スマホ学習で効率よく合格を目指せると謳う行政書士通信講座、ユーキャン。「テキストの内容がとっつきやすい」「添削が丁寧」と評判です。しかし、「テキストがわかりづらい」「電話でのサポートがないので不便」といった気になる口コミもあり、申し込みを迷っている人も多いのでは?
今回は、ユーキャンの口コミや評判が本当なのか確かめるため、以下の5つの観点で検証を行いました。
さらに、TACやスタディングなどの行政書士通信講座とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。実際にテキストを購入して調査したので、行政書士通信講座選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
高校時代に個別指導塾の講師を務めた経験から教育に興味を持ち、青山学院大学に進学後は教育学を専攻、中学校・高等学校の教員免許を取得し、大学在学中に放課後児童クラブ施設・児童養護施設でのアルバイトや、NPO法人「Learning for All」でのボランティア活動など、様々な教育活動にも専念していた。 大学卒業後mybestに入社、教育関連サービスを専門にガイドを担当しており、東進ハイスクールや早稲田アカデミーなどの学習指導塾から、「スタディサプリ」「スタディング」などオンライン英会話スクール・資格試験対策講座まで徹底的に検証し、自身の教育機関での実体験と知識を活かしコンテンツを企画制作している。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
ユーキャンは、法律系の資格学習初心者にまず検討してほしい行政書士講座です。初学者・専門家が動画講義を受けたところ、双方から質の高さが好評。比較した講座には淡々とした印象の授業も多いなか、「講師の話し方にメリハリが効いていて飽きにくい」「重要なポイントが頭に入ってきやすい」といった声が初学者のモニターからあがりました。
「テキストがわかりづらい」との口コミに反して、難しい民法などを理解しやすくする工夫も満載。各レッスンの冒頭に漫画が掲載されており、初学者のモニターからも「マンガのおかげで内容を理解しやすい」との声が集まりました。漫画と動画講義が連動している点も、理解の手助けになります。
スキマ時間を活用しやすいのもメリットです。動画講義は1本あたり平均6分と短く、倍速再生も可能。比較したなかには非対応の講座もあった、スマホでのテキスト確認・問題演習もできます。スマホ1台でインプット→アウトプットができるので、効率よく学習を進められるでしょう。
一方、質問回数が1日3回までなのは惜しいところ。クレアールやキャリカレのように質問回数が無制限の講座に比べると、気になったことをどんどん質問したい人には不向きです。また、「電話でのサポートがないので不便」との口コミのとおり、質問の手段はメールもしくは郵便のみでした。
動画講義をスマホ・タブレットにダウンロードできないため、外出先で勉強しづらい点には注意。とはいえ、約6万円と比較した各社の平均より77,000円も安く受講できる点は大きな魅力です。初学者向きの動画講義・テキストがリーズナブルに手に入るので、ぜひ資料請求してはいかがでしょうか。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
国家資格から趣味の資格まで幅広く扱うユーキャン。なかでも行政書士は人気の高い資格のひとつです。行政書士口座の講師数は、約40名(2022年10月現在)。忙しい人でも6か月で合格を目指せるよう、わかりやすいテキスト・手厚いサポート体制・スマホでの学習システムにこだわっています。
合格率は公表していませんが、過去10年の合格者数は2,687名を突破。高い合格実績を誇ります。
「身近な街の法律家」と呼ばれる行政書士。資格試験の合格率は、各年の受験者数に対して約10%です(参照:行政書士試験研究センター)。試験範囲が広いうえ、それぞれの受験科目に足切りがある点が合格率を下げている要因といえます。
とはいえ、実際の難易度は法律の知識がない初心者でも合格を目指せるレベルです。行政書士試験は受験資格が設けられておらず、誰でも受験可能。そのため、あまり準備をせずに受験する人が多数いるため、全体の合格率が下がっていると予測できます。
