



どこにでも置きやすいコンパクトなサイズとパワフルなサウンドが売りのスマートスピーカー、Apple HomePod mini。ネット上の口コミでは「響き渡るようなサウンド」と音質のよさが評判ですが、「音にこだわる人には向かない」「音声の認識精度が低い」といった声もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のAmazonやGoogleなどのスマートスピーカーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スマートスピーカー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2025年07月までの情報です
目次
Apple HomePod miniは、音楽を楽しむスピーカーとして使いたい人には候補となる商品です。実際に音楽を流すと自然で聞き取りやすいサウンドでした。本商品よりサイズが大きいHomePod 第2世代ほどの迫力・臨場感はなく、「音にこだわる人には向かない」という口コミにも頷けますが、ボーカルは伸びやかで楽器の音の再現性にも優れています。クセがなく、様々な楽曲にマッチするでしょう。
Appleユーザーであれば、利便性も十分。AirPlayによってiPhoneをかざすだけで音楽を本商品に引き継げるのは、比較したほかの商品にはない魅力です。iPhoneを探したり、Appleカレンダーと連携して予定を作成したりすることもできます。ただし、Aamzon製品のように音声での商品購入といった便利な機能はありません。
スマートホームを構築しにくいのもネックです。対応家電が少なく、スマートホームのルーティーンも組みにくいため、スマートリモコンがないと不便でしょう。操作方法は、上部のライトパネルをタップする回数で指示するタップ式。比較した物理ボタンやモニターつきの商品のように、動作状況がわかりにくのも気になりました。
AIアシスタントのSiriも賢いとはいえず。50dBの雑音を流した状態でも音声を認識し、「音声の認識精度が低い」との口コミは払拭したものの、高度な質問はiPhoneを通して聞かなければなりません。天気やルート検索といった基本的な質問には答えられましたが、GoogleアシスタントやAlexaを搭載した商品は難しい質問もその場で回答できたのに対し、手間がかかるのが惜しいところです。
値段は執筆時点で税込14,800円(公式サイト参照)と、比較したなかでは高価格帯。自然なサウンドを楽しめ、5色と豊富なカラー展開でインテリアとしても楽しめる一台です。とはいえ、AIが使いにくく、スマートホームも構築しにくいのは気になります。音楽再生以外の機能も活用したいなら、ほかの商品をチェックしてみてください。
そもそもスマートスピーカーとは、AIアシストが搭載され、しゃべりかけるだけで操作できるスピーカーのこと。声をかけるだけで、音楽の再生やルート検索・天気予報の確認ができますよ。難しい操作がなく、子どもからお年寄りまで扱いやすいのが魅力です。
今回紹介するApple HomePod miniは、手のひらサイズの小さなボディが特徴の商品。Appleの革新的な技術を搭載しており、大きなスピーカーのように広い音域と繊細なサウンドを届けられると謳っています。
手掛けるのは、iPhoneやiPad、MacBookなど人気が高いデバイスを次々と生み出しているApple。スマートスピーカーはHomePod miniのほか、円柱型のHomePodも販売しています。
内蔵しているのは、1つのスピーカーで低音から高音まで再現できるフルレンジドライバ。360度に音が広がるように底部から響かせています。加えて、搭載されたパワフルなApple S5チップが音の定位感やバランスを調整し、臨場感ある音楽体験を楽しめるよう設計しているのが特徴です。
さらに臨場感を高めたい場合は、2台用意してペアリングすればステレオスピーカーとしても使用可能。ホームアプリによって、簡単に左右のチャンネルを割り当てられますよ。
HomePod miniにiPhoneを近づけるだけでオーディオを引き継げたり、iPhoneをHomePod miniに近づけるとiPhoneにリスニング提案が表示されたり、便利な連携機能も搭載されています。
内蔵されているAIアシスタントは、Appleが提供するSiriです。「Hey、Siri」と声をかければ、天気などの情報提供や、音楽の再生やメッセージの送受信が可能。「〇〇さんに今から向かいますとメッセージ送って」といえば、スマホを出さずに自動でメッセージが送れますよ。
スピーカー間でメッセージが送り合えるインターコム機能も搭載。キッチンに設置したスピーカーに「ご飯できたよ」と声をかければ、子ども部屋にあるスピーカーからメッセージが流れ、子ども部屋からの返事も聞ける便利な機能です。Apple製品のデバイスにもメッセージを送れます。
スマートホームの基準規格のMatterや、Apple独自のスマートホーム管理システムHomeKitに対応しているのもポイント。声で家電を操作できるだけでなく、外出先でもアプリで操作が可能です。カギの閉め忘れが気になるときも、スマホでサッと確認して施錠できますよ。部屋の環境を整えるのに重宝する温度・湿度センサーも内蔵しています。
<スペック詳細>
