1,024Whの大容量を誇る、PowerArQ(パワーアーク) S10 Pro ポータブル電源。ネット上では「ワイヤレス充電ができて便利」「LEDライトが明るくて役立つ」と評判ですが、実際のところ評判どおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の2つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のポータブル電源とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、ポータブル電源選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
PowerArQ S10 Pro ポータブル電源は、大容量で電力を無駄なく使えるうえ、機能も充実したポータブル電源を選びたい人におすすめ。電池容量1,024Whの大容量モデルで、そのうち実際に使用できる電力は86.5%と非常に優秀でした。比較したなかには公称値の約50%しか使えない商品もあったなか、電力の使用効率は比較した商品のなかでも上位に入ります。一般的な13Wのスマートフォンであれば、約67回充電できるでしょう。
機能面の充実度も、トップクラス。比較したなかでは搭載しない商品も多くあったスマホやタブレットのワイヤレス充電ができるのが便利です。さらに、本体を充電しながらでも使えるパススルー充電にも対応。ソーラー充電・シガーソケットでの充電もでき、アウトドアから緊急時まで役立ちますよ。
さらに、夜キャンプや災害時に役立つLEDライトも搭載。明るさは3段階、色味は2段階で調節できます。ACポートは4口と比較した商品のなかでも多く、扇風機と電気ケトルなど複数の家電を同時に使えるところも魅力です。一方で、比較した一部商品が備えていた防水機能はないので、悪天候時は注意してください。
公式ECサイトでの販売価格は税込143,000円(※執筆時点)。比較したほかの商品は黒やグレーを基調としたものが多かったのに対し、本商品はカーキ系・ベージュ系の2色展開。自然になじむアースカラーで、キャンプギアにマッチしやすいところも魅力です。比較したなかにはさらに電力の使用効率が高い商品もあったので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
実際にPowerArQ S10 Pro ポータブル電源と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイポータブル電源と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
PowerArQ S10 Pro ポータブル電源よりもさらに電力の使用効率が高い商品を選びたい人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
Anker
在宅避難用に。定格出力が高くほとんどの家電を使える
そもそもポータブル電源とは、大容量のバッテリーを内蔵し、電源がなくても家電やスマホに給電できるアイテムのこと。「ポタ電」とも呼ばれ、アウトドアのおともや非常時の備えとして近年注目を集めています。
今回ご紹介するPowerArQ S10 Proは、出力1,600W・容量1,024Whの大容量ポータブル電源。電気自動車にも使われる長寿命なリン酸リチウム電池を内蔵し、3,000回以上も充放電できると謳っています。PowerArQは、加島商事株式会社が展開するアウトドア家電のブランドです。
AC・USB-A・USB-C・シガーソケット・ワイヤレス充電と、5種類計10個の出力ポートを搭載。車載冷蔵庫(60W)なら約14時間、電気毛布(50W)なら約17時間も使えます。
本体への充電方法は、AC・シガーソケット・ソーラーパネルの3種類。充電中もほかのデバイスに給電できるパススルー充電にも対応しています。急速充電にも対応し、付属の専用ケーブルを使えば約1.5時間(※)でフル充電が可能です。
家庭用コンセントから充電した場合
停電した場合に自動で給電モードに切り替わる「EPS機能」を搭載し、停電時も本体の電池残量の範囲内で電力を賄うことが可能。バッテリーの過熱や暴走を阻止するバッテリーマネージメントシステムも内蔵しており、安全性にも配慮されています。
本体カラーはオリーブドラブ・コヨーテタンの2色。キャンプギアに合わせやすいアースカラーがそろっています。15枚のロゴステッカーもついており、ボディを自分好みにアレンジできますよ。
前面にはカラー液晶画面があり、バッテリー残量が1%単位で表示される仕様。背面には調光機能つきのLEDライトを備えており、停電時の非常用照明として役立ちますよ。
本体サイズは幅34.5×奥行23.2×高さ23.6cm、重さは12.5kg。保証期間は通常3年、購入後に製品保証登録をすることで最大5年に延長されます。
今回は、PowerArQ S10 Pro ポータブル電源を含むポータブル電源全55商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、電力の使用効率の検証です。
本体にハロゲンヒーターをつなぎ、電池容量が0%になるまでの時間を計測。そこから使用可能な電力の割合を算出し、電力のロスが少ないほど高評価としました。
<使用機器>
メーカー公称の電池容量(1,024Wh)に対する電力の使用効率は、86.5%と非常に優秀です。高評価の基準とした80%を優に超えており、電力のロスはほぼありません。一般的な13Wのスマートフォンであれば、約67回充電できるほどです。
比較した結果、実際に使用できる電力が公称値の約50〜60%台とふるわない商品もありりました。電力を無駄なく使うためにも、公称値に対して80%以上のものを選びましょう。
続いては、機能性の検証です。
シガーソケットやソーラーパネルからの充電ができるかどうかに加えて、ワイヤレス充電やLEDライトなど災害時にも役立つ便利な機能が充実したものを高評価としています。
機能の多さは比較した商品のなかでもトップクラス。詳細は以下のとおりです。
