ケーブルが巻きやすくきれいに収納できると人気の、Anker PowerLine+ III ライトニングケーブル。「ケーブルと端子の接続部分の耐久性が高い」と評判です。一方で「コネクタの接触が悪く1か月で充電できなくなる」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに人気のAmazonベーシックやオウルテックなどのType-A ライトニングケーブルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Type-A ライトニングケーブル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Anker PowerLine+ III ライトニングケーブルは、Type-A ライトニングケーブルがほしいすべての人におすすめです。屈曲試験機を用いた20,000回の折り曲げテストでは、比較した約半数の商品は途中で断線したのに対し、本品は最後までiPhoneやMacBookに認識されました。「1か月で充電できなくなる」との口コミに反し、1日10回折り曲げても約5年は使えるといえます。
端子の強度も申し分ありません。コジリ試験機で負荷をかける検証では、比較したほかの商品と同様折れはなく、20kgの重りをぶら下げても耐えられるほどの頑丈さを発揮。断線・端子折れどちらにも強く、外皮も高級感ある見た目を維持できていたため、買い替え頻度が少なく済むでしょう。
取り回しのしやすさも優秀です。実際に使用したモニターからは「丈夫な素材だが、やわらかく曲げやすい」「強いクセがつかずしなやか」と好評。比較したシリコン素材の商品のほうがより自在に動かせたものの、早く断線したことを思うと、本品は強度・扱いやすさどちらも外せない人にぴったりです。
束ねやすさもおおむね良好。比較した「オウルテック OWL-CBSAL10-OG」のようなシリコン素材には劣りますが、本品は太さとコシがある編み込みのナイロン製で、絡まりはほとんどありませんでした。ケーブルバンドが付属し、持ち運びにも便利です。ただバンドは面ファスナーでゴミがつきやすい点は、覚えておきましょう。
長持ちして扱いやすさにも優れた本品。自宅や職場で固定して繋げておくだけでなく、外出先へ携帯したいシーンにも活躍しますよ。汎用性の高いType-A ライトニングケーブルを探している人は、ぜひ検討してみてください。
今回ご紹介するAnker PowerLine+ III ライトニングケーブルは、ケーブル内部の構造を改良することで、Anker PowerLineシリーズのなかでも高い耐久性と柔軟性を実現したと謳う商品。端子には傷がつきにくいいステンレススチールを採用し、ハイエンドのスマートフォンやノートPCにも合う高級感あるデザインが魅力です。
販売元のAnker(アンカー)は、中国を拠点に置くモバイル充電機器のブランド。消費者のニーズを取り入れスピーディな商品開発を行い、高機能・高品質な製品開発を目指しています。オーディオ・スマート機器・プロジェクターなどのブランドも手掛け、世界100か国以上で展開していますよ。
ケーブルの外皮素材には、ナイロン系の素材を採用。独自のテストでは、約80kgの重さと35,000回の折り曲げテストをクリアし、内部のワイヤーが断線しにくいと謳っています。転送速度は480Mbpsを公称しており、動画・音楽・写真ファイルの高速データ転送にも対応しています。
MFi認証(Made For iPhone/iPad/iPod)を取得しているのもポイント。Appleが他社製のアクセサリーとiPhone・iPad・iPodとの互換性を保証していることを表し、充電やデータ転送を正確に行えます。
ケーブルの長さは0.9mと1.8mの2種類を用意。一般的に、ケーブルは長くなると抵抗が増え電力が弱くなる傾向があります。本品はMFi認証が定めた条件をクリアしているため、長さに関わらず充電速度がほぼ一定になるよう設計されています。スペックの詳細は以下のとおりです。
カラーは、ブラック・ホワイト・レッドの3種類。メーカー保証期間は18か月ですが、Anker会員登録を行えば、最大24か月まで延長されます。
対応デバイスは、iPhone 13を含むライトニング端子を搭載したiPad ・AirPods Proなど。2023年発売のiPhone 15シリーズは給電ポートがType-Cになりましたが、それ以前の多くのモデルと互換性があります。
