大火力の「炎匠炊き」でふっくら粒立ちのよいごはんに仕上げると謳う、東芝 ジャー炊飯器 RC-10VRV。「おいしく炊ける」「お手入れしやすい」と評判ですが、実際のところ口コミどおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の5合炊き炊飯器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、5合炊き炊飯器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
東芝 ジャー炊飯器 RC-10VRVは、甘さ控えめであっさりした味わいの、しゃっきりごはんが好きな人におすすめです。実際に試食したモニターからは、「粘りや粒感などの食感がとてもよかった」などと好評でした。比較したなかには粘り気が強くもちもちした食感の商品もありましたが、こちらは炊きたてだとしっかり粒感があります。「カレーや牛丼など汁気の多い料理に合いそう」との声も聞かれました。
保温しても食感はあまり変わらず、しっかりと粒感が保たれています。比較した約3割の商品は保温するとおいしさを損なったのに対し、本商品は炊きたてのときと評価があまり変わりませんでした。すっきりした味わいも変わらず、モニターからは「あまりにもおいしいので、おかずがなくても平気」という意見がでたほど。酸化臭もほとんど気になりません。
口コミどおり、毎回洗浄が必要なパーツ数が内釜と内フタの2点のみと少なく、お手入れも簡単です。比較した一部商品は内フタに突起・凹凸があって洗いにくかったのに対し、こちらは洗いやすい形状で汚れや洗剤が残りにくいですよ。天面もフラットなので、引っ掛かりを気にせず拭きとれます。
操作もスムーズでした。ボタンがぷっくりしているので押しやすく、タッチ式のように感度に左右されることもありません。予約炊飯では、炊飯終了時刻を設定できるのも便利です。一方、炊飯時に「お米」「炊き方」それぞれのボタンを設定する必要があり、初見ではどこから押せばよいのか迷う可能性があるでしょう。
価格はECサイトにて2万円台(※執筆時点)。価格は1万円近ほど異なりますが、同じ東芝の3万円台の機種にも劣らぬおいしさでした。銘柄炊き分けなどの機能にこだわりがなければ、本商品がおすすめですよ。比較したなかには、より操作しやすい商品もあったので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
実際に東芝 ジャー炊飯器 RC-10VRVと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ5合炊き炊飯器と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
東芝 ジャー炊飯器 RC-10VRVの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
アイリスオーヤマ
ふっくら食感でお米の濃厚な味わいを堪能できるベスト炊飯器
5合炊き炊飯器は、お茶碗10~15杯分のごはんが炊けます。4人世帯でも1日3食分のごはんを一度に用意でき、少人数世帯のまとめ炊きにも活躍するサイズなので、幅広い家庭におすすめです。また、1.5~4合の小型炊飯器は最大容量で炊飯すると炊きムラが生じやすいのに対して、5合炊飯器はごはんをおいしく炊飯する機能が整っている傾向があります。
今回ご紹介する東芝 ジャー炊飯器 RC-10VRVは、ふっくら粒立ちのよい仕上がりが自慢の、真空IHスタンダードモデル。2023年6月に発売されました。業界トップクラスを謳う1,420Wの高火力「炎匠炊き(ほのおたくみだき)」で、一気に炊きあげるのが特徴です。
製造元の東芝ライフスタイルは、東芝ブランドの生活家電事業を荷う会社です。2014年に設立され、2016年に中国の家電メーカーのMidea(マイディア)グループに参画しました。5合炊き炊飯器では、5通りの炊き分けや銘柄炊き分け機能を搭載した真空圧力IHジャー「RC-10VSV」も展開しています。
内釜には、昔ながらの羽釜にならった丸底を再現した「銅かまど丸釜」を採用。かまどのような熱対流を起こし、中心まで均一にふっくら炊きあげると謳っています。
東芝独自の真空技術も魅力です。内釜の中を真空にし、圧力差でお米の芯までたっぷり吸水させます。しっかり水を吸わせることで米のα化を促進し、ごはんの甘みを引き出すとしていますよ。なお、α化とは、お米のでんぷん質が水と熱の力でやわらかく粘りのある状態に変化することです。
真空保温機能を搭載しており、白米なら最大40時間・玄米や麦ごはんなどは最大12時間保温できます。3通りの炊き分けも可能です。かため・おすすめ・やわらかから、好みの食感を選べますよ。
<スペックの詳細>
本体のサイズは幅26.4×奥行32.7×高さ21.7cm、重量は4.6kg。比較した商品の約6割は重量が5kg以上だったことをふまえると、比較的軽量といえます。コードの長さは1.0mです。
カラーはグランホワイト・グランブラックの2色展開。どちらもマットな質感がスタイリッシュで、どのキッチンのインテリアにも自然と溶け込むでしょう。なお、付属品はしゃもじ(自立式)・計量カップの2点です。
今回は東芝 ジャー炊飯器 RC-10VRVを含む、5合炊き炊飯器全50商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、炊きたてごはんのおいしさと、保温ごはんのおいしさの検証です。
普段から炊飯器を使用している男女10名のモニターが、各商品で炊いた直後と12時間保温したごはんをそれぞれ実食。見た目・におい・食感・味わいをポイントに、おいしさを評価しました。
