クレンジングと洗顔をひと拭きで済ませられるのが売りの花王から発売されているクレンジングシート、ビオレ ふくだけコットンうるおいリッチ。「シートが柔らかい」と評判です。しかし「液体が少なく摩擦が気になる」との気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のクレンジングシートとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、クレンジングシート選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒で国内メーカーの美容職に入社し、3年半従事。年間6,000人以上をカウンセリングし、お客さま一人ひとりにあった美容法を提案していた。その後マイベストへ入社し、メイク・スキンケア全般の記事を執筆。コスメコンシェルジュ・化粧品成分上級スペシャリスト・顔タイプアドバイザー1級を所有。
すべての検証は
マイベストが行っています
「アレルギーテスト済み」は、すべての人にアレルギーが起きないということではありません。「パッチテスト済み」は、すべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。
目次
良い
気になる
ビオレ ふくだけコットンうるおいリッチは、メイクをサッとオフしたい人におすすめです。比較した商品内では本商品のようなオイルインタイプがメイクを落としやすい傾向があり、こちらはそのなかでも高いクレンジング力を発揮。人工皮膚に塗布したファンデーション・マスカラは30回拭き取るときれいにオフできました。アイライナーも少々残る程度で、「キメに入り込んだメイクも浮かせて落とす」との謳い文句にも納得です。
理系美容家が成分表を確認すると、敏感肌への刺激が気になる成分が見当たらなかったのも魅力。シートには天然コットンを使用しており、商品を使って肌触りをチェックしたモニターからは口コミどおり「シートが柔らかい」と評されました。デリケートな肌でも使いやすいでしょう。フローラルの香りも強さがほどよく、「リフレッシュできる」とモニターに好印象です。
ただし、シート自体しっかりとした素材で硬めで、モニターには「液体が少なく摩擦が気になる」との口コミと同様のコメントをした人もいたため、強く擦りすぎないように注意してください。シートサイズが16×12cmと小さいのも気がかり。比較した商品内には大判タイプのものもありましたが、こちらは全顔のメイクを1枚で落としきるのは難しい可能性があります。
保湿力の検証では、塗布前と塗布30分後の肌水分量を測定すると平均6.96%しか増加せず、評価が伸び悩みました。比較した全商品の平均値20.36%(※2024年10月時点)を下回る結果です。使用後は素早く化粧水・乳液などで保湿ケアをして、乾燥しないように対策してくださいね。
価格は44枚入り924円(※2024年11月時点・公式サイト参照)とリーズナブルです。全国のドラッグストアやバラエティショップで気軽に購入できるので、急な外泊の際にも便利でしょう。肌触りが柔らかく、高いクレンジング力に期待できる本商品。クレンジングシート選びに迷っている人は、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
今回紹介するのは、拭き取るだけでメイクを落とせ、そのままスキンケアに移れるビオレ ふくだけコットンうるおいリッチ。油脂系クレンジング成分であるイソドデカンが配合され、「キメに入り込んだメイクも浮かせて落とす」と謳っています。
保湿成分としてヒアルロン酸Na・BGが含まれてるのも特徴的。着色料は使用していません。さらに天然コットンを使用するなど、肌あたりにも配慮されています。ただし、マツエクには使用できないので、注意してくださいね。
ビオレは、花王が展開する化粧品ブランドです。世界中の人々が清潔ですこやかな肌で過ごせる社会を目指して、洗顔料やメイク落とし、日焼け止めなどさまざまな商品を販売しています。
容量は44枚入りの大容量タイプと、10枚入りの個包装タイプの2種類を用意。大容量タイプは、密閉ケース入りのもの以外にお得な詰め替え用もあります。個包装タイプは、ポーチに入るコンパクトサイズなので、持ち運びに便利です。家庭用・携帯用などそれぞれの用途に合わせて選べます。
使用期限は開封する前なら製造から3年。万が一の場合に備えて災害用バッグに入れておくのもおすすめです。水が使えず洗顔ができないときでも顔を清潔に保てるよう準備しておきましょう。
ふくだけコットンシリーズには、今回検証したビオレ ふくだけコットンうるおいリッチ以外にもビオレ ふくだけコットンがあります。
