及源鋳造 角玉子焼は、丁寧に手入れをして長く愛用したい人におすすめ。鋳鉄製のため調理前のシーズニングは欠かせませんが、油をきちんとひけば卵はくっつかず、きれいに巻けます。比較した同じ鉄製の商品には、シーズニングをしても表面に卵がくっついたものもあったのに対し、くるんと巻きやすいですよ。ただし、卵の仕上がりはいまひとつ。実際に試食したモニターからは、「ペチャッと水っぽい」「ふわふわ感がない」などの声が聞かれました。今回の比較では、鉄製だと香ばしく仕上がる傾向がありましたが、焼き目がきれいという意見も見られません。鋳鉄製ゆえに、調理中の取り扱いにも慣れが必要。比較した商品には600g以下と軽く、腕に負担を感じにくかったものもあったなか、約1,000gとずっしり重めです。取っ手が熱くなるため、ミトンも欠かせません。口コミどおり扱いにくく、巻いた卵の下に卵液を流し込む作業に苦戦しました。取っ手を固定するネジがないため、洗い物は簡単ですが、料理初心者には向かないかもしれません。鉄製にこだわっていないのであれば、もう少し楽においしい卵焼きがつくれる、ほかの商品を検討してみてください。
宮崎製作所 ジオ・プロダクト 玉子焼は、ふっくらとした卵焼きが作れるのが魅力です。実際に調理した卵焼きを試食したモニターからは、「ふんわりしている」などと好評でした。比較した商品には、弾力のある食感に仕上がったものもあったなか、外はふわふわ・中はトロッとしていて食感の違いも楽しめます。ただし、一部モニターからは「食べたときの満足感が物足りない」との声も聞かれています。均一に温まるとの謳い文句とは異なり、端が少し焼けにくい傾向がありました。素材は、ステンレスでアルミを挟み込んだ7層構造。比較した商品には重量500g以下のものも複数あるなか、口コミのとおり730gと重めですが、側面と手前に傾斜があってフライ返しを差し込みやすい仕様です。調理中に柄が熱くなることもなく、ずっしりと重さを感じる以外は使いにくさを感じません。鉄製・銅製のものとは違い、シーズニングも不要です。内側に突起がなく汚れが溜まりにくいので、手入れは楽ちんですよ。惜しかったのは、表面にコーティング加工がなく、くっつきやすい点。こまめに油をひかないと、口コミの指摘どおり焦げつきます。一度焦げつくと落としづらいのは気になりました。ふわふわ・トロトロの2つの食感を楽しめるのは利点ですが、扱いやすさで選ぶなら、ほかの商品もチェックしてみてください。
GreenPan グリーンパン ウッドビー エッグパン
そもそもグリーンパンのウッドビー エッグパンは、しっかりと火の通った食べ応えのある卵焼きが好みの人におすすめです。実際の検証で卵を焼いてみると、香ばしく弾力のある卵焼きが作れました。ベタつきもなく、断面の層もきれいにできています。一部のモニターからは「ふわっと感が物足りない」との声があがったものの、焼き加減はちょうどよく、仕上がりは申し分ありません。さらに表面にはセラミックコーティングが施されているうえ、側面にはフライ返を差し込みやすいよう傾斜がついています。油をひかなくとも、楽に卵をはがせました。また比較した全商品の平均重量は853gであったのに対し、約528gと軽い点も魅力的です。さらに内側には留め具などの突起もなく、手入れ時にもストレスを感じにくい仕様。シーズニングも不要なため、手軽さを求める人にも向いています。公式サイトでの販売価格は税込7,700円(執筆時点)。全体のなかではやや高めですが、使い勝手に優れ、簡単においしい卵焼きを焼けるのはメリットです。ホワイトカラーの見た目もおしゃれなので、ぜひ検討してみてください。
マイヤー マキシム エスエス エッグパンは、中までしっかり火が通った卵焼きを焼きたい人におすすめです。実際に作ってみたところ、一層一層に十分に火が通り、ふっくらとした弾力のある卵焼きに仕上がりました。熱ムラが少なく、一部が生焼けということも避けられそうなので、お弁当用にも活躍するでしょう。内面にはフッ素樹脂加工が施されているだけあって、くっつきにくさも長けています。検証では、最初に油をひけば、その後は油なしできれいに焼けました。卵焼きをあまり作り慣れていない人でも使いやすいでしょう。ただし、重量は約636gと比較したなかでもやや重ため。片手で簡単に扱えるものを探している人には向かないかもしれません。また、内側にある突起の隙間に、卵液がたまりやすそうなのも気になります。洗う際は、きれいに落とせているか念入りにチェックしてくださいね。とはいえ、取っ手が熱くなりにくい点や、前面に傾斜がありフライ返しが差し込みやすい点など、使いやすさの満足度は高め。シーズニングの必要もありません。さらに、オールステンレスで高級が漂うので、おしゃれなキッチンを演出できるのも魅力です。ぜひチェックしてみてください。
evercook evercook ガス火専用 軽量 玉子焼きフライパン
エバークック ガス火専用 軽量 玉子焼きフライパンは、卵焼きをあまり作り慣れていない、料理初心者におすすめです。独自のアンカー構造で、こびりつきにくさをアピールするだけあって、ツルっと簡単に卵をひっくり返せます。生地が焦げ付いてはがせないということは、ほとんどなさそうです。加えて、使いやすさも優秀でした。重量は約320gと非常に軽量で、比較した商品の平均約558gを240g近く下回りました。さらに、前面に傾斜がありフライ返しが差し込みやすい点・取っ手にくぼみがあることで握りやすい点など、細かい工夫でも評価を伸ばしています。実際に使用して作った卵焼きは、しっとりとして軽い食感でした。ただし、焼きムラができたのはネックです。加えて内側に留め具があり卵液が溜まりやすいので、洗う際は汚れの落とし忘れがないかチェックしてくださいね。とはいえ、シーズニング不要で、取っ手も熱くなりにくいなど、使いやすい魅力が詰まっています。価格は、税込3,080円(執筆時点)と比較内ではやや高めですが、1年間の保証付きです。気になる人は、ぜひチェックしてください。
リバーライト 極 JAPAN たまご焼きは、ふわっとした卵焼きが好きな人におすすめ。実際に5人のモニターが試食したところ、「ふわふわしている」「しっとりしていておいしい」と好評でした。比較した商品には生っぽい食感が気になるものもあったなか、口コミどおりのふんわり感です。火の通りもよく、端まで均一な焼け方でした。鉄製ながら580gと軽めなのもメリットです。比較した600gのアルミ製の商品よりは重たく感じましたが、鉄製で選ぶなら候補となるでしょう。柄も熱くなりませんでした。ただし、フライ返しを差し込むための傾斜は手前側だけ。側面にはないため、ひっくり返すのに少し苦労しそうです。手入れもしやすいとはいえず。内側に持ち手を固定する金具があり、汚れが溜まりやすいのが気になりました。使用前のシーズニングも必要になるため、手間をおしまず育てて使いたい人向けです。毎回油をひけば問題ないものの、油がなじむまでは卵もくっつきやすいでしょう。口コミのとおり、とくに中央部は卵がくっつきやすく感じました。比較した商品には、表面のコーティングによりスルッと卵がはがれたものもあり、料理上級者向けといえます。ふんわりとした卵焼きが作れるのは魅力的ですが、もう少し簡単に扱えるものを選びたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。