USB-C 11-in-1 Pro GaNドック(150W)
Belkin USB-C 11-in-1 Pro GaNドック(150W)は、多機能かつ使いやすいドッキングステーションをお探しの人におすすめです。本品とPCを接続するためのポートであるホストポートの出力は実測値で91Wと高く、14W・19Wの出力を記録したUSB Type-Cポートも搭載。比較したなかにはUSBポートの出力が7W以下と物足りない商品もありましたが、本品であればPCや周辺機器を高速充電できます。映像出力ポートは、HDMI2.0が2口・オルタネートモード対応のUSB Type-Cを1口搭載。Display Linkには非対応なためMacBookでは機種によってモニター2画面への出力はできないものの、WindowsであればPCを含めた3画面に別の映像を映し出せます。動作も安定しており、高負荷の作業をしながら30分間映像を出力してもカクツキなどの乱れは生じませんでした。転送速度は、USB Type-C・Type-Aともに10Gbpsに対応。データ転送時に本体がボトルネックになる心配は少ないでしょう。通信を安定させられるLANポート・イヤホン類を接続できるコンボジャックに加えて、比較した商品内でも少なかったSDカード・Micro SDカードスロットもついていました(※2025年3月時点)。写真もPCに取り込めますよ。底面の滑り止め加工など、使いやすさを考えたデザインもよい点です。SDカードスロットなど抜き差しが頻繁なポート類は前面、差しっぱなしっぱなしが多いホストポート・HDMIは背面に配置されていました。配線がごちゃつきにくく縦置き・横置きの両方が可能なため、デスクのスペースにあわせて設置できます。ただし、高負荷の作業を続けると熱を持ちやすいのは気になるところ。実際にデータ転送に加えて映像出力を60分間したところ、本体温度は53.8℃と高温になりました。とはいえ全体的にスペックが高いうえに、ECサイトでの販売価格が25,000円前後と手頃なのは魅力です(※2025年3月時点)。コスパ重視の人もこの機会にぜひ購入を検討してみてください。<おすすめの人>幅広い用途に使いたい人デスク周りをすっきりさせたい人多機能なものがほしい人<おすすめできない人>MacBookで3台のディスプレイに出力したい人
563 USB-C ドッキングステーション (10-in-1)
Anker 563 USB-C ドッキングステーション (10-in-1)は、3画面で出力できるシンプルなデザインの商品をお探しの人におすすめです。比較したなかでは非対応の商品が多かったDisplay Linkに対応し、デュアルディスプレイ非対応のMacBookでも2画面で出力できます。HDMIポートもあるため、Mac・Windowsのどちらでも3画面での作業が可能です。ホストポートからは、最大100Wで電源を供給できます。比較した一部商品にはなかったUSB Type-Cでの給電にも対応しており、スマホやイヤホンの同時充電も可能。USB Type-CはPD規格に対応しているため、デバイスを高速で充電したいシーンでも困りません。デスク周りを整頓しやすいのも魅力です。Display Port・HDMI・LANポートなど、基本的に差しっぱなしの端子は背面に配置。口コミで指摘されていたようにアダプタは大きいものの、ホストポートのケーブルは必要な長さに変更できる外付けタイプで設置の自由度は高めです。前面のコンボジャックにヘッドホンなどを接続でき、音楽鑑賞やオンライン会議時にも役立つでしょう。データ転送は最大5Gbpと、口コミどおり外付けSSDやHDDからの転送には十分な速度です。ただし、ハイエンドスマホのデータ転送では速度不足が懸念されます。「動作が安定している」との口コミに反し、高負荷な作業を実際に行うと画面が停止する場合も見られました。上位商品より映像のなめらかさに欠けたため、急速充電中に動画を書き出すといった負荷のかかる作業には向いていません。SDカード・microSDカードスロットがないのも惜しいところ。カメラが趣味の人は不便に感じるでしょう。価格は税込29,990円(※執筆時点・公式サイト参照)と中価格帯です。OS問わず3画面で出力できるのは魅力的ですが、動画編集やマルチタスクなどの重たい作業にはやや不向き。予算を少し上げて、ほかの商品も検討してみてはいかがでしょうか。
