4つのHDMI入力ポートを搭載したHDMI切替器、Anker HDMI Switch (4-in-1 Out, 4K HDMI)。ネット上では「出力が安定している」「入力切替が速い」と評判のよい口コミがありますが、実際のところ評判どおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
映像信号の安定性
さらに、各メーカーの新商品、売れ筋上位など人気のHDMI切替器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、HDMI切替器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
タレント「ヤマグチクエスト」として活動していたゲーム芸人。2021年にマイベスト入社後、ゲーミングデバイスの専門ガイドを担当し、250を超えるゲーミングデバイスを実際に比較検証。幼少期からゲームをプレイしている生粋のゲーマーで、現在までに500タイトル以上のゲームをプレイしている。 明治大学経営学部を卒業後、プロダクション人力舎でゲーム芸人ヤマグチクエストとして活動し、準レギュラーとして出演したテレビ東京のゲーム番組「勇者ああああ」では豊富なゲーム知識を生かしたゲームソフトのプレゼンで話題を集めた。 YouTube動画企画「ゲームさんぽ」やKONAMI主催イベント「パワプロチャンピオンシップス2017」など、様々なメディアにも出演経験あり。 マイべストではデバイスの知識とこれまでのゲームプレイの経験をもとに、ゲーマーに寄り添った記事制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Anker HDMI Switch (4-in-1 Out, 4K HDMI)は、切り替えが速く、安定して動作するHDMI切替器をお探しの人におすすめです。実際に画面を切り替えたところ、平均6.57秒と非常にスピーディ。比較したなかには10秒程度かかる商品もあったのに対し、「入力切替が速い」との口コミどおりです。直接繋いだときよりも待ち時間を大幅に短縮できるでしょう。
USB-Cポートからの外部給電にも対応。消費電力の大きい機器をつないでも、電力不足によって映像信号の安定性が損なわれる心配はありません。「出力が安定している」との口コミにも納得です。入力ポートも4個あるので、たくさんの機器を頻繁に切り替える人にうってつけ。2m以上の距離で反応するリモコンも付属しており、遠隔でも操作できて便利ですよ。
データレートは18Gbpsまでサポートしており、PS5の4K/60Hzの高画質な映像も出力可能。比較したなかには8K/60Hzや4K/120Hzなどより高い解像度・リフレッシュレートに対応している商品もありましたが、一般的なゲームを楽しむには4K/60Hzで十分です。コマ落ちも一切なく終始なめらかだったので、瞬間的な判断が鍵となるFPS・TPSも快適にプレイできるでしょう。
公式オンラインストアでの販売価格は、執筆時点で税込3,990円。比較したなかには同じようなスペックで1万円前後する商品もあったため、スペックのわりには手頃です。どこをとっても欠点がなく、自信を持っておすすめできる商品なので、ぜひお手に取ってみてくださいね。
そもそもHDMI切替器とは、複数のHDMI機器の入力をワンタッチで切り替えられるアイテムのこと。毎回ケーブルを抜き差しすることなく、ボタンやリモコン1つで簡単に切り替えが可能。ゲーマーやクリエイターは持っておいて損はありません。
今回ご紹介するAnker HDMI Switch (4-in-1 Out, 4K HDMI)は、中国のハードウェアメーカー・Ankerの製品。4つのHDMI入力ポートを搭載し、本体のボタンや付属のリモコンで4画面を簡単に切り替えられます。
転送速度は最大18Gbps。各HDMIポートは4K/60Hzの高画質出力に対応し、対応するコンテンツをより鮮明に映し出せるとのこと。本体側面には充電用のUSB Type-C端子も備えています(※充電器は別売)。
入力元はPCや各種ゲーム機など多数。テレビやモニターのほか、プロジェクターやVRヘッドセットなど幅広い機器への出力に対応しています。
本体サイズは約幅5.8×奥行12.5×高さ1.8cm。重さは約85g。離れた場所からも画面を切り替えるリモコンが付属しています。
なお、HDMIポートが2つの「HDMI Switch(2-in-1 Out, 4K HDMI)」も販売中。こちらも検証しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
<付属品>
リモコン用の単4電池は別売です
今回はAnker HDMI Switch (4-in-1 Out, 4K HDMI)を含むHDMI切替器全18商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
映像信号の安定性
まずは、映像信号の安定性・カクつきのなさを検証しました。
PS5に4K/60Hzの映像が出力できるかどうかチェック。給電不足によって映像信号の安定性が損なわれる場合もあるので、外部給電に対応していればさらに高評価としています。
カクつきについては、HDMI切替器を介してPS5で再生したCG映像を録画。特定の60フレームでコマ落ちした数を集計し、少ないほど高評価としました。
「出力が安定している」という口コミどおり、4K映像をきれいに映し出しました。比較したなかには4K対応と謳っていても、データレートが低く映像をなめらかに映せない商品も。4K映像を映したい場合は、本商品のようにデータレートが18Gbps以上のものを選びましょう。
