BLACK+DECKER 電動式ノコギリ/ジグソー
ブラック&デッカー 電動式ノコギリ/ジグソー KS900Gは、切断スピードにこだわる人に向いている商品です。実際に使ったところ、太さ4cmの白木をカットするまでの時間はわずか9秒とトップレベルの速さを発揮。今回比較した全商品の平均値である19.8秒(※)を大きく下回り、スピーディに切断できました。一方で、使いやすさはまずまずの評価です。本体が大きくグリップの形状が独特なため、片手だけでは持ちにくいのがネック。腕力が弱い人には負担が大きく使いにくい可能性があります。しかし「切れ味が悪い」との口コミに反して、切り心地はなめらかで安定感があったのはメリットです。機能性に関しては、LEDライトなどの便利な機能がなく物足りない結果に。ブレード交換がワンタッチ済む点はメリットですが、取りつけ方法が複雑なため、慣れるまではやや時間がかかるでしょう。作業をするうえで気になる稼働音は、全体平均の57.9dB(※執筆時点)に対して68.5dBと大きめでした。「音がうるさい」との口コミがあったとおり、住宅街での使用には注意が必要。室内まで音が響きにくい商品を探すなら、60dB以下の商品を選ぶことをおすすめします。価格は執筆時点で税込15,180円(公式サイト参照)と、比較した商品のなかではやや高め。切断スピードや切り心地は高評価でしたが、音が大きく重くて取り回ししにくいのが気になりました。切断能力・使いやすさ・音の静かさのどれにもこだわる人は、ほかの商品も検討してみてください。
マキタ 充電式チェンソー MUC254DZは、広範囲の剪定を行いたい人におすすめです。太枝モードを搭載しており、直径18cmの檜を切断するのにかかった時間は15秒とスピーディ。標準モードでも19秒で切断でき、比較した全商品の平均速度である23.75秒(執筆時点)を下回る好記録でした。メーカーの謳い文句どおりのパワフルな加速性能があり、効率的に作業できますよ。総重量は約3.2kgと適度な重みがあり、扱いやすさにも秀でています。ほかの商品には本体が2~3kgと軽すぎて切断時に力を要するものもありましたが、こちらは「切るときに力が要る」との口コミの懸念とは異なり自然に使えました。ハンドルはどの角度で握ってもフィットしやすく小回りも効くため、枝の切断もしやすいでしょう。トリガーのロック装置はレバー式なので、手のひらで包み込むようにレバーを押し込みつつトリガーを引けば、チェーンが回転します。トリガーから手を離すとチェーンの回転は停止するうえにブレーキも搭載しているので、安全性も十分。使用中の振動も少なく、長時間使用しても疲れにくいでしょう。チェーンの張り具合を調整する際に工具が必要なのは惜しいところでしたが、調整位置はクラッチカバーの正面にあるためスムーズにメンテナンスできます。また、クラッチカバーを止めるナットは本体につながっており落下の心配がありません。一方、騒音レベルは95.5~96.3dBとやや大きめでした。比較した商品のなかには、切断スピードが優れるものほど騒音レベルも大きくなる傾向があり、最も静かなものでも82.6dB(執筆時点)。それなりの騒音は避けられないため、住宅地では極力日中に使うなど配慮しましょう。総合的にみても、パワフルな切断力があり扱いやすいアイテムといえます。ただし太枝モードはバッテリーの消費が早めのため、標準モードとうまく使い分けて使用してくださいね。スムーズに切断できる商品はほかにもあるため、下記の商品もチェックしてみてください。
ゼノア チェーンソー G2100T-25P10は、軽量で取り回しやすいものをお求めの人におすすめです。比較したほかの商品は3~4kgを超えるものが多かったなか、総重量は2.8kgと軽量。なおかつパワフルで、直径18cmの檜は18秒で切断できました。全体平均の23.75秒(執筆時点)と比べてエンジン式らしいパワーがあり、スピーディに作業できるでしょう。騒音レベルは99.2dBと全商品の平均値である96.88dB(執筆時点)とほぼ同等。とはいえ、電車のガード下レベルのかなり大きな音で、アイドリング中は待機音もするので、周りへ配慮しながら使用するようにしましょう。また、ハンドルのアール部分の角度が少し急なのも惜しいところ。持ち心地の安定感に少し欠け、やや慣れが必要です。一方で、安全性へ配慮された構造は高評価。トリガーから手を離せば刃の回転が止まり、緊急停止できるブレーキ機能も搭載しています。メンテナンスは簡単です。チェーンの張り具合を調整するネジはクラッチカバーの正面にあるので、チェーンソー初心者にもわかりやすく、スムーズに作業できます。クラッチカバーを取りつけてあるナットは本体に固定されていないので、紛失しないよう注意してくださいね。総合的にみて、力に自信がない人やチェーンソー初心者には適したアイテムですが、上位商品にはよりメンテナンスしやすい商品もあります。使用頻度が高い人は、ほかの商品もチェックしてみてはいかがでしょうか。