カラーは豊富で、ホワイト・イエロー・オレンジ・ブルー・スペースグレイの5色を展開。好みや部屋の雰囲気に合わせて選べます。サイズは幅9.79×奥行9.79×8.43cm、重量は0.35kgとコンパクトで軽量。机や棚の上など、置く場所を選びません。
丸い本体はつなぎ目のないメッシュ素材で覆われており、音が遮らないよう工夫されています。上部のライトパネルは動作に合わせてカラフルに光る、機能性とおしゃれを兼ね備えたデザインです。インテリアとしても楽しめますよ。
電源タイプはUSB Type-C。コードレスではなく、常に給電するタイプです。付属品として20W 電源アダプタがついてきます。
今回はApple HomePod miniを含む、スマートスピーカー全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、音声認識の精度 ・AIアシスタントの賢さの検証です。
ノイズを流した状態でスピーカーに声をかけ、どのくらいの大きさのノイズまで声を認識できるかチェック。男性・女性両方の声で検証しました。さらに、天気や音楽、ルートなどをAIアシストに質問し、正確な情報が返ってくるか確認しています。
実際に声をかけてみると、50dBのノイズ下では男女とも問題なく反応しました。50dBの騒音下では、比較したほかの商品もしっかり反応しており、評価に差はついてません。
しかし、人がうるさいと感じるレベルの80dBでは、女性の声に反応できず。比較したほかの商品も80dB下では女性の声に反応しにくい傾向があり、本商品も例外ではありませんでした。とはいえ、「音声の認識精度が低い」という口コミに反し、よほどうるさい環境でなければ問題なく反応するでしょう。
搭載されているSiriに質問すると、天気情報・ルート検索など基本的な情報は正確に返ってきました。とくにルート検索では、「築地駅に近い病院を調べて」と話しかけると、複数の場所の提案に加えてその場所の評価や営業時間まで答えます。比較した多くの商品が病院名・住所のみだったのに対し、詳細な情報までわかるのがよい点です。
しかし、高度な質問の場合は、iPhoneを通して聞く必要があるのがネック。実際に「背中が痛いんだけど、どうしたらよい?」と声をかけると、iPhoneでもう一度聞くようにいわれてしまいました。GoogleアシスタントやAlexaを内蔵した商品はその場ですぐ回答したのに対し、ひと手間増えるのが惜しい点です。
ほかのデバイスや動画・音楽のサービス、カレンダーなどのアプリと連携できるかチェック。本体のボタンの配置やカメラの有無などを確認して、ストレスなく操作できるかも評価しました。
Appleデバイスや、Appleのサービスとの連携はしやすい設計でした。AirPlayによりiPhoneをかざすだけでで聞いていた音楽を本商品に引き継げるのは、ほかのメーカーにはない魅力です。Appleのカレンダーやリマインダーとも連携しているので、予定の作成や買い物リストの追加も声をかけるだけで自動で行えますよ。
ただし、比較したAmazon製品のように音声で商品を購入したり、1つの言葉で複数のアクションを実行したりといった便利な機能はありません。「人を感知したら〇〇を実行する」といった操作は可能ですが、ショートカットアプリやスマートリモコンへの登録が必要です。詳細は以下をご参照ください。
操作方法は、上部のライトパネルをタップする回数で指示を出すタップ式。比較した物理的ボタンやスクリーンがあるタイプより動作状況がわかりにくく、初心者には扱いづらいでしょう。マイクミュートもボタンがないため、直感的に行えません。モニターつきの商品とは異なりカメラがないので、ビデオ通話も非対応です。
一方で、比較した商品の2割ほどしか搭載していない温度・湿度センサーが内蔵されているのは利点。赤ちゃんや年配の人がいる家庭や温度管理が必要なペットを飼っている人には便利でしょう。
詳細は以下のとおりです。
スマートスピーカーで実際に様々な楽曲を試聴。低音の迫力や高音の響き、解像度や臨場感を評価しました。
<視聴曲>
音質は、ナチュラルでクセがないサウンド。聞きやすく、様々な楽曲と合いやすいでしょう。ボーカルの伸びやかな声も、ピアノやギターなどの弦楽器の音も自然に再現されています。とくに高域の再現が得意で、シンバルの音色にキレを感じました。
しかし、音の迫力や臨場感は控えめです。低音は聞こえるものの、本商品より本体サイズが大きいHomePod 第2世代 より一音一音の重さや演出力が劣ります。スピーカーの周りに音空間は広がっていますが、広い音域と謳うにはやや力不足です。「音にこだわる人には向かない」という口コミにも頷けます。
最後は、スマートホームの構築のしやすさの検証です。
多くのスマート家電に対応しているかチェック。さらに、自分の生活に合わせてルーティンを作成できるか、1つのトリガー(動作のきっかけ)で複数の家電を動かせるかなど、使い勝手のよさも確認しました。
<検証で用意したエアコン>
スマートホームの基準規格であるMatterにも対応しているので、これからMatterに対応した家電がもっと増えていけば改善する可能性があります。ただし、執筆時点では本商品だけでスマートホームを管理するのは難しく、スマートリモコンとショートカットアプリを活用する必要があるでしょう。
