非営利団体としてサービスを提供するファクタリング会社、日本中小企業金融サポート機構。「資金調達がスピーディ」「手数料が安い」と評判ですが、なかには「手数料が高い」という逆の口コミもあり、利用を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回は、日本中小企業金融サポート機構の口コミや評判が本当なのか確かめるために、以下の3つの観点で検証を行いました。
さらに、PAYTODAYやビートレーディングなどのファクタリング会社とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。審査で見られるポイントもまとめたので、ファクタリング会社選びに迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
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良い
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日本中小企業金融サポート機構は、書類集めに手間をかけたくない人におすすめです。売掛債権の売却を申し込む際に必要な書類は、通帳のコピーと請求書や契約書のみ。審査結果によっては債権譲渡登記が求められることもありますが、必須ではありません。比較したなかでも決算書・残高試算表ともに不要なのは15社中8社にとどまったため、手軽さが光りました。
「資金調達がスピーディ」との口コミどおり、入金までのスピードも申し分ありません。公式サイトには最短3時間で入金可能との記載があります。審査次第ではあるものの、午前中に審査に通れば午後には資金を調達可能。できるだけ早く現金がほしいときにも重宝するでしょう。案件によっては、個人事業主への売掛金も買取対象です。
手数料は、2社間・3社間方式ともに1.5〜10%と割安です。下限も比較した各社の平均より安い水準でした。具体的な手数料は審査の結果によりますが、「手数料が高い」という口コミに反して、比較したなかでは費用を抑えられるのが魅力。2社間取引なら、売掛先にバレずに資金を調達できるでしょう。
手元にある最低限の書類だけで申請できるため、2~3社で相見積もりを取りたい人にもうってつけです。書類はメールやLINEでも提出でき、オンラインでの契約にも対応。全国どこからでも申し込めるので、ファクタリングを検討しているならぜひ候補に入れてほしい会社のひとつです。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
日本中小企業金融サポート機構は、中小企業の資金調達・資金繰り・経営コンサルティングなどを行う一般社団法人です。関東財務局長および関東経済産業局長に認定を受けた経営革新等支援機関であり、税務・金融・企業の財務の専門知識や資格を有したスタッフが中小企業の支援にあたっています。
2023年度の取引実績は、取引社数2,950社・支援額76億円。ファクタリングサービスでの支援総額は201億円を突破し、2017年5月の設立以来、毎年実績を伸ばし続けています。
ファクタリングとは、事業者が保有している売掛金(売掛債権)を期日前に買い取るサービスです。30万円や50万円以下など少額な売掛金でも対応可能。国にも認められている資金調達方法で、急に運転資金が必要になった際の資金繰りに向いています。
ファクタリング以外の主な中小企業の資金調達方法は、以下のとおりです。
<中小企業の資金調達方法>
ファクタリングの魅力は、最短即日で売掛金を現金化できるスピーディさです。また、融資ではないため保証人や担保を用意する必要がなく、業績や与信状況に影響されず資金調達できるのもメリットといえます。
一方で、ほかの資金調達手段に比べると手数料は割高です。ファクタリングの手数料は2〜20%と上限が高い傾向があるため、場合によっては買取金額が売掛金よりかなり少なくなることも。検証では手数料の安さも調べたので、ぜひ参考にしてくださいね。
今回は日本中小企業金融サポート機構を含む人気のファクタリング会社を調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
調査の結果、日本中小企業金融サポート機構には3つのメリットがあることがわかりました。利用を検討している人は、最後までチェックしてくださいね。
まず目を惹いたのは、手続きの手間の少なさです。契約方法は対面・郵送に加えてオンラインにも対応。全国どこからでも契約できるうえ、移動の手間や費用も抑えられます。
必要書類は通帳のコピー・売掛金に関する資料の2点と最低限。決算書や財務諸表の提出は不必要です。審査結果によっては債権譲渡登記を求められる場合もありますが、必須ではありません。
比較した15社のうち、決算書・残高試算表ともに不要なのは8社のみでした。日本中小企業金融サポート機構は用意する書類が少ないぶん、手続き完了までの時間を短縮できる点が魅力です。
「資金調達がスピーディ」という口コミどおり、入金スピードにも期待できます。公式サイトには、最短3時間で入金可能との記載がありました。
審査によって前後する可能性はあるものの、午前中に審査に通れば午後には資金を用意可能です。すぐに現金が必要なときにはうってつけでしょう。
比較した15社中13社が最短即日で入金可能と謳っていましたが、3時間以内となると8社にまで絞られました。業界のなかでもとくに対応が素早いほうだといえます。
なお、基本的に買い取っているのは、売掛先が法人の債権のみです。しかし、案件によっては個人事業主の売掛債権も対象になり得るため、売掛先が個人事業主の場合も問い合わせることをおすすめします。
手数料も安め。2社間方式・3社間方式どちらも1.5〜10%と、15社中7社の上限が10%を超えていたなか割安でした。
