シマノ ムーンショット S96MLは、ルアーの振動をダイレクトに感じたい人には候補となる商品です。バイブレーションルアーをつけて実際に使うと、ルアーの微細な動きが手元に伝わり、モニターからも「細かなピッチで感じやすい」など好評。比較した商品内には、ゆっくり引くと振動を感じられないものがあったのに対し、巻いたあとにも振動を確認できました。一方ロッド自体が硬めで、着底の瞬間やティップ(ロッドの先端)の動きがわかりにくいのは気になるところ。比較したほかの商品には、竿先が柔らかく水流に追従しやすいものもありました。本品は水中の変化を感じにくく、初心者には扱いにくいかもしれません。また「軽くて疲れにくい」との口コミに対し、本体重量は151gと重めです。重心が中心付近にあり先重りするため、長時間持っていると負担を感じる可能性もあるでしょう。比較した結果、軽くてハリがある商品ほど、感度が高く水中の変化を感じやすい傾向がありました。グリップの太さはほどよく、モニターからは「握りやすい」との声があがっています。フィット感が高く、投げる際に力を込めて持ちやすいのが魅力。ただしなりが弱く振り抜く際に力が必要なので、力が弱い人は投げにくいと感じる場合がありそうです。握りやすくルアーの細かな振動が手元に伝わる点は強みですが、重さと硬さが扱いにくさにつながっていたのはネックといえます。軽くて投げやすいものがほしいなら、上位商品も検討してみてくださいね。
ダイワ シーバスフラットX 96MLは、狙ったところに飛ばしやすいのが魅力です。実際に使用した釣り経験のあるモニター6人のうち5人が「投げやすい」と回答。比較したなかにはグリップが手に馴染みにくい商品もあったなか、握り心地がよいうえに適度にしなり、軽やかに投げられます。モニターからも「ある程度の飛距離を出せる」と好評でした。重量が軽めなのも利点です。比較した全商品の平均が約151.9g(※執筆時点)だったのに対し、本品は144gでした。重心が手元から離れた位置にあるため少し先重りするものの、操作のしづらさは感じません。ロッドを振り下ろしてルアーに激しく動きをつけるジャーキングがしやすいですよ。感度も良好で、実際にバイブレーションルアーをつけて使うと振動がしっかり伝わりました。「少し柔らかい」との口コミどおり柔らかめなため、モニターのなかには「振動が吸収されている感じがする」と答えた人もいましたが、「ルアーの状態はわかりやすい」との声が多数。ルアーに細かな動きをつけやすいでしょう。柔軟性があるため流れにも対応できており、先端部分が持っていかれる感覚を得られました。モニターからは「流れの強弱を感じられる」との声も。しかし、着底の感度は物足りません。とくにラインを張りながらルアーを落とすテンションフォールでは、着底の瞬間がぼんやりしています。軽量で扱いやすく遠くまでルアーを飛ばせますが、上位商品には着底の瞬間がよりはっきり手元に伝わるものもありました。感度のよさを重視して選びたい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
メジャークラフト ファーストキャスト シーバス FCS-962MLは、リーズナブルに購入したい入門者にぴったりのモデル。価格はECサイト経由で5,000~6,000円程度(※執筆時点)と、比較した商品内でも非常に手頃です。重さも127gと軽量で、全商品の平均約151g(※執筆時点)を大きく下回りました。「軽くて振りやすい」との口コミにも納得です。投げやすさも良好。やや持ち重りするものの、実際に使ったモニターからは、「飛距離・感度・コントロールがよい」などの声が挙がりました。ただなかには「グリップが細く持ちにくい」との口コミ同様の意見や、「飛距離がやや伸び悩んだ」などの声も。軽い力で遠投しやすかったモデルと並ぶと、中上級者には物足りない可能性があります。感度も総合的には悪くないものの、モニターの好みは分かれました。ルアーをゆっくり巻くと振動が伝わりにくいため、海底に潜む魚を狙うシーンには向きません。比較したほかの商品には、グリップからも振動が伝わり、ロッド全体で変化を把握できたものもありました。軽量かつリーズナブルな価格で、これから釣りをはじめる初心者には扱いやすい本商品。とはいえ、感度・投げやすさともに上位商品には差をつけられ、中上級者には物足りない可能性があります。変化を把握しやすく快適にキャストできるものがほしいなら、ほかのモデルも検討してみてください。
