和平フレイズ ラバーゼ 鉄揚げ鍋は、天ぷらやとんかつなど、大きな食材をよく揚げる人におすすめです。鍋のフチが広く食材をひっくり返しやすいので、スムーズに作業を進められますよ。また、ムラなく揚げたい人にも重宝します。保温力は比較的高く、冷凍コロッケを入れても2分ちょっとで適温に戻りました。一方、手入れ重視の人にはやや物足りない印象です。油は意外にはねるので、そのまま使うと周辺が汚れがち。実際に使用する際は、付属の油はね防止ネットを使いましょう。また、調理の直後は取っ手がかなり熱いため、ミトンなどの使用をおすすめします。価格は執筆時点で税込13,200円(公式サイト参照)と、検証した全商品のなかでは高めでした。ただ、油はね防止ネット・揚げかごが付属している便利な商品でもあるので、揚げ物を頻繁に作る人は候補に入れてみてくださいね。
ヨシカワの郷技 ステンレス製天ぷら鍋は、調理のしやすさを重視する人におすすめです。490gと軽量で取り回しやすく、鉄製のようにお手入れの手間もかかりません。また、熱伝導性はステンレス製のなかでも優秀です。180℃に達するまでにかかった時間は3分27秒と、上位の銅製・鉄製商品には及ばないものの十分なスピードでした。比較した商品中トップクラスの蓄熱性も注目ポイントです。7分後の温度低下の平均値がマイナス約37℃ほどのところ、約30℃の低下にとどめました。熱伝導性・蓄熱性ともに高いため、連続で食材を入れてもサクッとおいしい揚げ物が作れるでしょう。注ぎ口が鈍角で、オイルポットに移す際に垂れやすいのが惜しいところ。しかし、そのほかに大きなマイナス点は見あたりません。性能と扱いやすさのバランスに優れた商品です。
和平フライズの千歳 純銅 揚げ鍋は、ガス火でカラッと揚げたい人におすすめです。実際に油を注いで火にかけてみたところ、比較した全商品の平均よりも20秒以上速く180℃に達し、熱伝導性はトップクラス。加えて、蓄熱性もまずまずでした。火を止めてから7分後の温度低下を、平均よりも3℃ほど抑えています。温度が上がりやすい一方下がりにくく、食材を入れても油を適温に保ちやすいのが特徴です。たくさん揚げたい人・揚げ物に不慣れな人に向いています。ただし、オイルポットに移し替える際に油が垂れやすいのは気になりました。勢いよく注ぐと垂やすいので、ゆっくりと少量ずつ移すとよいでしょう。優れた熱伝導性・蓄熱性を備え、技いらずでおいしい揚げ物を作れるのは大きな魅力。本体は670gと軽量で、扱いやすさも十分です。銅製の商品を検討しているなら、ぜひ候補に入れてくださいね。
杉⼭⾦属 燕三条キッチン研究所 4w1h コンパクトフライヤーは、少量の揚げ物に使える鍋がほしい人におすすめです。省スペースでの調理・収納が可能で、狭いキッチンでも使い勝手が良好。ボイルする感覚で、手軽に揚げ物ができますよ。オイルポットに注ぐ際の油漏れ・油垂れがなく、後処理しやすいのも大きな魅力。油はねも少ないので、面倒な片付けも楽に済むでしょう。一方、コンパクトサイズゆえ、ひっくり返しにくいのはややネックです。保温力も高いとはいえず、適温に戻るまでに3分ほどかかりました。また、使用後の油を移す際は、手にかからないよう注意が必要です。価格は執筆時点で税込6,050円(公式サイト参照)と、今回検証した商品のなかでは高め。とはいえデザイン性が高く、アウトドアなどに持ち運びしやすいのは魅力です。コンパクトなものをお探しなら、検討してみる価値ありですよ。
ニトリ IH天ぷら鍋 8942021は、少しでも速く油を適温にしたい人におすすめです。油が180℃に達するまでにかかった時間は、3分11秒とトップクラスの速さ。比較した商品のなかで熱伝導性の高い傾向があった、銅製の商品を上回るスピードでした。温度計つきで、ひと目で適温を確認できるのも利点です。本体の重さは730gと、標準的な重さ。比較した商品には、1kgを上回ったものが複数あったことをふまえると、口コミのとおり扱いやすいといえるでしょう。一方、蓄熱性はそれほど高くありません。油を180℃にしたあと火を止め、7分後に再度測ってみると約38℃低下していました。適温を長時間保つのは難しいため、揚げ物の量が少ない少人数家庭やひとり暮らしの人に向いているといえます。油垂れしやすいのも気がかりです。口コミに「注ぎ口は役に立たない」とあったとおり、注ぎ口が鈍角なため、オイルポットに移し替える際油が滴りました。比較したほかの商品には、注ぎ口が鋭角で油がすっと切れたものも。慎重に移せば問題はありませんが、できるだけキッチンを汚さず後片づけを楽にしたい人は、ほかの商品を検討してみてください。
和平フレイズ 燕三条いいもの小路 鉄製蓋付天ぷら鍋 TM-9467は、カラッと揚げられ後処理も楽なものがほしい人におすすめ。蓄熱性をみるため、180℃に熱した油の火を止め7分間放置したところ、148.8℃をキープしました。比較したほかの商品は、110℃台まで低下したものも。食材を入れても温度が下がりにくいため、おいしく仕上げられるでしょう。調理後、オイルポットに油を移し替えやすいのも魅力。注ぎ口があるため、1滴落ちた程度でほぼ油垂れしませんでした。さらに、フタをかぶせれば鍋がオイルポットに早変わり。フタ裏には油きりを搭載しており、揚げ物の一時置きに使えます。油はねガードとしての役割も果たすので、後処理は楽でしょう。一方、本体の重量は約1.01kgと口コミのとおり重めでした。比較した商品のなかにあった500gを下回る商品に比べると、使い勝手はよいとはいえないでしょう。また、熱伝導はそれほど優れておらず、油が温まるのにやや時間がかかります。比較したなかには、わずか3分程度で180℃に達した商品もあったのに対し、4分13秒かかりました。素早く揚げる作業に取り掛かりたいときは、ややストレスに感じそうです。高い蓄熱性を備え後片付けも楽に済ませられる点はよいですが、時短を重視したい人は熱伝導性の高い商品も含めて検討してみてくださいね。