Wi-Fiの速度に不満があり、有線LANへの切り替えを検討しているものの、LANケーブルはどのカテゴリを選べばいいのかとわからず困っている人も多いでしょう。カテゴリによって通信速度が変わるという声は聞いたことがあっても、実際のところどうなのかも気になりますよね。
そこで今回は、LANケーブルのカテゴリによって通信速度は変わるのかを解説します。ほかにも、カテゴリの見分け方や、おすすめ商品などを紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
LANケーブルおすすめTOP5
UGREEN
デスク周りにすっきり配線できる。デスクワーク向け
バッファロー
配線のしやすさは抜群。デスクワークに使うならおすすめ
サンワサプライ
耐ノイズ性能が気がかり。細身なスリムタイプで配線はしやすい
実は、カテゴリによって通信速度に差はありません。カテゴリ5e以上のLANケーブルであれば、たいていの場合は十分な速度を確保できます。
マイベストでは、実際に各メーカーのLANケーブルの通信速度を比較しましたが、カテゴリ5e以上の商品はどれも、家庭用としては十分な10Gbpsに近い速度が出ていました。規格上では1Gbpsとしている下位のカテゴリでも、規格以上の通信速度が出ています。
LANケーブルを選ぶ際は、通信速度ではなく、安定性を重視するとよいでしょう。ノイズの影響や形状による違いは、下記で詳しく解説します。
オンラインゲームをプレイするなら、BUFFALO BSLS7NU20BLがおすすめです。通信速度が速いだけでなく、ノイズの影響も受けにくいので安定してゲームプレイを楽しめるでしょう。
マイベストでは、ノイズを発生させた状態で各商品の通信速度を測定。その結果、BUFFALO BSLS7NU20BLは唯一、ノイズが発生している状態でも6Gbpsという速さを維持できました。比較した商品には通常時は10Gbps近くても、ノイズの影響を受けると1~2Gbpsまで低下するものもあったので、比較的通信が安定しているといえます。
長距離配線をするなら、カテゴリ7以上のスタンダードケーブルがおすすめです。配線距離が長いほどノイズを受けやすいので、ノイズ耐性が高く、安定した速度を維持できる商品を選ぶことが大切ですよ。
実際に検証したところ、同じLANケーブルでも長いほどノイズの影響を受ける結果に。しかし、内部をシールドで保護されているSTPケーブルのスタンダードタイプで、カテゴリーがより上位の商品は長さによる影響は少なめでした。
LANケーブルには形状や内部の構造によって種類があり、それぞれの特徴は以下のとおりです。
<形状>
<内部の構造>
また、部屋の広さによっては、複数のLANケーブルを組み合わせて接続する必要があります。以下を目安に、自分の部屋に合った長さをチェックしておきましょう。
<部屋の広さ別LANケーブルの長さ>
長さを決めたら、おすすめの商品を下記コンテンツでチェックしてみてくださいね。
LANケーブルのカテゴリが知りたいときは、本体の印字を確認しましょう。ケーブル本体にカテゴリ名、または配線規格名が印字されています。
わかりやすく書かれている場合、カテゴリ 5のケーブルの表記は「CAT.5」です。「CAT.」の表記がないときは配線規格名で記載されている可能性があるので、下記内容と照らし合わせて確認しましょう。
<配線規格名>
配線規格名は順次更新されます。
通信速度が速いLANケーブルだけ選んでも、性能を活かせない場合があります。以下を参考に、より快適な通信環境を作りましょう。
現在主流となるのは1G回線ですが、より速さを求めるなら10G回線に切り替えるのがおすすめです。
マイベストで実際に「みんなのネット回線速度」に投稿された3か月分のデータを確認したところ、1G回線でも快適な速度は出ていましたが、10G回線はどのサービスも下り速度700Mbps以上ととくに高速でした。4K動画の視聴・オンラインゲーム・大容量のデータダウンロードを行う場合などは、10G回線への切り替えを検討するとよいでしょう。
10G回線に切り替えた場合でも、LANケーブルはカテゴリ5e以上であれば買い替えは基本的に不要です。カテゴリ5e以上なら10Gbpsに近い速度が出ていたので、回線の速度を十分活かせるといえます。
通信速度が遅いと感じる理由は、LANケーブルではなくルーターにあるかもしれません。
現在販売されているルーターの通信規格は、Wi-Fi 5・Wi-Fi 6・Wi-Fi 6E・Wi-Fi 7の4種類です。実際にマイベストで各商品の通信速度を確かめたところ、Wi-Fi 6以上のモデルは速度が速い傾向がありました。使っているルーターの通信規格がWi-Fi 5より前であれば、買い替えることで通信が速くなる可能性が高いですよ。
また、インターネット回線を10Gに切り替えたのであれば、ルーターも10Gbps対応モデルに買い替えが必要です。1Gbpsや2.5Gbpsまでしか対応していないルーターを使っていると、回線の速度を活かせません。
ルーターの買い替えを検討する場合は、下記コンテンツで選び方やおすすめ商品をチェックしてくださいね。
LANケーブルおすすめTOP5
UGREEN
デスク周りにすっきり配線できる。デスクワーク向け
バッファロー
配線のしやすさは抜群。デスクワークに使うならおすすめ
サンワサプライ
耐ノイズ性能が気がかり。細身なスリムタイプで配線はしやすい