ドアに近づくと自動的に解錠できるスマートロック、Qrio Lock(キュリオロック)Q-SL2。インターネット上では「反応速度が速い」と評判です。一方、「手ぶら解錠の反応がいまひとつ」「電池の減りが早い」などの気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のSADIOT LOCK2やSESAME4などのスマートロックとも比較。検証したからこそ分かった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、スマートロック選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Qrio Lock Q-SL2は、スマートロックを導入したいすべての人におすすめ。アプリで解錠ボタンを押すとわずか1.76秒で開き、レスポンス速度は比較した商品のなかでも上位です。反応の鈍さを指摘する口コミもありますが、手ぶら解錠の精度も優秀。実際にBluetoothで接続して5回試しても、毎回ドアの前に着いたらすぐ開けられる状態でした。
解錠方法のバリエーションも多く、Amazon Alexaの音声操作やApple Watchにも対応。別売のキーパッドを使えば、暗証番号や専用カードでの施解錠も可能です。ボタン操作で簡単に開けられるリモコンキーも販売されており、スマホを持っていない家族がいても使いやすいでしょう。
オートロックは開閉センサー式で、ドアが閉まると自動で施錠するシステム。オートロック機能は一時的に解除もできるので、ゴミ出しなどで短時間外に出るときも困りません。解施錠履歴はアプリに記録されており、本体のBluetooth範囲内で確認できます。別売のハブがあれば、いつ・誰が操作したかまでリアルタイムで通知されますよ。
ウィジェット機能がAndroidスマホにしか対応していないのは惜しいものの、使用する期間・時間帯を制限できるゲストキーを作成できる点は魅力。合カギのシェア方法も比較したほかの商品より充実しており、LINEやAirDrop経由で気軽に送れます。友人や恋人を招く機会が多い人にもおすすめです。
口コミに反して、電池持ちも良好。比較したなかには半年程度で電池交換が必要な商品もありましたが、電池を4本セットして省電力モードをONにすれば、840日ほど使えます。残量が少なくなるとスマホに通知がくるので、締め出されるリスクも少ないでしょう。トラブル時の問い合わせ手段もメール・チャット・電話と豊富ですが、土日祝日は対応していません。
価格は、公式サイトによると税込25,300円(※執筆時点)。比較した商品は1万円前後のものが多いなか、やや高価といえます。そのぶん、解錠時のレスポンスの速さ・電池持ちは比較した商品のなかでもトップクラスです。せっかくなら多少値が張っても性能が高いものを選びたいという人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
そもそもスマートロックとは、自宅のカギをスマホで開け閉めできる製品のこと。賃貸物件でも気軽に導入したいなら、両面テープで貼りつけるタイプがおすすめです。
今回ご紹介するQrio Lock Q-SL2は、ハンズフリー解錠や、オートロックに対応したスマートロック。「Q-SL1」の後継機種として、2018年に発売されたモデルです。
開発元のQrio(キュリオ)は、日本を代表する電機メーカー・ソニーグループのIoT企業。ソニーが持つものづくりのノウハウと、ベンチャー企業ならではのスピード感を生かし、ユニークなIoT製品を開発しています。
アプリやハンズフリーでの解錠のほか、Amazon Alexaの音声操作やApple Watchにも対応。外出先から操作したり、操作した通知をスマートフォンで受け取ったりするには、別売の「Qrio Hub」が必要です。
さらに、別売の「Qrio Pad」を設置すれば、暗証番号や専用のカードでも解錠可能。スマホすら持ち歩く必要がなく、より手軽に開けられるようになりますよ。このほか、専用のリモコンキーも販売されています。スペックの詳細は以下のとおりです。
サイズは約幅57×奥行77×長さ115.5mmで、重さは電池を含めて約240g。本体カラーはブラック・ブラウンの2色から選べます。
<付属品>
今回はQrio Lock Q-SL2を含むスマートロック全5商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、手ぶら解錠の精度・アプリ解錠のレスポンスを検証しました。
250m離れた地点からドアに向かって歩き、目の前に着いた時点で解錠されているかどうかを計5回チェック。アプリ解錠のレスポンスについては、スマホアプリで解錠ボタンを押してから実際に解錠が完了するまでの時間と、Bluetoothの検知範囲の2点をチェックしました。使用したスマホはiPhone 13です。
「手ぶら解錠の反応がいまひとつ」という口コミもありますが、実際には手ぶら解錠の精度の高さは比較したなかでもトップクラスです。試した5回とも毎回決まった地点で解錠され、ドアの前に着くとすでに開けられる状態になっていました。
スマホをポケットに入れたまま解錠できるので、荷物で手がふさがっているときに便利。必要に応じてON/OFFを切り替えることもできますよ。
アプリから手動で解錠する場合もスムーズでした。アプリの解錠ボタンを押してから、実際に開くまでの時間は1.76秒。比較した全商品の平均が約2.26秒(※執筆時点)だったのをふまえると、反応速度はかなり優秀といえます。
Bluetoothの検知範囲も広く、ドアから5m離れた位置からでもアプリで解錠できました。比較した商品の多くが5m地点から解錠できており、Bluetoothの検知範囲については大きな差はありません。
次に、解錠方法のバリエーションとセキュリティの高さを検証しました。
どのような解錠方法に対応しているか・防犯対策に役立つ機能や誤作動を減らす機能があるかの2点をチェックしています。
解錠方法のバリエーションも豊富です。Apple Watchでの解錠操作や、Amazon Alexaを使った音声解錠にも対応。なお、比較したなかにはスマホをかざすだけで解錠できるNFCタグに対応した商品もありましたが、本商品は現状対応していません。
