ラトックシステム RS-HDSW31-4KZの口コミ・評判は？実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー！

映像信号の安定性は良好です。1秒間に送れるデータ量を示すデータレートは18Gbpsで、比較したほとんどの商品同様、PS5の4K60Hzの高画質映像をなめらかに映せました。価格帯による性能の差もほぼなく、1,000円台の商品であっても映像の遅延やノイズは見られません。

とはいえ、「4K対応」と謳っていてもデータレートが3Gbpsと低く、なめらかに映せない商品もありました。グラフィックの性能が高い最新機器で出力したい場合は、本品のようなデータレート18Gbps以上のものがおすすめですよ。

ACアダプターで外部給電できるのもメリット。比較したなかには非対応の商品もありましたが、PS5やデスクトップPCなどの消費電力が大きい機器と繋いでも、電力不足で映像が映らなくなる心配はないでしょう。

キャプチャーボードでPS5の映像を録画し、動画編集ソフトでコマ落ちを集計した結果、コマ落ちは一度も起きませんでした。

比較したなかには1秒につき1～5回コマ落ちした商品も。8回コマ落ちしたものは、肉眼でも明らかなカクつきがわかりました。こちらは60Hzでの環境が推奨されているゼルダの伝説など、オープンワールドのゲームも十分に楽しめます。

解像度を1920x1080のフルHD・フレームレート120fpsに設定すれば、FPSやTPSゲームなど、カクつきが勝敗に影響しやすいゲームにも使いやすいでしょう。

MacBookPro・Nintendo SwitchとPlayStation 4の3つの機器で入力切り替えにかかる時間を計測した結果、平均8.91秒と十分な速さで切り替えられました。比較した全商品の平均8.81秒（※執筆時点）をわずかに下回る程度です。

6秒台を記録した上位商品には及ばないものの、なかには11秒かかったものもありました。機器をテレビに直接繋いだ場合（平均7.9秒）よりは遅くなりますが、頻繁に切り替えを行う人でなければそれほど気にならない範囲でしょう。

操作性も良好です。本体での切り替えは、ボタンが1つしかないため何回か押す必要がありますが、ボタンの直径は6mm以上と大きく、スムーズに切り替えられました。

比較したなかにはリモコンがない商品も4割ほどありましたが、こちらはリモコンで3つの画面を1プッシュで選べます。ボタンの凸凹はそれほど大きくないものの、2m以上離れていてもしっかり反応しました。本体から離れていても切り替えは簡単に行えますよ。

なお、比較したなかには自動切り替えができる商品もありました。本体のスイッチを入れて自動で切り替えたい人は、チェックしてみましょう。

入力用ポートはHDMIが3つと豊富。PC・PS5・モニターなど機器が多い人におすすめです。

よりリアルな映像を映せるHDR映像ソースにも切り替えられ、最新のサラウンドを楽しめる「Dolby Atmos®」「DTS:X®」にも対応しています。それぞれに対応したテレビ・ディスプレイ・外部アンプがあれば、より映画やゲームの世界観に没入できるでしょう。

音声を多様な種類のデバイスに接続できる「音声分離機能」はありませんが、比較したなかでは少数派でした。多機能なほど値段が高くなるので、用途に合わせて選ぶのがおすすめですよ。

デジタルコンテンツの不正コピーを防ぐ著作権保護システム「HDCP2.2」に対応しているのもポイントです。ゲームソフトやBlu-rayなど、HDCPによって保護されたコンテンツも再生できます。