パナソニック 衣類乾燥機 NH-D603をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

ここからは、4種類の衣類について詳しく見ていきます。

ワイシャツは隅々までしっかり乾燥できており、湿っている部分はありませんでした。乾き残しがかなり多かった低価格帯モデルと比べても、非常に優秀な仕上がりです。

Tシャツもカラッとしていて、そのまま着られるレベルです。外干したように風合いよく仕上がるので、気持ちよく身に着けられるでしょう。

乾きにくいリネンパンツもしっかり乾燥できています。低価格モデルでは湿り気が残ったポケットの中まで、カラッとしていたのも好印象でした。

厚手のパーカーも、フードの中までカラッと乾きシワも少なめ。ほぼすべての部分が湿っていた商品があったことを考慮すると、乾燥性能はかなり優秀です。厚手の衣類が多い冬場でもスピーディーに乾かすことができ、家事の手間をグッと軽減できますよ。

使いやすさの面では、間口が広く洗濯物を取り出しやすいのがメリット。ドラム式洗濯機のようなデザインで、楽に出し入れできました。

ドアは小指1本で開けられるほど軽く、力の弱い人でも負担なく使えます。コースや乾燥時間の目安が本体前面に印字されているので、はじめてでも迷わず使えるでしょう。

コースも充実しており、機能性の評価も優秀です。デリケートな衣類には非対応ですが、トイレトレーニング中の小さな子どもがいる家庭などに便利な「ふとん・毛布コース」を搭載していました。生乾き臭を軽減できる「除菌コース」も備わっていますよ。

＜運転コース＞

• 標準┃標準の乾燥コース
• 約75℃除菌┃約75℃の温度で除菌効果を高める
• ワイシャツ┃シワを少なく仕上げる
• 厚物┃トレーナーやジーンズなどの厚手の衣類に
• ふとん・毛布┃肌掛けふとんや毛布に
• シワ取り┃吊り干し前のシワ取りに

タイマーは、20分・40分・60分に対応。外干しで乾ききらなかった衣類の仕上げや、寒い季節の洋服のあたためなどにも便利です。

お手入れ面も高評価。使い捨ての紙フィルターに対応し、掃除の手間を省けるのが魅力です。価格は60枚入りで税込2,420円*で、交換頻度は5〜10回に1度。毎日1回使っても10か月以上はもつので、家族が多い家庭の心強い味方となるでしょう。

執筆時点・公式サイト参照

掃除が必要な箇所は、ネットフィルター・不織布フィルターの2か所。不織布フィルターは使い捨てフィルターで代用できますが、ネットフィルターは使用するたびに掃除が必要です。ただ、使い捨てフィルターを利用する場合は月に1回程度で済みますよ。

フィルター目詰まりランプも点灯するので、掃除のタイミングを把握しやすく故障のリスクも少ないでしょう。さらに、静電気の力で衣類の花粉やほこりを取り除く、静電花粉フィルターも販売されています。花粉でお悩みの人はあわせてチェックしてみてくださいね。

最後に、騒音計を使って運転音の大きさも測定しました。「音が気になる」との口コミがありましたが、稼働音は43.6dBとほかの商品と比べても静かです。環境省によると約40dBは図書館と同レベルといわれているので、時間帯を気にせず運転できますよ。

また、本結果は1m離れた場所での大きさなので、別の部屋にいればさらに小さく感じます。周囲の目が気になる集合住宅でも使いやすいでしょう。

＜参考データ（執筆時点）＞

• 全体平均：45dB
• 最小：40dB
• 最大：48.4dB