PS4 proやXbox Oneで遅延なくゲームがプレイできると謳うキャプチャーボード、Elgato HD60 S+。ネット上では「遅延をほとんど感じない」と評判です。一方、「動きのあるゲームでカクつきがある」などの気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のAVerMediaの商品や同じElgatoの上位モデルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キャプチャーボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Elgato HD60 S+は、ゲームの実況や配信をはじめたいPS4Pro・Xbox oneユーザーにおすすめです。実際にゲーム機の映像とPCに取り込んだ映像を比べたところ、遅延はわずか約0.07秒。謳い文句どおり遅延が少なく、比較した商品の平均約0.09秒(※執筆時点)を下回りました。「Apex Ledends」のように反応速度が重要になるゲームも快適でしょう。
パススルーに対応しており、遅延対策をさらに強化できる点も魅力です。PCに映像を出力するのと同時に、別途モニターにゲーム画面を映し出せるので、遅延したPCの映像を見ずにモニターでゲームプレイができますよ。比較した低価格モデルにはパススルー非対応の商品もあったので、FPSや音ゲーをするならチェックしましょう。
実際に動きの激しいアクションゲームでも、映像がとてもなめらかでした。動画編集ソフトでコマ送りして動きを確認したところ、フレームレートはスペックどおり60fpsを記録。口コミではカクつきを気にする声があったものの、「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「スプラトゥーン3」なども快適にプレイできるレベルです。
CPUの負荷を計測したところ、CPUの平均使用率は約52.5%と平均的な結果に。配信の裏で別ソフトを起動していても、ゲーム配信は重くなりにくいでしょう。比較したところCPU平均使用率70%前後で、映像がカクつきやすくなりました。本商品は別途BGMや画像を入れる場合など、別でソフトを走らせても問題なく配信できる性能ですよ。
ゲーム配信に関わる機能も充実していました。付属ソフトがあるので、面倒な設定をせずにゲーム動画収録が可能です。遡り録画や音声と映像の別撮りなど、便利な機能も搭載されています。録画解像度は最高で4Kに対応。画質にこだわったゲーム動画も録画できるのがうれしいですね。
値段は執筆時点で35,000~40,000円程度。比較したなかでも高額ですが、遅延やカクつきなくゲームをプレイでき、初心者でも簡単に使える機能を備えています。ただし、PS5に対応しているVRRパススルーには非対応なので、PS4ProやXbox oneでゲーム配信したい人によいでしょう。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね!
そもそもキャプチャーボードとは、家庭用ゲーム機の映像や音声をPCに取り込む機器のこと。ゲーム機から配信するのと違って、PCの容量の分だけ録画データを保存できたり、YouTubeやニコニコ動画以外の動画配信サイトでもライブ配信できたりと制限が少ないのが特徴です。ゲーム配信をしたい人にとって必須のアイテムといえます。
今回ご紹介するElgato HD60 S+は、どのプラットフォームでも快適なライブ配信ができると謳うキャプチャーボードです。最大解像度4K(2,160p)でゲームの録画ができます。条件にもよりますが、動画のなめらかさを示すフレームレートは最大60fps。HDR10(明暗の差をより際立たせた映像技術)にも対応しています。
製造元のElgatoは、主にストーリミングデバイスを販売している会社です。配信用の照明やカメラ・マイクなども取り扱っています。キャプチャーボード分野では、映像のカクつきを抑えるVRRパススルーに対応したモデルも販売中です。
ゲーム配信の妨げになる遅延への対策が充実しているのが特徴です。解像度4K・フレームレート60fpsのパススルーに対応。PCに映像を送るのと同時に、別途モニターにも映像を出力できます。PCでは配信のプレビューを確認し、モニターでは高解像かつ遅延のない映像でゲームをプレイできる仕組みです。
超低遅延を謳うインスタントゲームビューも搭載。PCのスペックにもよりますが、この機能を使えば、パススルーを使わなくてもゲームの遅延を最小限にしてプレイできるとしています。そのほかの機能は以下のとおりです。
本体のサイズは幅112.0×奥行75.0×高さ19.0mm、重量は115gです。比較した商品の多くは高さが20~27mm前後だったことをふまえると、本商品は薄型・コンパクトだといえるでしょう。
ボディは丸みを帯びており、シンプルなデザイン。パソコンやゲーム機の横に置いても、違和感なくマッチします。色はブラックのみです。
今回はElgato HD60 S+を含む、キャプチャーボード全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、遅延のなさとカクつきのなさの検証です。
2台のモニターを使って、実際のゲーム映像とPCに取り込んだ時の映像を比較。どれだけ遅延が発生しているか測定しました。カクつきのなさに関しては、動画編集ソフトに実際の録画データを読み込ませ、1枚ずつコマ送りしてフレームのカクつきをチェックしています。
ゲーム機の映像とPCに取り込んだ映像を比較したところ、遅延は約0.07秒。ほとんど遅延を感じずにゲームをプレイできました。
比較した全商品の平均が約0.09秒(※執筆時点)だったことをふまえると、ほかの商品よりも遅延が少ないといえます。「Apex Ledends」のような、反応速度が重要になるFPS・TPSゲームも快適にプレイできるでしょう。
パススルー機能を搭載しており、さらに遅延対策を強化できるのも魅力です。パススルーを使用するとPCに映像を出力するのと同時に、別途モニターにゲーム画面を映し出すことができます。遅延を気にせずゲームをプレイしたい人は、別途モニターを用意するとよいでしょう。
