サミット工業 IHたっぷり深型揚げ鍋 AAG4201は、油を楽に移し替えられる大容量タイプがほしい人におすすめ。実際に使用したところ、注ぎ口で鋭く油が切れるため、スムーズにオイルポットに移し替えられました。比較したなかには、勢いよく流さなければ油が鍋から垂れてしまったものも。後処理が苦にならないのが利点です。蓄熱性の高さでも高評価を獲得。比較したほかの商品は、火を止めてから油の温度が50℃近く下がったものもあったなか、約35℃に抑えられました。食材を入れても、温度が急に低下する心配はなさそうです。一方、熱伝導性はそれほど高くはありません。比較内には、3分程度で油が180℃に達した商品もあるのに対し、4分7秒かかりました。口コミには「速く温度が上がる」とありますが、比較した鉄製のなかでは遅めです。本体の重量は約1kgと口コミ同様重ため。調理中は安心感を得られそうですが、鍋の出し入れや洗う際は、扱いづらく感じることもあるでしょう。2.8Lと大容量、かつ本体とフタが黒一色のシックなデザインも魅力的ですが、軽さも重視したいならほかの商品もチェックしてみてください。
パール金属 鉄製注ぎやすい天ぷら鍋 HB-1890は、使い勝手がよくすぐに油が温まる鍋がほしい人におすすめです。熱伝導性は非常に高く、油が180℃になるまでにかかった時間は3分19秒とスピーディでした。素材は、比較内で銅製の次に熱が伝わりやすい傾向があった鉄製。適温になるまでの時間が短いため、素早く作業に取り掛かれます。せっかちな人にもよいでしょう。また、比較したなかでは珍しい、幅広の注ぎ口を搭載。実際に使用すると、口コミに反し油を垂らすことなくオイルポットに移せました。そのうえ、一度に多くの油を流せるので、移し替えがスムーズです。重量は約800gと、重くも軽くもない標準的な重さ。比較した商品には、1kgを超えるものもあったことをふまえると、扱いにくいほどではなさそうです。口コミのように、洗いにくいと感じる可能性は低いといえます。ただし、蓄熱性はそれほど高くありません。180℃に熱した油の火を止め、7分後に再度温度を測ると39℃低下していました。口コミに「油の温度が下がりにくい」とありますが、一定の温度を保つのは難しいでしょう。一度にたくさんの食材を入れるのは、避けたほうが無難です。油切れがよいうえ、日本有数の金物産地、新潟県燕三条産という魅力もありますが、蓄熱性の高さにもこだわりたい人は、ほかの商品も検討してみてください。
ヨシカワ あげた亭 温度計付天ぷら鍋 SH9257は、手軽に使える揚げ物鍋がほしい人におすすめです。鍋に入れた油500gが、180℃に達するのにかかった時間はわずか3分18秒。比較したほかの商品は、6分近くかかったものもあるなか、トップレベルの速さでした。忙しい朝、お弁当のおかずを作るときもストレスなく使えそうですよ。オイルポットに移し替える際の油切れも良好。注ぎ口のフチに凹凸があるため、口コミに反して、ほとんど油は垂れませんでした。比較したほかの商品は、油が滴るように落ちたものもあるなか、後処理は容易。使うのが億劫にならないでしょう。本体の重さは約750g。比較した全商品の平均値は770g(執筆時点)だったため、特段重くはありません。油を入れてもそこまで負担にならないといえます。ただし、蓄熱性はあまり高くありません。180℃に熱した油の火を止め7分間放置すると、約37℃も低下していました。比較したほかの商品は、30℃ほどしか下がらなかったものも。大量の食材を入れると、より大きく温度が下がるので、少量ずつ揚げるほうがよさそうです。油はねガードに食材ごとの揚げ温度が記載されているうえ、温度計を付属。さらに、比較した上位商品のなかでは、価格が手頃という点も魅力ですが、口コミ同様「温度管理が難しい」と感じる場合もあるでしょう。できるだけ失敗せずサクッとおいしい揚げ物を作りたいなら、ほかの商品も検討してみてくださいね。
