高音質コーデックのLDACに対応しているノイズキャンセリングヘッドホン、Anker Soundcore Space Q45 A30400。インターネット上では「バッテリー持ちがよい」「つけていて圧迫感がない」と評判ですが、「音の解像度がいまひとつ」という口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品、売れ筋上位など人気のノイズキャンセリングヘッドホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ノイズキャンセリングヘッドホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Anker Soundcore Space Q45は、1万円台で手に入る高性能なノイズキャンセリングヘッドホンがほしい人におすすめです。比較した商品は3~5万円台が多かったのに対し、公式サイトの価格は税込14,990円(※執筆時点)とかなりお手頃。低価格ながらもノイキャン性能は高く、検証ではあらゆる雑音をカットできました。カフェや電車内など騒がしい環境でも、音楽に集中できるでしょう。
音質もよく、とくに迫力ある低音とクリアな高音が魅力。実際に試したモニターからも「立体的で厚みのある低音」「高音に音割れはなく聴きやすかった」と好評でした。「音の解像度がいまひとつ」との口コミに反し、1音1音が粒立って聴こえるメリハリのあるサウンドです。イコライザーは22種類ものプリセットに加えて、8つの音域を自由に調節して自分好みの音を追求できますよ。
バッテリー性能は比較したなかでもトップクラス。通常時で最大65時間・ノイキャンをオンにしても最大50時間使えて、「バッテリー持ちがよい」との口コミにも納得です。わずか5分で最大4時間使える急速充電にも対応しており、お出かけ前などにサッとチャージできますよ。5段階で強さを調節できる外音取り込みやマルチポイント接続など、便利な機能も充実していました。
装着感も良好です。イヤーパッドはもちもちとして厚みがあり、「つけていて圧迫感がない」との口コミどおり。ヘッドバンドの調節幅も32~40cmと広いので、頭のサイズを問わず合わせやすいでしょう。重量は295gと比較したなかではやや重い部類ですが、短時間であれば負担はそこまで感じません。イヤーパッドがレザー素材で蒸れやすい点は留意してくださいね。
一方で上位商品に比べると、ボーカルの細やかな表現や音の臨場感は物足りず。比較した一部の高級機が搭載していたタッチ操作や着脱検知機能にも対応していません。価格のわりには音質・機能性ともに健闘していますが、予算をアップできる人はほかの商品も検討してみてくださいね。
今回ご紹介するAnker Soundcore Space Q45は、モバイルバッテリーやUSBケーブルでおなじみの中国メーカー・Ankerの商品。2021年に発売した「Soundcore Life Q35」のアップデート版として、翌年9月に発売されました。
高音質コーデックの「LDAC」に対応し、ワイヤレスでもハイレゾ音源を楽しめるのが特徴。二層振動板ドライバーを採用したことで、繊細で原音に忠実なサウンドを楽しめるとのこと。周囲の騒音レベルに合わせてノイキャンの強さを自動で調節する独自機能「ウルトラノイズキャンセリング2.0」も搭載しています。
連続再生時間は最大65時間、わずか5分で最大4時間分チャージできる急速充電機能も備えています。カラーバリエーションはブラック・ネイビー・ホワイトの3色です。
前モデルの「Soundcore Life Q35」からのおもな改良ポイントは、ノイズキャンセリング性能とバッテリー持ちです。
Life Q35のノイズキャンセリング性能はアプリ上でモード選択が必要だったのに対し、Space Q45は自動で強弱の調節が可能に。連続再生時間もプラス5時間になり、新たに急速充電機能も追加されました。
なお、公式サイトでの販売価格はLife Q35が税込11,990円、Space Q45が税込14,990円(※いずれも執筆時点)です。3,000円ほどしか変わらないので、少しでもコストを抑えたいという人以外はQ45が有力な候補となるでしょう。
Q45のほうがノイキャン性能が高く、音質も向上しています。全体的に音がパキッとして、ボーカルも一歩前に出てきたような印象。Q35に比べて派手なサウンドを楽しめますよ。
急速充電機能も追加され、見た目の高級感やバッテリー持ちもアップ。それでいて価格差はそこまでないので、Q45のほうがコスパは高いかもしれません。