ビオレ ふくだけコットン うるおいリッチにはオイル成分・保湿成分のヒアルロン酸Naが含まれているのに対し、ビオレ ふくだけコットンはヒアルロン酸Naが未配合、かつオイルフリーで作られています。なお、両者ともに天然コットンを使っているのに違いはありません。
オイル成分が苦手な人は、ビオレ ふくだけコットンもチェックしてみてくださいね。
今回はビオレ ふくだけコットンうるおいリッチを含む、人気のクレンジングシートを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
ファンデーションの落ちのよさは、比較したなかでトップクラス。実際にファンデーションを人工皮膚に塗り、4時間乾燥させたあと、分銅を乗せたクレンジングシートを30回滑らせると、メイクをスルッとオフできました。比較した商品内には、拭き取り後ファンデーションが残っていなかったものは本商品以外ほとんどなく(※2024年11月時点)、とても優秀な結果です。
比較したなかでは水性タイプの商品より、本商品のようなオイルインタイプがクレンジング力が高い傾向が。こちらも例外ではなく、優れたメイク落ちを発揮しました。「キメに入り込んだメイクも浮かせて落とす」という謳い文句にも納得です。
比較した多くの商品が苦手とした、マスカラをきれいに落とせたのも注目したいポイントです。
ファンデーションと同様の条件でマスカラを塗布した人工皮膚の上から、分銅を乗せたクレンジングシートを30回滑らせます。すると、画像で見てわかるとおりきれいにオフできました。顔全体のクレンジングをする前に、マスカラだけ先に落としたい人にも便利でしょう。
アイライナーの落としやすさも良好です。ファンデーションと同様の条件でアイライナーを塗布した人工皮膚の上から、分銅を乗せたクレンジングシートを30回滑らせたところ、5回目の時点でアイライナーが薄くなりました。30回滑らせても少量残ったものの、ほとんどきれいに落ちています。
比較した商品内には、拭き取り30回で完全にアイライナーを落とせたものはなく(※2024年11月時点)、拭き取り前とほとんど変わらないものも多数ありました。対してこちらは、おおむねオフできたため、クレンジングオイルなどで落とす前のプレオフとしても活躍しそうです。
メーカーが謳うのはホワイトフローラルの香りです。実際に12人のモニターが使ってみても、フローラル調の爽やかな香りを感じられ、過半数のモニターが香りに満足と回答しました。ふんわりとほどよく香るので、モニターからは「香りの強さもそこまで主張されなかったので使いやすい」との声もあがっています。
「アルコールやエタノールのような香りが少しツンとした」などと指摘した人は、モニターのなかでもほんの一部。比較した商品内には好みが分かれたものもありましたが、こちらは「快適に使用できた」などのプラスの意見が多く、万人受けしやすいといえます。強すぎない上品な香りで、1日の終わりのリラックスタイムにもぴったりでしょう。
<気分がよくなるにおいと感じるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<不快なにおいがしないかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
天然コットンを採用しているためか、口コミどおり肌あたりは柔らか。比較した一部の商品のように表面の粗さは感じられず、実際に試したモニターからも「ふんわりした柔らかさ」というプラスの声があがりました。シートの液量にもモニターからは「ちょうどよい」「全顔のファンデーションを拭き取るには1枚で十分な液量だと感じた」と評されています。
ただし、液は滴るほどではありません。比較した商品内で、肌にあてたときにじゅわっと液が溢れたものよりは物足りなさを感じるでしょう。そのうえ、シートの素材は硬めなので、拭き取る際に強く擦りすぎないように注意が必要。「液体が少なく摩擦が気になる」との口コミと同様のコメントをしたモニターもいたため、使用する際はやさしいタッチを心がけてくださいね。
<シートが柔らかいと感じるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<液量が多いと感じるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
理系美容家の箱崎かおりさんが成分を確認したところ、敏感肌の刺激になりうる成分は見当たりませんでした。比較した商品内には植物エキスの配合数が多かったりエタノールの配合量が多いと予想され、敏感肌の人は避けたほうがよいものも。対してこちらは、肌質問わず使いやすいといえます。
肌荒れ防止成分は見当たらなかったものの、クレンジングシートの使用頻度が高い人にもおすすめです。