和平フレイズ 燕三条いいもの小路 鉄製蓋付天ぷら鍋 TM-9467は、カラッと揚げられ後処理も楽なものがほしい人におすすめ。蓄熱性をみるため、180℃に熱した油の火を止め7分間放置したところ、148.8℃をキープしました。比較したほかの商品は、110℃台まで低下したものも。食材を入れても温度が下がりにくいため、おいしく仕上げられるでしょう。調理後、オイルポットに油を移し替えやすいのも魅力。注ぎ口があるため、1滴落ちた程度でほぼ油垂れしませんでした。さらに、フタをかぶせれば鍋がオイルポットに早変わり。フタ裏には油きりを搭載しており、揚げ物の一時置きに使えます。油はねガードとしての役割も果たすので、後処理は楽でしょう。一方、本体の重量は約1.01kgと口コミのとおり重めでした。比較した商品のなかにあった500gを下回る商品に比べると、使い勝手はよいとはいえないでしょう。また、熱伝導はそれほど優れておらず、油が温まるのにやや時間がかかります。比較したなかには、わずか3分程度で180℃に達した商品もあったのに対し、4分13秒かかりました。素早く揚げる作業に取り掛かりたいときは、ややストレスに感じそうです。高い蓄熱性を備え後片付けも楽に済ませられる点はよいですが、時短を重視したい人は熱伝導性の高い商品も含めて検討してみてくださいね。
ニトリ IH天ぷら鍋 8942021は、少しでも速く油を適温にしたい人におすすめです。油が180℃に達するまでにかかった時間は、3分11秒とトップクラスの速さ。比較した商品のなかで熱伝導性の高い傾向があった、銅製の商品を上回るスピードでした。温度計つきで、ひと目で適温を確認できるのも利点です。本体の重さは730gと、標準的な重さ。比較した商品には、1kgを上回ったものが複数あったことをふまえると、口コミのとおり扱いやすいといえるでしょう。一方、蓄熱性はそれほど高くありません。油を180℃にしたあと火を止め、7分後に再度測ってみると約38℃低下していました。適温を長時間保つのは難しいため、揚げ物の量が少ない少人数家庭やひとり暮らしの人に向いているといえます。油垂れしやすいのも気がかりです。口コミに「注ぎ口は役に立たない」とあったとおり、注ぎ口が鈍角なため、オイルポットに移し替える際油が滴りました。比較したほかの商品には、注ぎ口が鋭角で油がすっと切れたものも。慎重に移せば問題はありませんが、できるだけキッチンを汚さず後片づけを楽にしたい人は、ほかの商品を検討してみてください。
アーネストの取っ手も場所を取らない 油ターン A-76940は、軽量で扱いやすい揚げ物鍋をお探しの人におすすめです。鍋1つの重量が430gと軽く、2つ重ねても1kg以内に収まります。比較したなかには、同程度の大きさの商品でも1kgを超えるものもあったのに対し、油を移し替えたり洗い物をしたりする際も楽に持ち運べるでしょう。実際に油が温まるスピードを測ると、3分55秒で180℃に到達。3分前半で達した上位商品に比べると、熱伝導性は一歩およびません。しかしステンレス製により、蓄熱性は良好です。7分間放置したあとの温度は、比較した全商品の平均が141℃(※執筆時点)だったのに対し、本品は146℃にとどまりました。温まるまでは少し時間がかかりますが、温度の低下がゆるやかなのは高評価です。一度温度が上がったら下がりにくいので、2回・3回と揚げるときも効率がよいでしょう。食材を入れる前に温度を確認し、少しずつ揚げるようにしてみてくださいね。一方で、注ぎ口がないのは懸念点。「油が鍋の外に垂れやすい」との口コミどおり、オイルポットに移しかえると、油が垂れてしまいました。後処理には手間はかかります。使い勝手のよさを重視する人は、ほかの商品も検討してみてください。