今回はAnker Soundcore Space Q45を含む、人気のノイズキャンセリングヘッドホンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証したところ、Anker Soundcore Space Q45には8つの魅力がありました。購入を考えている人は、ぜひ注目してくださいね。
比較した商品の多くは3〜5万円台だったのに対し、本商品は税込14,990円と手の届きやすい価格(※執筆時点・公式ECサイト参照)です。
比較した商品のなかではトップクラスの安さなので、はじめてノイズキャンセリングヘッドホンを買う人にもぴったり。予算を抑えたい人には有力候補となるでしょう。
お手頃価格ながら、ノイズキャンセリング性能は優秀です。電車の走行音からサイレンまでどの音域のノイズもカットできており、とくに人の声など中高音のノイズカットは大幅に低減できていました。
電車での通勤・通学はもちろん、カフェなど人の話し声が気になる場所でも、音楽やリスニング学習に没頭できますよ。
「音漏れが気になる」という口コミもあるようですが、電車内のように人との距離が近い空間や、図書館など極めて静かな場所では少し気になるかも?という程度。音量を上げすぎなければ問題はないと思います。
全体的にメリハリのあるサウンドも魅力。比較したなかでも低音に厚みがあり、ベースラインまでしっかり捉えられます。実際に楽曲を聴いたモニターからも「立体的で厚みのあるクオリティの高い低音」と好評。高音も伸びや響きが若干弱かったものの、キレよく表現されていてクリアに聴こえました。
「音の解像度がいまひとつ」との口コミもありましたが、実際には1音1音が粒立って聴こえました。ときおり潰れたりこもったりする場面はあったものの、モニターからは「ギターやシンセサイザーの音が鮮明」「音の鳴り方が豊富」などポジティブなコメントも寄せられています。
有線接続にすると音の輪郭がより鮮明になり、音の広がりを感じやすくなりました。音の定位感もアップし、音に包まれているような感覚も増す印象です。
本品のように、ワイヤレスより有線のほうがクリアに聴こえるケースは珍しくありません。逆に有線で音質がダウンすることもあるので一概にはいえませんが、気になる人は聴き比べてみてもよいでしょう。
低音・高音・解像度に関するモニターコメントの一部をご紹介します。リアルな意見を参考にしてみてくださいね。
<低音・高音・解像度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
装着感もおおむね良好です。イヤーパッドは押すと凹み、戻るのに時間がかかるメモリーフォームを採用。もちもちとした厚みのあるイヤーパッドに耳全体がやさしく包み込まれ、「つけていて圧迫感がない」との評判どおりでした。
重量は295gと比較したなかではやや重いものの、短時間であればそれほど気になりません。ヘッドバンドの調整幅も32~40cmとかなり広いので、頭の大きさを問わずフィットしやすいでしょう。
イヤーパッドがもちもちで厚みも十分あるので、圧迫感はそれほど気になりませんでした。ただしヘッドバンドのクッションは薄めなので、頭が大きい人は少し締めつけを感じるかもしれません。
便利な機能も充実していました。詳細は以下のとおりです。
ノイズキャンセリングは、周囲の騒音レベルに応じて自動で強さを調節する高度なもの。外音取り込みも5段階から強さを調節でき、さまざまなシーンに対応できますよ。
同時に2台までの機器を接続できるマルチポイント接続も可能。スマホで音楽を聴いたり、PCで仕事の会議に使用したりするときも、デバイス同士をスムーズに切り替えられますよ。テレワークやWEB会議に便利なマイクも搭載しています。
比較した多くの商品と同様に有線接続にも対応。比較したなかにはバッテリーがない状態では動作しない商品もあったのに対し、有線なら電池なしでも使用できますよ。
通話時のマイク品質もよく、相手の声がハキハキと聴こえてきました。外部のノイズも拾わず、クリアな音声で会話できますよ。
ヘッドホン本体のみでも操作が完結し、操作性も申し分ありません。詳細は以下のとおりです。
比較した多くの商品と同様、再生・停止・ノイキャンのオンオフなど基本的な操作は本体のボタンで行えます。ボタンの操作内容はカスタマイズも可能で、より使いやすよう自分好みに割り当てられますよ。
高級モデルのように着脱検知機能・タッチ操作には対応していないものの、1万円台という価格を考えると大きな不満はないでしょう。
連続再生時間は通常時で65時間と、比較したなかでもトップクラスのバッテリー持ち。ノイズキャンセリングをオンにした状態でも最大50時間と長持ちでした。毎日8時間使用しても1週間は持つので、こまめに充電する手間を省けるのはうれしいポイントです。
