アイ・オー・データ 録画用ハードディスク AVHD-WR4をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは、設置・設定の簡単さと保証やサポートの充実度の検証です。

どちらの検証でも実際に商品をチェックして評価。設置・設定の簡単さは、付属のコード1本でテレビに接続できるか、接続して画面の指示に従うだけで設定が完了するかを確認します。保証やサポートの充実度は、電話対応できる曜日の多さ・保証期間の長さ・テレビの対応表の詳細さの3点で評価しました。

次に、静音性の検証です。HDDをPCに接続して100GBのデータを転送し、最も音が大きくなる転送し始めのタイミングの稼動音を騒音計で計測。3回計測し平均値を出したうえで、耳を近づけてもほとんど音がわからない状態である40dBを上限に、音が小さいものほど高評価としました。なお、環境音は30dB程度です。

その結果、静音性は申し分ない評価を獲得。稼動音の平均値は、高評価基準の40.5dBより小さい39.2dBと静かでした。比較した全商品の平均値も約40.3dB（※執筆時点）と、多くの商品が静音性に優れていましたが、メーカーが謳う防振ゴムによる徹底した静音設計のとおり本品はとくに静かといえます。

ファンがあるものの、耳を近づけても動いているかわからないほどだったため、データ転送のタイミングを選ばず使いやすいでしょう。「音が静かでほどんど気にならない」との口コミにも頷ける結果です。

続いて、熱のこもりにくさの検証です。PCにHDDを接続して大容量のデータを30分書き込み続けます。その後サーモカメラで温度を計測し、室温とほぼ変わらない25℃を上限に、表面温度が低いものほど高評価としました。

検証したところ、熱のこもりにくさも高評価。データを30分書き込み続けたあとの表面温度は27.4℃と低く、高評価基準の30℃や全商品の平均値30.6℃（※執筆時点）を下回りました。比較したほかの商品にも熱がこもりにくいものは多くありましたが、本品はとくに優秀で発熱による故障が心配な人にもおすすめできます。

最後に、付加機能の検証です。各商品をチェックし、シーキューボルト（SeeQVault）や24時間稼動、4K録画に対応しているか、故障予測機能や電源連動機能（テレビが電源オフになるとHDDも電源オフになる機能）、録画番組を引き継げるサービスの有無を確認しました。

調べたところ、付加機能はトップクラスの高評価。比較したなかでは珍しく、24時間稼動と4Kの両方に対応しているのが魅力です。NHKの大河ドラマやWOWOWの映画などの4K放送も、しっかり録画できますよ。

Windows専用のHDD／SSD診断アプリ「診断ミレル」を入れることで、故障予測も可能。アプリで定期的に状態を確認すれば、故障によるデータ消失のリスクを抑えられます。比較した商品の約4割にしかなかった電源連動機能も搭載。テレビのオンオフに合わせて自動でスタンバイ状態になり、操作が少なくて済むうえ消費電力の節約も期待できます。

1. シーキューボルト対応｜×
2. 24時間稼動可｜〇
3. 故障予測機能｜〇
4. 4K対応｜〇
5. 電源連動機能｜〇
6. 録画番組引っ越しサービス｜×

なお、録画番組の引っ越しサービスと機器をまたいで視聴ができる、シーキューボルト機能はありません。シーキューボルトに対応していないと録画を行ったテレビのみでしか再生できないため、テレビを買い替える予定がある場合は慎重に検討しましょう。