炊きたてのごはんを食べたところ、モニター10名中8名が「おいしい」と回答しました。比較したなかには噛むと甘さと旨味を強く感じる商品もありましたが、本商品は甘さ控えめのあっさりした味わいが特徴です。
モニターからは「ごはんだけでも食べられそう」「カレーや牛丼など汁気の多い料理に合いそう」という意見が寄せられています。
粘りは控えめで、しっかりした粒感がありました。モニターからは「粒がしっかり立っているので、とても噛み応えがある」「1粒1粒の食感を楽しめる」と好評です。比較した結果、東芝の商品はしゃっきりした食感のなかにもしっとり感が少し残る炊きあがりで、嚙み心地がよい傾向がありました。
見た目は艶々とした光沢があり、おいしそうにみえます。お米の甘い香りを感じられるのも魅力です。比較したなかには炊きたてのにおいを感じない商品もあったのに対して、旨味を感じる香りが鼻の中に広がりました。口コミどおり、ごはんがおいしく炊けたといえるでしょう。
<炊きたてごはんのおいしさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
12時間保温したあとのごはんも、しっかりした粒感を保っていました。モニター10名中6名が「おいしい」と回答しています。比較したところ、全体の約3割の商品は保温後の評価が大きく落ちたのに対して、本商品は炊きたて時の評価とそれほど変わりませんでした。
すっきりした味わいも炊きたてと変わらず、モニターから好印象です。「雑味が一切なく、シンプルに甘い」「味がしっかりとしているので、肉料理に合いそう」という声があがっています。「あまりにもおいしいので、おかずがなくても平気」という意見もあるほど、保温後もおいしく食べられました。
保温臭もそこまで気になりません。香りに関しては、「薄めだが、お米の甘い香りを感じられる」という意見が出ています。比較した商品のなかには、保温後の酸化臭が気になるものもありました。見た目もほどよく艶が残っており、もちもち感があります。
<保温ごはんのおいしさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、手入れのしやすさの検証です。
洗う必要のあるパーツ数・内フタの洗いやすさ・内釜は洗いやすい重さかなどをチェックし、手入れのしやすさを評価しました。
毎回お手入れが必要なパーツ数は、内釜と内フタの2つと少なく、口コミどおりお手入れに手間はかかりません。比較した商品の約半数は、洗う必要のあるパーツが3つ以上ありました。
内フタは凹凸や突起がなく、お米や洗剤が入り込みそうな細かい隙間もないので、洗いやすいでしょう。天面の操作部もフラットなので、引っ掛かりを気にせずに拭けますよ。
内釜の重さは918gと比較的軽量です。洗う際に、手首にそれほど負担はかからないでしょう。比較した商品の約1割は内釜の重さが1kgを超えていました。本商品は手入れの負担が少ないので、毎日でも使用しやすいといえます。
最後に、操作のしやすさの検証です。
炊飯の際に迷うことなく、直感的に操作できるか・操作方法はボタン式か・予約炊飯の時間設定のしやすさを実際に確認して、操作のしやすさを評価しました。
操作パネルはボタン式です。ボタンが盛り上がっているので押しやすく、タッチ式のように感度に左右されません。比較したタッチ式の商品は、反応が悪いと何度も強く押す必要があったり、感度がよすぎると少し触れただけで反応したりする場面がありました。
予約炊飯では、炊飯終了時刻を設定できるので便利です。比較したなかには「〇時間後」と設定するタイプの商品もあり、炊き上げたい時刻から逆算する必要がありました。スムーズに設定したいなら、予約炊飯の設定方法も要チェックですよ。
惜しかったのは、操作手順がやや複雑なところ。「お米」ボタンで白米・玄米などの米の種類を、「炊き方」ボタンで食感や用途をそれぞれ選択する必要がありました。初見だと、どこから押せばよいのか戸惑うこともあるでしょう。
炊飯方式 | 真空IH式 |
---|---|
幅 | 26.4cm |
奥行 | 32.7cm |
高さ | 21.7cm |
良い
気になる
釜の素材 | ステンレス、アルミ、銅 |
---|---|
通常炊飯時間 | 43分 |
早炊き機能 | |
早炊き時間 | 26分 |
食感炊き分け機能 | |
食感の種類 | かため、おすすめ、やわらか |
炊飯メニュー | 本かまど、甘み炊き、ねらい炊き、そくうま、エコ炊飯、おかゆ、炊込み、お弁当、冷凍ごはん、玄米、麦ごはん、雑穀米 |
銘柄炊き分け機能 | |
保温時間 | 白米:40時間/エコ炊飯、玄米、麦ご飯、雑穀米:12時間 |
予約炊飯機能 | |
蒸気レス・セーブ機能 | |
アプリ連携 | |
お米関連の調理機能 | |
内フタの凹凸なし | |
電源 | AC100V 50/60Hz |
炊飯時消費電力量 | 176.3Wh |
保温時消費電力量 | 13.9Wh |
最大消費電力 | 1,420W |
コードの長さ | 1m |
付属品 | しゃもじ(自立式)、計量カップ |
保証期間 | 本体:1年/内釜内面フッ素樹脂加工:3年 |
重量 | 4.6kg |
操作方法 | ボタン式 |
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東芝 ジャー炊飯器 RC-10VRVでは、ゆで卵と温泉卵の調理が可能です。それぞれの調理方法をご紹介します。
<ゆで卵・温泉卵の調理方法>
(参照:公式サイト)
調理時間を変更することで、ゆで卵を半熟にもできますよ。お好みのゆで加減で調理してみてくださいね!
