耐久性・通気性に長けた素材で作られた登山用ゲイター、Sea to Summit クアグマイアゲイター。「ふくらはぎにガッチリ固定できる」「防水性が高い」と評判です。しかし、「靴底に通すベルトが硬くて微調整しにくい」との口コミもあり、購入を迷っている人も多いのでは?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の登山用ゲイターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、登山用ゲイター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Sea to Summit クアグマイアゲイターは、冬山を登るすべての人におすすめ。比較で使用したLサイズは全長が42cmもあり、雪が深い場所でもしっかり侵入を防げました。比較したなかにはゴムでふくらはぎに固定するタイプがあったのに対し、ベルトでしっかり固定できるのもメリット。ずり落ちにくいので雪が入りにくく、霜焼けや凍傷のリスクを減らせます。
着脱もスピーディ。前側で開閉かつ面ファスナーのみで固定するタイプなので、ファスナーをかみ合わせる必要がありません。靴紐に引っ掛けるフックにタブがついているのもうれしいポイント。グローブをつけたまま着脱しやすい構造なので、体や指先の冷えを防げるでしょう。
生地に補強が施されており、アイゼンやスノーシューが当たっても破れにくいと感じました。また、補強のない場所にキリを刺しても、なかなか穴が空かなかった点も魅力。縫製もとても丁寧で、全体的に堅牢なつくりでした。雪山だけでなく、枝などをかき分けて進む険しいルートでも頼れそうです。
口コミどおり、防水性も高評価。外部機関で耐水圧を測定すると32009mmもあり、高評価の基準とした20000mmを大きく上回りました。嵐でも浸水しないほどの防水性なので、長時間雪山を歩いても足が濡れにくいですよ。靴底に引っ掛けるベルトの硬さを指摘する声もありましたが、一度長さを決めれば触る機会は少ないので問題ないでしょう。
なお、生地にハリ感があってやや重たいため、天候によって外したり足元の軽快さが重視されたりする夏山では使いにくい印象。1年中山に登る人は、夏山用のゲイターも1つ用意しておきましょう。本商品は総じて使い勝手のよい冬用ゲイターといえるので、ぜひ購入してみてくださいね。
ゲイターとは、足元が悪いときの登山を快適にできるアイテムのこと。ふくらはぎ~足首をすっぽり覆うように装着し、雪・雨・小石などが靴の中に入るのを防ぎます。
オーストラリアのアウトドアブランド、Sea to Summit(シートゥーサミット)が開発したクアグマイアゲイターは、厳冬期を想定した登山用ゲイター。上部の素材は耐久性と通気性に優れた防水透湿素材「eVent」・下部は1000Dナイロンです。
シューレースにかけるフックは耐食性に優れた316ステンレス製。傷みやすいボトムストラップ取り外し・交換可能で、随所に耐久性へのこだわりが感じられます。サイズはS~XLの4種類。高さや対応するシューズのサイズなどは以下にまとめました。
<サイズ一覧>
今回はSea to Summitのクアグマイアゲイターを含む登山用ゲイター全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
Sea to Summit クアグマイアゲイターを実際に試した結果、4つものメリットがあるとわかりました。購入を考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね!
