従来品より太めのつくりで耐久性の高さを謳う、VASTLAND タープポール 280cm 2本組。「タープに雨水が溜まらないよう角度を変えられる」「強風でも揺れない」と評判ですが、「重くて移動時に負担に感じる」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のロゴスコーポレーションやSoomloomなどのタープポールとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、タープポール選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
VASTLAND タープポール 280cm 2本組は、タープポールを検討しているすべての人におすすめです。比較したほかの商品には1段しか高さ調整できないものがあったなか、合計18段の調節が可能。左右の高さを変えて目隠しとしても使えるほか、「タープに雨水が溜まらないよう角度を変えられる」という口コミのとおり、シーンに合わせてアレンジできます。
最長の状態で280cmの高さになる点も評価をアップ。比較した商品には高さが足りずタープの中心で頭がぶつかるものもありましたが、十分な高さがあるため立っていても解放感があります。頭が天井にぶつかることもなく、快適に過ごせました。
「強風でも揺れない」との口コミどおり、風が吹いた際の耐久性も非常に優秀です。検証では、巨大扇風機を使って風速1~10m/sの風を当て、ポールが曲がったときの風の強さを確認。結果、比較した全商品の平均が7.8m/s(※執筆時点)だったのに対し、最長280cmの状態でも風速10m/sの風に耐えられました。
ポールの先端はローレット加工と呼ばれるギザギザつきで、ロープが抜けにくいつくり。接地面にはすべり止めがついており、スムーズに設置できるのも利点です。分解の際も、指の腹を使って軽い力で取り外せました。比較したショックコード式の商品よりは手間がかかりますが、難なく片づけられるでしょう。
収納時の幅は67cmで、大きめのタープの袋に一緒に入れられるサイズ。付属の収納袋を使えば、バッグインバッグのようにスッキリしまえますよ。「重くて移動時に負担に感じる」という口コミどおり2.56kgとやや重めですが、頑丈なうえに細かく段数調節できる非常に魅力的な商品です。ぜひ購入を検討してみてください。
そもそもタープポールとは、タープを支える柱のこと。タープとポールがセットになっている商品よりも耐久性が高く、破損しづらいというメリットがあります。
今回ご紹介するタープポール 280cm 2本組は、2018年創業のアウトドア用品メーカー、VASTLANDの商品。1本のポールを完成させるのに4本のパーツを連結させるタイプで、テントに合わせて最大280cmまで伸ばせます。
ポールには、差し込むだけのワンタッチ接続を採用。簡単に組み立てられることをアピールしています。
材質にはアルミニウム合金を使用。軽量で耐久性が高く錆びにくいと謳っています。滑りにくいよう、接地面にはラバーグリップがついているのも利点です。先端にはギザギザのローレット加工が施されており、ロープが抜けにくいつくりですよ。
ポールの直径は33mmで、厚みは1.5mm。強度に優れた設計で、雨風が強くてもテントをしっかり支えられると謳っています。
入り本数は2本で、重量は1本あたり約1.25kg。ポールをまとめて入れられる収納バッグには肩掛け紐がついており、持ち運びやすいよう工夫されています。
カラー展開は、ゴールド・レッド・ブラックの3種類。アクセントになる鮮やかな色ならゴールドやレッド、シックで馴染みやすい色ならブラックがおすすめです。好みやタープに合わせて選べるのがうれしいですね。なお、検証ではゴールドを使用しました。
タープポールには、メインポールとサブポールの2種類があります。
タープを支える役割を持つメインポールは、頑丈であることが多く、タープを張るためには必要不可欠。目安として、ポールの直径が25mm以上のものがおすすめです。高価なものが多いですが、タープをしっかり張るための必要経費だと割り切りましょう。
一方、アレンジに使うサブポールは細いものが多く、景観を邪魔しないのが特徴。タープの端を跳ね上げたり、ロースタイルを楽しむ際に活躍しますよ。なお、今回ご紹介する商品はメインポール向けのタープポールです。
今回は、VASTLAND タープポール 280cm 2本組を含むタープポール全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、風が吹いたときの折れにくさの検証です。巨大扇風機を使って各商品に風速1~10m/sの風を当て、ポールが曲がったときの風の強さをチェック。キャンプがしにくいとされている風速7m/sに耐えられたものを高評価としました。
結果は非常に優秀。耐えられた風速は、比較した全商品の平均が7.8m/s(※執筆時点)だったのに対し、最長280cmの状態で風速10m/sの風を受けても曲がりませんでした。
耐久力の高いプッシュボタン式を採用し、強い風が吹いても歪みにくい構造なのもメリットです。「強風でも揺れない」という口コミのとおり、傘をさしにくいような突風が吹いていても問題なく使えるでしょう。
続いて、高さ調整段数の多さの検証です。240cm以上(立った状態で使いやすい高さ)で高さ調節できるかと、180~220cmの間(チェアに座って使いやすい高さ)で高さ調節できるかをチェックしました。