比較したなかには40時間以下の商品も多かったので、「バッテリー持ちがよい」という口コミにも納得。約5分で最大4時間分チャージできる急速充電機能もあり、お出かけ前にサッと充電できて便利ですよ。
ノイキャンを常時オンにしても50時間持つので、少なくとも数日は使い続けられます。頻繁に充電するのが面倒!という人におすすめです。
理想の音へ近づけられる選択式のパーソナライズ機能が充実しており、音のカスタマイズ性にも優れています。詳細は以下のとおりです。
イコライザーのプリセットはデフォルトを含めて22種類。比較したなかでもトップクラスの多さです。加えて、低音から高音まで8つの音域の強弱を細かく調節できます。聴覚診断などを行いユーザごとにサウンドを最適化するパーソナライズ機能もあり、理想の音に近づけやすいでしょう。
Anker Soundcore Space Q45には3つの気になる点もあります。デメリットも知ったうえで購入を決めてくださいね。
中音はほかの音域より控えめ。モニターからは「ボーカルの声がかすれている感じがする」という指摘もありました。息遣いや抑揚は感じられるものの、上位商品に比べるとボーカルの表現力には欠ける印象です。
また、余韻や響きが物足りず、臨場感に欠ける点も惜しいところ。耳の周りで鳴っている感覚で、定位感もさほど感じられません。比較したなかには音に包まれているような感覚を得られる商品もあったのに対し、音が平面的に聴こえました。
パーソナライズ機能でボーカルが強調されるように調整すれば、もう少し歌声に厚みが出てくると思います。イコライジングの幅も大きめなので、調節次第で中音のクオリティも改善するでしょう。ボーカルを前面に出したいときは、800Hz〜3.2kHzあたりを強調してくださいね。
中音・臨場感に関するモニターコメントの一部をご紹介します。買ってから後悔しないよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
<中音・臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
比較した多くの商品と同様に、イヤーパッドの素材はレザーが使われています。夏場などに長時間つけていると蒸れやすいでしょう。
通気性のよさを重視するなら、イヤーパッドの素材はメッシュがおすすめ。夏場も蒸れを気にせず快適につけていたいのであれば、イヤーパッドの素材にも注目してくださいね。
比較した一部商品が対応していた着脱検知には対応していません。再生・停止は毎回手動で行う必要があるので、都度デバイスを取り出すのが手間に感じる可能性はあるでしょう。
操作はすべて物理ボタンで、タッチ操作にも非対応です。比較したなかでもタッチ操作に対応していたのは限られた高級機種のみでしたが、より直感的に操作したい人はそちらをチェックしてみてくださいね。
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Anker Soundcore Space Q45のデメリットが気になる人には、こちらの商品がおすすめです。
BOSEのQuietComfort UltraHeadpohonesは、迫力あるサウンドを楽しみたい人におすすめ。ベースやドラムなどの低音に重厚感があり、ボーカルの声やパーカッションの中高音も際立っていました。臨場感にも優れ、ビートの迫力を存分に味わえますよ。
比較した商品のなかではトップクラスのノイズキャンセリング性能で、電車の走行音や話し声もしっかりとカット。周囲の風が強いときに役立つウィンドブロック機能も備え、自動的にノイズキャンセリングの強弱を調整してくれますよ。
さらに、耳の形状を分析しサウンドを自動補正するパーソナライズ機能や、立体的なサウンドを楽しめる空間オーディオにも対応。着脱検知やタッチ操作にも対応し、文句なしの使い心地です。
同じくAnkerのSoundcore Life Q30は、1万円以下という価格が魅力。低価格ながら低音がパワフルで、歌声は抑揚まではっきりと聴こえます。音の解像度も高く、低音から高音までバランスの取れたサウンドを楽しめました。
ノイズキャンセリング性能も非常に高く、電車の走行音や人の会話も低減できました。イコライザー調節もSpace Q45と同様にプリセットや自由調節のバンド数が多く、自分好みにサウンドを調節したい人も満足できるでしょう。
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