本体背面には明るさを3段階、色味を3種類で調節できるLEDライトを搭載。「LEDライトが明るくて役立つ」という口コミのとおり、夜キャンプや災害時の非常用照明として役立つでしょう。ポータブル電源には不可欠ともいえる、ソーラー充電やシガーソケットでの充電にも対応しています。
口コミどおりワイヤレス充電にも対応しており、対応しているスマホやタブレットならケーブルなしで充電可能。本体を充電をしながらほかのデバイスに給電できるパススルー充電にも対応しています。
ACポートは4口と比較したなかでも多く、定格出力内であれば電気ケトルと扇風機など複数の家電製品を同時に使えるところも魅力です。一方で、比較した一部の商品にはあった防水・防塵性能は非搭載。悪天候時の使用には注意してください。
ACポートの定格出力 | 1600W |
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電池の実容量 | 886Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
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カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、シガーソケット、ソーラーパネル |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | -10~45℃ |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 両手専用の持ち手 |
充電時間(公称値) | 1.5時間 |
幅 | 34.5cm |
奥行 | 23.2cm |
高さ | 23.6cm |
PowerArQ S10 Pro ポータブル電源は、公式オンラインショップで購入可能。Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングにも公式ショップがあるので、使いやすいサイトを選んでくださいね。
また、ECサイトには公式以外の取扱店舗もあります。値段や送料、ポイント還元率などをよく比較してから購入しましょう。
最後に、公称値に対する電力の使用効率が90%を超えたポータブル電源をご紹介します。
DEENO TechnologyのDEENO X1500は、公称値に対する電力の使用効率は94.6%と高水準。1,036Whの大容量で、一般的な13Wのスマホなら約75回も充電可能です。LEDライトやワイヤレス充電機能に加えて、IP54等級の高い防塵・防水性能も備えたモデル。アウトドアから災害時まで役立つ1台です。
中容量モデルで電力ロスの少ないものを選びたいなら、ゼンデュア・ジャパンのSuperBase 600Mがおすすめ。公称値の約600Whに対する電力の使用効率は97.8%ときわめて高く、13Wのスマホなら約46回充電できます。LEDライトやソーラー充電機能に加えて、ファンレス仕様で動作音が静かな点も魅力です。
電池容量 | 1036Wh |
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公称値に対する使用可能な電力の割合(実測値) | 約95% |
ソーラーパネル充電対応 | |
カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、シガーソケット、ソーラーパネル |
入力ポート数 | 不明 |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット |
出力ポート数 | 12個 |
ACポートの定格出力 | 1500W |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
同時給電可能台数 | 不明 |
出力波形 | 正弦波 |
使用可能温度 | -20~45℃ |
バッテリーサイクル数 | 3500回以上 |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
防水機能 | |
防塵機能 | |
ワイヤレス充電機能 | |
急速充電対応 | 不明 |
ジャンプスターター機能 | 不明 |
PSEマークあり | |
付属品 | ACアダプタ、MC4-DC7.9×0.9充電ケーブル、シガーソケットDC7.9×0.9充電ケーブル、取扱説明書、付属品袋 |
幅 | 39.3cm |
奥行 | 22.7cm |
高さ | 23.9cm |
重量 | 14.8kg |
消費電力 | 1500W |
電池容量 | 607Wh |
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公称値に対する使用可能な電力の割合(実測値) | 約98% |
ソーラーパネル充電対応 | |
カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | DC、シガーソケット |
入力ポート数 | 6個 |
出力ポートの種類 | USB Type-C、シガーソケット、USB Type-A |
出力ポート数 | 6個 |
ACポートの定格出力 | 2ポート 600W |
AC出力ポートの数 | 不明 |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
同時給電可能台数 | 不明 |
出力波形 | 不明 |
使用可能温度 | -10~65℃ |
バッテリーサイクル数 | 1000回以上 |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
防水機能 | |
防塵機能 | |
ワイヤレス充電機能 | |
急速充電対応 | 不明 |
ジャンプスターター機能 | |
PSEマークあり | |
Sマークあり | 不明 |
付属品 | 不明 |
幅 | 17.7cm |
奥行 | 19.0cm |
高さ | 13.8cm |
重量 | 6.4kg |
消費電力 | 600W |
ゼンデュア SuperBase 600Mをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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