結果、計18段の高さ調節に対応し、トップクラスの高評価を獲得。240cm以上では9段、180~220cmの間でも9段の高さに調節可能です。片面を下げるという使い方をすれば、隣のサイトに人がいても視線を遮れますよ。「タープに雨水が溜まらないよう角度を変えられる」という口コミのとおり、シーンに合わせて調整しやすいのが魅力です。
また、最長の状態で高さが280cmになるのもうれしいポイント。比較したほかの商品には高さが足らずタープの中心で頭がぶつかるものもありました。対して本品は立っていても頭が天井にぶつかることなく、快適に過ごせるでしょう。
次に、設営・片づけの簡単さの検証です。タープを抜けにくくするためのローレット加工や曲げ加工があるか・分解や収納がしやすいか・エンドキャップや円錐型の加工があるか・濡れたときに錆びやすいスチール素材でないかを確認しました。
結果はまずまず。曲げ加工はないものの、ポールの先端にはローレット加工と呼ばれるギザギザがついており、ロープが抜けにくいつくりです。接地部分には滑り止めもついているため、設営もしやすいといえます。素材はアルミニウム合金なので、錆びる心配も少ないでしょう。
分解の際は、親指の腹を使って楽にプッシュボタンを押せました。比較した商品には指先でボタンを押さなければならず力が必要なものもありましたが、軽い力で分解できます。ただし、引っ張るだけで簡単に分解できるショックコード式の商品と比べるとやや時間がかかりました。
最後に、持ち運びやすさの検証です。かさばらず1本にまとめられるか・収納時の幅は70cm未満か・重さは2kg未満か・収納袋があるかをチェックしました。
結果は比較した多くの商品と同様、そこそこの評価です。収納時の幅は67cmで、大きめのタープ袋に一緒に入れられるサイズ。収納袋がついているため、バッグインバッグのようにしてスッキリ片づけられますよ。
ただし、伸縮式のように1本にまとめられないうえ、重量もやや重め。比較した商品の平均重量が約2.08kg(※執筆時点)だったのに対し、2.56kgでした。「重くて移動時に負担に感じる」という口コミどおり、やや負担に感じるかもしれません。必要に応じてキャリーカートなどを活用するとよいでしょう。
入り本数 | 2本 |
---|---|
構造 | プッシュボタン式 |
収納時の幅 | 67cm |
最長の長さ | 280cm |
高さ調整段数 | 18段 |
耐えることができた風速 | 10m/s |
良い
気になる
素材 | アルミニウム合金 |
---|---|
ローレット加工 | |
曲げ加工 | 不明 |
接地面の形状 | エンドキャップ型 |
VASTLAND タープポール 280cm 2本組は、VASTLANDの公式オンラインストアで購入可能。価格は税込5,980円(※執筆時点・公式サイト参照)です。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトでの販売も確認できました。サイトによって送料がかかることもあるので、購入する際はよく確認してくださいね。
タープポールが濡れてしまった際は、片づける前に必ず水分を拭き取りましょう。濡れたまま保管すると、スチールポールは錆の原因になり、本品のようなアルミ合金やアルミのポールは塗装の劣化につながることがあります。
湿気や直射日光が劣化の原因となることも。タープポールを使わないときは、陽の当たらない乾燥した場所で保管してください。
最後に、持ち運びやすさで高評価を得たほかのタープポールをご紹介します。
ロゴスのプッシュアップポール250cmは、先端がゴムキャップつきでファミリーキャンプにもぴったり。2本でも1.2kgと軽量なうえ、収納時には1つにまとめてかさばらずに持ち運べました。高さの調整段数は34段あるため、さまざまなタープのアレンジ張りができますよ。
Soomloom タープポール 2本セットは、白いラインつきでボタンの位置がわかりやすいのが魅力。収納時は1つにまとめられるうえ、収納袋もあるためかさばらずに持ち運べます。最長で260cmになるため、タープの中で立っていても快適に過ごせるでしょう。
入り本数 | 1本 |
---|---|
構造 | プッシュアップ式 |
収納時の幅 | 103cm |
最長の長さ | 250cm |
高さ調整段数 | 34段 |
耐えることができた風速 | 7m/s |
良い
気になる
素材 | アルミ(アルマイト加工) |
---|---|
ローレット加工 | |
曲げ加工 | 不明 |
接地面の形状 | エンドキャップ型 |
ロゴス プッシュアップポール 250cmをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
入り本数 | 2本 |
---|---|
構造 | プッシュアップ式 |
収納時の幅 | 82cm |
最長の長さ | 260cm |
高さ調整段数 | 9段 |
耐えることができた風速 | 5m/s |
良い
気になる
素材 | アルミニウム |
---|---|
ローレット加工 | |
曲げ加工 | |
接地面の形状 | エンドキャップ型 |
Soomloom タープポール アルミ製 伸縮ポール 2本セットをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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