なめらかで絡まりにくい
オウルテック
コネクタ・端子部分は高耐久。ケーブルはシリコン素材で細め
そもそもType-Cの魅力とは、Type-Aのライトニングケーブルより高速に充電できる点にあります。給電規格であるUSB PD(USB Power Delivery)に対応したものなら最大60Wの超高出力で電力を流せるため、時間がないときでも十分な充電が可能です。
今回ご紹介するAmazonベーシック TypeC & ライトニングケーブルもそのひとつ。18W以上のUSB-C コンセント用アダプタ充電器とUSB PDを併用すると、iPhoneのバッテリーを30分で最大50%充電できると謳っています。
販売元のAmazonは、世界中で展開する大手通販会社。オリジナルブランドのAmazonベーシックは「高品質な商品を低価格で提供する」ことを目指し、電子機器類をはじめ日用品や食品などあらゆる製品を自社のECサイトで取り扱っています。
公称するUSB PDの最大出力は60W・データ転送速度は最大480Mbps。音楽や動画などの大容量データも、Type-Aに比べてスピーディに転送できる仕様です。Apple製品との互換性が保証されているMFi認証(Made For iPhone/iPad/iPod)も受けており、充電やデータ転送を正しく行えますよ。
ケーブルの外側にはナイロンを使用し、耐久性を追求。最大4,000回の曲げに耐えるテストを独自に実施しています。コネクタにはアルミニウムを採用し、断線や先端が折れにくいよう強度を高めた設計です。
Amazonベーシックの公式サイトから購入したものは、「1年間限定日本国内保証」を受けられます。発送日から1年以内に通常使用状況で不具合などがおきた場合、 交換・返品が可能ですよ。
先端のコネクタ部分にはテクスチャードとよばれる加工を施し、表面のグリップ力を向上させているのも注目したい点です。
カラーは、ダークグレー・シルバー・ローズゴールドの3種類。デバイスやモバイルバッテリーとの組み合わせを楽しめますよ。
長さは0.9m・1.8mの2種類が用意されています。束ねる際に便利な面ファスナーがついているのもうれしいポイントです。
今回は、Amazonベーシック TypeC & ライトニングケーブルを含むType-C ライトニングケーブル全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめは、断線のしにくさの検証です。
ケーブルメーカーから屈曲試験機をレンタルし、ケーブルの折り曲げテストを実施。5年耐える回数を20,000回と想定し、1,000回ごとにMacBookとiPhoneを接続して認識されるかどうかで断線の有無を確認しました。
実際に負荷をかけたところ、20,000回の折り曲げにも耐えトップレベルの評価を獲得。比較したほかの商品にはわずか2,000回で断線が発生したものがあったのに対し、コードの表面に傷はなく新品同様に充電とデータ転送できました。
検証の結果、比較した約半数の商品が20,000回の折り曲げに耐えられています。本品も同様に耐久性が高く、1日10回程度折り曲げて使っても5年以上は使えるでしょう。
次は、 端子の頑丈さの検証です。
コジリ試験機を用いて、端子部分に負荷をかけ耐久性をチェック。端子部分に約20kgの重りをぶらさげた際にかかる負荷と同等の200Nを上限に、折れにくいものほど高評価としました。
端子の頑丈さも申し分ありません。コジリ試験機による200Nの負荷まで耐え抜き、比較したほとんどの商品同様、20kgの重りぶらさげても折れないほどの耐久性を発揮しました。
「コードや接続部分の強度が高い」という口コミどおり、頻繁に抜き差しをしたり不意に力がかかったりしても、折れる心配は少ないでしょう。断線しにくく端子も折れに強いため、買い替え頻度を減らしたい人にも候補となります。
続いて、 絡まりにくさ・ 束ねやすさ・ 取り回しやすさの検証です。
ケーブル・バンドの有無や素材をチェックし絡まりにくさや束ねやすさを加点方式で評価。また、ライトニングケーブルで充電するiPhoneを日常的に使用しているモニター5名が実際に使用し、取り回しのしやすさを確認しました。
ケーブルの絡まりにくさは良好です。表面の素材には主にシリコン・ナイロン・PVC(樹脂)の3つがあり、本品は編み込みのナイロン素材を採用しています。
比較したなかでもしなやかに扱えたシリコン素材よりはクセがつきやすいものの、太さとコシがあるため、細いPVC素材よりは絡まりを抑えられました。
束ねやすさは高評価に一歩届かず。ケーブルバンドが付属ししっかり固定できるため、カバンやポーチの中でスッキリ持ち運べるのはよい点です。
しかしバンドは面ファスナーのため、緩まないよう引っ張りながら束ねるのが手間に感じました。また、マジックテープの部分にゴミがつきやすいのも気になります。
サッとまとめたい人は、比較したアンカーの「PowerLine III Flow USB-C & ライトニング ケーブル」のように、バンドがシリコン素材かつ横長の穴があるものを選ぶとよいでしょう。
