低コストな2社間取引をアピールしているファクタリング会社、OLTA。「オンラインで完結する」「手数料が安い」と評判です。しかし、「3社間取引が利用できない」などの口コミも存在し、利用を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証しました。
さらに、人気のファクタリング会社とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。利用のしやすさや注意点の検証も行いましたので、ファクタリング会社選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
OLTAは手数料を安く済ませつつ、取引先にバレずに売掛金を現金化したい人におすすめです。利用者とOLTAだけで完結する2社間方式の手数料は、2~9%。比較したなかで最安水準(※2024年8月時点)であり、「手数料が安い」との口コミにうなずける結果でした。 手数料は審査次第で変動しますが、高額になりがちな2社間取引を選びたい人の有力候補となるでしょう。
入金スピードは最短即日で、業界の一般的な水準をクリア。審査に出す債権にもよりますが、当日中に現金を用意できる可能性があります。スピーディに資金調達したい場合、心強く感じるでしょう。
「オンラインで完結する」という口コミに違わず、ネットですべての手続きを終えられるのも魅力。ファクタリング会社に出向く必要がないため、すぐにでも審査を申し込みたい人にぴったりですよ。債権譲渡登記も不要であり、手続きの手間のなさの検証で高評価を獲得しました。
しかし、申込時に昨年度の決算書一式が必須な点と、3社間取引に対応していない点は惜しいところ。決算書を準備する時間がない人や、取引先の理解がありコストの安い3社間取引で資金調達できる人は、ほかのファクタリング会社を検討してください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にOLTAと比較検証を行ったサービスのなかで、総合評価1位を獲得したサービスと、各検証でNo.1を獲得したサービスをピックアップしました!
OLTAのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
OLTAは最短即日振込・オンライン完結・手数料が業界最安クラスと謳うクラウドファクタリングサービスです。運営会社は株式会社OLTA。法人または官公庁向けの売掛債権と、入金日と金額が確定している「確定債権」を買取対象としています。相手先が個人事業主の売掛金は買取対象でない点に注意してください。
そもそもファクタリングとは、売掛債権を現金化できる資金調達方法の1つです。
ほかの手段である手形割引は即日現金化できますが、約束手形しか買い取ってもらえません。銀行融資はまとまった資金を調達できるものの、審査に時間がかかります。ビジネスローンは銀行融資より早く資金を調達できますが、借入可能額は少額かつ与信状況により借入が制限される場合があります。
ファクタリングの主なメリットは、売掛金の即時現金化と担保不要で資金調達できる点。最短即日で資金を得られ、業績や与信状況に関わらず利用できます。一方、デメリットは高額な手数料で、2〜20%とほかの方法より割高です。しかし、30万円以下の少額売掛金でも利用可能な点は魅力です。
ファクタリングは急な資金需要や小規模な資金調達に適しています。どの業者に依頼するか選択するときは、手数料と利便性のバランスを考慮することが重要です。今回の検証では手数料の安さも調べたので、ぜひ参考にしてください。
今回はOLTAを含む人気のファクタリング会社を実際に利用して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
OLTAをリサーチした結果、2つのメリットがありました。順番に解説するので、利用を検討している人はぜひチェックしてみてください。
OLTAの2社間方式の手数料は2~9%と比較したなかでも最安水準(※2024年8月の検証時点)です。上限が15~18%のサービスもあるなか、OLTAの手数料は上限が9%でした。
実際の手数料は審査内容によって決まりますが、たとえ上限の9%が提示されても、比較した全社の平均値10%より低コストで売却できます。
手数料を指し引いても手元に多くの資金が残り、「手数料が安い」という口コミどおり。少しでも余分な支出を抑えたい人にとって、OLTAは魅力的な選択肢といえるでしょう。
なお、比較したファクタリング会社の大半が「最短即日」入金を謳っており、業界では一般的な水準といえます。急な資金需要があっても間に合うよう配慮されていますよ。
入金のタイミングは審査に出す債権によって前後すると予測できますが、OLTAは速さを重視する人にもおすすめです。
手数料の安さと入金スピードの速さが魅力のOLTAですが、気になる点も2つありました。利用を考えている人は、自分の希望に合うかをしっかりリサーチしておきましょう。