家電を動かすきっかけを細かく設定できないのも気になるところ。比較したGoogleやAlexaを搭載した商品のように、アラームを解除をきっかけにカーテンを開けたり、トリガーの言葉を自分で登録して家電を操作したりすることはできません。自分の思いどおりの環境に整えたい人には不向きです。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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最後に、スマートホームを構築しやすい商品をご紹介します。
モニタータイプでおすすめなのは、AmazonのEcho Show 8 第2世代。AIアシスタントにAlexaを搭載し、アプリを用いれば複数の家電を動かすルーティンを組めます。音声認識も高性能で、地下鉄の車内レベルの騒音があるなかでも声に反応。受け答えもスムーズで正しい情報を教えてくれますよ。
スピーカータイプで選ぶなら、Sonos One Gen 2。様々な質問をしたところ、Alexaがスムーズに受け答えしました。対応家電も多く、スマートホームも構築しやすいですよ。Airplayに対応していて、同じWi-Fi下ならApple製品をつなげるのも魅力です。サウンドもよく、音の厚みと解像度の高さを感じました。
| 画面の大きさ. | |
|---|---|
| 画面の大きさ | 8インチ |
| 幅 | 200mm |
| 奥行 | 120mm |
| 高さ | 130mm |
| 重量 | 1037g |
| アスペクト比 | 16:10 |
| 24時間あたりの消費電力 | 4.8W |
| 解像度 | 1280×800 |
| データ容量 | 不明 |
| 設置方法 | 卓上 |
| 内蔵メモリあり | |
| 自動電源ON/OFF機能 | |
| 自動縦横判別機能 | |
| リモコン付き | |
| Wi-Fi対応 | |
| タッチパネルあり | |
| IPSパネル | 不明 |
| SDカード対応 | 不明 |
| 動画再生可能 | |
| Apple Live Photo対応 | |
| HEIF対応 | |
| Google Photo連携可能 | |
| 専用アプリあり | |
| スマートスピーカー対応 | 不明 |
| ベゼルの太さ | 12mm |
| 音楽再生対応ファイル形式 | MP3 |
| 動画再生対応ファイル形式 | MP4 |
| 対応メディア | × |
| 特徴 |
| 音声/AIアシスタント機能 | Alexa |
|---|---|
| 総合出力 | 不明 |
| 再生チャンネル | 不明 |
| 再生最大周波数 | 不明 |
| 再生最小周波数 | 不明 |
| カメラ搭載 | 不明 |
| ディスプレイ搭載 | 不明 |
| 連続再生時間 | |
| ディスプレイサイズ | 不明 |
| Bluetooth規格 | 不明 |
| カラー展開 | ブラック、ホワイト |
| ダイナミックレンジ | 不明 |
| ライト・イルミネーション機能 | 不明 |
| 構成 | 2WAY |
| 入力端子 | |
| Wi-Fi規格 | 802.11b/g/n |
| 設置方式 | ブックシェルフ型 |
| 対応コーデック | 不明 |
| タイプ | アクティブスピーカー |
| 能率 | 不明 |
| 総合出力 | 不明 |
| エンクロージャー | 不明 |
| キャストの受信可能 | 不明 |
| 入力方式 | 有線LAN |
| マイク付き | |
| ユニット形状 | 不明 |
| キャストの送信可能 | 不明 |
| おすすめジャンル | |
| 対応音楽サービス | Apple Music、Amazon Music、Spotify |
| 音圧レベル | 不明 |
| 対応動画サービス | 不明 |
| インピーダンス | 不明 |
| 許容入力 | 不明 |
| 対応ワイヤレス規格 | Wi-Fi、AirPlay、AirPlay 2 |
| チャンネル数 | |
| スマホを探す | 不明 |
| バイワイヤリング接続可能 | |
| 防水性能 | 不明 |
| Bluetooth対応 | |
| Bluetoothバージョン | |
| ステレオペア対応 | |
| 360°スピーカー対応 | 不明 |
| 対応コーデック | |
| 非接触操作可能 | |
| Wi-Fi対応 | |
| ワイヤレス対応 | |
| 温度検知機能 | |
| マルチポイント対応 | |
| 電源タイプ | AC |
| Auracast対応 | |
| ハイレゾ対応 | |
| 空間オーディオ対応 | |
| DTS:X対応 | |
| Dolby Atmos対応 | |
| ペア販売あり | |
| ステレオペア機能 | |
| リモコン付き | |
| NFC対応 | |
| AIアシスタント対応 | |
| 屋外設置可能 | |
| 防水性能 | |
| 防塵性能 | |
| アプリ対応 | |
| アラーム機能 | |
| ライティング機能 | |
| メーカー保証あり | |
| メーカー保証期間 | 不明 |
| 天井設置方式 | |
| 指向角(水平) | |
| 指向角(垂直) | |
| スピーカーユニット種類 | トゥイーター、ミッドウーファー |
| 幅 | 12cm |
| 奥行 | 12cm |
| 高さ | 16.2cm |
| 重量 | 1.9kg |
| 付属品 | L字型電源ケーブル、リリースノート・製品ガイド |
| 特徴 |
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