別売のキーパッドを使えば、暗証番号や専用カード(Qrio Card)での解錠も可能に。ボタン操作で簡単に開けられるリモコンキーも販売されており、スマホを持っていない子どもやお年寄りでも使いやすいでしょう。
セキュリティの高さも優秀。開閉センサー式のオートロック機能があり、ドアが閉まると自動で施錠します。本体のつまみを解錠・施錠・解錠の順で回すとオートロック機能を一時停止できるので、ゴミ捨てなどちょっとした外出時に便利です。
解施錠履歴はアプリのログに記録されており、本体とスマホが一定の距離内にありBluetooth接続されたタイミングで確認できる仕組みです。いつ・誰が操作したかリアルタイムで把握したい場合は、別売のハブを購入しましょう。
最後に、使いやすさ・電池持ち・サポート体制の3つを検証しました。
スマホのウィジェット機能や合鍵機能の有無・電池の持ちや電池残量の確認方法・メーカーサポートの充実度をチェックしています。
Androidスマホのウィジェットに対応しており、使いやすさは良好です。ホーム画面やウィジェット画面に開施錠ボタンを表示しておけば、毎回アプリを起動する手間を省けますよ。ただし、iPhoneのショートカットには現状対応していません。
合カギは、使用者に応じてマスターキー・ファミリーキー・ゲストキーの3種類を作成可能。比較した商品のなかには合カギの利用時間・期限を設定できない商品もありましたが、本商品のゲストキーは利用する期間や時間帯を設定でき、セキュリティを高められますよ。
合カギのシェア方法は、LINEやAirDropなどさまざまな送り方に対応しています。ゲストキーを気軽にシェアできるので、家に人を招くことが多い人にもおすすめです。
電池を4本セットして省電力モードを有効にすると、電池持ちは840日程度と長め。比較した商品のなかでもトップクラスの電池持ちです。省電力モードをONにすると電池寿命は長くなりますが、ハンズフリー解錠が使えなくなるので注意してください。
必要な電池の種類は、CR123Aリチウム電池。電池ボックスが2か所あり、最大で4本の電池をセットしておけます。電池2本でも動きますが、電池交換の頻度を減らしたい場合は4本セットしておくのがおすすめです。
電池残量はアプリで確認可能。電池切れを防ぐため、電池残量が低下するとアラートが表示されます。電池残量をリアルタイムで把握したい場合は、別売のハブが必要です。
問い合わせ方法は、メール・チャット・電話の3種類。比較したなかには土日祝の問い合わせに対応しているメーカーもありましたが、本商品のサポート窓口は平日のみの対応です。
つまみの形状によっては取りつけられない場合もあるので、購入前に必ず取りつけ可否を確認してください。一部の特殊な形状のサムターンには、専用アタッチメントも販売されています。
施錠・解錠方法 | 手ぶら、スマホ操作、マルチデバイス |
---|---|
オートロック機能 |
良い
気になる
取付方法 | 貼りつけタイプ |
---|---|
玄関錠タイプ | ドア付きタイプ、面付き箱錠、プッシュブル錠 |
対応するスマートスピーカー | Alexa、Googleアシスタント |
鍵のシェア機能 | |
電池残量の確認可能 | |
電池残量の通知あり | |
開閉履歴の閲覧機能 |
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Qrio Lock Q-SL2は、付属の両面テープで貼りつけるだけ。ドアに穴を開ける必要はなく、賃貸住宅でも気軽に設置できます。テープのみでも販売されているので、粘着力が落ちてしまった場合も追加購入できますよ。
サムターンホルダーがつまみまで届かない場合は、サムターンホルダーの横にある高さ調整ネジをドライバーで緩めて、本体との間隔を調整する必要があります。詳しい取りつけ方法はこちらで確認してくださいね。
Qrio Lock Q-SL2は、公式オンラインストア「Qrio Store」で取り扱っています。キーパッドやハブとのセット商品も販売されていますよ。
Amazon・楽天市場にもQrioの公式ストアがあるほか、ECサイトには公式以外の販売店もあります。ショップによって値段が異なる場合があるので、購入前によく比較しましょう。
そのほかの取扱店舗は、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店。認定販売店はこちらで確認してくださいね。
最後に、2万円以下で買えるスマートロックをご紹介します。
SADIOT LOCK2は、執筆時点で1万5,000円以内で購入できる商品。手ぶら解錠の精度が高いうえ、解錠する範囲の広さも3段階から選べます。NFCタグにも対応しており、スマホをかざすだけで解錠できるのもポイント。サポート窓口は土日祝も対応しており、緊急時も安心感がありますよ。
ビットキーのbitlock MINIは、月額550円から使えるサブスクタイプのスマートロック。手ぶら解錠の精度やアプリ解錠のレスポンスも良好なうえ、電池2本で1年以上使えるコスパのよさも魅力です。暗証番号やICカードでの解錠に対応したキーパッドや、専用のリモコンキーも販売されています。
施錠・解錠方法 | スマホ操作、手ぶら、マルチデバイス、NFCタグ |
---|---|
オートロック機能 |
良い
気になる
取付方法 | 貼りつけタイプ |
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玄関錠タイプ | ドア付きタイプ、プッシュブル錠 |
対応するスマートスピーカー | Alexa |
鍵のシェア機能 | |
電池残量の確認可能 | |
電池残量の通知あり | |
開閉履歴の閲覧機能 |
SADIOT LOCK2 MHP-SLS21-BSをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
施錠・解錠方法 | 手ぶら、スマホ操作、マルチデバイス(オプション) |
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オートロック機能 |
取付方法 | 貼りつけタイプ |
---|---|
玄関錠タイプ | ドア付きタイプ、面付き箱錠、プッシュブル錠 |
対応するスマートスピーカー | |
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