軽量コンパクトでありながら、パワフルに枝や低木を切断すると謳う電動ノコギリ、ボッシュ コードレスのこぎり Keo。「太い枝も簡単に切れる」と評判です。しかし、「パワーが弱い」「スイッチが押しにくい」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ボッシュ コードレスのこぎり Keoは、庭木の剪定がしやすい商品がほしい人におすすめです。枝木をしっかり固定できるAグリップがあるのが特徴。振動は大きめですが、Aグリップ使用時は比較した一部商品のようなブレが気になりませんでした。実際に使用したモニター5人中4人が「持ちやすい」と回答しており、高いフィット感による安定感も切りやすさにつながっています。
メーカーの謳い文句どおり、片手でスムーズに作業できるのもメリット。比較したところ、重量1.5kg以下だと片手でも扱いやすい傾向がありましたが、本品は1.1kgとかなり軽量です。バッテリー式のため屋外でも作業でき、コード式に比べて枝や幹など障害物がある場所でも取り回しやすいですよ。
操作性の評価は伸び悩みました。スイッチが固く遠いため、手が小さいと「押しづらい」という口コミ同様に感じそうです。Aグリップで木を固定して切る仕様も、最初は使い方に戸惑う場合があるでしょう。Aグリップの固定を外すとブレやすいため、枝木の剪定以外の作業にも不向きです。目的に合わせて選んでくださいね。
「パワーが弱い」という口コミに反し、切断速度はスピーディ。太さ4cmの白木をわずか12秒でカットできました。比較した商品には30秒以上かかったものもあったのに対し、18Vのハイパワーと20mmの長めのストローク幅により効率的に作業できるでしょう。パワフルながら稼働音は静かで、室内に届いた運転音は51.1dBでした。周囲への騒音が気になる人にもぴったりです。
ECサイトでの販売価格は25,000円前後(※執筆時点)と高価格帯ですが、バッテリーと充電器が付属され、届いたらすぐに使用できます。負荷に合ったスピードで切断できるオートターボ機能があるのもポイント。プレートが工具なしで交換できるなど、慣れていない人でも使いやすい商品ですよ。とはいえ、剪定以外の作業がメインなら、ほかの商品を検討してみてくださいね。
そもそも電動ノコギリとは、電動でブレード(刃)を前後に動かして切断する工具のこと。仕上がりよりスピードを重視する作業に向いており、粗大ゴミの解体や太い枝の選定などにぴったりです。ブレードを交換すればステンレスやプラスチックなどもカットできますよ。
今回紹介するのは、「ガーデニングからDIYまで」をコンセプトにしたボッシュ コードレスのこぎり Keoです。大きな特徴は、枝をがっちりと押さえる着脱式のAグリップ。不安定になりやすい剪定作業が片手で手軽にできると謳っています。
販売元は、ドイツ大手の電気工具メーカーのボッシュ(BOSCH)です。電動ノコギリ以外にもドリルやサンダーなど、だれでも簡単にDIYおこなえるラインナップを取りそろえています。
18Vとパワフルなバッテリーを搭載。公式サイトには、180分の充電で最大115本分の枝をカットできると記載されています。付属のバッテリーをHome & Gardenツールの全機で使用できるのもうれしいポイントです。ほかのメーカーでもPOWER FOR ALLバッテリー対応工具なら使用できますよ。
快適に使用できるようにソフトスタートを採用。最高速度に達するまでパワーを徐々にアップすることで、制御しやすいように配慮されています。
ブレードは、切断性と耐久性を持ち合わせたスイス製です。Aグリップ装着時は60mm・Aグリップ未装着時80mmの切断能力があると謳っています。ブレードを交換すれば、木材・金属・石膏ボードも切断が可能。幅広い作業で活躍するでしょう。
<スペック詳細>
付属品は以下のとおりです。充電器も付属するので届いたらすぐに使いはじめられますよ。
<付属品>
まずは、切断のスムーズさの検証です。
実際に電動ノコギリを使用して、太さ4cmの白木を3回切断。切断時間が最も早かったものを高評価としました。
切断はスムーズで、太さ4cmの白木をわずか12秒でカットできました。比較した全商品の平均値17.45秒(※執筆時点)を下回っており、「パワーが弱い」という口コミは払拭したといえます。比較したなかには30秒以上かかった商品があったのに対し、18Vのハイパワーを見せつけ「太い枝も簡単に切れる」という口コミにも納得です。
ストローク幅が20mmと長いのもポイント。比較したところ、ストローク幅が長く前後に幅広く動く商品は、対象物にしっかりと入り効率的に作業が進められる傾向がありました。スピーディに切れるので、疲労も感じにくいでしょう。
次は、使いやすさの検証です。
初心者を含めた20〜50代の男女5人のモニターが、実際に電動ノコギリを使用して使いやすさをチェック。切り心地・持ちやすさ・操作のしやすさに着目して評価しました。
モニター5人中3人が切り心地に満足しました。目玉機能である着脱式のAグリップによる安定感の高さが大きな魅力。モニターからは「枝を保持でき、とても安定する」と好評でした。パワフルで振動は大きめですが、Aグリップがしっかりと木材を固定できるため、比較した一部商品のようなブレは気になりません。
しかし、木を固定して切るため一般的な電動ノコギリの使い方とは異なり、一部のモニターからは戸惑う声も。慣れてしまえば問題ありませんが、使いはじめは迷うこともあるでしょう。固定を外すとブレやすくなる点にも注意が必要です。
バッテリー式を採用しており、コード式のようにコンセントの位置を気にせず使えるのもポイント。屋外でも作業でき、枝や幹など障害物がある場所でも簡単に方向転換できるでしょう。
<切り心地のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
滑りにくいグリップを採用しており、5人中4人のモニターが持ちやすいと回答しました。1.1kgと軽量なのも魅力です。比較したところ、重量が1.5kg以下だと片手でも扱いやすい傾向がありました。謳い文句どおり剪定などの高所での作業にうってつけですよ。