ドラッグストアやスーパーで気軽に購入できるのもうれしいところ。44枚入り924円(※2024年11月時点・公式サイト参照)とリーズナブルな価格で販売されています。10枚入りの個包装タイプも363円(※2024年11月・公式サイト参照)とお手頃。比較したなかには1,000円以上の高価格帯のものもありましたが、こちらは外出中にメイクを直したいときや急なお泊りにも重宝するでしょう。
保湿力の評価は伸び悩みました。
クレンジングシートをモニター10人の腕に塗布し、塗布前と塗布30分後の肌水分量を専用の機械で測定して比較。すると、肌水分量は塗布前に比べ平均6.96%しか増加しませんでした。比較した全商品の平均値20.36%(※2024年10月時点)を大きく下回る結果で、保湿力は低めといえます。
乾燥肌の人は使いづらさを感じる可能性が。使用後は素早く化粧水・乳液などで肌を保湿するよう心がけてください。
シートのサイズは約16×12cmと小さめ。比較した商品では、20×15cmの大判タイプが折たたんでも小さすぎず、1枚で全顔のメイクを落としやすい傾向があったなか、こちらは1枚で全顔のメイクを落とし切るのは難しいといえます。折りたたんで使う場合も使いづらさを感じる可能性があるでしょう。
一方、シートの厚さは0.15cmと厚手。しっかりとしていて、メイクが裏移りしにくい仕様です。比較した商品のなかには、厚さが0.12cm以下しかなく、裏面が汚れやすいものもありました。対して本商品は、手が汚れにくく、外出先でのメイク直しでも活用しやすそうです。
部分的にメイクをオフする際はスムーズに扱いやすいものの、全顔のメイクを落とす際は、2枚使用するなど工夫をして使ってください。
枚数 | 44枚 |
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主な保湿成分 | BG、ヒアルロン酸Na |
オイルイン |
良い
気になる
分類 | 化粧品 |
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素材 | コットン |
シートの横幅 | 20cm |
シートの縦幅 | 15cm |
主な肌荒れ防止成分 | |
アルコールフリー | |
アレルギーテスト済み | |
パッチテスト済み | |
W洗顔不要 | |
シートの厚さ | 0.15mm |
ビオレ ふくだけコットンうるおいリッチは、メイクの落ちやすさが比較したなかでトップクラスで、疲れている日でも素早くメイクオフしやすいのが魅力。しかし、保湿力の検証では評価が伸び悩んだため、ここではより乾燥肌の人も使いやすい商品をご紹介します。
乾燥肌の人には、すっぴん磨きクレンジングシートがおすすめです。保湿力の検証では、塗布30分後の肌水分量が塗布前に比べ平均約38%も増加し高評価を獲得しました。
ビオレ ふくだけコットンうるおいリッチと同じくオイルインタイプで、メイクの落としやすさの評価もおおむね良好。とくにファンデーションをきれいにオフしやすく、疲れて顔を洗う気力がない日にも活躍しそうです。ただし、肌あたりのよさの検証ではゴワつきが指摘されたため、やさしいタッチで拭き取るようにしてくださいね。
メーカーでは、朝の洗顔シートとしての使用もおすすめしています。44枚入りで500円以下と低価格帯で購入できるので(※2024年11月時点・ECサイト参照)、朝の洗顔が億劫になりがちな冬場の使用にも検討してみてはいかがでしょうか。
ビオレ ふくだけコットンうるおいリッチは、全国のドラッグストアやバラエティショップなどで販売されています。
公式オンラインストアでも購入可能。値段は以下のとおりです。
<ラインナップ>
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、大手ECサイトにも取扱店舗がありました。まとめて購入するとお得になる店舗もあったので、定期的に使いたい人はぜひチェックしてみてくださいね。
ビオレ ふくだけコットンうるおいリッチのクレンジング力を活かすためには、液とメイクをなじませることが大切です。シートを4つ折りにすると、液が染み出しやすくなるので、メイクとなじませながら拭き取りましょう。まつ毛は5秒ほど待ってから拭き取ると、マスカラが柔らかくなり取れやすくなりますよ。
<使い方>
①清潔な手でゴシゴシと強くこすらず、やさしくメイクを拭き取る
②シートが汚れたらシートを折り返し、きれいな面でまたメイクを拭き取る
③シートに何もつかなくなったらクレンジング完了
④化粧水などでスキンケアを行う
(引用:ビオレ公式サイト)
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