Anker PowerExpand 9-in-1 USB-C PD Dock
Anker PowerExpand 9-in-1 USB-C PD Dockは、低価格ながら使いやすい点は魅力ですが、性能重視の人には向きません。比較した多くの商品で対応していたDisplay Linkには非対応。Windowsでは最大2台の外部ディスプレイに出力可能なものの、多くのMac機種では複数画面に出力できません。デュアルディスプレイをしたいMacユーザーには不向きでしょう。ホストポートの出力も最大60Wと比較したなかでは弱め。スマートフォンやタブレットを急速充電できるPD対応のUSB Type-Cも搭載していますが、そのほかのUSB端子は7.5Wや2.5Wほどです。マウスやキーボードなど複数の周辺機器を同時に急速充電したい人には物足りないでしょう。データ転送用ポートは最低限のラインである5Gbpsでした。10Gbps対応のハイエンドなスマホを持っている場合、本商品がデータ転送のボトルネックになる可能性があります。また、「ディスプレイ出力が不安定」という評判どおり、高負荷環境での映像は少々乱れてしまいました。使用中に本体がやや熱を持ったのも気になります。一方、「ポート類が充実している」との評判どおり、ポートの数自体は少なくありません。コンボジャック・LANポートも搭載しており、イヤホンやヘッドホンの使用・Wi-Fiの有線接続にも対応できます。ホストポートが前面にあるのは気になりますが、ポート配置もおおむね良好。抜き差し頻度の低いものは背面に隠せるので、デスク周りをすっきり見せられますよ。比較した多くの商品が2~5万円するなか、執筆時点で1万円台とお手頃。「まずは一度試してみたい」という人には手が出しやすい1台でしょう。とはいえ、Macでも複数の外部ディスプレイ出力をしたい人・重い作業を行うことが多い人は、より高性能なほかの商品もチェックしてくださいね。
PowerExpand 13-in-1 USB-C Dock ドッキングステーション
Anker PowerExpand 13-in-1 USB-C Dockは、作業環境をランクアップさせたいWindowsユーザーにおすすめです。13個と豊富なポート数を備え、コンボジャック・LANポートのほか、比較した多くの商品になかったSDカード・micro SDカードスロットも搭載。ヘッドフォンを装着してゲームに没頭したいとき・カメラから写真を取り込みたいときなど、さまざまなニーズに対応できるでしょう。最大85Wの出力に対応しているポストポートでは、ノートPCの急速充電も可能です。最大18WのPD出力ができるUSB Type-Cポートのほか、Type-Aポートも複数搭載。キーボードやテンキーなどの周辺機器へも同時給電できます。ポート配置は抜き差し頻度に配慮されており、使い勝手も良好。「ぐちゃぐちゃの配線がすっきりした」との評判どおり、デスク周りの配線を思いどおりにまとめられますよ。3つのType-Cポートがすべて10Gbpsの転送速度に対応している点も魅力。比較したなかには最大5Gbpまでの商品も多かったのに対し、データ転送時のボトルネックになりにくいといえます。大容量のデータ転送もスムーズに行えるため、iPhone 15 ProやPixel 8 Proなどのハイエンドスマホを使う人にもぴったりです。実際に高負荷の状態で30分間映像を流したところ、比較した一部商品で起こったようなカクつきやフリーズは一切発生しませんでした。「画面にノイズが出る」との口コミに反し、動画編集などの負荷の大きな作業でも安定した動作が望めるでしょう。本体はやや熱くなりやすいので、設置場所には注意してくださいね。HDMIポート2つとDisplay Portを合わせて、Windowsであれば最大3枚の外部モニターに出力可能。DisplayLinkには非対応なのでMacBookの多くは1枚しか出力できませんが、Windowsユーザーにとってはほぼ欠点のない商品といえます。PCの拡張性を高められる多機能なドッキングステーションを探している人は、ぜひ候補にしてみてくださいね。
