Ultra HD 4K解像度のWebカメラ、ロジクール MX BRIO 700。「高画質でよい」「ソフトで設定をカスタマイズできるのが便利」と評判ですが、実際のところ口コミどおりなのか気になりなすよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のWebカメラとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Webカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
30,000円
おすすめスコア
顔映りのよさ
動きの捉えやすさ
画角の広さ
マイクの音質のよさ
映りの調整機能の豊富さ
プライバシー保護のしやすさ
使い道の幅広さ
解像度 | 4K |
---|---|
フレームレート | 60fps(720p/1080p)、30fps(4K) |
画角 | 水平82度 |
ノイズリダクション機能 |
良い
気になる
ロジクール MX BRIO 700は、Webカメラを探しているすべての人におすすめです。4K・フルHDの解像度で、実際に使用すると顔が明るく自然に映りました。比較したなかには全体的に暗く輪郭がぼやける商品もあったのに対し、髪の毛1本・手のシワまで鮮明です。映像を見たモニターからは、「小さな表情も見逃しにくい」と好評でした。大切なプレゼン場面でも、よい印象を与えられるでしょう。
マイクには、周囲の雑音を軽減するノイズリダクション機能を搭載。音声も非常にクリアです。比較したなかにはザーッという大きなホワイトノイズが終始聞こえる商品もありましたが、モニターからは「明瞭で聞き取りやすい」「ノイズがカットされ、なめらに聞こえる」と支持されました。音量を上げずともはっきりと声を拾うので、会議の発言を聞き逃しにくいですよ。
水平画角は82度と広めで、一人で映るには十分です。100度を超える上位商品ほどワイドには映らないものの、ある程度奥行きのある部屋も映せるでしょう。専用ソフトでは、明るさ・彩度・色温度なども調整できます。比較した多くの商品は映りの調整ができなかったのに対し、こちらは部屋の照明状況に左右されず、好みのニュアンスで顔映りを選べますよ。
一方、動きのなめらかさ・オートフォーカスの精度は、比較したほとんどの商品と同様にモニターからは不満の声が。ゆっくりな動きにはある程度対応できますが、素早い手の振りなどでは残像が見られました。AIで顔を認識して追尾してるためか、顔の前に小物などを近づけるとピントが合うまでに時間がかかります。止まったり・カクつきは見られないため、Web会議をする分には問題なく使用できるしょう。
手動で簡単にシャッターを閉められ、プライバシーを保護しやすいのもメリット。専用ソフトを利用すればロジクール製品との連携も可能です。公式サイトの値段は税込33,000円(※執筆時点)と高価格ですが、明るい顔映り・クリアな音質・画角の広さなど、総合的に見て欠点の少ない本品。高性能なWebカメラを探している人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
ロジクール MX BRIO 700は、AI搭載によって従来のBRIO 4Kより解像度と顔の可視性が2倍向上した「MXシリーズ」の最上位モデル。光源の少ない環境や逆光でも、表情をはっきりと捉えると謳われています。
スイス発祥のロジクールは、キーボードやマウス・ソフトウェアなどの開発・製造を行う世界的ブランド。先進的なテクノロジーと高いデザイン性のあるものづくりを目指しています。Webカメラは、Web会議用やYouTubeなどのライブチャンネル用など幅広いラインナップです。
AIによる顔の画像強調・露出・ホワイトバランスは、画像ノイズリダクションが自動調整。動きのなめらかさに関わるフレームノートは、画素数720p・1080p使用時は60fps、4K使用時は30fpsを公称しています。コマ数が多いほど映像のカクつきは少なく、60fpsなら1秒間に60コマを映せるスペックです。詳しいスペックは以下をご参照ください。
会議や配信中もクリアな音声を届けるため、周囲の雑音を軽減するデュアルビームフォーミングマイクを搭載しています。
カメラを下に向けると画像が自動反転し、デスク上の作業が実際の見え方と同じように表示されるのもポイント。紙の資料を映して共有する場合などに役立ちますよ。
同社のLogiソフトウェアやG HUBを使えば、ホワイトバランスや色合い・彩度などの変更が可能です。ロジクール製のキーボードやマウス、ヘッドセット・スピーカーなどとも連携できます。
サイズは幅9.8×奥行3.6×高さ4.4cm、重量137g。カラーは、グラファイトとペールグレーの2色展開で、ロジクール製のキーボードやマウスと統一感のあるデザインです。取りつけは付属のマウントクリップで簡単に設置できます。
<付属品>
今回は、ロジクール MX BRIO 700を含むWebカメラ全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめは、顔映りのよさ・動きの捉えやすさの検証です。
20~40代のPCやタブレットを使ってリモート会議やオンライン授業に参加したことがある13名が、MacBook Proで実際に使用。窓のない白い壁の部屋のLED蛍光灯の真下で検証を行いました。
