塚本無線 みてるちゃん猫 WTW-IPW248をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に商品を使用してみると、画面全体が明るく見えるものの、物の輪郭がぼやけがち。ぬいぐるみの表情まで捉えることはできませんでした。ペットのいきいきした表情まで鮮明に見たい人には向いていません。

同シリーズでは中間に位置する300万画素ですが、検証では「みてるちゃん」と「みてるちゃん2」のほうが見やすいという結果に。置き物の文字まで確認できた商品もあり、上位には届きませんでした。

首振り範囲は広い一方、画角は狭めでした。上位商品には、撮影画像で右手の非常扉・左の執務室まで確認できるものもあります。一度に確認できる範囲が少し狭いので、動きが速いとペットを見失う可能性があるでしょう。

とはいえ、首振り範囲は水平350度・垂直115度と広く、高いところに登る猫の観察も楽々。同じ目線で見るよりも障害物が少ない天井にも設置でき、ペットの行動をより把握しやすいですよ。

実際に部屋を暗くして撮影した結果、画質の評価はいまひとつでした。画面中央は明る見えますが、ぬいぐるみの目や鼻の輪郭まで確認できた商品と比較すると低画質です。

夜間に何をしているか確認したいときは、首振りで画角を調整して画面中央にペットを収めるようにしましょう。

動体検知による録画機能や特定のスポット登録機能があり、ペットの健康管理に便利な商品であることがわかりました。とくにスポット登録は、機能がないものや有料のものも多いなか、無料で使えるのがうれしいポイントです。

録画機能は、常時録画と動き・音検知による自動録画の2パターン。micro SDカードは128GBまで対応しており、常時録画で約10日分が保存できます。体調を崩しているときは常時録画、メモリの容量を節約したいときは自動録画など、使い分けるのがおすすめです。

ペットの健康管理をするなら、アプリから「よく見る場所」を登録しましょう。ワンタップで登録した場所にカメラを向け、その場所を監視します。

ただし、トイレやごはんの回数のカウントまではできません。回数を把握したい場合は録画データを見返す必要があります。さらに簡単に健康管理をしたいなら、回数のカウントや室温のチェックまでできる商品もありますよ。

自動追尾の性能は、精度が高いとはいえない結果に。ペットの動きに反応はするものの、速い動きでは追尾できないケースが目立ちました。口コミで自動追尾の性能を指摘されていたとおり、首振りの動作が追い付いていない印象です。

複数台カメラを導入して、アプリでマルチモニタリングするのも手。最大16台までアプリで一括管理できるので、ペットがどこにいても行動をチェックできますよ。監視システムを本格的に構築すれば、家の防犯にも役立ちます。

初期設定や操作のスムーズさが好評で、検証ではまずまずの評価を獲得。説明書やアプリの案内がわかりやすく、スムーズに初期設定ができました。不安があれば、無料のチャットサポートも利用できますよ。

検証では、毎回のアプリ起動の速さに満足する声も挙がりました。比較した商品のなかには、アプリの接続に1分以上待たされるものもあったので、見たいと思ったときにストレスなくすぐ見れるというのは意外と重要です。

【初期設定の手順】

• ①アプリをスマホにインストールする
• ②アカウントを登録する
• ③カメラのリセットボタンを押す
• ④スマホの設定で「IPC」からはじまるWi-Fiに接続する
• ⑤アプリを起動してデバイスを追加する
• ⑥2.4GHzのWi-Fiを選択し、パスワードを入力する
• ⑦カメラのパスワードを入力する

アプリからカメラ操作をしても、ほぼラグなくすぐ反応しました。ワンタッチで登録した場所にすぐカメラを動かせる機能もあり、ストレスなくペットの姿を観察できます。

アプリのメニューはイラストと文字でわかりやすく、基本機能は初見でもすぐ操作できました。機械が苦手な人でも、チャレンジしやすい商品です。

付加機能は、比較的充実していました。動作・音声ともに検知機能があり、検出すると自動で録画をスタートします。常時録画より効率的に記録ができますよ。

エサ場・トイレ・お気に入りの場所など、特定のスポットを登録しておくと、ワンタップですぐカメラを向けることも可能。訪れた回数のカウントまではできないものの、ペットを探すときや、健康チェックに役立ちます。

アプリからの呼びかけも可能。ペットが鳴いているのを発見したら、声をかけて落ち着かせるといった使い方ができます。威嚇音を流すこともできるので、イタズラ防止にも活躍するでしょう。

ただし、おやつをあげる機能やダイジェストムービーの自動作成など、飼い主が楽しめる機能は非搭載です。ペットの行動チェックがメインの商品といえます。