動画編集ソフトを使用して確認したところ、フレームレートはスペックどおり60fpsを記録。ゲームの映像は、カクつきが少なく非常になめらかでした。なお、フレームレートとは1秒間に何枚の画像を映像として描画できるか示した数値で、高いほど映像がなめらかに見えます。
比較したところ、55fps程度の商品だと映像がカクついて見える傾向に。対して本商品は、「動きのあるゲームでカクつきがある」との口コミに反する結果です。「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「スプラトゥーン3」など、動きの激しいアクションゲームも快適にプレイできました。
次に、機能性の検証です。
付属ソフトの有無・対応録画解像度・パススルー機能の有無など、ゲーム実況・録画配信に関わる機能がどれだけ搭載されているかチェックしました。
調査した結果、ゲーム配信に関わる機能が充実していました。比較した商品の多くは録画解像度が最高でもフルHDでしたが、本商品は4Kの録画に対応。パススルー機能を搭載しており、PCに映像を出力しながら、別モニターで4K高画質のゲーム映像を楽しめます。
付属ソフト「Game Capture」を使えば、面倒な設定をせずにゲーム動画を録画可能。遡り録画や音声と映像の別撮りなどの機能も搭載されており、利便性は高いといえます。初心者でも気軽に配信をはじめやすいでしょう。
最後に、CPU負荷の検証です。
配信ソフトのOBSで録画した際にかかった負荷を、PCの本体機能を使用してチェックしました。
負荷を計測したところ、CPUの平均使用率は約52.5%でした。比較した全商品の平均約52%(※執筆時点)とほぼ同水準です。裏でブラウザや別ソフトを起動していても、配信は重くなりませんでした。
比較した結果、CPUの平均使用率が70%前後の商品は、ブラウザや別ソフトを起動していると録画の際に映像がカクつく傾向がありました。別途BGMや画像を入れた状態で配信するなど、別でソフトを走らせるならCPUの使用率にも注目しましょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
41,520円
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販売価格:41,900円
ポイント:380円相当
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Elgato HD60 S+の取扱店舗は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトです。
ECサイトでの値段は、執筆時点で35,000円台。サイトによって異なるので、購入の際はよく比較してみてくださいね!
最後に、手が届きやすい価格で高性能な商品をご紹介します。
AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3は、快適にゲームをプレイしたい人におすすめ。検証では遅延やカクつきがほぼ見られず、「FF7 REMAKE」のような高グラフィックのゲームをなめらかに録画できました。付属ソフトも使い勝手がよく、初心者からライブ配信に慣れた上級者にもぴったりですよ。
Elgato Game Capture HD60 Xは、HD60 S+の上位モデル。可変リフレッシュレートのVRRに対応しており、PS5やXbox Series X/Sの配信で使用するのにおすすめです。遅延がほとんどなく、4K対応ゲームや高グラフィックゲームなど、様々なジャンルのゲーム配信に使いやすいですよ。
最大録画解像度(実測値) | フルHD/60fps(OBSで実測時) |
---|---|
最大入出力解像度(実測値) | フルHD/120fps(PS5で実測時) |
パススルー機能 |
良い
気になる
最大録画解像度(公称値) | 4K/30fps、2K/60fps、フルHD/60fps |
---|---|
最大入出力解像度(公称値) | 4K/60fps、2K/120fps、フルHD/240fps |
エンコード方式 | ソフトウェア |
インターフェース | USB3.2 Gen1(Type-C) |
種類 | ボックスタイプ |
接続端子 | USB端子、HDMI端子、LINE端子 |
入力端子 | HDMI端子(2.0)、3.5mm LINE端子(3極) |
Mac対応 | |
幅 | 112.5mm |
奥行 | 66.1mm |
高さ | 20.9mm |
重量 | 約85g |
AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3 GC551G2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
最大録画解像度(実測値) | 4K/30fps、2K/60fps、フルHD/120fps(OBSで実測時) |
---|---|
最大入出力解像度(実測値) | フルHD/120fps |
パススルー機能 |
良い
気になる
最大録画解像度(公称値) | 4K/60fps、2K/144fps、フルHD/240fps |
---|---|
最大入出力解像度(公称値) | 4K/30fps、2K/60fps、フルHD/120fps |
エンコード方式 | ソフトウェア |
インターフェース | USB3.0、HDMI2.0 |
種類 | ボックスタイプ |
接続端子 | USB端子 |
入力端子 | HDMI端子 |
Mac対応 | |
幅 | 112.0mm |
奥行 | 72.0mm |
高さ | 18.0mm |
重量 | 約91g |
Elgato Game Capture HD60 X 10GBE9901-JPをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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