なお、一般的にType-Aは最大12Wまでしか対応しておらず、充電時間はType-Cの2倍以上かかる傾向が。とはいえType-Aは汎用性が高く、日常では使いやすい規格です。空港・車内・カフェなどではコンセントやシガーソケットの横にUSBポートが設置されていることが多く、ケーブルを直接挿して充電できますよ。
今回は、Anker PowerLine+ III ライトニングケーブルを含むType-A ライトニングケーブル全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、断線のしにくさ・端子の頑丈さの検証です。
屈曲試験機を使用してケーブルの折り曲げを20,000回実施。1,000回ごとにMacBookとiPhoneをに正確に認識されるかをチェックし、断線の有無を確認しました。
さらに端子にコジリ試験機にて200N負荷をかけ、端子の折れにくさもチェックしています。
断線のしにくさは高評価を獲得。20,000回折り曲げても、MacBookとiPhoneに充電・データ転送できました。「コネクタの接触が悪く1か月で充電できなくなる」という口コミを覆す結果です。
一般的に、コネクタの保護部分である根本(SR)が長いと断線に強いとされていますが、検証の結果、SRの長さが同じでも耐久性に違いがありました。比較した商品の約半数が10,000回前後で断線し、なかには1,000回しか耐えられなかったものも。
対して本品は、ケーブルを1日10回折り曲げたとしても、5年以上使える耐久性があります。長く使い続けたい人にぴったりでしょう。
端子も非常に頑丈です。検証した結果、比較したすべての商品が200Nの負荷に耐え、20kgの重りをぶら下げるのと同等の負荷をかけても折れませんでした(※執筆時点)。
メーカーは約80kgの負荷をクリアしているとも謳っており、不意にコードを強く引っ張ってしまっても折れる可能性は低いといえます。
次は絡まりにくさの検証です。ケーブルの素材・構造をチェックして評価しました。
その結果、絡まりにくさも良好。ケーブル外皮は編み込みのナイロン素材です。比較した細いPVC素材の商品よりも太さとコシがあり、絡まりはほんどありませんでした。
比較したなかでは、シリコン素材の「オウルテック OWL-CBSAL10-OG」や、同じナイロン素材だと「Amazonベーシック ライトニングケーブル ナイロン」も高評価を得ています。カバンに入れて頻繁に出し入れする人には、シリコンや編み込みのナイロン素材がおすすめですよ。
続いて、束ねやすさの検証です。バンドの有無や素材・穴の形を確認し、加点方式で評価しました。
結果、束ねやすさは悪くないものの高評価には届かず。ケーブルバンドが付属し、まとめてカバンに入れやすく好きな長さに固定しやすいのは魅力です。
しかしバンドは面ファスナーで、緩まないよう引っ張る必要があるのがやや手間に感じました。ゴミがつきやすく、使っているうちにくるくると丸まった跡がつきやすい点も気になります。
比較した商品のなかでもサッと束ねやすかったのは、「オウルテック OWL-CBSAL10-OG」のようなバンドがシリコン素材かつ横穴で留められるものでした。頻繁に束ねたりほどいたりする人は、別途ケーブルクリップなどを用意するのもよいでしょう。
最後は、取り回しやすさの検証です。
ライトニングケーブルで充電するiPhoneを普段使用しているモニター5名が、ケーブルの曲げやすさ・曲げグセや跡が気にならないかをチェックしました。
取り回しのしやすさは優秀です。比較したシリコン素材の商品ほどやわらかくはありませんが、「丈夫な素材を使っているが、細いケーブルがやわらかく曲げやすい」「柔軟に動いてくれてるのがよい」と、モニター5名全員が「曲げやすい」と回答しました。
検証では同じナイロン素材でも曲げやすさに違いがあり、なかには反発力があり思うように曲げられなかった商品も。こちらは強度のあるナイロンながら、メーカーが謳うように強度と柔軟性のバランスのよさがモニターから好評でした。
<曲げやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