暖かみのある自然な色味が再現されており、顔映りはモニター13名中9名が満足と回答。白飛びもなく、顔の凹凸も自然な陰影で見えました。
モニターからは「ややオレンジが強いが、明るく健康的に見える」「メイクの鮮やかさも表現されているのがよい」と好印象です。
比較したなかには画面が全体的にかなり暗く、顔に影が大きくかかってしまうものもありました。対してこちらは補正が自然に効いており、テレワークやオンライン面接で使用してもよい印象を与えられるでしょう。
<顔色の明るさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
顔の輪郭やパーツもくっきりとしています。口元や目元は動きに合わせて立体的に映り、表情が画面越しにはっきり伝わりました。
比較したところ、解像度が720pの商品はノートPC内蔵カメラとあまり差がなく、細かいところは潰れて見えやすい傾向が。対してこちらはフルHD・4K画質とハイスペックです。表情・感情なども相手に伝わりやすいでしょう。
<表情の見やすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
髪の後れ毛や小さなほくろ・手のシワなど、細かいところもはっきり見えます。
比較した1万円以下と低価格帯の商品には、解像度が低く顔のパーツが不鮮明なものもありました。対して本品には、モニターからは「スマホのカメラかそれ以上くらいのきれいさ。とても満足」という声が挙がっています。
フルHDと高画質なだけでなく、画像を書き換える速度を示すフレームレートも60fpsと高いのがポイント。比較した商品で60fps・フルHDの商品はかなり少なく、VTuberのように映像のなめらかさが重要な配信者にもうってつけです。プレゼンなどでも小さな文字や、商品の細部まで伝えられるでしょう。
<細部の見やすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
動きの滑らかさやオートフォーカスの精度は、やや不満の声が挙がっています。素早い動きをすると残像が出やすく、ピント合わせにも若干時間がかかりました。
モニターからは「動き自体にカクつきはない。横に大きく寄れたり手を振るしぐさに残像が感じられる」と声が寄せられています。
比較した結果、オートフォーカス機能を搭載している商品は、被写体の動くスピードが速いとブレやすい傾向がありました。本品はもオートフォーカスを搭載していますが、多くの商品のように止まったり、大きなカクつきやノイズが入ったりするほどではありません。Web会議をする分には問題なく使用できるしょう。
<動きのなめらかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
AIで顔を認識して追尾してるためか、顔の前に小物などを近づけるとピントが合うまでに時間がかかりました。とはいえ、モニターからは「やや時間はかかるがストレスのないスピード」「まず顔にフォーカスが合いやすい印象」という声がほとんど。不便に感じるほどではありません。
比較した半数以上の商品はオートフォーカスを搭載していましたが、なかには動くと顔の輪郭さえ分かりづらい商品もありました。こちらはある程度ラグはありますが、ぴったりとピントは合いますよ。
<オートフォーカスの精度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続く、マイクの音質のよさの検証では、Webカメラの内蔵マイクをとおして録音した音声を13名のモニターがチェック。ノイズがカットされているか・オートフォーカスの精度は高いかを確認しました。
その結果、マイクの音質も非常に明瞭です。喋る前はややサーッというホワイトノイズがありますが、喋るとほぼ気にならないまでにカットできました。比較した同じシリーズのBRIO 500のように肉声と変わらぬリアルさには感じられなかったものの、ノイズはなくクリアな音質です。周りの雑音が気になる場所でも活躍するでしょう。
なかにはザーッと大きいホワイトノイズが耳障りな商品もありましたが、こちらはノイズリダクション機能が優秀。ほとんどのモニターが「聞き取りやすい音声」と答えています。Web会議でうまく聞き取れず、「もう一度お願いします」といった事態を減らせそうです。
<ノイズカットについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<声のクリアさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
画角を商品パッケージで確認すると、対角90度・78度・65度の3種類から選べる仕様でした。対角画角から計算した水平画角は82度で、一人で映るには十分な広さです。
比較した結果、水平画角が90度以上であれば会議室で大人数が映るのに十分な画角でした。こちらはやや足りませんが、ある程度奥行きのある部屋も映せるでしょう。
比較した商品の最大画角は107度・最小では48度(※執筆時点)と、会議室の映る範囲に半分ほど違いがありました。画角が大きいほどより広い範囲を一度に映せるため、用途に合わせて選んでくださいね。
最後は、映りの調整機能の豊富さ・プライバシー保護のしやすさ・使い道の幅広さの検証です。
