杉⼭⾦属 燕三条キッチン研究所 4w1h コンパクトフライヤーは、少量の揚げ物に使える鍋がほしい人におすすめです。省スペースでの調理・収納が可能で、狭いキッチンでも使い勝手が良好。ボイルする感覚で、手軽に揚げ物ができますよ。オイルポットに注ぐ際の油漏れ・油垂れがなく、後処理しやすいのも大きな魅力。油はねも少ないので、面倒な片付けも楽に済むでしょう。一方、コンパクトサイズゆえ、ひっくり返しにくいのはややネックです。保温力も高いとはいえず、適温に戻るまでに3分ほどかかりました。また、使用後の油を移す際は、手にかからないよう注意が必要です。価格は執筆時点で税込6,050円(公式サイト参照)と、今回検証した商品のなかでは高め。とはいえデザイン性が高く、アウトドアなどに持ち運びしやすいのは魅力です。コンパクトなものをお探しなら、検討してみる価値ありですよ。
ヨシカワの郷技 ステンレス製天ぷら鍋は、調理のしやすさを重視する人におすすめです。490gと軽量で取り回しやすく、鉄製のようにお手入れの手間もかかりません。また、熱伝導性はステンレス製のなかでも優秀です。180℃に達するまでにかかった時間は3分27秒と、上位の銅製・鉄製商品には及ばないものの十分なスピードでした。比較した商品中トップクラスの蓄熱性も注目ポイントです。7分後の温度低下の平均値がマイナス約37℃ほどのところ、約30℃の低下にとどめました。熱伝導性・蓄熱性ともに高いため、連続で食材を入れてもサクッとおいしい揚げ物が作れるでしょう。注ぎ口が鈍角で、オイルポットに移す際に垂れやすいのが惜しいところ。しかし、そのほかに大きなマイナス点は見あたりません。性能と扱いやすさのバランスに優れた商品です。
パール金属 プチクック ホーロー天ぷら鍋 HB-1678は、揚げ物のおいしさを重視する人におすすめです。冷凍コロッケを入れても、油の温度は1分かからず元に戻りました。揚げ物がカラッとおいしく仕上がるでしょう。また、周囲への油はねがほとんどないのも長所。コンロ周りがあまり汚れないため、キッチンの掃除も楽に済みます。一方、網をセットすると鍋の半分を占めてしまい、菜箸でひっくり返しにくくなるのは難点です。また、油処理後は鍋肌を伝って垂れてしまうので、すぐにペーパーで拭き取ってくださいね。とはいえ、かわいいデザインやおいしく揚げられる点は見逃せないポイント。少量であれば使い勝手もそれほど悪くないので、一人暮らしの人は候補に入れてみてはいかがでしょうか。
アーネストの取っ手も場所を取らない 油ターン A-76940は、軽量で扱いやすい揚げ物鍋をお探しの人におすすめです。鍋1つの重量が430gと軽く、2つ重ねても1kg以内に収まります。比較したなかには、同程度の大きさの商品でも1kgを超えるものもあったのに対し、油を移し替えたり洗い物をしたりする際も楽に持ち運べるでしょう。実際に油が温まるスピードを測ると、3分55秒で180℃に到達。3分前半で達した上位商品に比べると、熱伝導性は一歩およびません。しかしステンレス製により、蓄熱性は良好です。7分間放置したあとの温度は、比較した全商品の平均が141℃(※執筆時点)だったのに対し、本品は146℃にとどまりました。温まるまでは少し時間がかかりますが、温度の低下がゆるやかなのは高評価です。一度温度が上がったら下がりにくいので、2回・3回と揚げるときも効率がよいでしょう。食材を入れる前に温度を確認し、少しずつ揚げるようにしてみてくださいね。一方で、注ぎ口がないのは懸念点。「油が鍋の外に垂れやすい」との口コミどおり、オイルポットに移しかえると、油が垂れてしまいました。後処理には手間はかかります。使い勝手のよさを重視する人は、ほかの商品も検討してみてください。
和平フライズの千歳 純銅 揚げ鍋は、ガス火でカラッと揚げたい人におすすめです。実際に油を注いで火にかけてみたところ、比較した全商品の平均よりも20秒以上速く180℃に達し、熱伝導性はトップクラス。加えて、蓄熱性もまずまずでした。火を止めてから7分後の温度低下を、平均よりも3℃ほど抑えています。温度が上がりやすい一方下がりにくく、食材を入れても油を適温に保ちやすいのが特徴です。たくさん揚げたい人・揚げ物に不慣れな人に向いています。ただし、オイルポットに移し替える際に油が垂れやすいのは気になりました。勢いよく注ぐと垂やすいので、ゆっくりと少量ずつ移すとよいでしょう。優れた熱伝導性・蓄熱性を備え、技いらずでおいしい揚げ物を作れるのは大きな魅力。本体は670gと軽量で、扱いやすさも十分です。銅製の商品を検討しているなら、ぜひ候補に入れてくださいね。
和平フレイズ 燕三条いいもの小路 鉄製蓋付天ぷら鍋 TM-9467は、カラッと揚げられ後処理も楽なものがほしい人におすすめ。蓄熱性をみるため、180℃に熱した油の火を止め7分間放置したところ、148.8℃をキープしました。比較したほかの商品は、110℃台まで低下したものも。食材を入れても温度が下がりにくいため、おいしく仕上げられるでしょう。調理後、オイルポットに油を移し替えやすいのも魅力。注ぎ口があるため、1滴落ちた程度でほぼ油垂れしませんでした。さらに、フタをかぶせれば鍋がオイルポットに早変わり。フタ裏には油きりを搭載しており、揚げ物の一時置きに使えます。油はねガードとしての役割も果たすので、後処理は楽でしょう。一方、本体の重量は約1.01kgと口コミのとおり重めでした。比較した商品のなかにあった500gを下回る商品に比べると、使い勝手はよいとはいえないでしょう。また、熱伝導はそれほど優れておらず、油が温まるのにやや時間がかかります。比較したなかには、わずか3分程度で180℃に達した商品もあったのに対し、4分13秒かかりました。素早く揚げる作業に取り掛かりたいときは、ややストレスに感じそうです。高い蓄熱性を備え後片付けも楽に済ませられる点はよいですが、時短を重視したい人は熱伝導性の高い商品も含めて検討してみてくださいね。