ほんのりした苦味とすっきりした後味が評判の、ハマヤ 水出しアイスコーヒー。「さっぱりしていて飲みやすい」と高評価な一方で「コクがもう少しほしい」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の2つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のユーシーシー上島珈琲やキーコーヒーなどの水出しコーヒーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、水出しコーヒー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
ハマヤ 水出しアイスコーヒーは、甘いスイーツのお供にするなら候補となる商品。比較した商品のなかでは飲み応えがあり、試飲したバリスタの小池さんは「チョコレートブラウニーなどと一緒に飲むのがおすすめ」とコメントしました。ただし同時に「そのまま飲むには重すぎる」とも指摘しており、コーヒー単体で楽しみたい人には向かないでしょう。
モニターからのおいしさの評価もいまひとつ。焦げたような香りが漂い、酸味や渋み・苦みが強い味わいです。「渋みが強く、雑味が気になった」などの声があり、比較した「上島珈琲 ゴールドスペシャル 水出しアイス珈琲」のような苦味・甘味の一体感を楽しめた商品と並ぶと、味のバランスが取れていない点が気になりました。
また、「コクがもう少しほしい」という口コミ同様の意見も。モニターからは「旨味が感じられない」など、コクに物足りなさを感じる声があがりました。舌触りもザラつきを感じ、比較した喉ごしがすっきりなめらかだった商品のようにゴクゴクとは飲みにくいといえます。
一方で、常温の水に入れて最短4時間とスピーディに完成するのは利点です。比較した最短で8時間かかった商品と比べると、それほど待たずに飲めますよ。とはいえ、上位商品にはモニター全員がおいしさに満足したものもあったので、味重視の人はほかの水出しアイスコーヒーも検討してみてください。
そもそも水出しコーヒーとは、常温(20℃程度)の水でゆっくり抽出するコーヒーのこと。専用のウォータードリッパーやピッチャーで約3~8時間冷蔵庫で寝かせておくだけで、簡単に冷たいコーヒーが楽しめます。
今回ご紹介するのは、大正13年創業のハマヤの水出しアイスコーヒー。雑味が少なくクリアな味わいと謳う商品です。同社のコーヒーは大手量販店やホテルなどで取り扱われており、全国にコーヒーショップも展開。専属のコーヒーテイスターに相談しながら購入でき、その場で挽いて試飲できるショップもありますよ。
1袋16パック入りで、内容量は560g。1パックには、中細挽きの粉が35g入っています。1パックの抽出目安量は500mLで、約2人分のアイスコーヒーを作れますよ。豆の生産国は個包装に記載されているので、確認してください。
作り方は、500mLの常温水に1パック入れるだけと手軽。抽出後はパックを取りのぞき、ポットを軽く振って濃さを均一にしてからグラスに注ぐのがコツです。振りやすいよう、ピッチャーは500mL以上入るものを使いましょう。
水出しコーヒーの魅力は、お湯で淹れたコーヒーを急激に冷やして作るアイスコーヒーよりも、すっきりした味わいになること。低い温度だとコーヒー特有の渋みが出にくいため、ゴクゴク飲みやすくなり、苦味が不得意な人でも挑戦しやすいでしょう。
今回は、ハマヤ 水出しアイスコーヒーを含む水出しコーヒー全13商品を実際に試飲して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、おいしさの検証です。
コーヒー好きのモニター6名が、メーカーが指定している最短の抽出時間で淹れたコーヒーを試飲。飲み進めやすさ・コクの深さ・口あたりのよさをチェックしました。
まず飲み進めやすさを確認したところ、評価はいまひとつ。渋み・苦味・酸味を強めに感じ、「飲みやすい」と答えたモニターはいませんでした。比較した「上島珈琲 ゴールドスペシャル」のように酸味と苦味の一体感があった商品と並ぶと、バランスが取れた味わいとはいえない結果です。
「コクがもう少しほしい」との口コミ同様、コクに対する満足度も低め。一部「味わい深い」との声があったものの、「旨味が感じられない」「コクというより、苦味と草っぽさが強い」などマイナスな意見が多めでした。
試飲したバリスタの小池美枝子さんは、「飲みごたえがある」「焙煎由来の甘味がある」とコメントしながら、「やや焦げたような印象」「飲み続けるには重すぎる」とも指摘。すっきりゴクゴク飲みたい人にはあまり向かないでしょう。
<飲みやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
「口あたりがよい」と答えたモニターも6名中2名にとどまりました。「ゴクゴク飲めるくらい口あたりはなめらか」とポジティブな声がある一方、「粉っぽさやザラつきが強い」と厳しめの声も。
比較したキーコーヒーの「香味まろやか水出し珈琲」はモニター全員が「ザラつきがない」と答えたのに対し、本品はなめらかさに欠ける舌ざわりでした。
バリスタの小池さんは「重たさがあるのでチョコレートブラウニーのような甘いスイーツと合わせるのがおすすめ」とコメント。単体でゴクゴクとは飲みにくいですが、おやつと一緒に楽しみたいときにはよいでしょう。
<口あたりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、抽出時間の短さの検証です。メーカーが推奨している最短抽出時間をリサーチし、5時間以内に作れるものを高評価としました。
確認した結果、抽出時間の目安は最短4時間と短く、高評価を獲得。比較した全商品の平均が約5.3時間(※執筆時点)だったことをふまえると、飲みたいと思ってから待ち時間が少なく仕上がるのがうれしいポイントです。なかには8時間かかる商品もあったため、飲む量が多い人も作り置きしやすいでしょう。
なお、メーカーでは4〜6時間の抽出時間を推奨しています。検証では最短4時間で淹れたコーヒーを試飲しましたが、6時間かけた味わいも試してみてはいかがでしょう。
ハマヤ 水出しアイスコーヒーは、「HAMAYA コーヒー通販倶楽部」やAmazonで購入可能です。
HAMAYA コーヒー通販倶楽部では、今回ご紹介したサイズより小さい35g×4袋入りを販売。価格は税込594円です(※執筆時点・公式サイト参照)。送料やポイントなども考慮して購入してくださいね。
最後に、おいしさの満足度で高評価を得た商品をご紹介します。
スピーディにおいしい水出しコーヒーを飲みたいなら、上島珈琲のゴールドスペシャルがおすすめです。最短の4時間で淹れたものでも、甘味のある香ばしい香りを楽しめました。酸味をメインに苦味・甘味のバランスもよく、味わいもモニターから好評。コクがしっかりあり飲みごたえも十分ですよ。
苦味が控えめのすっきりした味が好みなら、キーコーヒーの香味まろやか水出し珈琲はいかがでしょうか。香ばしさのなかにオレンジのようなフルーティさも感じる香りで、酸味と甘味の相性が良好。最短の4時間で淹れたものは、コクは控えめながらも「ゴクゴク飲みやすい」と好評でした。
原産地 | ブラジル、コロンビアなど |
---|---|
内容量 | 900g(30g×30個) |
品種 | 不明 |
原材料 | コーヒー豆 |
焙煎度 | 不明 |
味わい | 甘味 |
挽き目 | 中挽き |
抽出目安時間 | 4時間以上 |
有機JAS認定 | |
1パックの抽出目安量 | 500~1000mL |
ボディ | さっぱり |
カフェインあり | |
香り | 爽やか |
味の特徴 | 不明 |
抽出率 | 不明 |
1パック当たりのコスト | 29円 |
パッケージタイプ | 不明 |
生産国 | 不明 |
ジッパー付き | 不明 |
キーコーヒー 香味まろやか水出し珈琲をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。