東芝 ジャー炊飯器 RC-10VRVは、Yahoo!ショッピング・楽天市場などのECサイトで販売しています。値段は執筆時点で2万円台でした。
そのほかの取扱店舗は、ビックカメラ・ヤマダ電機などの家電量販店です。店舗によって値段は異なるので、購入の際はそれぞれ比較してみてくださいね!
最後に、直感的に操作できた商品をご紹介します。
アイリスオーヤマ RC-PCA50-Hは、お米本来のおいしさを楽しみたい人におすすめ。炊きたてのごはんは口に入れると溶けるような口あたりで、噛むと甘みや旨味を強く感じました。白米だけでも食べたくなる味わいです。操作部のボタン表示もわかりやすく、迷うことなく直感的に操作できます。
価格を抑えたいなら、同じくアイリスオーヤマのRC-IL50がおすすめ。執筆時点で1万円台と低価格ながら、炊きたてごはんのおいしさは高級機にも負けません。硬さと柔らかさのバランスがよく、お米の風味をしっかり感じられます。操作ボタンもわかりやすく、説明書を見ずとも操作できるでしょう。
炊飯方式 | 圧力IH式 |
---|---|
幅 | 26.8cm |
奥行 | 38.6cm |
高さ | 24.1cm |
良い
気になる
釜の素材 | ステンレス、アルミ |
---|---|
通常炊飯時間 | 50~70分 |
早炊き機能 | |
早炊き時間 | 35~45分 |
食感炊き分け機能 | |
食感の種類 | ふつう、ふんわり、もっちり |
炊飯メニュー | 無洗米、白米、新米、エコ、早炊き.かまど炊、玄米、麦飯、炊込み、おこわ、雑穀米、おこのみメニュー/おむすび、冷凍、丼、カレー、すし飯、食物繊維米、おかゆ、低糖質 |
銘柄炊き分け機能 | |
保温時間 | 24時間 |
予約炊飯機能 | |
蒸気レス・セーブ機能 | |
アプリ連携 | |
お米関連の調理機能 | |
内フタの凹凸なし | |
電源 | AC100V 50/60Hz |
炊飯時消費電力量 | 173.7Wh |
保温時消費電力量 | 15.1Wh |
最大消費電力 | 1,130W |
コードの長さ | 1m |
付属品 | 計量カップ、しゃもじ |
保証期間 | 本体:1年/内釜内面コーティング:3年 |
重量 | 6.61kg |
操作方法 | ボタン式 |
アイリスオーヤマ 圧力IHジャー炊飯器 RC-PCA50-Hをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
炊飯方式 | IH式 |
---|---|
幅 | 25.3cm |
奥行 | 31cm |
高さ | 20.6cm |
良い
気になる
釜の素材 | 不明 |
---|---|
通常炊飯時間 | 50~60分 |
早炊き機能 | |
早炊き時間 | 30~45分 |
食感炊き分け機能 | |
食感の種類 | やわらか、かため、もっちり、しゃっきり |
炊飯メニュー | 無洗米、白米、エコ炊き、早炊き、炊込み、おかゆ、玄米、麦めし、雑穀米、おこわ、胚芽米、低糖質、おむすび、すし飯、丼、カレー、冷凍、食物繊維米 |
銘柄炊き分け機能 | |
保温時間 | 12時間 |
予約炊飯機能 | |
蒸気レス・セーブ機能 | |
アプリ連携 | |
お米関連の調理機能 | |
内フタの凹凸なし | |
電源 | AC100V 50/60Hz |
炊飯時消費電力量 | 165.Wh |
保温時消費電力量 | 14.2Wh |
最大消費電力 | 1,130W |
コードの長さ | 1m |
付属品 | しゃもじ、計量カップ(白米用・無洗米用) |
保証期間 | 本体:1年 |
重量 | 4.3kg |
操作方法 | ボタン式 |
アイリスオーヤマ IHジャー炊飯器 RC-IL50をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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