13-in-1 ハイブリッドドッキングステーション
BenQ beCreatus DP1310 13-in-1 ハイブリッドドッキングステーションは、複数の画面で快適にゲームや作業をしたいMac・Windowsユーザーにおすすめです。HDMIポート2つとDisPlayポート1つの合計3つの映像出力ポートを搭載。比較した多くの商品で非対応だったDisplay Linkに対応しており、MacBookでのトリプルディスプレイも可能です。前面ボタンを押すだけで簡単に映像を切り替えられ、「繋ぎ直す手間が省ける」との口コミにも頷けます。ホストポートは最大100Wと高出力。USB Type-Cポートは最大36WのPD(Power Delivery)出力に対応しており、ノートPC・スマホ・タブレットなどへの高速充電が見込めます。Type-Aポートも4つあるのでマウス・キーボード・テンキーなどの同時接続も可能。3つのポートが10Gbpsの転送速度に対応しており、ハイエンドスマホからも大容量のデータを高速転送できるでしょう。そのほか、Wi-Fiを有線接続できるLANポートや、イヤホンなどを接続できるコンボジャックも搭載。頻繁に抜き差ししないポートは背面にまとめられており、デスク上をすっきりさせられます。底面には滑り止めがあるため抜き差ししてもズレにくく、本体は縦置きと横置きの両方に対応。ホストポートのケーブルは外付けなので、設置場所に合った長さのものに変更することもできますよ。動作の安定性も優秀です。高負荷の環境で30分間映像を流しても、映像が一切乱れませんでした。比較したなかには映像にカクツキが出たりフリーズやブラックアウトが起きたりする商品もありましたが、「映像もなめらか」という評判どおり。動画編集など負荷の高い作業が多い人や本格的なゲームを高画質で楽しみたい人も満足できるでしょう。使用中は本体がやや熱くなるため設置場所には注意が必要ですが、それ以外は気になる点が見あたらないほど多機能で拡張性の高いアイテムです。PS4・5やSwitchなどゲーム機をはじめ、多くの機器を頻繁に接続したい人はぜひ購入を検討してくださいね!
CalDigit TS4(TS4-JP-AMZ)は、ドッキングステーションがほしいすべての人におすすめです。PCと接続するホストポートは、前行機種のTS3 Plusよりも高出力な98Wに。ポート数は計18個と、比較したなかで最多数(※執筆時点)でした。電源供給用のポートは全部で8つあり、前面にあるUSB-Cは最大出力20Wとハイパワー。タブレット・PCなどで作業すると同時に、高速充電できます。データ転送も非常にスピーディです。比較したなかには最大5Gbpsと低出力な商品もあったのに対し、USB-C×3・USB-A×5すべてが10Gbps。Thunderbolt 4を搭載し、最大40Gbpsのスピードにも対応できます。外付けSSD・HDDだけでなく、ハイエンドスマホのデータ転送もサクサク快適に処理できるでしょう。実際に高負荷をかけても乱れず、動作はなめらかで安定しています。Micro SDカードスロットがあるため、Go proなどの写真データ保存も簡単ですよ。ただし「外部ディスプレイ出力が最大2枚」と口コミにあるとおりなので、1~2台で使いたい人向き。画質はシングルディスプレイ接続時で8K・デュアルディスプレイで4Kと優秀です。使い勝手のよいポート配置も目を惹きました。比較した大半の商品がホストポートは前面にあるなか、こちらは背面に搭載。取り外しをほとんど行わないメインPCのケーブルなどを後ろに、頻繁に抜き差しするケーブルを前面に配置できます。ケーブルが散らばりにくいうえに、本体は縦横どちらでも設置可能。デスク周りをすっきり整えられます。HDMIポートは非搭載ですが、別売りの専用アダプターを用意すれば使用可能です。総合的に見ても、拡張性・搭載ポートの仕様・ポートの配置まで、ほとんど欠点が見当たりません。高解像度でマルチディスプレイ環境を構築したい・デスク周りの見た目にもこだわりたいという人に、自信を持っておすすめできる商品です。