取り回しやすさは良好です。比較したほかの商品には、反発力が強いものやカクカクと跡が残るものがあったのに対し、本品はモニター6名中5名が「曲げ跡やクセは気にならない」と回答。「少しカーブがあるがパッと伸びる」「使用するうえで不便さは感じない」といった声が多数あがりました。
曲げやすさについては、6名中3名が「満足」と答えています。「硬さがあるわりに片手で折り曲げやすい」「小さくまとめられるのがよい」など、ある程度形をキープできる点も好評でした。
しかし「線が硬く取り回しがしにくい」との口コミどおり、一部の人からは「許容範囲内だが、力を入れないと曲げにくい」との意見も。比較したシリコン素材の商品は、やわらかく手で伸ばす必要がなかったことを思うと、充電中にスマホを操作するには硬さが気になる可能性があります。
<ケーブルの曲げ跡・曲げグセが気にならないかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<ケーブルを曲げやすいかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
データ通信機能 | |
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MFi認証 |
ラインナップ | 0.9m、1.8m |
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ケーブル素材 | ナイロン系 |
ケーブルバンド付き | |
ケーブルバンドの種類 | 面ファスナー |
カラー | ダークグレー、シルバー、ローズゴールド |
折り曲げに耐えた回数(実測値) | 20,000回 |
端子の耐久値 | 200N |
メーカー保証期間 | 12か月 |
メーカー所在地 | アメリカ |
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1,329円
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販売価格:1,342円
ポイント:13円相当
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Amazonベーシック TypeC & ライトニングケーブルは、Amazon公式サイトから購入できます。検証結果を参考に、ぜひチェックしてみてください。
最後に、耐久性と取り回しやすさを両立した商品をご紹介します。
アンカーのPowerLine III Flow USB-C & ライトニング ケーブルは、断線・端子の頑丈さに加えて扱いやすさも秀でた商品。5年以上使用できる強度があるうえ、素材はすべてシリコン製でやわらかく自在に扱えました。シリコンバンドでさっとまとめられるため、外でも扱いやすいでしょう。
CIOのシリコンケーブル CtoLも、負けず劣らず使いやすい商品。外皮はすべてシリコン製でおかしな方向に曲がることもありません。シリコンバンドでデスク周りがスッキリ片づき、充電中も操作しやすいといえます。断線や端子の強度も申し分なく、1日10回折り曲げたとしても5年以上使えるでしょう。
データ通信機能 | |
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MFi認証 |
ラインナップ | 0.9m、1.8m |
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ケーブル素材 | シリコン系 |
ケーブルバンド付き | |
ケーブルバンドの種類 | シリコン |
カラー | ミッドナイトブラック、ミントグリーン、クラウドホワイト、コーラルピンク、ラベンダーグレー、アイスブルー、レモンイエロー、ライトパープル |
折り曲げに耐えた回数(実測値) | 20,000回 |
端子の耐久値 | 200N |
メーカー保証期間 | 18か月+6か月(会員登録後) |
メーカー所在地 | 中国 |
Anker PowerLine III Flow USB-C & ライトニング ケーブルをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
データ通信機能 | |
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MFi認証 |
ラインナップ | 0.5m、1.0m、2.0m |
---|---|
ケーブル素材 | シリコン系 |
ケーブルバンド付き | |
ケーブルバンドの種類 | シリコン |
カラー | パープル、ブラック、ホワイト、ピンク |
折り曲げに耐えた回数(実測値) | 20,000回 |
端子の耐久値 | 200N |
メーカー保証期間 | 12か月 |
メーカー所在地 | 日本 |
CIO シリコンケーブル CtoLをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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