お手頃価格でパフォーマンスが高いと人気の、Dell Thunderbolt ドッキングステーション WD22TB4。
「Windows・Macどちらもスムーズに動作する」と評判ですが、「画面が点滅する」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のドッキングステーションとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Dell Thunderbolt ドッキングステーション WD22TB4は、4Kクアッドディスプレイを構築したいWindowsユーザーにおすすめ。映像出力ポートは合計6つもあり、HDMI2.0が1つ、Display Port 1.4が2つ・USB Type-Cが4つと、比較したなかでトップレベルの豊富さ。上位商品にはHDMI非搭載のものや、2画面までと少ないものもありましたが、マルチタスクを効率よくこなせるでしょう。
データ転送ポートも非常に充実しています。比較したなかには最大でも5Gbpsの商品もありましたが、こちらはUSB Type-Cは10Gbpsに対応。iPhone 15 Proといったハイエンドスマホのデータも処理できます。Thunderbolt 4も2つあり、最大40Gbpsと高速です。外付けHDD・SSDはもちろん、高解像度の画像や大容量データも、スピーディに処理できるでしょう。
充電が必要な機器が多い人にもうってつけといえます。電力供給のスペックも高く、Dell純正PCなら130W・Dell製品でない場合も、ホストポートは90Wの高出力です。比較した同価格帯の商品には、USBポートが2つと少ないものもあったなか、Type-A・C合計6つを搭載しています。PDは非対応なので端末の急速充電はできませんが、ポート不足の心配は少ないといえます。
放熱性も良好です。高負荷をかけても38.2℃の上昇に抑え、比較したなかでもっとも低い表面温度(※執筆時点)でした。「画面が点滅する」という口コミに反し、ストレステストでは、30分間ブラックアウト・カクツキ・砂嵐のいずれのエラーも見られず。比較した半数近くの商品がいずれかのエラーが見られたことを思うと、長時間の使用でも動作は安定しやすいでしょう。
ケーブルがごちゃつきにくいのもよい点です。頻繁に抜き挿しするポートが本体前面に、あまり抜き差ししないポートは背面に配置されており、デスク上をすっきりできますよ。使わないときは電源をOFFにでき、省エネなのも魅力。全面に滑り止め加工があり、抜き挿ししてもズレにくいでしょう。ただし、メインケーブルが左側にあるため、PCを右側に置きたい人は配置しづらい可能性があります。
LANポートは1G対応でリモートワーク・会社などで回線を安定させたい人にも便利です。しかしDisplay Link・オーディオ用のポートやSDカードのポートは非対応のため、使う人・用途は限られるでしょう。とはいえ、遠隔地からPCを起動でき、セキュリティ面も配慮されています。別売りのドッグを追加すればThunderbolt 4を増設できますよ。ワークフローの生産性・効率化を図りたい人の、第一選択肢となる商品といえます。
実際にDell Thunderbolt ドッキングステーション WD22TB4と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
Dell Thunderbolt ドッキングステーション WD22TB4よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
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Dell Thunderbolt ドッキングステーション WD22TB4は、モジュール交換が可能でアップグレードも簡単にできるのが特徴です。Dell製のPCでは最大130Wの電力供給が可能で、システムバッテリーを60分で80%まで急速充電できると謳われています。他社メーカーでもホストポートは90Wの出力です。
販売元のDell(デル)は、アメリカの総合IT企業。PC・タブレットからサーバ・ネットワークなどのITインフラも手掛けています。家庭用からビジネス向けの製品まで幅広くラインナップしており、購入後のサポート体制にも力を入れているのが特徴です。
複数の4KディスプレイとThunderbolt周辺機器類を接続でき、40GB/秒のデータ転送速度が可能です。別売りのDell Thunderbolt Dock (WD22TB4)を取り付けることで、Thunderbolt 4を増設できます。
ファームウェアのアップデートは5~7分程度で完了し、システムの再起動が不要なのも魅力。ファームウェアは単一化されているため、導入コストと管理の効率がよいのも利点です。同社からドッキングステーションに対してファームウェアのプッシュ配信を行うため、サポート体制も手厚いですよ。
Dell製のPCだけでなく、HPやLenovoなど他メーカーの製品との互換性も備えています。とくにリモートワークでの利用に適しており、Wake On LANという機能により、遠隔地からPCを起動させることが可能です。出張先やテレワークなどで、オフィスのPCを操作する必要がある場面で重宝するでしょう。
また、セキュリティ面での強化も図られており、大切な情報の保護も期待できます。ビジネスシーンでは機密データを扱うことも多いため、安心して使用できる点は大きなメリットといえます。
今回は、Dell Thunderbolt ドッキングステーション WD22TB4を含むドッキングステーション全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
Dell Thunderbolt ドッキングステーション WD22TB4にはよい点が多数ありました。気になるデメリットもあったため、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
映像出力ポートが6つあり、比較したなかでもトップクラスの充実度です。2画面から最大4画面までマルチディスプレイ環境をつくれますよ。
比較した上位商品のなかには、HDMIかDisplayPortのどちらかしかなく、2画面までと物足りないものもありました。こちらは、HDMI 2.0のプレミアムハイスピードと、DisplayPort 1.4ポートも2つを備えています。
さらに、USB Type-Cポートは合計4つあり、USB-C (3.2 Gen2)・USB-CマルチファンクションDisplayPort・Thunderbolt 4×2を搭載。幅広い機器との接続性と拡張性を兼ね備えた商品でしょう。
