パソコンやスマートフォンをインターネットに接続する方法は、大きく分けて有線LANと無線LANの2種類があります。しかし、通信環境を改善したいと思っても、有線LAN・無線LANのどちらがよいのかわからず困っている人も多いですよね。
そこで今回は、有線LANと無線LANのメリットとデメリットを解説します。それぞれどんな人におすすめかも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
LANケーブルおすすめTOP5
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デスク周りにすっきり配線できる。デスクワーク向け
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配線のしやすさは抜群。デスクワークに使うならおすすめ
通信速度の速さで選ぶなら有線LAN、場所を選ばず使いたいなら無線LANがおすすめです。有線LANは通信速度が速く、安定しやすい傾向にあり、無線LANは使う場所が限定されません。それぞれの特徴とおすすめの人・シーンを以下にまとめました。
有線LANに必要なLANケーブルや、無線LANに必要なWi-Fiルーターは、以下コンテンツでおすすめ商品をチェックしてくださいね。
有線LANには3つのメリットがあります。
有線LANは、壁や障害物によって通信が遮断されることがありません。パソコンとルーターをケーブルで直接つなぐため、電波を飛ばして通信する無線LANのように通信を遮られることはなく、安定した通信が可能です。
また、ケーブルで物理的に保護されているため、外部からの電波干渉も受けにくいというメリットもあります。
マイベストでは、実際にノイズが発生した環境下で各商品の通信速度をチェック。すると、カテゴリ7以上かつスタンダードタイプのケーブルは、とくに通信が安定していました。
<通信の安定性で高評価を獲得した商品>
ほかの商品とも比較しているので、くわしくは以下コンテンツでチェックしてくださいね。
カテゴリ5e以上なら、どのLANケーブルでも十分な通信速度が期待できます。
マイベストで実際に各メーカーのLANケーブルの通信速度を測定したところ、カテゴリ5e以上のLANケーブルはすべて10Gbps近い速度が出る結果に。カテゴリー6A以下の商品は規格上だと1Gbpsですが、カテゴリ5e以上であれば規格を上回る速度が出ていました。
有線LANは初期設定が簡単で、セキュリティ面のリスクも低いのが魅力です。パソコンとルーターをケーブルで接続するだけで通信が可能になるので、複雑な設定がいりません。
LANケーブルを介して通信を行え、不正アクセスのリスクが低いところもポイントです。仕事や個人情報を守りながら、インターネット回線を利用できます。
LANケーブルは1,000円前後で購入できるものが多いので、気軽に試したい人にもぴったりですよ。
有線LANはメリットが多い一方で、デメリットもあるので注意しましょう。
有線LANを利用する場合、必ずLANケーブルによる物理的な配線が必要です。端末とルーターを直接ケーブルで接続する方式なので、通信の安定性は高い反面、配線作業は避けられません。
ルーターがリビングにありパソコンが別の部屋にある場合、壁や床の隙間を通したり、ケーブルモールで保護したりと工夫が必要です。また、ケーブルの長さや太さによって取り回しやすさが異なります。部屋のレイアウトや将来的な配置変更も考慮して選びましょう。
とくに20mを超えるような長距離配線では、使用するケーブルの規格や品質によって速度や安定性が変わる場合があります。2階でパソコンを使いたいけど、ルーターが1階にしか置けないという人は注意が必要です。
有線LANは、ケーブルの届く範囲内でしか利用できないため、使用場所が制限されます。LANケーブルで端末とルーターを接続する仕組み上、ケーブルの長さより離れた場所では使用できません。
たとえば、部屋をまたいで使いたいときは、より長いケーブルを用意するか、配線工事が必要です。ケーブルを長くすると取り回しが難しくなるだけでなく、見た目も乱雑になります。
ルーターから離れた部屋でも通信をしたいなら、無線LANとの併用も検討してください。
無線LANにも、有線LANとは違ったメリットがあります。
無線LANのメリットは、ケーブルを使わずにインターネットへ接続できることです。電波を利用してデータ通信を行うので、ルーターと端末の間に配線がいりません。ケーブルで部屋が散らからず、パソコンの使用環境をすっきり整えられます。
Wi-Fiの電波が届く範囲なら、インターネットにアクセスする場所も選びません。部屋を移動してもケーブルなしで通信ができ、複数のWi-Fiルーターを組み合わせれば、家中でインターネットが楽しめます。
親機から離れても快適に通信したい人は、下記コンテンツでメッシュWi-Fiをチェックしてくださいね。
無線LANは、複数の機器を同時にインターネットへ接続できるので、家庭やオフィスでの利用に便利です。無線LANルーターは1台で複数の端末を識別し、それぞれの通信を管理する仕組みを備えています。そのため、スマホやパソコン・タブレット・家電などを並行してインターネットに接続が可能です。
たとえば、家族4人がそれぞれスマホやパソコンで動画視聴・オンライン会議を行う場合でも、ルーター1台で対応できます。遠隔操作ができるIoT家電を使用している家庭でも使いやすいですよ。
ただし、接続台数が多くなると通信速度が落ちる場合があるので注意しましょう。Wi-Fi規格や同時接続の上限など、ルーターの性能によって快適さが左右されます。利用人数や機器数に合ったルーターを選んでください。
自由度が高い無線LANですが、デメリットもあるのでチェックしておきましょう。
無線LANは有線LANに比べて、通信速度や安定性が低い傾向があります。電波を飛ばして通信するため、電波干渉や障害物の影響を受けやすいからです。
とくにルーターから離れたところや別室で使う場合は、壁や障害物によって通信速度が低下します。家電から発生するノイズの影響も受けやすいので、通信速度や安定性を重視するなら、使用環境に応じて有線LANとの併用もおすすめです。
また、初期設定でSSIDやパスワードの入力が必要なところも、慣れていない人は手間に感じる場合があります。
無線LANは電波が周囲に届くので、不正アクセスを防ぐためのセキュリティ対策が不可欠です。有線LANとは異なり、物理的な接続が必要ないため、通信圏内であれば第三者でもアクセスできます。
WPA3やWPA2-PSK(AES)などの強力な暗号化方式を使い、SSIDやパスワードは初期設定から変更しておきましょう。ウイルス感染・詐欺・フィッシングサイトといったネット上の脅威から守る、悪質サイトのブロック機能も活用してくださいね。
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