一部のモニターから「グリップが太い」という声が上がりましたが、特別持ち手が太いことはなく、細身と感じたモニターもいました。そこまで気になるほどではありません。
<持ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
操作性の評価はいまひとつ。スイッチが固くて遠いため、手が小さい人だと「押しづらい」との口コミ同様に感じそうです。「片手で操作できない」という声が聞かれており、「操作しやすい」と回答したモニターは5人中2人と少なめでした。
「Aグリップで対象物は安定するが自由度がなくなる」という声もあるものの、Aグリップは着脱が可能。しっかりと固定したいとき、自由に切りたいときなど目的に合わせて使い分けられますよ。
<操作のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、音の静かさの検証です。
屋外で電動ノコギリを使用したときの運転音を室内で計測し、近隣住民への聞こえ方をチェックしました。なお、対象物による音の違いをなくすために切断は行っていません。
屋外で使用した際の室内に届く運転音は51.1dBと、比較したなかでトップクラスの静かさ。比較した全商品の平均値約57.5dB(※執筆時点)を大きく下回りました。周囲への騒音をできるだけ抑えたい人の有力候補となりますよ。
環境省によると50dB前後は高層住宅地域(昼間)レベルの音とのこと(参照:環境省)。普段の生活の騒音とほとんど変わらないので、不快に感じる人は少ないでしょう。
最後は、機能性の高さの検証です。
ブレードの交換方法やロックボタン・LEDライト有無などを確認し、作業の効率を向上する機能があるかチェックしました。
機能面で注目したいのが、ツールレスでブレードを交換できること。比較したなかには六角レンチなど特別な道具を必要とするものがあったのに対し、差し込んでブレード着脱スリーブをひねるだけで完了します。手間なく簡単に交換できるので作業が滞りにくいですよ。
ロックボタンやLEDライトは非搭載ですが、比較した商品の約7割が搭載していないオートターボ機能に対応。ブレードが受ける負荷に応じて、ストロークスピードをアップする機能です。電動ノコギリに慣れていない人も快適に作業できるでしょう。
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ボッシュ コードレスのこぎり Keoは、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトで販売されています。ECサイトでの販売価格は、バッテリーと充電器がつき25,000円前後(※執筆時点)です。
取扱店舗によって値段が異なるので、お得に買える店舗をリサーチしてから購入してくださいね。
電動ノコギリのブレードを選ぶ際に大切なのが、タイプと頭の形状です。タイプは切断したいものの材質で選びましょう。枝切り・角材なら「木工用」、スレンレスや銅の場合は「鉄工用」など、専用のブレードを選んでくださいね。
本体に取りつけるためには、頭の形状が合う必要があります。現在はストレートな「スタンダードタイプ」が主流ですが、一部T時型をした「Bタイプ」を採用している商品もあるので、必ず説明書などで確認するようにしましょう。
山数・厚み・長さなどの違いによっても仕上がりが異なります。作業効率や切断面のきれいさにもこだわるなら、ぜひチェックしてみてください。
最後に、庭の剪定や粗大ゴミの解体などにも使いやすい商品をご紹介します。
オールマイティーに使えるのは、Mira beauの充電式レシプロソー。太さ40mmの白木をわずか16秒で切断し、細枝の剪定だけでなく解体作業にも活躍するパワフルさを備えていました。LEDライトも搭載され、暗い場所でも手元が見やすいでしょう。ブレードはツールレスで交換できますよ。
圧倒的な切断速度で大量の作業もそつなくこなせるのは、ボッシュのKeo 118。太さ40mmの白木をたった6秒で切断しました。Aグリップで木をしっかり固定するので振動も少なく、軽量で力に自信がない人でも扱いやすいですよ。室内に届く運転音は53.3dBと控えめで、日中なら住宅街でも十分使えるレベルです。
給電方式 | バッテリー式 |
---|---|
バッテリーの電圧 | 21V(マキタ18Vも可) |
ストローク数 | 0〜3,000min-1 |
ストローク幅 | 13mm |
最大切断能力(木材) | 65mm |
最大切断能力(その他) | パイプ:50mm(外径)/金属:8mm(厚み) |
重量 | 1.74kg |
幅 | 400mm |
奥行 | 70mm |
高さ | 130mm |
騒音レベル(公称値) | 不明 |
騒音レベル(実測値) | 53.9dB |
ツールレスなブレード交換 | |
LEDライト付き | |
セーフティーボタン付き | 不明 |
防塵・防滴仕様 | |
低振動機構 | 不明 |
オービタル機構 | |
バッテリー付き | |
充電器付き | |
ケース付き | |
1充電あたりの作業量(目安) | 不明 |
充電時間 | 120分 |
付属品 | 取扱説明書、木工用ブレード、 木工用ブレード、金属用ブレード |
特徴 | 不明 |
Mira beau 充電式レシプロソーをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
給電方式 | 充電式 |
---|---|
バッテリーの電圧 | 18V |
ストローク数 | 2,300min-1 |
ストローク幅 | 20mm |
良い
気になる
最大切断能力(木材) | 80mm |
---|---|
最大切断能力(その他) | 軟鋼材:7mm |
バッテリー付き | |
充電器付き | |
ケース付き | |
付属のブレード | 木工用、プラ・塩ビ用 |
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