ゆうちょ銀行の口座と連携し、チャージ不要で使えると話題のゆうちょPay。ネット上の口コミでも高評価が多い一方、「使えるお店が少ない」「ポイント還元がない」などの気になる評判もあり、利用すべきか迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ゆうちょPayを含むキャッシュレス決済アプリ11種類を実際に調査して、ポイント還元率・使いやすさ・不正利用時の補償金額を比較してレビューしたいと思います。利用を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
ゆうちょPayは、使い過ぎを防ぎたい人におすすめです。登録も簡単で無料で使えるので、ゆうちょ銀行を持っているならとりあえずダウンロードしておくと重宝しそうです。
スーパーや飲食店への普及はこれからといった印象ですが、主要なコンビニはすべて対応していました。他にも利用可能な店舗はあるので、普段利用する店が対応していれば使う価値はあるでしょう。請求書払いにも対応していて、税金・公共料金の支払いにも困りません。
また、不正利用による損害を全額補償してもらえるのもポイント。発覚から30日以内に連絡すれば、被害にあった額をきちんと補てんしてもらえます。
ただし、ポイント還元はありません。ゆうちょ銀行を持っていて、他のキャッシュレス決済は口座との紐付けやクレカとの紐付けが面倒だという人に、また現金感覚で使えるアプリをお探しの人におすすめです。
実際にゆうちょPayと比較検証を行ったサービスの中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
ゆうちょPayよりも高い評価を獲得したサービスも!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
ゆうちょPayは、ゆうちょ銀行が提供するキャッシュレス決済アプリ。入会金・年会費は無料で、QRコードを読み込むだけで簡単に支払いが完了します。
利用代金が登録したゆうちょ銀行の口座から即時引き落とされるため、事前のチャージは必要ありません。さらに利用上限額の設定もできるので、使い過ぎを防止できます。
利用できるのは、ゆうちょPay・銀行Pay・Smart Codeのマークがあるお店。キャッシュレス決済に対応した郵便局はもちろん、コンビニ・スーパー・家電量販店などさまざまなお店と提携しています。アプリを使うと、利用可能店舗がすぐに検索できて便利ですよ。
また、請求書払いにも対応しています。各種公共料金や税金などもアプリ上で支払えるので、わざわざ金融機関の窓口やコンビニに出向く必要はありません。
ゆうちょPayの利用には、ゆうちょ銀行の総合口座が必要です。口座を持っていない場合は、店舗または郵送で口座の開設手続きを行ってください。
口座を持っている人は、ゆうちょPayのアプリをダウンロードしましょう。必要な情報を入力して初期設定を済ませれば、すぐに使えるようになりますよ。口座残高がアプリ上でいつでも確認できるので、残高不足に焦る心配はありません。
不正利用にあった場合、原則として全額が補償されます。万が一被害にあった場合は、発覚から30日以内にサポートデスクまで連絡してください。
ゆうちょPayを利用すると必ず利用通知メールが届き、利用履歴はアプリからいつでも確認できます。もし心当たりのない利用履歴があった場合は、ネット上でアカウントの一時停止手続きを行うと安心ですよ。
アプリ上ではお得なクーポンも配信されています。クーポンを取得して支払い時に画面を掲示するだけなので使い方も簡単。クーポンを活用して、お得に食事や買い物を楽しみましょう。
また、期間限定のポイント還元キャンペーンもお見逃しなく。期間中に指定店舗で決済することで、ゆうちょPayポイントがもらえます。貯めたポイントは1Pt=1円として支払いに利用できるので、コツコツとポイ活したいですね。
今回はゆうちょPayを含む全11種類を実際に調査して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。それぞれの検証で1~5点の評価をつけています。
検証①:ポイント還元率
検証②:使いやすさ
検証③:不正利用時の補償金額
まずは、ポイント還元率の検証です。
今回は、各決済アプリと最も相性のよいクレジットカードを紐付けたときの還元率を調査しました。なお、毎月の利用金額や決済回数によって還元率が変わる場合は、以下の条件でポイント還元率を計算します。
【検証の条件】
