一次避難用のアイテムを厳選したと謳う防災セット、ファミリー・ライフ 防災士が選んだ防災用品39点セット。しかし、口コミが少なく評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気の山善やトレードワークスなどの防災セットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、防災セット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
防犯・防災の総合危機管理専門家として活動しており、護身術や防災グッズなど防災・防犯対策や危機管理業務について、企業・自治体・大学向けに実技指導・講演会・セミナー・監修を行うほか、TVや雑誌などメディアにも出演。43歳で硬式空手のチャンピオンとなっており、引退後に危機管理のアドバイス活動を開始。防犯・防災対策を実技と知識両方で広めるべく、活動している。
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こちらの商品はリニューアルされているため、現行品とは仕様が異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
目次
ファミリー・ライフの防災士が選んだ防災用品39点セットは、防災セットを探しているすべての人におすすめです。実際に大きさを計測すると、40×32×20cmと小さめでした。比較した商品には3kgを超えるものも多いなか約2kgと軽く、女性はもちろん、子ども・高齢者も背負いやすいですよ。
男女6人のモニターに実際に背負ってもらっても、「小学生でも背負って走れそう」「疲れにくい」といったプラスコメントが多く集まりました。比較したところ肩紐が柔らかめで幅がある商品は背負いやすい傾向があり、同タイプのこちらも高評価に。軽量なうえ、ほどよく背中にフィットするため体への負担感が気になりにくいでしょう。
防災士が災害発生時に最低限必要なものを厳選したと謳うとおり、セット内容も充実しています。災害危機管理アドバイザー・防災士の専門家に作成してもらった必要アイテムリストと照らし合わせると、緊急避難用品・衛生用品・安眠用品などがしっかり含まれていることがわかりました。防水携帯ケースが入っているため、水害時も電子機器を守れます。
しかし、食料品が入っていないのは惜しいところ。500mLのペットボトル2本・調理不要な非常食をプラスしておくとよいでしょう。非常用電源も入れておくと、情報収集に必要な携帯電話などを充電できます。住んでいる地域に合わせて、都心なら簡易トイレ・水辺の近くならライフジャケットなどを用意しておくのもおすすめです。
とはいえ、基本的な緊急避難用品をそろえつつ、コンパクトで背負いやすいのは魅力。リュックは目立ちやすいオレンジ色で、夜間の安全に配慮した反射材がついています。災害直後で視界が悪いときも、存在をアピールできますよ。これから防災セットを揃えようとしている人・準備したけれど重くなりすぎて悩んでいる人は、ぜひこの機会に購入してみてください。
今回ご紹介する「防災士が選んだ防災用品39点セット」は、まず生きるための一次避難に絞って選んだと謳う商品。避難時に最低限必要なものを厳選し、軽さにもこだわってまとめたセットです。
販売元のファミリー・ライフは、家族の生活と健康を応援するアイテムを扱う通信販売メーカー。生活雑貨・家電・食品などから、防災・防犯アイテムまで幅広く展開しています。
リュックの色は、視界が悪い災害時も目立ちやすいオレンジカラーに。夜間にも存在をアピールできるよう、反射板を取りつけています。
避難用品や衛生用品のほかに、筆記用具・トランプなどを含んでいるのもポイントです。
地震・台風・水害など大きな災害が起こると、交通インフラがストップして物資や情報の供給が途絶える可能性がある日本。内閣府の試算では、首都直下地震での死者は最大23,000名、家屋の全壊・焼失は61万戸(参照:内閣府 防災情報のページ)ともいわれています。
電気・ガス・水道といったライフラインが止まり、復旧までにかなりの時間がかかる場合も。過去に起こった東日本大震災・熊本地震では、1年経っても断水していた地域がありました(参照:総務省 ライフライン等の被害状況のページ)。
発生直後は混乱しているため、公的機関からの支援体制が受けられない状況が続くかもしれません。もしもの場合に自分や家族を守れるよう、一人ひとりが災害に備えておくことが大切。まずは、防災セットを用意することから始めましょう。
防災セットは、災害直後から安全な場所に逃げるまでの1次避難時に持ち出すアイテム。食料品・寝具・衛生用品といった必要最低限のものを用意しておけば、いざというときに避難しやすくなります。自宅に備蓄しておく長期生活用物資とは別に準備しておきましょう。
東日本大震災が起こったときは、暖房器具が使えない・携帯電話を充電できないといったケースが複数ありました。もしものときに備え、自分の生活に合わせた防災セットを用意しておいてください。
今回は、ファミリー・ライフ 防災士が選んだ防災用品39点セットを含む防災セット全42商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、緊急避難用品の充実度を検証しました。
災害危機管理アドバイザー・防災士である和田隆昌さんに依頼し、1次避難に必要なアイテムリストを作成。商品のセット内容をすべて確認し、必要アイテムをどれくらい網羅しているかを調べました。
「災害発生時に最低限必要なものを厳選した」と謳うとおり、緊急避難用品が充実。逃げる際に必要なアイテムであるビニール袋・ホイッスルや、アルミシート・懐中電灯などがしっかり含まれていました。
優先度の高い衛生用品・安眠用品が入っているのも魅力。防水携帯ケースもあるため、水害時も電子機器を守れるでしょう。比較したなかには最優先で必要なものがあまり入っていない商品も多くありましたが、こちらは1次避難に必要なアイテムがそろっています。
惜しかったのは、食料品が入っていない点。500mLのペットボトル2本と、調理不要な非常食はそろえておきたいところです。さらに、充電用の非常用電源・感染対策用品などを買い足せば、かなり充実したセット内容になります。自分にとって必要なものを見極め、カスタムして備えましょう。
