コロナ オイルレスヒーター ノイルヒート DHS-1223の評判・口コミは？実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー！

まずは、気になる消費電力の低さの検証です。室温を12℃±2℃に設定した約2畳の恒温恒湿室で、最大出力の状態で30分運転した際の積算電気料金を計測しました。

30分後の電気代は、全体平均の15.4円（※執筆時点）を下回る14.85円。一般的なオイルヒーターと同様、エアコンにかかる電気代と比べると高めではありますが、比較したなかでは安く抑えられています。

またルームサーモセンサーを搭載しており、設定温度に応じてワット数を自動で調整できるのがメリット。比較したなかには細かなパワーの調整ができないものもありましたが、こちらは室温が安定してきたら出力が下がるので、暖めすぎを防げますよ。

加えて、エコモードの出力調整機能も搭載。好きな温度に設定し、設定温度より自動的に温度を下げた運転を行うことができます。最小の出力も300Wと比較したなかでも低く設定できるので、室温によって無駄なく使えるでしょう。

転倒時の電源オフ機能や過熱防止機能など、安全性への配慮も十分備えています。チャイルドロックもボタンを長押しするだけで使え、操作も難しくありません。

しかし、比較したほとんどの商品と同じく、表面が熱くなりやすい点には要注意。運転中の操作スイッチの温度は31.7℃と低いものの、本体温度は78.7℃と高温になります。小さなお子さんが近づかないよう、ガードを設けるなど工夫してくださいね。

機能性の高さも大きな魅力です。温度設定は1℃刻みで8～28℃まで、タイマーも24時間内で1分単位で設定できます。「操作が簡単」との口コミどおり、温度も時間も押し続けると数値が連続して変わるので、何度も操作する手間が省けるのもメリットです。

またタイマーは3つ設定でき、開始時間・終了時間・設定温度を自由に変更可能。起床時や帰宅時・就寝時など、それぞれのタイミングで設定できますよ。

さらに比較したなかでも珍しいリモコン付きのため、寝室でも使いやすい仕様。本体には収納ポケットがつき、なくす心配も少ないでしょう。

コロナ オイルレスヒーター ノイルヒート DHS-1223は、機能性は申し分ないものの、暖まりやすさはやや惜しい結果となりました。約2畳の恒温恒湿室に10個の温湿度ロガーを置き、最大出力で30分運転した場合の温度上昇値は以下のとおりです。

1. 床から10cmの高さ：3.1℃アップし、13.4℃→16.5℃に到達（全体平均3.29℃アップ*）
2. 床から150cmの高さ：9.88℃アップし、13.12℃→23℃に到達（全体平均9.78℃アップ*）

執筆時点

比較した商品と同程度の暖まりやすさで、オイルヒーター全体としては悪くありません。しかしオイルレスヒーターは、床から150cmの高さで12℃以上上昇したものも多く、もう少し速暖性がほしいところです。

暖まりやすさ重視なら、「デロンギ マルチダイナミックヒーター ソラーレ Wi-Fiモデル IDH15WIFI-WB」もチェックしましょう。こちらは30分の運転で床から150cmの地点の温度が14.4℃アップし、27.32℃に到達。しっかりとした速暖性が期待できますよ。