ケルヒャー K2 クラシックは、高圧洗浄機をはじめて使う人におすすめです。比較したなかには10kg以上ある大型の商品もありましたが、こちらは3.8kgと軽量。口コミで評価されていたように、持ち運びが楽ですよ。幅も303mmと狭く、収納場所に困りません。税込16,280円(※執筆時点・公式サイト参照)と試しやすい価格も初心者にはうれしいですね。「思った以上に汚れが落ちる」という口コミに違わず、洗浄力も優秀。厚さ4cmのパテに放水すると、高評価の基準値とした13mmを上回る27mm幅の穴が開きました。水圧はやや控えめながら、タオルについた泥汚れもきれいに除去。玄関や壁など、広範囲の汚れにほどよい強さの洗浄力を発揮するでしょう。組み立てや片づけも、さほど手間取りません。実際に試したモニターからは「直感的に組み立てられる」とプラスの声があがりました。比較したなかには使用する際にホースが邪魔になる商品もあったのに対し、こちらは取り回しも良好です。ホースにはやや巻きぐせがついているため、整えてから使用するとよいでしょう。ただし、機能は少なく使用シーンが限定されます。付属する1ジェットノズルには水流調節機能がないため、強い水圧だと損傷のリスクがある車やお風呂場への使用には向いていません。幅広いシーンで使いたいなら、水流調節できるアタッチメントを別途購入しましょう。水道ホースなど、接続に必要なアイテムが付属していない点もネックです。「音がうるさい」という口コミどおり、稼動音も実測値で93.1dBと大きめでした。比較した「アイリスオーヤマ 高圧洗浄機 FBN-502」の104.33dBよりは小さいものの、高評価の基準値80dBをクリアできず。謳い文句に違わずリーズナブルな入門モデルではありますが、静音性や機能にもこだわる人は、ほかの商品も検討してみてくださいね。
ケルヒャー 高圧洗浄機 K5 プレミアム サイレントは、高い洗浄力と静音性を兼ね備えたハイエンドモデルで快適にお掃除したい人におすすめです。実際に放水すると、厚さ40cmのパテを貫通するほどの威力がありました。集合住宅での使用を想定したK3 サイレント ベランダは穴の深さが38mmと貫通には至らなかったので、比較しても本商品のパワフルさは際立っているといえます。アタッチメントが豊富な点も好評でした。広い床面の掃除に適したテラスクリーナーや、5段階の水流調整が可能な5in1マルチジェットノズルが付属。壁面掃除・洗車など、用途に合わせて適したノズル・水流を選択できます。とくにテラスクリーナーは簡単な操作で爽快な洗浄力を体感でき、初心者の人でも扱いやすいでしょう。静音性に優れた水冷式インダクションモーターを搭載しているためか、比較したなかでもトップクラスに音が静かでした。稼働音を測定すると平均74.6dBを記録。稼働音が80dB以下だったのは、全商品の約1割しかありません。比較したケルヒャーのサイレントシリーズはどれも静音性に優れていて、稼働音が静かという口コミどおりの結果です。使い勝手もおおむね良好。ひとつのアタッチメントで複数の水流に切り替えができるため、実際に使用したモニターからは「アタッチメントつけ替えの頻度が多くなく苦ではなかった」と好評でした。ただし、12mと長い高圧ホースの扱いが難しかったり、組み立て・片づけが初心者にはわかりにくかったりと使いこなすには多少の慣れが必要です。本体が13.7kgと重く、持ち上げるときに負担になりやすい点も気になりました。キャスターつきで平面の移動は楽ですが、段差・階段がある場所では口コミどおり重労働になるでしょう。持ち上げるシーンが多いなら、5.3kgのJTK サイレント S 高圧洗浄機や、5.8kgのK2 サイレントなどの軽量モデルがおすすめですよ。公式サイトの価格は、執筆時点で税込87,780円。ケルヒャーのハイエンドモデルというだけあって、高価格帯です。そのぶん高い洗浄力と静音性を兼ね備えており、モーターの過熱を防いで水圧を安定させる独自技術を搭載しているのも魅力。高圧洗浄機選びに迷っている人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
ハスクバーナ 120iは、木の切断もメンテナンスも楽に済ませられるものをお探しの人におすすめです。標準モードで直径18cmの檜をカットすると、比較した全商品の平均が23.75秒(執筆時点)だったのに対し、わずか11秒で完了。チェーンスピードは11.5m/sとエンジン式に負けないほど速く、申し分ないパワーを発揮しました。口コミの指摘どおり重量は約4.7kgと重めですが、そのぶん安定感に優れています。比較したほかの商品には、重量が軽すぎて切断時にかえって力が必要なものもありましたが、振動が少なくハンドルを支えるだけで木材に切り込めました。メンテナンスのしやすさも高評価です。チェーンの張り具合は、本体側面のネジで工具不要で調整可能。クラッチカバーの取り外しにも工具は必要なく、固定するナットも本体と一体になっていて作業中に紛失する心配がありません。初心者でもメンテナンスの仕方に迷わないでしょう。トリガーをロックするスロットルロックアウトが、指で押し込むボタン式なのは惜しいところですが、ハンドルはどの方向でも握りやすい形状です。トリガーを離すだけで回転を止められるチェーンブレーキを搭載しており、必要最低限の安全機能も備わっていました。切断中の騒音レベルは、標準モードで96.5dBとパチンコ店内ほどの大きさがあります。しかし、バッテリー消費の少ないsavEモードでは90.8dBと、多少抑えられていました。住宅街など音が気になる場所では、モードを切り替えるとよいでしょう。稼働音は静かとはいえませんが、ハイパワーなうえに扱いやすくメンテナンスにも手間がかかりません。薪作りや小径木の伐採などさまざまな用途に活用できるので、チェーンソー選びで迷ったらぜひ購入を検討してみてください。