「ケーブルの曲げ跡・曲げクセも気にならない」とモニター5名全員が回答し、満足度は上々です。比較した商品にはカクッとした跡が残ってしまうものも。対して本品は、「パッと手を離すとすぐに形が戻り、跡も残らない」など、比較したナイロン素材のなかでもやわらかく扱いやすさを感じました。
また「クセがつかないうえ見た目もきれい」という声も挙がっています。家の中・外出時どこでも、スマホを操作しやすいでしょう。
比較したシリコン素材の「オウルテック OWL-CBSAL10-OG」は、本品よりやや断線に弱いものの、ふにゃふにゃとしたやわらかさで扱いやすいと好評でした。本品はゆるやかにカーブを描くしなやかな感触で、強度と扱いやすさのバランスがよいといえます。
<ケーブルの曲げ跡・曲げクセが気にならないかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
データ通信機能 | |
---|---|
MFi認証 |
ラインナップ | 0.9m、1.8m |
---|---|
ケーブル素材 | ナイロン系 |
ケーブルバンド付き | |
ケーブルバンドの種類 | 面ファスナー |
カラー | ブラック、シルバー、レッド |
折り曲げに耐えた回数(実測値) | 20,000回 |
SRの長さ | 11mm |
端子の耐久値 | 200N |
メーカー保証期間 | 18か月保証 + 6か月 (Anker会員登録後) |
メーカー所在地 | 中国 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
2,267円
(最安)
販売価格:2,290円
ポイント:23円相当
送料無料
(19,325件)
Anker PowerLine+ III ライトニングケーブルは、Anker公式サイトや、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECショップで購入可能。全国の取り扱い店舗でも販売中ですよ。
公式サイトの税込価格は2,290円(※執筆時点)。ECサイト・店舗の値段と比較してお得に手に入れてくださいね。
最後に、扱いやすさや耐久性で高評価を獲得したほかの商品もご紹介します。
Amazon Basics ライトニングケーブル ナイロンも、5年の持ちが期待できる商品。端子・ケーブルの強度は高く、多少ハードな使い方をしても断線や折れのリスクは低いでしょう。ケーブルの外皮は硬めながら「反発はなく柔軟に動く」とモニターの満足度は高め。スマホを繋ぎながらでも扱いやすいですよ。
シリコン素材で探している人には、オウルテックのUSB Type-A to Lightning ソフトシリコンケーブルがおすすめ。ナイロンよりやわらかく自由自在に取り回せました。13,000回の折り曲げで断線が発生したため耐久性はやや低いものの、ケーブルバンドもシリコン素材で持ち運び時にも活躍します。
データ通信機能 | |
---|---|
MFi認証 |
ラインナップ | 0.9m、1.8m |
---|---|
ケーブル素材 | ナイロン系 |
ケーブルバンド付き | |
ケーブルバンドの種類 | 面ファスナー |
カラー | ローズゴールド、ダークグレー、シルバー |
折り曲げに耐えた回数(実測値) | 20,000回 |
SRの長さ | 12mm |
端子の耐久値 | 200N |
メーカー保証期間 | 1年間 |
メーカー所在地 | アメリカ |
Amazonベーシック ライトニングケーブル ナイロンをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
データ通信機能 | |
---|---|
MFi認証 |
ラインナップ | 1.0m、2.0m |
---|---|
ケーブル素材 | シリコン系 |
ケーブルバンド付き | |
ケーブルバンドの種類 | シリコン |
カラー | アッシュブルー、オリーブグリーン、サンドベージュ、ワインレッド |
折り曲げに耐えた回数(実測値) | 12,000回 |
SRの長さ | 10mm |
端子の耐久値 | 200N |
メーカー保証期間 | 2年間 |
メーカー所在地 | 日本 |
オウルテック USB Type-A to Lightning ソフトシリコンケーブルをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。