決済額の合計金額は総務省の「家計調査(2021年4月)」から、世帯主35~59歳の家庭の1か月の支出額を調査。そこから「食費」「光熱費・水道代」「家具・家電用品」「医薬品・医療品」「衣類」などの決済アプリを利用可能な項目の額の合計を算出。そこから夫のお小遣いの平均額である4万円を引いた額で決定しています。
決済回数は、経済産業省「新たなコンビニのあり方検討会」第1回にて使用された資料をもとに決定しています。
ポイント還元の制度がなく、評価は3.0点と伸び悩みました。支払い方法はゆうちょ口座からの引き落としのみです。支払いでもクレジットカードの紐づけでも、ポイント還元は受けられません。
お得に利用したい人は、指定店舗での利用でポイントがもらえるキャンペーンを狙いましょう。期間限定のため還元率が高く、5〜10%のポイントがもらえることもあります。キャンペーン情報は随時更新されるので、情報をチェックしてみてください。
次に、使いやすさを検証します。
各決済アプリの対応店舗をジャンルごとに調査し、何店舗対応しているかをそれぞれ重みを付けて評価しました。検証項目は以下の通りです。
【対応店舗の項目と重み付け】
重み付けは総務省「家計調査(2021年4月)」より、支出額に対する割合で決定しています。
使いやすさの評価は3.2点です。主要なコンビニに対応している点は評価できますが、大手スーパーや飲食店との連携はあまり進んでいません。今後、対応店舗が増えていくのを期待したいところです。
一方で、請求書払いに対応しているのはうれしいポイント。ゆうちょPayのロゴが入った請求書であれば、コードを読み取るだけで支払いが完了します。また、税金・公共料金などをスマホで支払えるサービス「PayB」とも連携しているので、光熱費もスマホ1つで支払いできますよ。
最後に、不正利用時の補償金額を検証します。
各決済アプリの補償金額を調査して、5段階で評価しました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
配点の基準は各決済アプリの1日の利用上限の平均である70万円を3点とし、最も高い利用上限額の200万円を4点としています。
不正利用時の補償金額は5.0点と高評価を獲得。発覚から30日以内に連絡すれば、被害金額が全額補てんされると明記されています。万が一スマホをなくしてしまった場合も、ゆうちょPayの緊急停止サイトからアカウントを一時停止できるので安心ですよ。
ただし、ユーザー自身に過失があると補償が認められない場合もあります。スマホの盗難・紛失には十分注意しましょう。
ポイント還元率(前払い) | 0.25% |
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最大還元率 | 0.25% |
送金機能あり |
良い
気になる
貯められるポイント | ゆうちょPayポイント |
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チャージ方法 | 銀行口座(ゆうちょ銀行のみ) |
ゆうちょPayはクレジットカードと連携できないため、最後に他のおすすめアプリを紹介します。
d払いは、クレジットカードの後払いでポイント還元率が1.5%になります。dポイントカードと連携すれば、ポイントの3重取りも可能です。請求書払いにも、もちろん対応。使えるお店が幅広いので、ポイントをザクザク貯めたいなら第一に検討してほしいアプリです。
au PAYは、事前にチャージすることでポイント還元率が1.5%に!Pontaカードと紐づければポイントの2重取りもできます。Pontaポイントなら使い道も幅広いですね。auユーザー向けのキャンペーンが多いので、au端末を使っている人はとくにお得ですよ。
ポイント還元率(前払い) | 0.50% |
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最大還元率 | 4.00% |
送金機能あり |
良い
気になる
貯められるポイント | dポイント |
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チャージ方法 | 銀行口座、現金 |
ポイント還元率(前払い) | 0.50% |
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最大還元率 | 5.00% |
送金機能あり |
良い
気になる
貯められるポイント | Pontaポイント |
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チャージ方法 | 銀行口座、現金、クレジットカード、キャリア決済 |
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