合格を目指すうえで重要なのが、勉強方法と良質な教材選び。独学も可能ですが、法律の難解な言い回しは初学者には理解しづらく、挫折しやすい傾向があります。憲法・民法・行政法・商法・基礎法学の5科目に加えて基礎知識も問われるなど、学習範囲の広さもネックです。
その点、通信講座なら試験に必要な知識を効率よくインプットできます。質問サービスを提供しているところも多く、疑問を解消しながら学習を進められるのもメリット。一発合格を目指すなら、通信講座をうまく利用しましょう。
今回はユーキャンを含む人気の行政書士通信講座に実際に申し込み、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
「行政書士講座」を調査した結果、ユーキャンには4つのメリットがあることがわかりました。受講を迷っている人は、最後までチェックしてくださいね。
動画講義がわかりやすいと、初学者のモニター・行政書士でもある専門家の林雄次さんの双方から高評価を獲得しました。「職人芸ともいうべき、明快でテンポのよい講義」という謳い文句にもうなずけます。
比較した講座の映像授業には、講師が淡々と解説をするだけで面白みに欠けるものが。一方、ユーキャンの講座を受けた初学者モニターからは「話し方にメリハリがあり、難しい内容の講義も眠くならない」「大事なポイントに触れる前に前置きがあり、頭に入ってきやすかった」と好評です。
動画講義が1本あたり平均6分とコンパクトに作られているのも特徴。電車が来るまで・ランチが来るまでなど、スキマ時間で学習を進められるのが魅力です。10秒飛ばし・倍速再生にも対応しているので、空き時間を有効活用できるでしょう。
<動画講義のわかりやすさの専門家・モニターコメント>
コメントは一部抜粋
テキストの質も高評価でした。レッスン冒頭の漫画で、わかりやすさがアップ。初学者が法律を理解しやすいよう、各レッスンの最初に日常で起こり得るトラブルを例に挙げた漫画が掲載されています。
比較したなかにはテキストが白黒かつ文章のみで、理解しづらい通信講座もありました。対する本講座は、法律の知識がない人にうってつけ。「テキストの内容がとっつきやすい」という口コミどおりです。
漫画と動画講義が連動している点も理解の手助けになります。動画では、行政書士事務所に舞い込む事件を解決する形で、法律を実践的に学べる仕組みです。初学者のモニターからも「漫画のおかげで内容を理解しやすい」との声が多く集まりました。
<テキストの質のモニターコメント>
コメントは一部抜粋
スキマ時間を有効活用できる機能も充実しています。ユーキャンではスマホ1つで学習が進む「デジタルサポート」を導入。動画講義はスマホで視聴でき、倍速再生も可能です。空き時間に効率よく動画をチェックできますよ。
また、スマホでテキストを閲覧でき、問題演習も可能。比較したなかにはスマホでテキストの閲覧や問題演習に非対応の講座もありましたが、ユーキャンはどこでも手軽にインプット→アウトプットの反復ができます。
わずかな時間で効果的に学習を進められるので、忙しい社会人にぴったりでしょう。
比較したなかでは、授業料も安めでした。行政書士講座のコースは1つのみで、63,000円で受講可能。比較した各社の平均より77,000円も安く、手を出しやすいといえます。
さらに、本講座は教育訓練給付制度(一般教育訓練)の対象です。雇用保険の被保険者の期間が3年以上ある人は、受講費用の20%(上限10万円)がコース終了後に支給されます。給付を希望する場合は、事前に問い合わせておきましょう。
検証の結果、ユーキャンには2つのデメリットがあることがわかりました。とくに、気になったことを遠慮なく質問したい人には不向きです。
サポートの手厚さはいまひとつです。質問は1日3回までの回数制限つき。クレアールやキャリカレのように質問回数が無制限の講座もあったことを思うと、些細な疑問を解消しやすいとはいえません。
「電話でのサポートがないので不便」という口コミどおり、質問の手段はメールもしくは郵便のみでした。比較したほどんどの講座は受講生用の専用ページで質問できたのに対し、やや手間に感じます。
モチベーションを維持する工夫も、あと一歩といったところです。学習進捗が目に見えたりスケジュールが組まれたりするのは利点ですが、受験生同士のコミュニティはありません。ほかの人から刺激をもらってやる気を保ちたい人には物足りないでしょう。
また、動画講義をスマホ・タブレットなどにダウンロードできない点にも注意。比較した9社のうち、動画講義のダウンロードに対応していないのはユーキャンを含む2社のみでした。カフェや図書館で、通信費を気にせず勉強できない点は惜しく感じます。