続いて、背負いやすさの検証を行いました。
20~40代のモニター男女6人に協力を依頼。実際に防災セットを背負ってもらい、緊急時にサッと背負えるか・動きやすいかを評価します。
6人のモニター全員が「背負いやすい」と回答。肩紐は柔らかい素材でほどよいクッション性があり、幅も広めです。比較したなかで同タイプの商品は背負いやすい傾向があり、こちらにも「スッと背負いやすい」「片方でも両肩でも担ぎやすい」といったプラスコメントが集まりました。
防災用品が入った状態でも背負うと軽く、「肩に負担がかからない」「子どもや女性も難なく使えそう」と好評です。人を選びにくく、急いでいるときも背負いやすい商品といえるでしょう。
<背負いやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
動きやすさに関しても、6人のモニター全員から高評価に。比較したなかにはリュックの重さで重心が持っていかれてしまうものや、生地が薄めで安定感に欠ける商品などもありましたが、こちらは背中にほどよくフィットします。
モニターからは、「動いてもズレにくく重さもそこまで感じない」「小学生も背負って走れそう」といった声が集まりました。激しく動いても背中から浮きにくいので、急いで避難するときにも役立ちますよ。
フィット感がありつつ、圧迫感が少ないのもポイント。なかには「ぴったりフィットしない」「激しく動くとリュックが体から離れる」と感じた人もいましたが、軽量であるため体に負担を感じることは少ないでしょう。
<動きやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、コンパクトさの検証です。商品のサイズと重量を計測し、値の小さいものを高評価としました。
結果は、高さ40×幅32×奥行20cm。比較したなかには高さ45cm以上の商品も複数あったため、どちらかというとコンパクトです。避難時に持ち運びやすいのはもちろん、省スペースで保管できるのも大きな利点といえるでしょう。
軽さもポイント。比較した商品は重量3kgを超えるものが多いなか、「軽量」と謳うとおり2.01kgに抑えられています。子どもや高齢者など、力があまりない人も背負いやすいですよ。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ファミリー・ライフの防災士が選んだ防災用品39点セットは、楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入できます。サイトによっては別途送料がかかる場合がありますので、購入前にチェックしておきましょう。
なお、公式サイトではリニューアル後の2023年度版 防災士が選んだ防災用品39点セットを販売しています。緊急避難用品30点に、保存水・非常食・折りたたみキャリーをプラス。値段は税込 9,980円(執筆時点・公式サイト参照)です。
実際に災害に遭ったときに重要なのは、落ち着いて冷静に行動すること。自宅から避難する際は、できるだけ以下のポイントを確認してから逃げるようにしましょう。
家族に伝言を残す場合は、玄関の内側やテーブルの上などに置くのがおすすめ。不在が外から知られないよう意識してください。もしものときに備え、家族で合図や場所を決めておくとよいでしょう。
最後に、軽量で持ち運びやすいことから高評価を獲得したほかの商品をご紹介します。
山善 非常用持ち出し袋 防災グッズ30点セットは、赤・黒の2色から選べる商品。ラバー手袋・ホイッスルなど、避難時に必要でありながら自分ではそろえにくいアイテムを含んでいます。食料品・飲料水をプラスすれば充実のセットになりますよ。重量が約2kgと軽く、逃げる際もスムーズに動けます。
トレードワークス 女性にやさしい防災リュック 23点は、約1kgと比較したなかでトップクラスに軽い商品。女性の生活に配慮し、生理用品・化粧水などを含んでいます。リュック表面に撥水加工を施しており、雨天時も水濡れしにくいですよ。防災ラジオなど、情報収集用品を足すのがおすすめです。
形状 | リュックサック |
---|---|
必需品 | 懐中電灯、レインウェア、軍手、アルミブランケット、マスク、携帯トイレ、ホイッスル、歯ブラシ |
便利グッズ | ラップ、ガムテープ、スリッパ、筆記用具、簡易食器、ランタン、タオル、ウォータータンク |
そのほかの内容物 | 2WAYドライバー、カッター、予備袋、紙皿、プラカップ、割り箸、スプーンとフォーク、お薬ケース、布テープ、給水バッグ、ロープ、アルミシート、エア枕、綿棒 |
良い
気になる
リフレクター付き | |
---|---|
キャスター付き |
山善 非常用持ち出し袋 防災グッズ30点セット YBG-30をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
形状 | リュックサック |
---|---|
本体サイズ | 幅24×高さ15cm |
幅 | 約24cm |
奥行 | 約12㎝ |
高さ | 約15cm |
重量 | 約1.025㎏ |
容量 | 不明 |
そのほかの内容物 | ヘアゴム、ポケットミラー、折りたたみヘアブラシ、ハンドタオル |
防水加工 | |
防炎加工 | |
リフレクター付き | |
給水タンクとして使用可能 | |
単品 | |
キャスター付き | |
用途 | 女性向け |
衛生用品 | マスク×5、ウェットティッシュ×10、携帯トイレ×2、ボックスティッシュ×30組、クレンジングシート、生理用品、化粧水、乳液、スーパーロングボディウェットタオル×2 |
寝具とプライバシー用品 | フリースブランケット、アルミブランケット、アルミシート |
生活用品 | ポリ袋(20L×10P) |
食料品 | 不明 |
安全避難用品 | LED9灯ライト |
情報収集用品 | 不明 |
医療用品 | ばんそうこう 中3枚・小2枚 |
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