スタンダードな機能がそろい、温度センサーも搭載した、パロマ グリル付きテーブルコンロ PA-S45H。「掃除がしやすい」と評判ですが、「五徳が華奢なせいか少しガタつく」と気になる口コミもあり、購入を迷う人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のガステーブルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ガステーブル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
パロマ グリル付きテーブルコンロ PA-S45Hは、手入れがしやすいシンプルな商品をお探しの人におすすめです。実際に確認すると、バーナー周りは凹凸・隙間が少ないデザインでした。比較した商品には隙間から食材が入り込みやすいものもあったのに対し、手入れがしやすいですよ。汚れやすいグリルも取り外せるので、「掃除がしやすい」という口コミがあるのにも納得です。
基本機能もそろっています。とくに温度センサーで過熱を防ぎつつ、煎りもの・あぶり調理ができる「高温炒め機能」があるのが便利です。グリルは、水を入れる必要がない片面焼きタイプ。比較したなかで両面焼きグリルを搭載していたのは4万円以上の高級モデルのみ(※執筆時点)だったので、スタンダードモデルとしては一般的なスペックといえます。
点火方式は、カチッと音が鳴ってわかりやすいプッシュ式です。五徳のサイズは185mm。「少しガタつく」という口コミどおり、幅200mm以上の商品と比べると、大きめの調理器具では不安定に感じる場面もありました。とはいえ、五徳の構造自体は3点止めタイプでズレにくい設計です。小さめの調理器具がメインなら使いやすいでしょう。
一方で重さがあり、取りつけに力が必要なのはネックです。重さを測定したところ9.55kgでした。比較した商品の平均は8.8kg(※執筆時点)だったので、やや重めだといえます。2人以上で設置するほうが安心でしょう。
ECサイトの価格は20,000円台後半~(※執筆時点)です。比較した商品は1〜4万円以上と幅があったなかで、本商品は低〜中価格帯といえます。シンプルながらも、基本的な機能はしっかりそろっている使い勝手のよさが魅力です。五徳はやや小さいので、大きな鍋を使う機会が多いなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にパロマ グリル付きテーブルコンロ PA-S45Hと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
パロマ グリル付きテーブルコンロ PA-S45Hよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
リンナイ
軽くて取りつけやすいが、調理も手入れもやりづらさを感じる
今回ご紹介するパロマ グリル付きテーブルコンロ PA-S45Hは、温度センサーを搭載し、便利で安全性の高い調理を目指したモデル。2022年7月に発売された「水なし片面焼グリルシリーズ」のうち、基本的な機能を押さえたスタンダードな1台です。
販売元のパロマは、1911年の創業以来、ガス機器の開発・製造〜販売までを手掛ける日本のメーカー。ガスコンロや給湯器といった家庭用製品から工業向け製品まで、幅広いガス機器を取り扱っているのが特徴です。その活躍は国内に留まらず、世界60か国にシェアを広げています。
鍋底の温度を検知する温度センサーつきの「Siセンサーコンロ」を採用し、約290℃の高温調理を叶える「高温炒め機能」が使えます。
センサーは安全面にも効果を発揮。温度の高い調理の際に、強火・弱火を繰り返して鍋の過熱を防ぐ「異常加熱防止機能」や、鍋が焦げつきはじめると自動で消火する「焦げつき消火機能」などが実装されています。
点火方式は、ボタンを押すだけのプッシュ式。付属のグリルは、水なし片面焼きグリルです。グリル網の下にある受け皿に水を入れる必要がないので、下にアルミホイルを敷けば手入れが簡単に済むでしょう。片面焼きのため、加熱している途中で食材を裏返す必要はあります。
五徳は直径232mm。角が極力少ないなめらかな形状で、洗いやすく拭きやすいと謳っています。
サイズは約幅592×奥行461×高さ218mm、重さは9.5kgです。お試し用の単1形乾電池2個が付属されているので、電池をセットしてから使用しましょう。天板はホーロートップです。
付属品は取扱説明書のみ。別売アイテムとして、防熱板や専用クリーナー、魚の身崩れを防ぎながら簡単に取り出せる「取り出しフォーク」などを販売しています。グリルやバーナーキャップ、グリル排気口カバーといった消耗部品も公式部品販売サイトで購入できるので、経年劣化にも対応できますよ。
カラーは都会的でクールな印象のチャコールと、清潔感漂うナチュラルホワイトの2色展開。キッチンの雰囲気やお好みに合わせて選べます。
強火力バーナーの配置も右側(R)・左側(L)から選択可能です。火災のリスクを減らせるように、強火力バーナーは壁と反対側に配置するのがおすすめです。
据え置き型ガステーブルの設置は工事不要。3ステップで簡単に設置できます。不安な場合は、引っ越し業者やガス事業者に依頼することもできますが、有料の可能性があるため、事前に確認をしておきましょう。
<ガステーブル設置手順>
今回はパロマ グリル付きテーブルコンロ PA-S45Hを含む、ガステーブル全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、調理のしやすさの検証です。
作れる料理の幅が広がる機能や、調理中の手間やストレスが減る機能を備えているかチェック。両面焼きグリルの有無、五徳のサイズや使用感、点火方式などを加点方式で評価しました。
グリルや温度センサーといった、定番機能がそろっていました。グリルは片面焼きです。途中でひっくり返す手間がかかるものの、比較したなかで両面焼きグリルを搭載していたのは4万円以上の高級モデルのみ(※執筆時点)でした。スタンダードモデルは片面が一般的といえるでしょう。