2社間方式とは自社とファクタリング会社のみでの契約で、取引先との合意が必要な3社間方式よりスピーディに資金調達が可能。一方、3社間方式はファクタリング会社にとって売掛金の回収不能リスクが低く、2社間方式のほうが手数料が高い傾向があります。
日本中小企業金融サポート機構の手数料は2社間・3社間取引で手数料の範囲が同じなので、どちらを検討している人にも向いています。手数料の下限も比較した各社の平均より安い水準。実際の手数料は審査次第ですが、比較したなかではコストを低く抑えられるでしょう。
低コストを実現できる理由は、ファクタリング会社としては珍しく非営利団体としてサービスを提供しているから。「手数料が高い」という口コミに反して、一般社団法人ならではの低手数料が強み。現金化の速さも手数料の安さも譲れない人におすすめです。
検証の結果、日本中小企業金融サポート機構には、とくに気になるデメリットは見つかりませんでした。マイベストが自信を持っておすすめできるファクタリング会社のひとつなので、利用を検討して
はいかがでしょうか。
入金スピード | 最短3時間 |
---|---|
手数料(2社間) | 1.5〜10% |
売掛金の買取可能金額 | なし(買取実績は3万〜2億円) |
良い
気になる
取扱ファクタリング | 2社間、3社間 |
---|---|
対応業界 | 業界の指定なし |
手数料(3社間) | 1.5〜10% |
契約方法 | 来店、オンライン、郵送 |
AI審査に対応 | |
対応エリア | 全国 |
法人の利用可能 | |
個人事業主の利用可能 | |
フリーランスの利用可能 | |
注文書の買取可能 | |
決算書の提出必要なし | |
確定申告書の提出必要なし | |
残高試算表の提出必要なし | |
必要書類 | 売掛金に関する資料(請求書、契約書など) 口座の入出金履歴(直近3か月分) |
償還請求権なし | |
債権譲渡登記不要 | |
営業時間 | 9:30〜18:00 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
上場企業 |
ここでは、日本中小企業金融サポート機構とは異なる魅力を持つファクタリング会社をご紹介します。
PAYTODAYは、2社間方式の手数料がかなり低く設定されています。2社間方式の手数料は1〜9.5%と、比較したなかでは最安水準。3社間方式の手数料も同じなので、売掛先にバレずに資金調達したい人・とにかく手数料を抑えたい人のどちらにも向いています。
AI審査を導入しており、申し込みはオンラインのみ。必要書類に昨年度の決算書類が含まれている点はやや手間ですが、入金は最短30分で可能とのこと。入金時期は審査結果によって変わるものの、すぐ資金調達をしたい人にはよい選択肢になるでしょう。
なお、買取対象は売掛先が法人の場合に限ります。個人事業主の売掛債権は買取り対象ではないので注意してくださいね。
ほかの会社と同時並行で手続きを進めたい人には、ビートレーディングがおすすめです。「日本中小企業金融サポート機構」と同じく、必要書類に決算書や残高試算表は含まれません。通帳のコピーと売掛債権に関する書類だけで、見積もりを取れますよ。
手続きはオンラインで進められるうえ、必要書類はメールやLINEで提出可能。手間をかけずに資金調達したい人にはぴったりでしょう。
手数料は2社間・3社間ともに2〜10%と、比較したなかでは割安です。公式サイトでは最短2時間での入金を謳っており、比較したなかでもスピードの速さが光りました。
ファクタリングは、民法第466条・467条・555条で法的に裏づけられた債権譲渡契約です。実際に、経済産業省も中小企業・個人事業主の資金調達手段として推奨しており、怪しいサービスではありません。
ただし、信頼性の高いファクタリング会社であれば問題なく利用できる一方で、闇金業者が運営する違法な悪質業者も存在します。ファクタリングが「やばい」「怪しい」といわれる理由は、こういった違法業者によるところでしょう。
違法業者はファクタリングでは不要な担保の設定を要求したり、相場よりかなり高い手数料を提示するため注意が必要です。悪質な業者に不利な契約を結ばされないよう、複数の会社で相見積もりを行なって相場を把握しておくことが重要です。
公式サイトの「今すぐ無料見積もり」のフォームから簡単に申し込めます。入金までのおおまかな流れは、以下のとおりです。
<利用の流れ>
①申し込み審査結果の案内までは、最短30分と謳っています。審査結果・金額に納得がいけば、契約・入金へ。17時までに契約が完了した場合、当日中に振り込まれます。クラウドサインを導入しているため契約はオンラインで締結でき、印紙代もかかりません。
また、書類はオンライン・メール・FAX・LINEで提出可能。審査に必要な書類は以下の2点です。
<必要書類>
事前に手数料を知りたい場合は、「即日調達診断」が便利です。オンライン上のフォームの質問に答えるだけなので、気軽に利用できます。所要時間はわずか10秒ほどです。
日本中小企業金融サポート機構の営業時間は、平日9:30〜18:00です。
営業時間外でも、公式サイトに設置されたフォームからいつでも問い合わせできます。経営や資金繰りに関する相談を無料でできるので、ぜひ活用しましょう。
売掛金の内容によって審査に通過しやすくなるだけでなく、審査で回収しやすい売掛金だとみなされると手数料が安くなることもあります。買い取りに出す売掛金を選ぶ際には、以下の3つのポイントを基準にするとよいでしょう。
<審査で見られる3つのポイント>
審査では、売掛金を回収できるかどうかが重要なポイントです。そのため、売掛先が大手企業や国など支払い能力の高い取引先だと審査の通過率がアップする傾向があります。
支払日までが短いほど売掛金の回収率が高まるので、支払い期日が近い売掛金も審査では有利に。加えて、申請額が事業規模に見合っているかどうかも見られています。
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