無印良品 インド綿キッチンマットをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは、手入れのしやすさの検証です。各商品に、コーヒー・小麦粉・サラダ油を付着させます。拭き取りや洗濯を行い、汚れがきれいに落ちたかチェックしました。

実際に拭き取ると、汚れはきれいにならず手入れには手間がかかる結果に。小麦粉は繊維の隙間に入り込み、コーヒー・サラダ油は裏側まで到達してシミになってしまいました。

比較した商品内では、プラスチックのひとつであるPVC素材は拭き取るだけで汚れを落とせました。本品は綿素材のため汚れが残りやすいといえます。ただ洗濯後は小麦粉・コーヒーが少し残った程度で、サラダ油はしっかり落とせていたため、汚れたらすぐに洗濯するとよいでしょう。

次は、すべりにくさの検証です。乾いたきれいな床・水をまいた床・ほこりの代わりに毛糸を置いた床の3種類に各商品を敷き、足で踏み込む動作を行います。元の位置からどれほど動いたかを計測しました。

その結果、きれいな床の上でも38mm動き、すべりにくさはいまひとつ。水をまいた床では40mm・ほこりを置いた床では42mmのずれが生じました。比較した商品内では、両面テープタイプや吸着加工が施されたものほどすべりにくい傾向がありましたが、本品は裏面にすべり止めがついていません。

口コミどおりすべりやすく、ロボット掃除機が引っかかったり、小さな子どもが転んだりする可能性があります。無印良品ではテープタイプのすべり止めが販売されているため、併用するとよいでしょう。

続いて、衝撃吸収力の検証です。1mの高さから床に敷いた各商品にピンポン玉を落とし、跳ね返りの高さを記録します。フローリングに落とした場合と高さと比べて、衝撃吸収率を算出しました。

その結果、衝撃吸収率は85％と高い数値をマーク。比較した全商品の平均値が約50％（執筆時点）だったことをふまえると、衝撃をしっかり抑えられていました。

厚さが1cm以上ある商品は足の疲れを軽減できる傾向があったのに対し、本品の厚さは4mmです。薄手ながらも衝撃吸収力に優れているため、長時間立ち続けても疲れにくいといえます。もこもこした触り心地が苦手な人にもおすすめですよ。

最後は、機能の多さの検証です。汚れがつきにくいなどの配慮がされていると、キッチンマットを心地よく使い続けられますよね。そこで実際にメーカーの記載を確認したところ、防水性・防汚性など特別な機能はついていませんでした。

1. 防水性｜ ×
2. 防汚性｜ ×
3. 防炎性｜×
4. 防臭効果｜×
5. 抗菌効果｜×
6. 防ダニ加工｜ ×

比較したほかの商品には抗菌効果・防ダニ加工といった清潔を保つための工夫が施されているものがあったことから、衛生面にこだわる人にはあまり向きません。洗濯機で丸洗いできるため、汚れたらこまめに洗ってくださいね。