鍋底の温度を検知する、温度センサーを搭載しているのも特徴です。普段は高温になりすぎないように火力をセーブしますが、あぶり調理や煎りものといった高温調理が必要なときには「高温炒め機能」が便利。過熱を防ぎつつ、約290℃の高温調理が可能になるので、調理の幅が広がりますよ。
点火方式はプッシュ式。押し込んで回すつまみ式と違って、カチッと音が鳴るので点火したかどうかが分かりやすく、点火ミスも起こりにくいでしょう。
五徳のサイズは185mmと、やや小さめです。比較した約半数の商品は幅が200mm以上あり、直径26cmの大きめなフライパンも安定しやすい傾向がありました。「五徳が華奢なせいか少しガタつく」という口コミのとおり、大きめの調理器具を使うことが多いとやや不便に感じる可能性があります。
ただし、五徳の構造自体は3点止めタイプで安定感はあります。2点止めの商品に比べて、ガステーブルにピタッとはめやすく、ズレにくい傾向がみられました。16cm程度の片手鍋やフライパンなど、1〜2人暮らし用の調理器具がメインなら安定して使えるでしょう。
次に、手入れのしやすさの検証です。
実際に商品を使用し、バーナー周りに隙間がないか、グリルが取り外せるか、フッ素コートが施されているかといった、お手入れに直結する項目をチェックしました。
隙間や凹凸が少ないデザインで、比較した多くの商品と同様に手入れのしやすさでは高評価を獲得しました。「掃除もしやすく使いやすい」という口コミのとおり、すみずみまで掃除しやすいでしょう。
画像のとおり、バーナー周りに隙間が少ないのが特徴です。コンロ内に吹きこぼれた煮汁が入り込んだり、隙間に食材やゴミが落ちたりすることも少ないでしょう。
脂汚れがつきがちなグリルも取り外し可能。扉の洗浄や内部の拭き掃除など、手のかかる掃除もしやすい構造です。
グリルの内部にも凹凸が少なく、スムーズに拭き掃除ができます。ただし、内部にフッ素コートは施されていないので、汚れがこびりつかないうちにこまめに手入れしましょう。
最後は、取りつけのしやすさの検証です。各商品の重量をチェックし、楽に持ち上げて取りつけられるかチェックしました。
検証の結果、本体の重さは9.55kgとやや重め。比較した商品の平均8.8kg(※執筆時点)を上回りました。力に自信のない人は、2人がかりで設置するほうが安心でしょう。
幅 | 59.2cm |
---|---|
奥行 | 46.1cm |
高さ | 18.0cm |
良い
気になる
重量 | 9.5kg |
---|---|
遠赤外線グリル | |
グリルのオートメニュー機能 | |
天板の素材 | ホーロー |
フッ素コート | |
湯沸かし機能 | |
自動炊飯機能 | |
煮込み機能 | |
グリルタイマー付き | |
コンロタイマー付き | |
消し忘れ消火機能 | |
チャイルドロック機能 | |
温度調節機能 | |
弱弱火設定機能 |
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パロマ グリル付きテーブルコンロ PA-S45Hは、執筆時点でAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで販売を確認できました。取扱店舗によって値段が異なるため、購入の際は比較してみてくださいね!
なお、公式部品販売サイトでは、交換部品を購入できます。五徳・排気口カバー・取っ手・油受け・焼き網・バーナーヘッドといったパロマ純正品を入手できますよ。
ガステーブルは粗大ゴミとして処分できます。危険物のため、取り外しの安全確認は入念に行いましょう。必ずガスの元栓が閉まっているか、周囲に火気がないかを確認したうえで、ガス栓からホースを引き抜いてくださいね。
取り外したあとは、自治体のルールに沿って粗大ゴミとして処分しましょう。多くの自治体で回収を行なっていますが、自治体によって料金体系や回収ルールが異なります。適切な方法で処分できるよう、事前に自治体ホームページなどで確認してくださいね。
最後に、調理のしやすさで上位にランクインした商品をご紹介します。
調理機能の充実ぶりで選ぶなら、パロマ エブリシェフ PA-370WHA。定番機能に加え、火加減を自動で調節する煮込み機能や炊飯機能も搭載しています。グリルも両面なので効率よく調理できます。拭きやすい構造や、五徳の安定感も魅力です。本格的な料理をする人にもおすすめですよ。
同じくらいの価格帯で探すなら、パロマ ajiwaza PA-S45BMAもおすすめ。PA-S45Hと同時期に発売された上位モデルです。基本機能は同等スペックで、検証でもほぼ同じ評価を獲得していますが、こちらには自動で火加減を調節する煮込み機能がついています。揚げ物の適温を知らせる機能も便利ですよ。
幅 | 59.2cm |
---|---|
奥行 | 50.0cm |
高さ | 18.3cm |
良い
気になる
重量 | 14.1kg |
---|---|
遠赤外線グリル | |
グリルのオートメニュー機能 | |
天板の素材 | プラチナカラートップ |
フッ素コート | |
湯沸かし機能 | |
自動炊飯機能 | |
煮込み機能 | |
グリルタイマー付き | |
コンロタイマー付き | |
消し忘れ消火機能 | |
チャイルドロック機能 | |
温度調節機能 | |
弱弱火設定機能 |
パロマ エブリシェフ PA-370WHAをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
幅 | 59.2cm |
---|---|
奥行 | 46.1cm |
高さ | 18.0cm |
良い
気になる
重量 | 9.5kg |
---|---|
遠赤外線グリル | |
グリルのオートメニュー機能 | |
天板の素材 | ホーロー |
フッ素コート | |
湯沸かし機能 | |
自動炊飯機能 | |
煮込み機能 | |
グリルタイマー付き | |
コンロタイマー付き | |
消し忘れ消火機能 | |
チャイルドロック機能 | |
温度調節機能 | |
弱弱火設定機能 |
Paloma ajiwaza(あじわざ) PA-S45BMAをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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