冬山での使いやすさは比較したなかでトップレベル。検証で使用したLサイズは高さが42cmもありました。さらに、ふくらはぎに隙間ができないようベルトで固定できるため、雪が深い場所でも侵入を許しません。
なお、比較したなかにはふくらはぎにゴムで固定するものがありましたが、歩いてるうちにズレやすく感じました。しっかり雪をガードして霜焼けや凍傷を防ぎたいなら、ベルトやバックルなどで固定できるものがおすすめです。
実際に1月の谷川岳西黒尾根でテストした結果、深雪のラッセル(雪をかき分けて進むこと)をしているときも快適でした。冬用のゲイターを探している人は、ぜひ検討してみてください。
耐久性も期待大。生地の内側に補強があり、アイゼンやスノーシューといったスノーギアが当たっても破れにくい構造です。
さらに、生地の補強のない部分にキリを押しつけて穴を開けてみると、突き刺し強度が6.12Nもありました。比較した商品の平均突き刺し強度は4.12N(※執筆時点)だったことを思うと、簡単には穴が空かないといえます。
どの箇所の縫製も非常にきれいで、ベルトの縫い付け部にはしっかり補強が施されていました。靴の裏に引っ掛けるボトムストラップも、シリコンのような素材で厚みがあります。隙のない堅牢なつくりなので壊れにくく、長く愛用できるでしょう。
防水性も高評価です。外部機関での耐水圧を測定すると、嵐のなかでも浸水しないといえる32009mmを記録。高評価の基準とした20000mmを遥かに上回っており、「防水性が高い」との口コミどおりだとわかりました。
開閉部分が面ファスナーでカバーされているため、水が染み込みにくいのもポイント。これなら、深雪のなかを長時間歩いても足元が濡れにくいでしょう。
前側を開閉する仕様なので、着脱の手間もかかりません。比較したなかにはファスナーがつきのものがありましたが、本商品は面ファスナーだけで固定するタイプ。ファスナーをかみ合わせる手間がないため、グローブをつけている冬場に適していますよ。
雪山でゲイターの着脱に戸惑っていると、体や指先が冷えて凍傷のリスクが高まります。安全に登山を楽しむためにも、着脱工程が少ないもの・グローブを外さずに着脱できるものを選びましょう。
歩行中にズレにくいのもクアグマイアゲイターの大きなメリット。全長が長いことでふくらはぎの太い部分にフィットし、下がってきにくいといえます。ボトムストラップはベルトのようにギュッと締められ、緩みにくい印象を受けました。
なお、口コミにもあるとおり靴裏のベルトを固定する部分が固いため、微調整しにくい商品です。
しかし、靴裏のベルトは一度適切な長さが分かれば、靴を変えない限り長さを変える必要はありません。調整のしやすさよりも緩みにくさの方が重要となるため、実際に使ううえで大きな問題にはならないでしょう。
総じて高評価といえるものの、気になるデメリットも1つありました。購入に踏み切る前に、自分に合う商品なのか確認しましょう。
本商品は冬山向けに作られているので、夏山では使いにくいかもしれません。生地にハリ感とゴワつきがあり、脚の動きに追従しにくいのが難点。軽快に歩きたい夏山では歩きにくく感じる可能性があります。
生地の重さも気になりました。比較で使用したLサイズの重さは約339gで、決して軽いとはいえません。天候やルートによってつけたり外したりする夏山では少々荷物になりそうです。
また、冬場はスノーギアの影響でさほど重みを感じませんが、靴が軽くなる夏山では「足元が重くなった」感じる人もいるでしょう。とはいえ、湿気を逃がしやすい素材が使われているので、長時間枝やササをかき分けて進むルートであれば候補になります。
なお、比較したなかには軽量で涼しいショートタイプもありました。1年中快適に山歩きを楽しむために、夏山用は別に購入しておくとよいですよ。
重量(実測値) | 344g(ペア) |
---|---|
耐水圧(実測値) | 32,009mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 前 |
開閉方法 | 面ファスナー |
良い
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11,434円
(最安)
販売価格:11,550円
ポイント:116円相当
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ここでは、Sea to Summit クアグマイアゲイター以外のおすすめ商品をご紹介します。
ISUKA ウェザーテック ライトスパッツは、軽量でコンパクトながらタフな一品。素材はメーカーが独自に開発した「ウェザーテック」で、耐水圧は38,107mmでした。夏の嵐にも耐えられる防水性を備えているので、ザックに入っていると安心できそうです。
開閉部分が後側にあり、ファスナーに雨が当たりにくいのもよい点。非常に雨に強い素材を使っていながら、着用感はしなやかでゴワつきませんでした。軽くて持ち運びやすいので、夏山にぴったりですよ。
また、薄手ながら突き刺し強度が高く、スノーギアで傷がつきやすい部分もしっかりと補強が施されています。本格的な冬用ゲイターほどではありませんが、夏山の雪渓などで使う軽アイゼンであれば当たっても穴が空きにくいでしょう。
登山用ゲイターの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。Sea to Summitのクアグマイアゲイター以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
重量(実測値) | 152g(ペア) |
---|---|
耐水圧(実測値) | 38,107mm |
長さのタイプ | ロング |
開閉位置 | 後ろ |
開閉方法 | ジッパー |
良い
気になる
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