専門家によるテキストの評価はやや伸び悩む結果に。初学者のモニターと同様に、専門家の林さんからも漫画を採用している点は好印象だったものの、「説明の本文は意外と硬い」との指摘がありました。
説明を補足するイラストにも、「単調な印象」とのコメントが寄せられています。人によってはわかりづらいと感じる可能性もあるでしょう。
とはいえ、初学者と専門家の両方から高く評価されたテキストは少なく、比較したなかではTACのみでした。テキストだけでは理解しづらい箇所は、映像授業で理解を深める使い方がおすすめです。
<テキストへの専門家のコメント>
コメントは一部抜粋
初心者向けコースの料金 | 69,000円 |
---|---|
学習サポート | 質問サービス(回数制限あり)、添削指導、スケジュール調整 |
良い
気になる
受講期間の目安 | 6か月 |
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質問方法 | メール、郵便 |
映像授業付き講座 | |
Web教材対応デバイス | パソコン、スマホ、タブレット |
開業支援 | |
返金・再受講割引 | |
一般教育訓練給付金制度対象講座あり | |
合格お祝い金あり | |
民法テキストの厚さ | 1.1cm |
主なプラン | 行政書士講座 |
ここでは、ユーキャンとは異なる魅力を持つ行政書士通信講座をご紹介します。
TACは、大手予備校ならではの合格のノウハウが詰まったテキストが魅力です。テキストに重要度が示されていたり、文章が「です・ます」調で書かれていたりと、初心者でも頭に入りやすい点が初学者・専門家の両方から好評でした。
専門家の林さんも「試験に出る部分や難しい条文の解説が詳しくてよい」と好意的なコメントを寄せています。テキストメインで学習したい人には、よい候補になるでしょう。
ただし、費用は約24万円と比較したなかでは高額です。映像授業を見たモニターからは「淡々として面白味にかける」との声があがりました。費用はかかっても質のよいテキストにこだわるなら、ぜひ検討してくださいね。
Webテキストだけで勉強したい人には、スタディングがおすすめです。冊子のテキストがなく、テキスト・問題集・講義がすべてスマホに集約されているのが特徴です。重い勉強道具を持ち運ぶ必要がなく、スキマ時間で気軽に勉強を進められます。
スタンダードコースの授業料は4万円台と、比較したなかではトップクラスの安さ。受験者同士のコミュニティがあったり、ほかの人の学習進捗を見れたりと、モチベーションを保てる環境も整っています。
一方で、テキスト・動画講義のクオリティはあと一歩。初学者のモニターからは「淡々と講義を進める感じがあった」との声もありました。授業を聞いていると眠くなる人には、向かない可能性があります。
ユーキャン行政書士講座の標準講座期間は6か月です。受講開始から試験月までが6か月未満の場合は、翌年の試験月まで指導してもらえますよ。
学習の進み方は以下の5ステップです。
<学習の進み方>
メインのテキストは入門2冊・応用6冊の全8冊。副教材は、実戦問題集3冊・ガイドブック・添削関連書類一式です。
試験の直前期には、ユーキャンの「行政書士模試」を受けましょう。 全国の受験生が一斉に受ける模擬試験で、8月と9月の全2回セットで販売しています。提出締切日までなら、自宅でいつでも受験できますよ。
<行政書士模試の内容>
行政書士模試には、模試の予習ができる特別講義や復習に使える特別講義などの動画講座も含まれます。解答用紙の採点に加え、個別の結果分析がもらえるのも魅力です。
模擬試験の問題は、行政書士講座の講師陣が本試験の問題を徹底分析して作成。毎年的中する問題も多く、的を絞った試験対策が可能です。
再受講割引はありません。新しい教材を送られてくるため、全額の支払いが必要です。前回の教材を使って、指導・添削サービスだけを再度契約することもできません。
ユーキャンでは資格講座だけでなく、ボールペン字や手話などの実用講座から絵画や囲碁などの趣味の講座まで、100以上の通信講座を販売しています。
以下の人気資格の講座も取り扱っているので、気になる人はチェックしてくださいね。
<資格講座の例>
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