ただし、Display Linkには非対応のため、AppleシリコンのMacBookを使用している場合は注意してくださいね。
Dell純正パソコンと接続した場合、ホストポートは130W。Dell製品でない場合も、ホストポートは90Wの高出力に対応しています。スピーディにPCへ給電できるでしょう。
Type-A・Type-Cの合計6つの電源供給ポート出力を実測したところ、2.0W・2.1W・7W×2・7.22W・13W×2でした。比較した同価格帯の商品には、USBポートが2つと少ないものも。こちらは出力が高めなうえ個数も多く、充電が必要な機器が多い人にもぴったりといえます。
しかし、なかにはType-Cが20WのPD対応のものもありました。端末の急速充電をしたい人は、PD対応の商品もチェックしてみましょう。
データ転送ポート数とスペックは、比較したなかでもトップレベル。外付けHDD・SSDだけでなく、ハイエンドスマホのデータ転送などに使いたい人にぴったりです。
USB Type-Cポート(USB-C 3.2 Gen 2)は10Gbpsに対応し、iPhone 15 ProやPixel 8 Proといった高性能なスマホのデータも処理できる性能です。
さらに、USB-CマルチファンクションDisplayPort・Thunderbolt 4×2は最大40Gbpsと高速。大容量な動画や画像も、スピーディに処理できるでしょう。
USB-Aも5Gbps対応と、外付けHDD・SSDなどもボトルネックにならない十分な速度です。「周辺機器類を最大限に活用できる」とメーカーが謳うのも納得の性能といえます。
デスク周りをすっきりと使いたい人もおすすめです。横置きのみの対応ですが、全面に滑り止め加工があります。ケーブルを抜き差しする際に本体はズレにくいでしょう。
頻繁に抜き挿しするポートが本体前面に、あまり抜き差ししないポートは背面に配置されているため、ケーブルがごちゃつかずレイアウトできるのもうれしいポイント。電源ボタンがあり、使わないときは電源をOFFにできます。無駄な電力消費を抑えられるでしょう。
ただし、一部の商品とは異なり、PCとの接続用のケーブルが交換不可能で、後から長さを調整できません。またPCと接続するためのケーブルが左側についており、PCを右側に置きたい人は配置しづらい可能性があります。その点は好みが分かれるでしょう。
映像の安定性も申し分ない実力です。「画面が点滅する」という口コミに反し、高負荷な作業環境でテストをしても、ブラックアウト・カクツキ・砂嵐のいずれのエラーも見られず非常に安定していました。
ストレステストとして、4Kモニター2台に4K動画を最高画質で再生し、WEBカメラ・外付けBlu-rayドライブを起動。同時に大容量データの転送も行いましたが、30分間映像は乱れることなく出力され続けています。
比較した結果、半数近くの商品でカクツキや画面停止などがみられ、なかには10分間で6回もブラックアウトした商品もありました。こちらは複数のモニターやデバイスを同時に使用する場合でも、動作は安定しやすいでしょう。
高負荷な作業を行っても、熱暴走の懸念もそれほどありません。
「動作の安定性」の検証時、サーモカメラで本体の温度を測定したところ、38.2℃と、比較したなかではもっとも低い温度(※執筆時点)でした。
最高では52℃まで発熱した商品もあったことを考慮すると、放熱性の高さがうかがえます。比較した全商品の平均46.2℃も大きく下回っており、長時間の使用でも動作は安定しやすいでしょう。
Dell Thunderbolt ドッキング ステーション WD22TB4は、気になる点も1つありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
LANポート搭載で、有線通信を安定させやすいのはよい点です。1G対応なのでリモートワーク・会社などで回線を安定させたい人にとっては便利でしょう。
一方、そのほかの付加機能は少なめです。オーディオ用のポートがないため、音楽鑑賞やWEB会議に使いたい人には不向き。また、SDカードにも対応しておらず、写真・カメラの保存は別途アダプターが必要です。
比較したなかにはコンボジャックやMicroSDカードのスロットを搭載し、マルチに使えるものもありました。用途によっては選択肢から外れる人もいるでしょう。
対応OS | macOS、Windows |
---|---|
ポート数 | 11個 |
良い
気になる
インターフェース | HDMI(2.0)、DisplayPort(1.4)×2、ホストポート(89W)、Thunderbolt 4(40Gbps,13W)×2、USB Type-C(10Gbps,7W)、USB Type-C(7W)、USB Type-A(5Gbps,7W)、USB-Type-A(5Gbps,0W)×2、LANポート(1GbE) |
---|---|
有線LAN端子あり | |
microSDカードスロット付き | |
SDカードスロット付き | |
電源ボタンあり | |
ホストポート配置 | 側面 |
ホストポートのケーブル交換可能 | |
すべり止め付き | |
幅 | 205mm |
奥行 | 90mm |
高さ | 29mm |
重量 | 650g |
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ここでは、Dell Thunderbolt ドッキングステーション WD22TB4のデメリットをカバーする商品をご紹介します。購入を迷っている人は、比較して検討してみてくださいね。
CalDigit TS4は、スマホやタブレットの高速充電に対応しているので、デバイスを効率的に充電できます。また、オーディオ用のポートが充実しているため、WEB会議や音楽鑑賞も可能。SDカード・MicroSDスロットが両方搭載されており、写真が趣味の人にもぴったりです。
2.5G対応のLANポートを備えているので、家の回線が10G対応の人にもおすすめ。幅広いユーザーのニーズに応えてくれるでしょう。
導入コストを抑えたい人は、Selore&S-GlobalのUSB C ドッキングステーションはいかがでしょうか。2万円以下と手頃な価格で購入でき、データ転送用のポートが充実しているため、さまざまな周辺機器と接続できます。ケーブルが邪魔になりにくいポートの配置も魅力です。
オーディオ用のポートが充実しており、WEB会議や音楽鑑賞にも活用できます。SDカードスロットがあるため、写真が趣味の人にもよいでしょう。また、LANポートを搭載しているので、有線で接続すれば通信の安定性にも期待できます。
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