ライオン アクロン スマートケアをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

水溶性の汚れは、完全にとはいえないもののかなり落ち、洗浄力は高評価に。しょうゆは分からないくらいに薄まり、コーヒーやソースのような濃い汚れも目立たない程度にきれいになりました。

比較したなかでも水溶性の汚れは、どのタイプの洗剤でもよく落ちる傾向がありました。本品は中性の液体タイプですが、しょう油・ソースなどのほとんどが比較した全商品の平均以上の白さを取り戻せています。予洗いをしなくても、しっかりシミケアできるでしょう。

一方で油性汚れは除去しにくく、シミはほとんど残る結果に。とくに口紅やファンデーションは比較したなかでもほぼ落とせず、そのままの色が残ってしまいました。

検証の結果、弱アルカリ性の粉末洗剤や界面活性剤の含有量が高いジェルボールだと、油性汚れを落としやすい傾向がありました。実際に同じライオンの商品でも、粉末タイプの「消臭 ブルーダイヤ」や「部屋干しトップ 除菌EX」などは、頑固な口紅もある程度落とせています。

洗剤のタイプによって汚れの得意不得意が異なるため、頑固な汚れには粉末・ジェルボールタイプがおすすめです。

そのほかの汚れの評価も分かれる結果に。泥などの不溶性汚れは比較的きれいに落ちましたが、血液のような特殊汚れは落としきれず、濃い色がはっきり残りました。口コミのとおり、汚れの種類によって洗浄力が不十分に感じる可能性があります。

総じて油溶性の汚れや血液汚れは落ちにくいため、使用する際は洗濯前にしっかり汚れを落としておきましょう。

洗濯をしたあとも生乾き臭と疑似汗臭を取り切れず、消臭力は低評価に。実際にニオイを嗅いだ専門家からは、「嫌なニオイが残っており、体温で温めたTシャツからは汚れ臭が明らかにした」と指摘が挙がりました。

比較したなかでも消臭力が高かった液体洗剤は、界面活性剤の含有量が25％以上のものが多い傾向がありましたが、本商品は13%と低め。グリーンシトラスの香りで、「よい香りに仕上がる」という口コミはあるものの、たくさん汗をかいたときや室内で干す場合には不十分な仕上がりです。

嫌なニオイを抑えて使いたい人は、別途消臭力の高い柔軟剤や洗濯ビーズのような消臭剤を併用するとよいでしょう。