また、USBでの外部給電に対応しているのもうれしいポイント。とくにデスクトップPCは消費電力が大きいため、電力不足になると映像が映らない場合があります。デスクトップPCを繋ぐ予定のある人には、本商品のような外部給電機能つきのモデルがおすすめです。
カクつきもまったく気になりません。比較したなかには1秒間で3回以上コマ落ちした商品もあったのに対し、本商品は0回でした。
検証の結果、1秒間に2回以下のコマ落ちであれば、肉眼ではほとんど差を感じませんでした。とはいえ、瞬間的な判断が求められるFPS・TPSをプレイするなら、本商品のようにコマ落ちがまったくない商品がおすすめですよ。
続いて、入力切替の速さ・操作のしやすさの検証です。
MacBookPro・NintendoSwitch・PS4をHDMI切替器を介して1つのモニターに接続。切替器を操作してから実際に画面が切り替わるまでの秒数を計測しました。
操作のしやすさについては、操作ボタンやリモコンの使いやすさをチェックしました。
入力切替は平均6.57秒と申し分のない速さ。高評価の基準とした8.69秒も大きく上回っています。比較したほかの商品には10秒前後かかるものもあったなか、「入力切替が速い」との口コミどおり非常にスピーディです。
なお、HDMI切替器を使わずに直接繋ぐと、映像の切り替わりに7.9秒ほどかかりました。本商品はそれよりも速いので、待ち時間を最小限に抑えられますよ。
操作のしやすさでも高評価を獲得。ボタンの直径が12mmと大きめで、押しやすいところが魅力です。比較したなかでもボタンが6mm未満と小さいものは押しづらい印象でした。
比較したなかにはリモコンがついていない商品も多かったなか、本商品はリモコンつき。離れた場所からも操作できて便利ですよ。リモコンのボタンも凹凸があって押しやすく、操作性は良好でした。
最後に、入力ポートの多さを検証しました。
標準的ポート数である2ポートを基準に、それより多いものほど高評価としています。
入力ポートは4つと、比較した商品のなかでも多め。今後接続したい機器が増えても対応しやすいでしょう。
HDMI切替器はポート数を増やせないので、ポート数は接続予定の機器より1〜2個多いものを選ぶほうがベターです。カクつきや入力切替の速さなどの性能に大きな差がなければ、はじめからポート数が多いものを選びましょう。
入力ポート数 | 4個 |
---|---|
データレート | 18Gbps |
外部給電方式 | USB |
良い
気になる
幅 | 5.8cm |
---|---|
奥行 | 12.5cm |
高さ | 1.8cm |
重量. | 85g |
出力ポート数 | 1個 |
対応ゲーム機 | Nintendo Switch、PS4、PS5、Xbox360、XboxOne |
リモコン付き | |
音声分離機能 | |
HDCP対応 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Anker HDMI Switch (4-in-1 Out, 4K HDMI)の取扱店舗は、公式オンラインショップのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトです。
4ポートタイプの本品の値段は税込3,990円で、2ポートタイプの「HDMI Switch(2-in-1 Out, 4K HDMI)」は税込1,690円で販売されています(※執筆時点・公式サイト参照)。必要なポート数に合わせて選びましょう。
最後に、ほかのおすすめ商品もご紹介します。
サンワサプライのHDMI切替器 400-SW033も、4ポートを備えた高性能な1台です。入力切替は6.06秒と非常にスピーディでした。起動時に自動でポートを切り替える自動切り替えモードにも対応しており、頻繁に入力切替を行う人にぴったり。データレートは18Gbpsで、4K60Hzの高精細な映像を楽しめますよ。
映像信号の安定性を重視するなら、同じくサンワサプライのSW-HDR8K21Lもおすすめ。48Gbpsの高データレートに対応し、PS5の4K/60Hzの映像もなめらかに映し出しました。最大8K/60Hzにも対応しており、映像美を存分に楽しみたい人にうってつけ。入力切替も素早く行えたため、2ポートで選ぶなら第一候補となる商品です。
入力ポート数 | 4個 |
---|---|
データレート | 18Gbps |
外部給電方式 | AC |
良い
気になる
幅 | 19.0cm |
---|---|
奥行 | 8.0cm |
高さ | 2.4cm |
重量. | 394.9g |
出力ポート数 | 1個 |
対応ゲーム機 | PS4 Pro、PS5 |
リモコン付き | |
音声分離機能 | |
HDCP対応 |
サンワサプライ HDMI切替器 400-SW033の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
入力ポート数 | 2個 |
---|---|
データレート | 48Gbps |
外部給電方式 | USB |
良い
気になる
幅 | 12.03cm |
---|---|
奥行 | 4.51cm |
高さ | 1.5cm |
重量. | 52g |
出力ポート数 | 1個 |
対応ゲーム機 | Nintendo Switch、PS4、PS5 |
リモコン付き | |
音声分離機能 | |
HDCP対応 |
サンワサプライ 8K対応HDMI切替器(2入力・1出力)SW-HDR8K21Lの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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