明るさやコントラストなどを専用のソフトで自由に調節できるか、プライバシーシャッターや使用しないときに自動でレンズが下を向く機能があるかをチェックしました。さらにビジネスユースにも動画配信にも使える機能が充実しているかも評価しています。
映りを調整する機能は豊富に搭載しています。
専用アプリはありませんが、専用のソフトをインストールすれば、明るさやコントラストといったほとんどの項目を調整可能です。比較したなかで色温度の調整ができるのは本品のみでした(※執筆時点)。
比較したなかにはそもそもアプリやソフトがなく、映りを調整できないもの多数ありました。対してこちらは、天候や部屋の照明状況・伝えたいニュアンスに合わせて細く映りを変えられます。自動モードにおまかせすることもでき、使い勝手がよいですよ。
プライバシーを保護するシャッターがあるのもうれしい点。オフにしたいときは手動でさっと閉じられ便利です。
電源オフ時に自動で画角を変える機能はありませんが、比較した大半の商品が同様です。唯一Insta360 Link CINSTBJ/Aは、ソフトが終了してしばらく経ったり、PCの電源をオフにしたりすると自動でレンズの方向が真下を向く機能を搭載していました。切り忘れを防止したい人はこちらも検討してみましょう。
付加機能は、手元が映る画角にできる機能の1点のみと少なめです。とはいえ、横は45度ずつ計90度ほど動くので手元の資料もしっかり映せるでしょう。専用ソフトを使えば、自動反転して実際の見え方と同じように映せますよ。
なお、三脚が付属し、フォーカスを追尾できるものは少数でした。なかには手のジェスチャーを読み取り、撮影機能を切り替えたりできる商品も。より用途を幅広く使えるものがほしい人は、そちらもチェックしてみてください。
解像度 | 4K |
---|---|
フレームレート | 60fps(720p/1080p)、30fps(4K) |
画角 | 水平82度 |
ノイズリダクション機能 |
良い
気になる
フォーカスタイプ | オート |
---|---|
接続端子 | USB Type-C |
内蔵マイクあり | |
対応OS | Windows、macOS、ChromeOS |
保証期間 | 1年 |
本体幅 | 9.8cm |
本体奥行 | 3.6cm |
本体高さ | 4.4cm |
重量 | 137g |
ケーブルの長さ | 1.50m(実測値) |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ロジクール MX BRIO 700は、ロジクール公式サイト・Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECショップで購入できます。税込価格は33,000円(※執筆時点・公式サイト参照)です。
各ECサイトで値段に差があるので、比較してお得に手に入れましょう。実際に手に取って実物を見たい人は、お近くの家電量販店などの取扱店舗に在庫の有無を確認してみてくださいね。
最後に、ほかのおすすめ商品をご紹介します。
ライブ配信でも使いたい人は、Insta360 LinkのCINSTBJ/Aがおすすめです。専用ソフトで、カメラの方向や多彩な撮影モードの切り替えられるのが特徴。明るさも十分に補正され、自然な範囲の色味できれいに映りました。指のジェスチャーで撮影モードを切り替えられるなど、便利な機能も搭載されています。
音質にこだわる人は、ロジクールのBRIO 500がぴったり。1万円台とMX BRIOより低価格ながら、まるで肉声のような高音質が好評でした。実物に近い自然な明るさで映り、顔のパーツも鮮明です。水平画角は82度で一人で映るには十分な広さ。オンライン会議や面接などやりとりがスムーズに行えるでしょう。
解像度 | 4K |
---|---|
フレームレート | 60fps(720p/1080p)、30fps(4K) |
画角 | 水平67度 |
ノイズリダクション機能 |
良い
気になる
フォーカスタイプ | オート |
---|---|
接続端子 | USB Type-A、USB Type-C |
内蔵マイクあり | |
対応OS | Windows 8以降(4KはWindows 8.1以降)、macOS 10.13以降 |
保証期間 | 1年 |
本体幅 | 2.8cm |
本体奥行 | 3.7cm |
本体高さ | 6.3cm |
重量 | 103g |
ケーブルの長さ | 1.46m(実測値) |
解像度 | フルHD |
---|---|
フレームレート | 60fps(720p)、30fps(1,080p) |
画角 | 水平82度 |
ノイズリダクション機能 |
良い
気になる
フォーカスタイプ | オート |
---|---|
接続端子 | USB Type-C |
内蔵マイクあり | |
対応OS | Windows、macOS、ChromeOS |
保証期間 | 1年 |
本体幅 | 11.0cm |
本体奥行 | 3.2cm/ウェブカメラ+マウントクリップ:4.5cm |
本体高さ | 3.2cm/ウェブカメラ+マウントクリップ:5.3cm |
重量 | 120g(マウントクリップとケーブルを含む) |
ケーブルの長さ | 1.50m(実測値) |
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