申込時は昨年度分の決算書一式が必須。比較したなかには本人確認書類と通帳のコピーだけで申し込めたファクタリング会社もあったのに対し、事前準備が必要といえます。
必要書類は以下のとおりです。
<必要書類>
なお、債権譲渡登記は不要。登記費用が不要・手続きに時間がかからないといった点では、比較したほかの業者より手間が少ないといえます。
手続きがオンラインで完結する点も、忙しい経営者にとって魅力的。決算書さえ事前に準備しておけば、申込にかかる手間はほとんどありません。
OLTAは、口コミどおり3社間方式のファクタリングには非対応です。3社間方式の特長は、取引先とファクタリング会社が連携すること。売掛金の回収不能リスクを抑えられるため、2社間方式より手数料が安い傾向にあります。
一方、OLTAが取り扱う2社間方式は、自社とファクタリング会社のみの契約となるため、取引先との合意不要で素早い資金調達が可能です。
取引先の協力を得られ、手数料を抑えて資金を多く確保したい場合は、3社間方式に対応するサービスを検討しましょう。比較したなかでは、大多数のファクタリング会社が3社間方式に対応していました。
入金スピード | 最短即日 |
---|---|
手数料(2社間) | 2〜9% |
売掛金の買取可能金額 | 限度なし |
良い
気になる
取扱ファクタリング | 2社間 |
---|---|
対応業界 | 業界の指定なし |
手数料(3社間) | |
契約方法 | オンライン |
AI審査に対応 | |
対応エリア | 全国 |
法人の利用可能 | |
個人事業主の利用可能 | |
フリーランスの利用可能 | |
注文書の買取可能 | |
決算書の提出必要なし | |
確定申告書の提出必要なし | |
残高試算表の提出必要なし | |
必要書類 | 請求書、入出金明細(4か月)、本人確認書類 |
償還請求権なし | |
債権譲渡登記不要 | |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
上場企業 |
各会社を調査した結果、OLTAの気になる点をカバーできるファクタリング会社を見つけたのでご紹介します。
一般社団法人「日本中小企業金融サポート機構」は、審査に必要な書類が少なめ。請求書や入出金明細など、最低限の書類で申し込み可能です。できるだけ手間をカットしたい中小企業にぴったりといえます。
比較したなかで、決算書と残高試算表がともに不要だったのは半数ほどでした。書類の準備に時間をとられないぶん、申込から入金までの時短が期待できますよ。
案件によっては個人事業主の売掛債権も買取対象です。手数料は2社間方式・3社間方式ともに1.5〜10%と割安な水準。オンライン手続きに対応し、入金スピードは「最短3時間」を謳います。必要書類の少なさと柔軟な対応力はが大きな強みといえるでしょう。
Dual Life Partners株式会社が運営する「PAYTODAY」は、3社間方式の手数料の安さが特徴。3社間取引のコストは1〜9.5%で最安水準ではないものの、比較した各社の平均11%を下回りました。
なお、2社間方式の手数料も1〜9.5%で設定されており、比較したなかで最安水準でした。PAYTODAYは3社間・2社間どちらの方式でも手数料が安いため、コストにこだわる人・バレにくさ重視の人のどちらにもおすすめできます。
オンライン手続きに対応している点もポイント。入金まで最短30分と謳っており、業界トップクラスのスピードを期待できます。申し込みには昨年度分の決算書一式が必要ですが、どこに依頼するか迷ったらまず検討してほしいファクタリング会社です。
OLTAは無料で登録でき、月額利用料も発生しません。申込~入金までの流れは以下のとおりです。
1.オンラインで申請:以下の書類をアップロード
2.本人確認書類の提出:運転免許証やパスポートなど
3.審査
・独自のAI審査で買取可能か判定
・24時間(1営業日)以内に見積り結果を回答
・見積り後のキャンセル可能
4.入金:契約完了後、指定の銀行口座に即日(時間帯により翌営業日)振込
比較的審査に通りやすいのは、大手企業や国・地方自治体など、支払い能力の高い取引先の売掛金です。理由は、審査では売掛金の回収可能性が重視されるから。基本的に、信用力のある取引先の売掛金は審査にとおりやすくなります。
また、支払期日の短い売掛金も審査の印象が良くなる傾向が。支払い予定日までの期間が短いほど、売掛金の回収確率が高まるからです。
加えて、必要書類以外に、売掛先との過去の取引実績や入金履歴などを用意するのも有効。継続した取引・支払いをアピールすることで、ファクタリング会社から低リスクな売掛金だと判断されやすくなります。審査通過のために、できる限り多くの関連資料をそろえておくことをおすすめします。
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