ダイワ シーバスハンターX 96ML・Rは、軽くて負担なく投げられるのが魅力です。飛距離が出やすく、使用した5名のモニター全員から「投げやすい」と好評でした。比較したなかではほどよくハリがあるロッドが投げやすかったなか、本品は柔らかめでよくしなるのが特徴的。ハリはそこまでありませんが、曲がりやすいので楽にルアーを飛ばせますよ。「軽くて使いやすい」との口コミどおり、本体重量が134gと軽量なのもうれしいポイントです。比較した全商品の平均は約151.9g(※執筆時点)、なかには200gを超える重めの商品があったことを思うと、負担なく操作できるものがほしい人にも向いているでしょう。一方で、手元に伝わる感覚が少し鈍く、水流の変化を把握しにくいのは惜しい点です。比較した商品内ではハリが強いものは感度が高い傾向があったのに対し、本品はハリがそこまで強くないため、着底の瞬間もぼやけ気味。モニターからは「細かく感じられない」「大まかな感覚として伝わってきていた」といった声が聞かれました。「感度がよい」との口コミはあるものの、バイブレーションルアーを巻くと振動はあまり感じられません。比較したなかには、シマノの「23 ディアルーナ S96ML」など、水中での振動が強く伝わるものもありました。感度のよさを重視する人は、ほかの商品も検討してみてください。
メジャークラフト 「三代目」クロステージ シーバス CRX-902MLは、初心者のはじめの1本におすすめのモデル。執筆時点でECサイト経由で7,000円程度で購入できる場合もあり、気軽に手に入れやすいのがうれしいポイントです。比較したなかには3万円近いものもあり、お試しで購入したい人には本商品がよい選択肢になるでしょう。重さは140g。比較した商品の平均値151g(※執筆時点)を下回り、軽快に操作できます。重心の位置が手元にあり、先重りもなく、「驚くほど軽い」との口コミどおりの印象でした。同価格帯のダイワ ルアーニスト 96MLは190gあるので、1日釣りをしても疲れにくいものがほしいなら本商品がおすすめです。投げやすさも良好。モニターからは「グリップが細くて使いやすい」などの声が挙がりました。一方で「不満はないがよいところもない」などの声も。中級者以上は、より力がスムーズに伝わるシマノ 23ディアルーナ S96MLなどワンランク上の価格帯のモデルもチェックするとよいでしょう。感度も価格以上。特にルアーの着底を感じ取りやすく、実際に使用したモニター5名全員が満足と評価しました。総じて目立ったマイナスポイントはなく、初心者であれば十分満足できる印象。釣りのレベルが上がっても長く使えるモデルがほしいなら、より感度や投げやすさに優れた上位商品もチェックしてくださいね。
シマノ ルアーマチック S96Mは、初心者でも買いやすい価格ではあるものの重さがネックです。実測重量は156gと、シーバスロッドとしては重め。比較した全商品の平均151.9g(※執筆時点)をわずかに上回りました。加えて「重心が穂先側にあり手首が疲れる」との口コミどおり重心が手元から遠いため、長時間使用すると疲れやすいでしょう。曲がり方にクセがあり竿先もブレやすいため、投げやすさも低評価に。比較したなかには、クセがなくルアーを操作しやすいものもありましたが、こちらはコツが必要です。また実際に5名のモニターが試すと、「グリップが細い」との口コミどおり、細めのグリップが手になじまず持ちにくい印象でした。細かな振動がわかりづらく、感度もそこそこ。大きめの振動ははっきりと感じ取れますが、小さなアタリには気づきづらいといえます。またモニターからは、「着底も水流の変化も伝わりづらい」との声が大多数。比較したなかには、ロッド全体で振動や繊細な変化を感じ取れたものがあったことを考えると、物足りなさは否めません。入門用ロッドとのメーカーの謳い文句どおり、ECサイトで1万円以下という手頃な価格は魅力。大手釣具メーカーであるシマノのシーバスロッドを気軽に試したい人には候補となりますが、比較した上位商品には軽量で高感度のロッドが多数ありました。扱いやすいロッドを求めている人は、ほかの商品をチェックしてみてください、